30.全てを捨てる
それと同じように、あなたがたの内で自分の財産をことごとく捨て切る者でなくては、わたしの弟子となることはできない。(ルカ14:33)
1.これがすべての弟子に対する、神の最初のテストである: つまり神は、弟子が今、神に従うために即座に全てを捨てることによって神を最初に置くほど、神を愛しているかどうかを見られるのである! 主は入門の試験を、全ての内で最も困難なものにしておられるように思われる!
2.あなたが一旦、主に仕える決意をしたなら、あなたの命以外は何も失うことはない!−−もしかしたら、自分の妻か夫、子供、母、父、家、土地、あるいはお金も失うかもしれないが−−しかしそれは、主があなたに約束しておられる全てのものと比べるなら、一体何なのか?
3.主は、あなたを中に連れて来るために、連れ出されるのである。
4.自分自身に、自分の失ったものを思い起こさせるな。過去のことを忘れて、今日のために生きなさい!
5.あなたにできる最悪のことは、絶えず自分に、自分の捨てたものを思いおこさせることである。
6.宣教師になるように召されていたが、億万長者と結婚した女性が、自分の屋敷を私の母に見せて回りながら悲しそうにこう言った: 「 ほら、私が神の代わりに得たものを御覧ください」
7.主が、あなたにより多く与えれば与えるほど、あなたはもっと多くを捨てなくてはならなくなるだろう。
8.あなたはただ一度だけ「全てを捨てる」ことはできない−−毎日、全てを捨て続けなくてはならない!
9.あなたは、毎日エジプトから去り続けなくてはならない。そうでないと、あなたは新しいエジプトを築き上げてしまうだろうから。
10.もしあなたが、毎日より多くのものを捨て続けるなら、主はより多くのものを返し続けてくださる。
11.全てを捨てるというのは、一回限りでおしまい、というようなものではない。あなたは心の中で絶えず捨てていなければならない。古い習慣と古い体制にあなたを吸い戻そうとする悪魔の声と誘惑を、毎日捨てていなければならない!
12.あなたが、何もかも神に与えてしまう時、神は何もかも世話をして下さる! しかしあなたが自分のために何かを差し控える時、あなたがその世話をしなければならない!
13.神は、たとえばイサクのように、あなたに返すおつもりであるが、あなたが神に従うために喜んで全てを捨てる気持ちがあるかどうかをただ見ようとして、あるものを時々捨てるようにさせられるか、それを祭壇に捧げるようにさせられることがある。
14. 「また再び取り去られるのに、どうして神は、私に子供をくださったんですか?」 といったような、たわごとを私に言わないでくれ。何ということだ! ただ主の栄光のために、主に返すために、主は私たちに全てのものを下さるのである! もし私が、自分の子供たちを神に与えなかったなら、あなたたちはここにいなかっただろう!
15.返してもらうことを決して期待していないかのように、神に与えなさい。
16.神が、それを私に任せることを信頼できた時に、私が神のために手放した多くのものを返して下さったのである。
17.人々の持っている過去というのは、本当に葬ってしまわなければならない。そうでないと後になって、それらの過去は、人々を悩ませることになりがちである。
18.毎日捨て続けないと、毎日どんどんたまっていく。
19.何もかも捨てている人から、何かを取り去ることがどうしてできようか?
20.自分の富に愛着するのには、金持ちである必要はないのである。自分の掘っ建て小屋に愛着を感じ、その小さな掘っ建て小屋を愛して、崇拝していた一人の貧乏人を私は知っている。彼はそれを手放す気はなかった。貧乏人でありながら、自分に少ししかない富になお信頼を寄せていることもあるのである。大事なのは、どれだけ与えたかではなく、どれだけ残っているかなのである!
21.イエス・キリストに従っていくために、全てを捨てない限り、あなたは最大限に神に仕えているという喜びを、心ゆくまで知ることは決してない。
22. 「大きな」 財産を持つのに、非常に多くの量を持たなくてもよいのである。 「大きな」 財産とは、ただ、あなたの目から見て、神よりもちょっとだけ大きいものであればいいのであり、ただあなたが、神に仕えるのを止めるようなものでいいのであり、ただあなたが、身を振り放し、束縛をかなぐり捨て、神に仕えることを止めるのに十分なものでいいのである。
23.人が、神に全てを与えようとしないことを私は理解できない。
24.どうして私たちファミリーが、少なくとも兵士や船乗りや海兵隊員やビジネスマンが、彼らの仕事や務めのために払うのと同じ犠牲を、主のために払うことができないのか?
25.兵士たちが、家庭や家族から離れ、ただ愛国心のために、あるいは国のために、あるいは彼らが戦場に行くことを強制される徴兵のためにさえ、何カ月も何年間も遠く離れた戦場で国の戦いを戦い、そのために殺されたり、負傷や病気や、あらゆる危険を苦しんだりさえすることを考えるなら、またビジネスマンが、ほとんどの時間を家庭から離れて、出張先やオフィスで過ごすことを考えるなら、どうして、私たちのファミリーのある人々が、喜んで家庭と家族と妻と子供たちを置いて出ていき、全てを捨てることがそんなにもいやなのか、私は知りたいものだ。このファミリーにおいては、多くの者たちが主に仕えるために、考え直すこともしないで、喜んですぐにそうしていたものだった。家で行うことができず、家族と一緒にいて行うことができず、畑でしなくてはならないような、非常に重要な、緊急を要する仕事のためによくそうしたものだった。
(No. B,F,S,23,34,42,203,225,251,314A,510,542,568,641,
657,673,721,727,731,778,783,880,897,1332,1653も参照。)
26.詩篇45:10,11 あなたの民と、あなたの父の家とを忘れよ。王は、あなたの麗しさを慕うであろう。彼は、あなたの主であるから、彼をふし拝め。
27.マタイ13:44 天国は畑に隠してある宝のようなものである。人がそれを見つけると、隠しておき、喜びのあまり行って持ち物をみな売り払い、そしてその畑を買うのである。
28.マタイ16:25,26 自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う者は、それを見出だすであろう。たとい人が全世界をもうけても自分の命を損したら何の得になろうか。また人はどんな代価を払ってその命を買い戻すことができようか。
29.マタイ19:21 イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば天に宝を持つようになろう。」
30.マタイ19:29 おおよそわたしの名のために、家、兄弟、姉妹、父、母、妻、子、もしくは畑を捨てた者は、その幾倍もを受け、また永遠の生命を受け継ぐであろう。
31.マルコ10:29,30 イエスは言われた、「よく聞いておくがよい。だれでもわたしのために、また福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、妻、子、もしくは畑を捨てた者は、必ずその百倍を受ける。すなわち今、この時代では、家、兄弟、姉妹、母、子、及び畑を迫害とともに受け、また来たるべき世では永遠の生命を受ける。
32.ルカ12:33 自分の持ち物を売って施しなさい。自分のために古びることのない財布を作り、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に尽きることのない宝をたくわえなさい。
33.ルカ14:33 それと同じように、あなたがたの内で自分の財産をことごとく捨て切るものでなくては、わたしの弟子となることはできない。
34.ピリピ3:8 わたしはさらに進んで、わたしの主キリスト・イエスを知る知識の絶大な価値の故に、いっさいのものを損と思っている。キリストのゆえにわたしは全てを失ったが、それらのものを糞土のように思っている。それはわたしが、キリストを得るためであり、
35.ピリピ3:13,14 兄弟たちよ、わたしは、すでにとらえたとは思っていない。 ただこの一事を努めている。すなわち後のものを忘れ、前のものにむかって体を伸ばしつつ、目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて、上に召してくださる神の賞与を得ようと努めているのである。
36.ヘブル11:27 信仰によって彼は、王の憤りをも恐れず、エジプトを立ち去った。彼は、見えない方を見ているようにして忍び通した。