67.旅人と寄留者
これらの人は、みな信仰を抱いて死んだ。まだ約束のものは受けていなかったが、はるかにそれを望み見て、信じ、また受け入れ、地上では旅人であり寄留者であることを自ら言いあらわした。しかし実際、彼らが望んでいたのは、もっと良い天にあるふるさとであった。だから神は、彼らの神と呼ばれてもそれを恥とはされなかった。事実上神は、彼らのために都を用意されていたのである。(ヘブル11:13,16)
1.私たちは、この地上では旅人、及び寄留者のままでいる。何故なら天国が私たちのふるさとであり、天の都が私たちの目的地だから。
2.谷間で生きるよりは、山の上で死ぬ方が良い。
3.根を決して、余りにも深くおろさせてはいけない−−可動性を保ち、流動的であり、絶えず変化していなさい。
4.私たちはどこかに、あまり長い間とどまるようなことは決してない−−ただ種を蒔き、収穫を刈り取るのに十分なほど長くとどまるだけである。その後は別の畑を収穫するために、進んで行く。
5.私たちは、可動性を備えたメッセンジャーであって、メッセージを持って世界に救いの手を差し伸べている!
6.生き残ることがなかった諸帝国とは、動くことができず、敵にとっての狙い易いカモである帝国だった! 今もなお、私たちと共にいる者たちとは、移動を続けてきた者たちである!−−すなわちユダヤ人であり、ジプシーであり、クリスチャンである!
7.移動することは死ぬことと似ている。それはまた一千の人生を生きているようなものである!
8.神は、彼らの神と呼ばれても、それを恥とはされなかった。すなわち神は、彼らが移動することをいとわず、神が止まれ、と言われた時に止まり、行け、と言われた時に行くことをいとわなかったので、彼らを誇りに思っておられたのである!
9.あなたは、絶えず移動を続けなければならない。あなたは旅人であり寄留者である。
10.可動性、それはずっと私たちの成功の秘訣である!
11.クリスチャンにとって最悪の場所とは、あまりにも居心地の良すぎる場所である!
12.私たち旅人及び寄留者たちは、しばしば移動しなければならない、という代価を支払うが、少なくとも主は、私たちに旅人、及び寄留者となるための快適な場所を与えられる! 主は、好ましい所に私たちの天幕を張られる!
13.移動は、如何に死と似ていることか! それは一つの人生が終わり、別の人生が始まることである。
14.運動は、動くことを止める時、もはや運動ではなくなる!
15.寝袋をマットレスに縫いつけてはいけない。
16.くいを抜かなければならない時に、心が破けてしまうほど、根を深くおろしてはいけない。
17.私たちは静止状態にはいない!−−神の愛の御心以外には、何処にもとどまらなくてもいいからである。
18.私たちは実際には、国を追われているのではなく、ふるさとに戻る途中なのである。まだそこに到達していないだけなのである!
19.この世では、私は異国にいるよそ者。
私の故郷は、遥か彼方のあの金色に輝く岸辺にある。
私は、海の向こうにある王国の大使。
私は、我が王の事務を司るためにここにいる!
20.移動することは、まるで死ぬことのようである!−−それは古い人生に対する死であるが、その時それは新しい人生への再生となる!
21.もし根が、とてもしっかりとおりていて、永遠にとどまるつもりだと考えているならば、あなたはどこかで神の御心からはずれているに違いない。
22.ホームが小さければ小さいほど、体制から受ける注目、反対、及び迫害も少なくなり、はるかに密かな、目立たない状態で、平穏に活動することができる。事態が実際に危険なものになる時には、より小さなホームなら知らせを受けるや否や、移動して、ほとんど何処にでも行くことができる。
23.神の子供たちは、常に移動を続け、一時的なもの以外には、決して何処にも定着したことはなかった。
24.行く先々で、良き知らせを伝え広めながら、主のために移動し続け、体制がめったに私たちに追いつくことができないような速さで、移動しようではないか。
25.即座の素早い移動ができないほど、物を抱え込みすぎて、私たちの人生、私たちの自由及び、私たちのミニストリーを失ってしまう価値はない!
26.神が、あなたたちを誇りに思っているのはそのためである。それは、あなたたちがこの世には満足しておらず、ゆるがぬ土台の上にたてられたその設計者及び建築者が神であるところの都を待ち望んでいるからである! だから神は、あなたたちの神と呼ばれても、それを恥とはされない。事実神は、あなたたちのために、都を用意されていたのである!
27.もし人が土地を所有しているなら、土地の方がその人を所有していることになる。
28.再び引き抜くことができないほど根を深くおろさせてしまうようなことを、決してしてはいけない。
29.あなたの証しに可動性を保ちなさい! 常に、たたんで移動できる準備を整えておきなさい−−移動し続けなさい! あなたのショーを巡業中にしておきなさい!
30.もっとも福音を必要としているあの国は、今後私の一時的な国となる。
31.私たちが、逃げることのできるすべての国から、またすべての大陸や、すべての海から逃げてしまった後は、この世界から完全に、真上に逃げるようになる! 天国よ、私は行きます!
32.大昔から、神の人たちは常に主のために移動を続けてきた。
33.信仰、主の義、そしてあなたの従順によって、あなたは主のために旅をし、またキャンプをすることによって、エデンの園に、つまり神の創造物の美しさの中の地上の天国に戻って行くことができる!
34.神の子供たちは、この世界が彼らのふるさとではなく、ただその途中で、イエスのために、仕事を成し終えようと努めながら通過しているだけであることを知っている!
35.もし一つの場所にあまりにも長く滞在するなら、あなたたちは当局者があなたたちを保護することを困難にしている。
36.一つの場所に、あまりにも長時間、そしてあまりにも多人数でとどまってはいけない。
37.あなたが常に持ち歩くことができて、決して変わることのないものが、ただひとつだけである−−そしてそれは主である。主がこれまでに用いてこられた偉人は、一人残らず旅人となり、寄留者とならなければならなかったのであり、蹴飛ばされ、あちこちと動き回って、迫害されては一つの町から別の町へと移動し、行く先々で福音を宣べ伝えてきた。
38.私たちはさすらい人、旅人、寄留者、そしてジプシーである。しかし他の多くの安定した国々や帝国が完全に一掃されてしまっているのに、それらの人々はもっとも長く生き抜いてきた。
39.レカブ人 (ジプシー) は、今日に至るまで私たちと共に残っている。何故なら、 彼らは決して定着せず、決して根を生やさず、決して家の中で生活せず、常に移動できる状態にとどまっていることを誓ったからである。 (エレミヤ35:7)
(No.B,61,122,150,160B,316B,318,322,386,783,
807,812,870,917,953-2,1004,1020,1065,1104,
1198,1391,1529,1533,1534も参照。)
40.歴代志上29:15 われわれは、あなたの前では、すべての先祖たちのように旅人です、寄留者です。われわれの世にある日は、陰のようで長くとどまることはできません。
41.詩篇39:12 主よ、わたしの祈りを聞き、わたしの叫びに耳を傾け、わたしの涙を見て、黙したままでいないで下さい。わたしは、あなたに身を寄せる旅人、わがすべての先祖たちのように寄留者です。
42.エレミヤ35:7 また家を建てず、種を蒔かず、またぶどう畑を植えてはならない。またこれを所有してはならない。あなたがたは、生きながらえる間は幕屋に住んでいなさい。そうするならば、あなたがたは、あなたがたがよそ者である地に、長く生きる事ができるからです。 43.エゼキエル11:16 それゆえ言え、「主なる神はこう言われる。たといわたしは彼らを遠く他国人の中に移し、国々の中に散らしても、彼らの行った国々で、わたしは彼らのために小さな聖所となる」 と。
44.マタイ8:20 イエスはその人に言われた、 「きつねには穴があり、空の鳥には巣がある。しかし人の子にはまくらする所がない」
45.ヘブル11:8 信仰によってアブラハムは、受け継ぐべき地に出ていけとの召しをこうむった時、それに従い、行く先を知らないで出て行った。
46.ヘブル11:13 これらの人はみな信仰を抱いて死んだ。まだ約束のものは受けていなかったが、はるかにそれを望み見て信じ、また受け入れ、地上では、旅人であり、寄留者であることを自ら言い表わした。 47.ヘブル13:14 この地上には、永遠の都はない。来たらんとする都こそ、わたしたちの求めているものである。
48.Tペテロ2:11 愛する者たちよ、あなたがたに勧める。あなたがたはこの世のよそ者であり、旅人であるから、魂に戦いを挑む肉の欲を避けなさい。
49.Uペテロ3:13 しかしわたしたちは、神の約束にしたがって、義の住む新しい天と地とを待ち望んでいる。