イエス・キリスト、神の御子

1.イエスの父である神は、永遠に存続する霊であり創造主:

  A.神は常に存在しておられ、これからも永遠に存在される:

出エジ 3:14  神はモーセに言われた、「わたしは、有って有る者」

詩篇 90:2  とこしえからとこしえまで、あなたは神でいらせられる

詩篇 102:24-27天は・・・滅びるでしょう。しかしあなたは長らえられます・・・ あなたは変ることなく、あなたのよわいは終ることがありません

黙示録 1:8 今いまし、昔いまし、やがてきたるべき者、全能者にして主なる神・・わたしはアルパであり、オメガである」

(イザヤ41:4も参照。)

 

   B.神は不朽の、目に見えない霊である:

ヨハネ 4:24  神は霊であるから、礼拝する者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」。

1テモテ 1:17  世々の支配者、不朽にして見えざる唯一の神に、世々限りなく、ほまれと栄光とがあるように

(2コリ3:17a;ヘブル11:27 も参照。)

 

   C.神は宇宙全体を満たされる:

歴代志下 2:6 天も、諸天の天も彼を入れることができないのに、だれが彼のために家(宮)を建てることができましょうか

詩篇 139:7-10  わたしはどこへ行って、あなたのみ前をのがれましょうか。あなたはそこにおられます

使徒 7:48,49 天はわたしの王座、地はわたしの足台である

使徒 17:24-29  われわれは神のうちに生き、動き、存在している

(列王紀上8:27; 歴代志下6:18; イザヤ66:1 も参照。)

 

   D.主だけが唯一真の神である:

イザヤ 43:10,11  わたしが主である・・・わたしより前に造られた神はなく、わたしより後にもない

イザヤ 44:6,8b わたしは初めであり、わたしは終りである。わたしのほかに神はない

イザヤ 45:21b,22 わたしのほかに神はない・・・わたしは神であって、ほかに神はない

 

  E.主が世界と宇宙と人を創造された:

創世記 1:1 はじめに神は天と地とを創造された

創世記 1:26,27 神は・・・人を・・・神のかたちに創造し、男と女とに創造された

創世記 2:7 主なる神は土のちりで人を造り

(イザヤ45:18; 48:13; 使徒17:24-26も参照。)

 

   F.主の理解力と力は計り知れない:

詩篇 139:4 わたしの舌に一言もないのに、主よ、あなたはことごとくそれを知られます

詩篇 147:5 われらの主は大いなる神・・・その知恵ははかりがたい

イザヤ 40:13-18  主のみ前には、もろもろの国民は無きにひとしい。無きもののように、むなしいもののように思われる。

イザヤ 40:28b その(主の)知恵ははかりがたい

ローマ 11:33 ああ深いかな、神の知恵と知識との富は

 

   G.神は人間の限られた理解をはるかに越えた存在である:

イザヤ 55:8,9  天が地よりも高いように・・・わが思いはあなたがたの思いよりも高い。

 

   H.神は人間のために、美しく素晴らしい計画を持っておられる: 

1コリ 2:9 人の心に思い浮かびもしなかった[素晴らしい]ことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられた。

(イザヤ64:4 も参照。)

 

   I.しかし、罪深い人間は神から離れている:

ローマ 3:23  すなわち、すべての人は罪を犯したため、神の栄光を受けられなくなっており

伝道の書 7:20  善を行い、罪を犯さない正しい人は世にいない。

イザヤ 59:2  あなたがたの不義があなたがたと、あなたがたの神との間を隔てた

 

   J.神は人を愛され、救われてほしいと願われた:

マタイ 18:14 これらの小さい者の一人が滅びることは・・・(神)の御心ではない

2ペテロ 3:9 主は・・・一人も滅びることがなく、すべての者が悔改めに至ることを望み

(エゼ18:23,32; 33:11 も参照。)

 

2.神はなぜイエスを世に送られたのか:

   A.神は、ご自分がどんな方かを私達に示すために、イエスを送られた:

コロサイ 1:13b,15 その愛する御子・・・は、見えない神の(完全な)かたち

 

ヘブル 1:3 御子は神の栄光の輝きであり、神の本質の真の姿であって

2コリ 4:4b 神のかたちであるキリスト

 

   B.イエスを知ることで、私達は神を知り、かつ理解できるようになる:

ヨハネ 8:19  わたしを知っていたなら、わたしの父をも知っていたであろう

ヨハネ 14:7-9  わたしを見た者は、父を見たのである

(ヨハネ12:45も参照。)

 

   C.神はイエスを世につかわすことによって、神の愛を私達に示された:

ヨハネ 3:16  神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。

ローマ 5:8 わたしたちのためにキリストが[この世に来て]死んで下さったことによって、神はわたしたちに対する愛を示された

1ヨハネ 4:8b-10  神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにして下さった・・・わたしたちに対する神の愛

(エペソ2:4-7も参照。)

 

   D.イエスは、私達のために死ぬことによって、神の愛を示された:

ヨハネ 10:11 わたしはよい羊飼である。よい羊飼は、羊のために命を捨てる。

ヨハネ 15:13 人が友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない。

   E.イエスの死によって私達の罪の代価は支払われたので、私達が主を信じるなら、神の救いの賜物を受け取る:

1テモテ 1:15  キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世にきて下さった

ルカ 19:10 人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである。

(マタイ9:13も参照)

ヨハネ 3:17  神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われるためである。

ローマ 5:6-11  御子の死によって神との和解を受けた

1ヨハネ 3:5 彼は罪をとり除くために現れた

1ヨハネ 4:14  父が御子を世の救主としておつかわしになった

黙示録 5:9b   あなたはほふられ、その血によって、神のために、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から人々をあがない

(1コリ15:3; エペソ1:7; 2:12-18; 1テサ5:9,10; ヘブル9:12,14,

  26b,28; 10:12、14;1ヨハネ4:9,10; 黙示録1:5b も参照)

 

3.神がイエスを世につかわされたことの、さらに多くの理由:

   A.真理を告げ知らせるため:

ヨハネ 18:37b   わたしは真理についてあかしをするために・・・この世にきた

 

   B.悪魔の力を滅ぼすため:

1ヨハネ 3:8 神の子が現れたのは、悪魔のわざを滅ぼしてしまうためである。

ヘブル 2:14b,15   死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分(イエス)の死によって滅ぼす・・・ためである。

(1コリ15:54-57も参照。)

 

   C.私達人間の弱さを知り、私達に憐れみを持つため:

ヘブル 2:16-18 (イエスは)兄弟たちと同じようになられ・・・主ご自身、試練を受けて苦しまれたから、試練の中にある者たちを助けることができる

ヘブル 4:15  (イエスは)私達の弱さを思いやることのできないかたではない。ルカ2:40(成長); ルカ4:2(空腹); ルカ8:23(睡眠の必要);   ルカ9:58(貧困); ヨハネ4:6,7(疲れとのどの渇き); マタイ26:37(悲しみ)

 

4.イエスの教えと自ら示された手本

   A.イエスの教えは力と権威があった:

ルカ 4:32  その言葉に権威があったので、彼らはその教に驚いた。

(マタイ7:28,29 も参照。)

ヨハネ 7:46  この人の語るように語った者は、これまでにありませんでした

 

   B.イエスは愛を教えられた:

マタイ 22:37-39  主なるあなたの神を愛せよ。あなたの隣り人を愛せよ。

ヨハネ 13:34,35  新しいいましめをあなたがたに与える。互に愛し合いなさい。

ヨハネ 15:12 わたしがあなたがたを愛したようにあなたがたも互に愛し合いなさい

(ヨハネ15:17; 17:26; 1ヨハネ3:11も参照。)

   C.イエスの謙虚さ

ピリピ 2:5-8 キリストはおのれをむなしうして僕の形をとり、おのれを低くし

マタイ 11:29 わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負  うて、わたしに学びなさい。

ルカ 22:27 わたしはあなたがたの中で、給仕をする者のようにしている。

ヨハネ 13:3-15 [弟子達の足を洗われるという、イエスが示された謙虚さの手本]

 

    D.主は罪びとや社会からのけ者にされた人達と交わり、彼らの心を勝ち取られた。

マタイ 9:9-13  多くの取税人や罪人たちがきて、イエス・・・と共にその席に着いて(食事をして)いた。

ルカ 7:36-48 [イエスは食事の時に、罪深い女がご自分の足に触れ、洗って接吻す  るのを許され、パリサイ人達を困惑させられた。]

ルカ 19:2-10 [イエスは皆から嫌われている取税人と食事をし、彼を赦された。]

ルカ 23:39-43  [イエスはご自分と共に処刑される、悔い改めた盗人を赦された。]

ヨハネ 8:1-11  [イエスは、姦淫の場を捕らえられた女を赦された。]

 

5.救いへの道、イエス:

   A.イエスは神に通じる唯一の道である:

ヨハネ 1:29  世の罪を取り除く神の小羊。

ヨハネ 14:6  わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。

使徒 4:12  この人による以外に救はない。わたしたちを救いうる名は、これを別にしては・・・ないからである

1テモテ 2:5 神と人との間の仲保者もただ一人・・・キリスト・イエスである。

1ヨハネ 5:11  神が永遠のいのちを私たちに賜わり、そのいのちが御子の内にある

(ヨハネ8:51; 10:7-9; 17:2,3も参照)

 

   B.イエスには、私達に永遠の命を与える力がある:

ヨハネ 5:26  父がご自分のうちに生命をお持ちになっていると同様に、子にもまた、自分のうちに生命を持つことをお許しになった

ヨハネ 1:4 この言(イエス)に命があった。そしてこの命は人の光であった。

ヨハネ 3:16  御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである

ヨハネ 5:24  信じる者は、永遠の命を受け・・・死から命に移っている

ヨハネ 6:40  子を見て信じる者が、ことごとく永遠の命を得ることである。

ヨハネ 6:47  (イエスを)信じる者には永遠の命がある。

ヨハネ 6:48,50,51わたしは命のパンである・・・それを食べる者は、いつまでも生きる

ヨハネ 10:28 わたしは永遠の命を与える。だからいつまでも滅びることがなく

ヨハネ 11:25 わたしがよみがえりであり、命である。

ヨハネ 17:2,3  永遠の命とは・・・イエス・キリストを知ることであります。

ローマ 6:23  神の賜物は、私達の主キリスト・イエスにおける永遠の命である。

ヘブル 5:9 (イエスは)・・・永遠の救いの源となり

1ヨハネ 5:12,13 御子を持つ者はいのちを持ち・・・神の子の御名を信じるあなたがたに、永遠のいのちを持っていることを、悟らせるためである。

   C.私達がイエスを受け入れる時、神が私達の心に住まわれる:

1ヨハネ 4:15  もし人が、イエスを神の子と告白すれば、神はその人のうちにいまし、その人は神のうちにいるのである。(ヨハネ13:20b も参照。)

 

   D.神の羊はイエスの声を聞いて主のもとに来る:

ヨハネ 5:23  すべての人が父を敬うと同様に、子を敬うためである。

ヨハネ 6:45  父から聞いて学んだ者は、みなわたしに来るのである。

ヨハネ 8:42  神があなたがたの父であるならば、あなたがたはわたし(イエス)を愛するはずである。

ヨハネ 10:3,5,27 わたしの羊はわたしの声に聞き従う・・・彼らはわたしについて来る。

 

   E.私達がイエスを愛するなら、神は私達を愛される:

ヨハネ 14:21,23  わたしを愛する者は、わたしの父に愛されるであろう。

ヨハネ 16:27,父ご自身があなたがたを愛しておいでになるからである。それはあなたがたがわたしを愛したため

 

   F.イエスを憎む者は、神をも憎む:

ヨハネ 15:23,24  わたし(イエス)を憎む者は、わたしの父をも憎む…彼らはわたしとわたしの父とを見て、憎んだ

 

   G.イエスを拒むということは: 

ヨハネ 3:36b   御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまる

ヨハネ 3:18  (イエスを)信じない者は、すでにさばかれている

ヨハネ 3:19,20  そのさばきというのは、光がこの世にきたのに人々は・・・光よりもやみの方を愛したことである

ヨハネ 8:24  もしわたしがそういう者であることをあなたがたが信じなければ、罪のうちに死ぬことになる

ヨハネ 12:48 わたしを受けいれない人には、その人をさばくものがある。わたしの語ったその言葉が、終りの日にその人をさばくであろう。

1ヨハネ 2:22,23 御子を否定する者は父を持たず

1ヨハネ 5:12b   神の御子を持たない者はいのちを持っていない

 

6.世の光、イエス:

   A.イエスはまことの光である:

ヨハネ 1:9 すべての人を照すまことの光があって、世にきた。

ヨハネ 8:12  わたしは世の光である。わたしに従って来る者は、やみのうちを歩くことがなく(ヨハネ9:5も参照)

マタイ 4:16  暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった

ルカ 2:30-32 (もろもろの民)を照らす啓示の光(イザヤ49:6も参照)

1ヨハネ 2:8 やみは過ぎ去り、まことの光がすでに輝いている

(使徒26:18も参照。)

 

   B.悪魔と邪悪な人々はまことの光を憎む:

(2コリ4:4; ヨハネ1:5; 3:19-21 を参照。)

 

7.イエスの人生と復活は事実である:

   A.主の生涯と死は、目撃者によって記録された:

2ペテロ 1:16  主イエス・キリストの力と来臨とをあなたがたに知らせた時・・・巧み  な作り話を用いなかった。私達がそのご威光の目撃者なのだから

ルカ 1:1,2*  わたしたちの間ですでに確信されている出来事については、初めから  の目撃者・・・が、わたしたちに伝えたそのとおりを

ヨハネ 19:25,26,34,35それ[イエスの十字架刑]を見た者(ヨハネ)が証しをした。その証しは真実である。自分が真実を語っていることを知っている。

使徒 4:20  私達としては、自分の見たこと・・・を語らないわけにはいかない

使徒 10:38,39 わたしたちは、イエスが・・・なさったすべてのことの証人であります。

(ヨハネ21:24,25; 使徒5:32; ヘブル2:3; 1ヨハネ1:1-3a も参照。)

 

   B.主の死人からの復活は事実である:

使徒 1:2,3 イエスは苦難を受けた(死なれた)のち、自分の生きていることを数々の確かな証拠によって示し、四十日にわたってたびたび現れて

使徒 2:31,32 イエスを神はよみがえらせた。わたしたちは皆その証人である。

使徒 13:30,31神はイエスを死人の中から、よみがえらせた。イエスは幾日もの間現れ、そして彼らは・・・今や人々に対してイエスの証人となっている。

1コリ 15:3-6  キリストが…よみがえった…そののち、五百人以上の兄弟たちに、同時に現れた。(使徒10:40,41も参照。)

 

   C.主の復活は、主が神なる者であることの証明である:

ローマ 1:3,4 死人から復活により、御力をもって神の御子と定められた。これがわたしたちの主イエス・キリストである。

 

8.聖書の中で発言する目撃者は、私達にこう告げる:

   A.イエスは十字架にかけられた:

(マタイ27:27-50; マルコ15:15-37; ルカ23:23-49; ヨハネ19:16-30 を参照。)

 

   B.主は3日間、墓に埋められた:

(マタイ27:57-66; マルコ15:42-47; ルカ23:50-56; ヨハネ19:31-42; 使徒13:28,29を参照。)

 

   C.主は、死人の中からよみがえられた:

(マタイ28:1-18; マルコ16:1-14; ルカ24:1-43; ヨハネ20章全部; 21章全部; 使徒2:23,24,32; 3:14,15; 10:39-41; 13:29-31; 1コリ15:3-8; 黙示録1:18を参照。)

 

   D.それから主は天に上げられた:

(マルコ16:19; ルカ24:50,51; 使徒1:4-11)

 

9.旧約聖書にある、メシヤ(救い主)に関する預言:

   −−イエス・キリストの誕生と死、その生涯の預言が成就した:

ルカ 24:44 (聖書で)わたしについて書いてあることは必ずことごとく成就する

   A.予告された血統

創世記 3:15  [彼は女から生まれる」−−ガラテヤ4:4; ルカ2:7]

創世記 18:18 [アブラハムの約束の子−−マタイ1:1]

(創世記17:5-7とガラテヤ3:16,19も比較してみること。)

(創世記28:13,14b と使徒3:25,26も比較してみること。)

創世記 17:15,19   [イサクの約束の子−−マタイ1:1,2]

民数記 24:17 [ヤコブの約束の子−−マタイ1:2; ルカ3:34]

創世記 49:10 [彼はユダの種族から出るであろう−−ルカ3:33]

イザヤ 9:6,7 [ダビデの王座を継ぐ者−−マタイ1:1; 使徒2:29,30]

 

   B.主の誕生と幼年時代

ミカ 5:2 [主の誕生の地、すなわちユダのベツレヘムが預言される−−マタイ  2:1-6; ルカ2:4-7; ヨハネ7:42]

イザヤ 7:14  [おとめ(処女)から生まれる−−マタイ1:18; ルカ1:26-35]

エレミヤ 31:15 [幼児の大量虐殺−−マタイ2:16-18]

ホセア 11:1  [神の御子がエジプトから戻るよう呼び出される−−マタイ2:13,14,19-21]

 

   C.主の御仕事と、人々からの拒絶:

イザヤ 9:1,2  [主のガリラヤでの御仕事−−マタイ4:12-16]

詩篇 110:4 [メルキセデクのような永遠の祭司−−ヘブル6:20;7:11-16; 20-26]

イザヤ 53:3  [ユダヤ人からの拒絶−−ヨハネ1:11; 5:43; ルカ17:25; 23:18]

詩篇 2:1,2 [「もろもろのつかさが共にはかって、彼に逆らう。」−−使徒4:25-28;  3:14,15,17; マタイ27:1; ルカ24:20; ヨハネ11:47,53も参照。]

ゼカリヤ 9:9 [主がろばに乗って、エルサレムに勝利の入城をされる:ヨハネ12:12-14; マタイ21:1-11]

 

   D.主への裏切り:

詩篇 41:9  [主のパンを食べた、親しい友によって裏切られる−−ヨハネ13:18;マルコ14:10; マタイ26:14-16,20-23; マルコ14:43-45]

ゼカリヤ 11:12 [銀30片で売られる−−マタイ26:15; 27:3-10]

ゼカリヤ 11:13 [その後、その金で陶器師の畑を買う−−マタイ27:3-10]

詩篇 109:7,8 [ユダの職務が他の者に取られる−−使徒1:15,16,20-22]

 

   E.主への迫害と十字架刑

詩篇 27:12 [メシア(救い主)を訴える偽りの証人たち−−マタイ26:60,61]

イザヤ 53:7  [非難を受けた時に沈黙される−−マタイ26:62,63; 27:12-14]

イザヤ 50:6  [打たれ、つばをかけられる−−マルコ14:65; 15:19; ヨハネ18:22;19:1-3]

イザヤ 53:4,5,8  [私達の罪のために苦しまれる(ダニエル9:26も参照)−−マタイ8:  16,17;ローマ4:25; 1コリ15:3]

イザヤ 53:12 [罪びとと共に死ぬ−−マタイ27:38; マルコ15:27,28; ルカ23:33]

詩篇 22:16と 12:10 [手と足を刺し通される−−昔のユダヤ人達は十字架刑を使っていなゼカリヤかった−−ヨハネ19:37; 20:25,26,27]

ダニエル 9:25 [主が死なれる年が正確に預言される:西暦30年]

詩篇 22:6-8  [死ぬ時にあざけられる−−マタイ27:39-44; マルコ15:29-32]

詩篇 69:21 [苦いものと酢を飲まされる−−ヨハネ19:29; マタイ27:34,48]

ゼカリヤ 12:10 [主の脇が刺し通される−−ヨハネ19:34]

詩篇 22:18 [兵士達が主の衣服を分けるためにくじを引く−−マルコ15:24; ヨハネ19:24]

詩篇 34:20 [骨が一本も折られない−−ヨハネ19:33](出エジ12:46も参照)

イザヤ 53:9  [金持ちと共に埋められる−−マタイ27:57-60]

 

   F.主の復活:

詩篇 16:10 [主の復活−−マタイ28:9; ルカ24:36-48; 使徒2:23-31]

詩篇 68:18a   [主の昇天−−ルカ24:50,51; 使徒1:9]

詩篇 110:1 [天で王位につかれる−−使徒2:32-35]

(詩篇2篇; 22篇; イザヤ53章を参照)(使徒13:27-29も参照。)

 

10.神の御子、イエス:

   A.旧約聖書の中で、神には御子がおられることを述べている:

詩篇 2:7 主はわたしに言われた、「おまえはわたしの子だ。」

箴言 30:4  地の全ての限界を定めた者は誰か、その名は何か、その子の名は何か

ダニエル 3:25  わたしの見るのに四人の者がなわめなしに、火の中を歩いている・・・ その第四の者の様子は神の子のようだ

(ダニエル7:13,14も参照)

 

   B.イエスはご自分が神の御子、救い主キリストであると宣言された:

マタイ 16:15-17  あなたこそ生ける神の子キリスト・・・イエスは言われた、あなたは幸いである。あなたにこの事をあらわしたのは・・・わたしの父である。

マタイ 26:63,64  あなたは神の子キリストなのかどうか・・・われわれに答えよ。イエスは彼に言われた、あなたの言うとおりである。

マタイ 27:43b   自分は神の子だと言っていたのだから(ヨハネ19:7も参照)

マルコ 14:61,62  あなたは、ほむべき者の子、キリストであるか。イエスは言われた、わたしがそれである。

ヨハネ 4:25,26 女はイエスに言った・・・キリストと呼ばれるメシヤがこられ・・・ます。イエスは女に言われた、・・・このわたしが、それである

ヨハネ 9:35-38 イエスは・・・言われた、人の子を信じるか。それはどなたですか。イエスは彼に言われた、今あなたと話しているのが、その人である。

ヨハネ 10:33,36-38 わたしが神の子であると言ったから

(ヨハネ3:16-18,34-36; 5:19,20,25,26; 6:40; 11:4も参照。)

 

   C.他の人達も主が神の御子であると公言した:

マタイ 16:15-17  ペテロが・・・言った、「あなたこそ、生ける神の子キリストです」

マタイ 27:54 百卒長・・・「まことに、この人は神の子であった」と言った。

ヨハネ 1:34  [バプテスマのヨハネ]わたしは・・・この方こそ神の子であると、証しをした

ヨハネ 1:40,41 アンデレ・・・は言った、「メシヤ(訳せばキリスト)に今出会った。

ヨハネ 1:49  ナタナエルは答えた・・・あなたは神の子です。

ヨハネ 6:67-69 あなたがこの世にきたるべきキリスト、神の御子であると信じ・・・

ヨハネ11:27  マルタは言った、あなたがこの世に来るべきキリスト、神の御子であると信じております。

 

   D.悪魔でさえも、主が神の御子であることを知っていた:

(マタイ8:29; ルカ4:33,34,41を参照。)

 

   E.イエスは神をご自分の父と呼ばれた:

ヨハネ 5:17,18,20イエスは・・・神を自分の父と呼んで、自分を神と等しいものとされた

ヨハネ 8:54  あなたがたが自分の神だと言っているのは、(わたしの父)のことである。

(ルカ10:22; 22:29; ヨハネ5:22-31,36,37; 8:16,19,26-28.38,49;

  14:13; 16:28; 17:1-26; 20:17も参照。)

 

   F.神はイエスに力を注がれた:

マルコ 1:27  権威ある新しい教だ。けがれた霊にさえ命じられると、従うのだ。

ルカ 4:16-21 主の御霊がわたしに宿っている・・・(主は)わたしを聖別して下さった

ヨハネ 3:34b   神は聖霊を限りなく(イエスに)賜うからである。

使徒 10:38 神はナザレのイエスに聖霊と力とを注がれました。

 

11.イエスと神との関係:

   A.ご自分の父である神とイエスの親密さ:

ヨハネ 1:18  ただ父のふところにいるひとり子なる神だけが、神をあらわした

ヨハネ 16:15 父がお持ちになっているものはみな、わたしのものである。

(ヨハネ15:15も参照。)

 

   B.主は、地上に来られる前は、天で神と共におられた:

ヨハネ 17:5,24 世が造られる前に、わたしがみそばで持っていた栄光

ヨハネ 8:42b   わたしは神から出た者、また神からきている者である・・・神からつかわされた

2コリ 8:9 主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。

(ヨハネ1:1; 13:3; 16:28; 17:8,18a も参照。)

 

   C.神はイエスを愛しておられ、イエスに満足しておられる:

マタイ 3:16,17 これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である

ヨハネ 8:29b   わたしは、いつも神のみこころにかなうことをしている

(ルカ9:34,35; ヨハネ15:10も参照。)

 

   D.イエスはその父と一体である:

ヨハネ 10:30 わたしと父とは一つである

ヨハネ 10:38b   父がわたしにおり、また、わたしが父におる

ヨハネ 14:9,10a   わたしを見た者は、父を見たのである。

 

   E.イエスこそ神であり、主は父と一体である:

イザヤ 9:6 ひとりのみどりごが・・・生れた・・・その名は・・・大能の神、とこしえの父、平和の君」ととなえられる。

ヨハネ 8:56-58 アブラハムの生れる前からわたしは、いる」(出エジ3:6,13,14と比較すること。)ヨハネ 20:28,29  トマスはイエスに答えて言った、「わが主よ、わが神よ」。[それからイエスはトマスが信じたことで彼をほめられた。]

コロサイ 3:11  キリストがすべてであり、すべてのもののうちにいます

1テモテ 3:16*   神は肉において現れ

黙示録 1:8,11a;  22:12,13わたしはアルパであり、オメガである。最初の者であり、最後の者である。今いまし、昔いまし・・・全能者(イザヤ44:6と比較すること)

 

   F.それでいて神とイエスは別であり、個々に性格を持っている:

1ヨハネ 5:7,8*  あかしをするものが、三つある。父と御言葉と御霊、そして、この三つのものは一致する。

 

   G.父である神のほうがまさっている:

ヨハネ 14:28b   父がわたしより大きいかたである

ヨハネ 20:17 わたしは、わたしの父またあなたがたの父であって、わたしの神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く(エペソ1:17  も参照。)

1コリ 3:23  あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものである

1コリ 11:3  キリストのかしらは神である。

1コリ 15:24-28  そして・・・御子自身もまた、万物を従わせたそのかたに従うであろう。

(ヨハネ15:1も参照。)

 

   H.父へのイエスの完全なる従順:

ヨハネ 4:34  わたしをつかわされた方の御心を行い、そのみわざをなし遂げること

ヨハネ 5:19  子は父(神)のなさることを見てする以外に、自分からは何事もすることができない。

ヨハネ 5:30  わたしは、自分からは何事もすることができない・・・わたし自身の考えでするのではなく、わたしをつかわされたかたの、み旨を求めて  いるからである。

ヨハネ 8:28,29 わたしは自分からは何もせず・・・いつも神のみこころにかなうことをしている

ヨハネ 12:49,50  わたしは自分から語ったのではなく・・・わたしの父がわたしに仰せになったことを、そのまま語っている

ヨハネ 14:31b   わたしは父がお命じになったとおりのことを行う

ピリピ 2:6-8 [イエス]はおのれを低くして、死に至るまで従順であられた。

(ヨハネ8:26b,38a,42; 14:10b,24 も参照。)

 

   I.イエスは完全にご自分をゆだね、従われた:

マタイ 26:39, 42,44(イエスは)うつぶしになり、祈って言われた、「わが父よ・・・わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい」

(マルコ14:35,36; ルカ22:41-44も参照。)

 

12.神がイエスに授けられた権威と力:

   A.イエスは天において神の右に座っておられる:

マルコ 16:19 主イエスは・・・天にあげられ、神の右にすわられた。

ルカ 22:69 人の子は今からのち、全能の神の右に座するであろう(マタイ26:64bも参照。)

ローマ 8:34  キリストは・・・神の右に座し、また、私達のためにとりなして下さる

エペソ 1:20  神は・・・彼を死人の中からよみがえらせ、天上においてご自分の右に座せしめ

ヘブル 1:3b   御子は・・・いと高き所にいます大能者の右に、座につかれた

黙示録 3:21b   わたしが勝利を得てわたしの父と共にその御座についた

(詩篇110:1; 使徒2:32,33a,34; 7:55,56;コロサイ3:1;1ペテロ3:22aも参照。)

   B.神はいっさいの権威をイエスに授けられた:

マタイ 28:18 わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた

ダニエル 7:13,14 彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。(ヘブル1:8を参照。)

ヨハネ 3:35  父は御子を愛して、万物をその手にお与えになった。

ヨハネ 5:26,27 子(イエス)にさばきを行う権威をお与えになった

エペソ 1:20-22 彼を、すべての支配、権威、権力、権勢の上におき・・・万物をキリストの足の下に従わせ

ピリピ 2:9-11  イエスの御名によって・・・あらゆるものがひざをかがめ

コロサイ 2:10  彼(イエス)はすべての支配と権威とのかしらであり

1ペテロ 3:22b   キリストは・・・天使たちともろもろの権威、権力を従えておられる

黙示録 17:14 主の主、王の王(1テモテ6:15も参照。)

(マタイ11:27; 26:53; ヨハネ3:31; ヘブル1:4,6; エペソ1:10; コロサイ1:18; 黙示録1:5a も参照。)

 

   C.イエスは王であり、天の御国はイエスのものである:

(マタイ13:41; 16:28; 27:11; 25:31,34; ルカ22:29,30; ヨハネ18:33-37; コロサイ1:13を参照。)

 

   D.イエスは主である:

ヨハネ 13:13 あなたがたはわたしを教師、また主と呼んでいるのは正しい。わたしはそのとおりである。

使徒  2:36 このイエスを、神は、主またキリストとしてお立てになった

ピリピ 2:11  あらゆる舌が、「イエス・キリストは主である」と告白して

黙示録 19:16 王の王、主の主(1テモテ6:15; 黙示録17:14a も参照。)

 

   E.神はイエスをこの世をさばく者とされた:

マタイ 16:27 人の子は・・・来るが、その時には、実際のおこないに応じて、それぞれに報いる

マタイ 25:31-46  人の子が・・・その栄光の座につくであろう。すべての国民をその前に集めて

ヨハネ 5:22  父は・・・さばきのことはすべて、子にゆだねられた

使徒 10:42 イエスご自身が生者と死者との審判者として神に定められた

ローマ 2:16  神がキリスト・イエスによって人々の隠れた事がらをさばかれる

 

   F.イエスはまたクリスチャンの裁きにも立ち会われる:

ローマ 14:10 わたしたちはみな、神のさばきの座の前に立つのである。

黙示録 2:23b   わたしが人の心の奥底までも探り知る・・・あなたがたひとりびとりのわざに応じて報いよう。

黙示録 22:12 わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。

 

13.創造主なるイエス:

   A.神は宇宙をイエスによって造られた:

ヨハネ 1:1-3,10  初めに言(イエス)があった・・・すべてのものは、これによってできた・・・世は彼によってできた

創世記 1:1 はじめに神は天と地とを創造された。

コロサイ 1:15,16これら一切のものは、御子によって造られ、御子のために造られた

ヘブル 1:2 御子によって、もろもろの世界を造られた

ヘブル 1:8,10  御子については・・・主よ、あなたは初めに、地の基をおすえになった

 

   B.イエスは全宇宙のすべてのものを保っておられる:

コロサイ 1:17  彼は万物よりも先にあり、万物は彼にあって成り立っている。

ヘブル 1:3 御子は・・・その力ある言葉をもって万物を保っておられる。

 

   C.神の完全さのすべてがイエスに宿っている:

コロサイ 1:19* 御子(イエス)のうちにすべての満ちみちた神の本質を宿らせ

コロサイ 2:2b,3 キリストのうちには、知恵と知識との宝が、いっさい隠されている。

コロサイ 2:9 キリストにこそ、満ちみちているいっさいの神の徳が・・・宿っており

 

   D.復活したイエスの不朽の体についての記述:

黙示録 1:13-17 人の子の・・・目は燃える炎のようで・・・顔は、強く照り輝く太陽のようであった。[肌は白熱の金属のように輝いている]

 

14.イエスの名前:

イザヤ7:14(インマヌエル−−「私達と共にいて下さる神」); イザヤ9:6(霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君); マタイ25:31(人の子); マタイ16:16(生ける神の子); ルカ5:34,35; ヨハネ3:29(花婿); ヨハネ1:29,36(神の小羊); ヨハネ1:41(メシヤ、キリスト); ヨハネ1:49(ラビ、神の子、イスラエルの王); ヨハネ6:35,48,51(命のパン); ヨハネ8:12; 9:5(世の光); ヨハネ10:7,9(羊の門); ヨハネ10:11(良い羊飼い); ヨハネ11:25(よみがえり、命); ヨハネ13:13(教師、また主); ヨハネ14:6(道であり真理であり命); ヨハネ15:1(まことのぶどうの木); 1コリ2:8(栄光の主); 1コリ10:4(霊の岩); コロサイ2:19(かしら); 1テモテ6:15(祝福に満ちた、ただひとりの力あるかた、もろもろの王の王、もろもろの主の主); ヘブル2:10(救いの君);ヘブル4:14(大祭司); ヘブル12:2(信仰の導き手、またその完成者); ヘブル13:20(羊の大牧者); 1ペテロ2:4(生ける石); 1ペテロ2:6; エペソ2:20(隅のかしら石); 1ペテロ2:25(魂の牧者、監督者); 1ペテロ5:4(大牧者); 黙示録1:5(忠実な証人、地上の緒王の支配者); 黙示録1:8(アルパとオメガ、全能者); 黙示録5:5(ユダ族のしし、ダビデの若枝); 黙示録19:11(忠実で真実な者); 黙示録19:13(神の言); 黙示録19:16(王の王、主の主); 黙示録22:16(ダビデの若枝また子孫、輝く明けの明星)