Mountain Streams

水晶の流れ 14

明日への希望を与え、心を新たにする、現代人へのメッセージ

 

 

恐れからの解放!

ファーザー・ダビデ

 

  「神を恐れる事は、知恵の始まりである。」(箴言9章10節)と同様に、サタンを恐れるのは、死の始まりである! 神を恐れることは、一種の崇拝であって、神に与えるにふさわしい畏怖の念と敬意を与えることである。人がその父親を敬うのと同じである。(ヘブル12章9節を参照)  だから、悪魔を恐れるなら、悪魔を崇拝していることになる。それこそ、悪魔が望んでいることなのだ。それは、一種の悪魔崇拝である!

  次の聖句にあるように、悪魔は死を支配している。「このように、子たちは血と肉とに共にあずかっているので、イエスもまた同様に、それらをそなえておられる。それは、死の力を持つ者、すなわち悪魔をご自分の死によって滅ぼし、死の恐怖の為に一生涯、奴隷となっていた者たちを、解き放つためである。」(ヘブル2章14,15節)

  あなたはそのような恐れを叱責しなければならない。それが、誘惑の山で、悪魔がイエスに自分を拝ませようとした時、イエスがされたことだ。イエスは言われた。「悪魔よ、退け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある。」(ルカ4章8節) さて、原語では、「主なるあなたの神を拝し、ただ神のみを恐れよ!」という意味になっている。あなたは、神だけを恐れなければならない! 「それこそ、全ての人の本分である。」とソロモンは言った。つまり、「神を」−−神だけを−−「恐れ、その命令を守る!」ことである。(伝道の書12章13節を参照) 過ちや罪を犯したなら、あなたは当然、神を恐れる。しかし、絶対に悪魔を恐れてはいけない! 「主なるあなたの神を拝し、ただ神のみを恐れよ。」(マタイ4章10節を参照) 神の御言葉には、「恐れには、苦悩が伴う」とあるように、別の種類の恐れについても書いてある。(第一ヨハネ4章18節)

  だから、私達は「体を殺しても、魂を殺すことの出来ない者どもを恐れるのではなく、体も魂も地獄で滅ぼす力のある方[神]を恐れるべきである。」(ルカ12章4,5節、マタイ10章28節を参照) 体を殺すことしかできないサタンを恐れるのではなく、魂も滅ぼす力のある神を恐れるべきなのである。

  だから、悪魔に対する恐れは、神から出たものではない。「というのは、神がわたしたちに下さったのは、恐れの霊ではなく、力と愛と健全な思いとの霊なのである。」(第二テモテ1章7節)そして、「あなたは、思いをあなたに留める者を、全き平安をもって守られる。」(イザヤ26章3節)

  恐れは、信仰の正反対である。悪魔に対する恐れ、死に対する恐れ、死の使いに対する恐れ−−それらは、信仰とは正反対である! そのような恐れを四六時中心に抱いているなら、結局、滅ぼされることになる。それは害を与え、破滅を招くからだ。気落ちし、弱り果て、精神衰弱に陥り、狂わんばかりになる。そのような恐れにさいなまれ続けるなら、死に至ることさえあるのだ。

  驚くかも知れないが、そのような恐れや恐れの霊は、病気と同じで非常に伝染しやすい! ひどい恐れを持った人の家族や、そういう人とつきあいのある人達が、同じ恐れの霊に取りつかれるのは、よくある話である。霊的な病気は、肉体的な病気と同じくらい、またはそれ以上に容易に伝染し得る! そして、神の御霊の免疫がないなら、簡単に移され、致命的になる可能性が十分ある。それらの霊に対する抵抗力が無いからである。さて、肉体的な病気の場合は、実際にその病気にかかったり、予防接種をすることによって免疫ができ、体が抵抗力をつけるので、その病気にかからなくなることがある。

  それと同じ原理が霊的な病気にも当てはまる。私達は皆、罪びとであり、恐れという霊的な病気に悩まされたことがある。サタンに対する恐れ、死に対する恐れ、悪魔自身と死の使いに対する極度の恐れなどであって、誰もが悪魔を恐れたことがあるだろう。しかし、私達は、恐れに真っ向から立ち向かわねばならない。ただ目をそむけて、恐れなどないと否定しても、何の役にも立たないのである。

  唯一の治療法は、イエスを、そして、神の御霊を呼び求める事である! 救い出して下さるように、主に願い求めるのだ!−−神の御霊によって徹底的に免疫を作っていただきなさい。そうすれば、恐れに対する強力な霊的抵抗力がつき、移されることが無くなる。「わたしが主に求めたとき、主はわたしに答え、すべての恐れからわたしを助け出された。」(詩篇34篇4節)

  私は、深刻な恐れの問題を抱えていた、ヘレン・ジョーンズという女性の為に祈ったことがあったが、彼女はその恐れから驚異的に解放された! 彼女は8年間も病床についていたため、すっかり痩せ細っていた。骨と皮だけだったので、まるでがい骨のようだった。食べる事もできず、水さえも殆ど飲めなかった。

  神は、恐れが原因だと示して下さった。しかし医者達には、どこが悪いのか分からなかった。彼女を診察し、ありとあらゆる検査をした結果、彼らはこう言ったのだ。「医学的には悪い所は全く発見できない。どこが悪いのか、見当もつかない。」 しかし、神は最高の医者である! 主は、私達のどんな病気もいやし、どんな罪をもゆるして下さる最高の医者である。(詩篇103篇3節)

  彼女の為に祈る直前、私はヘブル第二章からこの聖句を得た! 「死の恐怖の為に一生涯、奴隷になっていた者。」 そして、祈り始めると突然、神の御霊がものすごい力で私に下ったので、私は、彼女の頭に手を置き、悪魔を叱責し、恐れの悪鬼に直接語った。イエスの御名によって、その悪鬼を叱責し、追い出し、彼女と彼女の家から立ち去るようにと命じたのだ!すると、神の御言葉への信仰と聖霊の塗油、また、祈りの力によって、彼女はその場で救い出された!

  その日彼女は、何年かぶりでベッドから起き上がり、自分の足で歩いた! それまで、彼女は長い間寝たきりだったので、ずっと布団の重みに堪えていたその足は腕のように痩せ細り、自分で立つことさえ出来なかったのにである。

  しかし、神に感謝すべきことに、命の使い−−神の御子なるイエス・キリストが−−その日、その部屋に訪れて悪魔を退治し、死の恐怖の為に、彼女を奴隷としていたひどい恐れの霊から彼女を解放して下さった!

  彼女はその場で癒された。数週間後に会いに行くと、彼女は強く健康になっていた。体重も18キロ増え、見違えるほど美しく魅力的な女性になっていた! そして、健康も完全に回復し、食欲も盛んな愛らしい女主人として、私達をもてなしてくれた。新しいボーイフレンドもでき、全く正常で、完全に癒され、素晴らしい健康状態だった! 

  ヘブル2章13節には、「私は、彼により頼む。」とあるが−−誰により頼むのか?−−神にである! だから、悪魔にそれを告げてやったらいい。「悪魔め、とっとと消え失せろ! サタンよ、退け! 私は神とイエスに寄り頼む!」 続く第14節にはイエスが、「死の力を持つ者、すなわち悪魔を、ご自分の死によって滅ぼした。」と書いてある。さて、死の使いとは、誰のことか? この聖句から、それが悪魔であることがはっきりと分かる。だから死の使いを恐れるのは、悪魔を恐れることであり、それは、全くひどいことなのだ。私達は悪魔を恐れるべきではない。私達の信仰を神に置き、神を恐れるべきであって、サタンを恐れるべきではないのだ。第15節は、こう約束している。「死の恐怖のために一生涯、奴隷となっていた者たちを解き放つ。」 だから、死の恐怖の為に、一生涯恐れの奴隷になっている私達を、神は解き放つことができる!

  神の御言葉は次のように言っている。「悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、彼はあなたがたから逃げ去るであろう!」(ヤコブ4章7節) あなたは、悪魔に対して権威を持っており、悪魔にすべきことを命じることが出来る。悪鬼達や邪悪な霊達は、私達に服従する。彼らは、自分の思い通りにする事は出来ず、好き勝手な真似は出来ないのである。(ルカ10章17,20節を参照) 私達がイエスの御名によって命じることは、何でもしなければならず、とっとと消え失せねばならない! 主をほめよ! 

  自分が神を愛し、神が自分を愛して下さっていることを知っているなら、神が世話して下さると確信できる。神が愛して下さっているので、すべてのことはうまく行くようになると分かるのだ。だから、どうして恐れるのか? 恐れる理由は全くない! 主の「完全な愛は、そのような恐れをすべて取り除く。」(第一ヨハネ4章18節)

 

 

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  あなたも、イエスにあって「恐れから解放」されることができます! たった今、悪魔のどんな恐れからも完全に解放していただくように、イエスの御名で主に願い求めて下さい!−−アァメン! 

 

  イエス様、私は、あなたを主、また、救い主として受け入れます。どうぞ、心の中に入って下さい。私のすべての過ちをゆるし、あなたからの贈り物である永遠の命を与えて下さい。あなたの愛を他の人達にも分かち合い、私がどんな恐れに対しても立ち向かえるように、あなたの聖霊で満たして下さい。どうぞ、すべての悪魔の恐れから、完全に解放して下さい。アァメン。

 

 

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「恐れからの解放!」初版は、1975年4月に発行されました。

第一巻14号 C1993, Mountain Streams, Postfach 241, 8021 Zurich, Switzerland.