グッド・ソーツ

 愛 第四部

 

  347.ジョン・グリーンリーフ・ホイッターの詩に、少年時代に暮らしていた村を訪ねた男の話がある。苦労に苦労を重ねてきたその人は、共同墓地で、ある墓の前に立ち尽くして、子供の頃を思い出していた。それは若くして死んだ同じクラスの女の子の墓だった。何かの単語を正しく綴(つづ)れなかったために、その子が彼よりも成績が上になってしまった。その日の授業が終わった時、その子は彼を待っていて、恥ずかしげにこう言った。

   『 あの単語、私が綴ってしまって、       

      ごめんなさい。

      あなたを抜くようなことはしたく

      なかったの。なぜって...。』

      −−茶色の目はうつむいた。

   『 なぜって、私、あなたが好きだから!』

 

 

  348.ある父親が息子にこう助言した。「息子よ、誰に対しても礼儀正しくしなさい。相手が無礼であろうとも。他の人に対して礼儀正しく振る舞うのは、相手の人が紳士だからではなく、お前が紳士だからなのだということを覚えていなさい。」

 

 

  349.著名な教師ディオゲネスを訪ねたアレキサンダー大王が、ディオゲネスに何か望むものがあるかと尋ねると、ディオゲネスはこう答えた。「ただ、私の光をさえぎらないようにして下さい。」 いつの日か私達は、創造性を高める術を知るようになるかもしれない。その時が来るまで、創造性のある人にしてあげられる最善のことの一つとは、私達の愚行でその人たちの邪魔をしないようにすることである。

 

 

  350.愛とはどんな姿をしているのでしょうか? 愛には、他の人を助ける手があります。貧しい人、困った人のもとに急ぐ足があります。また、悲惨さや欠乏に気づく目があります。そして人の嘆きや悲しみを聞く耳があります。そう、愛はそんな姿をしているのです。

 

 

351.神は知っている

 

神は知っている 僕には世界で何よりも

君が必要だと

だから君は僕のもとに送られて来た

神は知っている 君のほほ笑みの光が

僕の人生を生きがいあるものにしてくれることを

だから君は僕のもとに送られて来た

 

君は 天からの愛の贈り物

君は来た 僕の世界 僕の人生の中に

喜びで僕の毎日を満たすため

そして僕の特別な『君』になってくれるため

 

神は知っている 君のくれる喜びが

僕の心を慰めてくれることを

だから君は僕のもとに送られて来た

神は知っている 魔法にも似た隠された秘密を

君が携えていることを

だから君は僕のもとに送られて来た

 

 

君は 天からの愛の贈り物

君は来た 僕の世界 僕の人生の中に

喜びで僕の毎日を満たすため

そして僕の特別な『君』になってくれるため

 

僕に何が必要かを 誰かが知っていた

僕の絶望の叫びを 聞いてくれた誰かが

何をやってみても うまくいかない時に

君のその慰めに満ちた抱擁が

僕に必要だと

そして君なら僕の毎日に

天国を運んでくれると

誰かが知っていた

 

君は 天からの愛の贈り物

君は来た 僕の世界 僕の人生の中に

喜びで僕の毎日を満たすため

そして僕の特別な『君』になってくれるため

                          −ジェリー

 

 

352.愛の神秘

 

男:

  君は僕のすべてのあらを見てきたね

  落ち込んで しょげかえっていた僕を

  僕は 何をしても

 一度だって一番になったことはないし 

  頭もいい方じゃなく お金もないし 欠

 点だらけ

  だから こんな僕をどうして君が・・・

  でも 君がそんなにも愛してくれることを

  僕は神に感謝したい

 

  なんという愛の神秘 君が今でもその情熱を

  決して燃え尽きない炎のように

 心に持っていてくれること

  なんという愛の奇跡 この愛が燃え上がり

 主があおぎ立てて

  暗闇の中にこの愛の炎を輝かせてくれて

 いること

  だから 二人はいつまでも離れない

 主の愛は永遠に続くから!

 

女:

 私は完璧な女じゃないし

 料理だって上手じゃない

  どちらかと言えば 退屈な方

  しょっちゅう疲れていて

 一緒にいて楽しい女でもないし

  あなたを傷つけたことだってある

 仕事場にいる女の子たちの方が

 私よりいろんな面で優れてる

  だから あなたのその大きな愛を感じると

 私はつい涙してしまう

 

  なんという愛の神秘 あなたが今でもそ

 の情熱を

  決して燃え尽きない炎のように

 心に持っていてくれること

  なんという愛の奇跡 この愛が燃え上がり

 主が扇ぎ立てて

  暗闇の中にこの愛の炎を輝かせてくれて

 いること

  だから 二人はいつまでも離れない

 主の愛は永遠に続くから!

                   −ジェリー

 

 

353.君は今でも僕の心を揺り動かす!

 

僕たちはもうずっと一緒にいるけど

心の中では今だって同じ気持ち

あの最初のくちづけの時

君が僕の名をそっと呼んでくれた時のように

 

夢見るような 暖かい君の目を

初めて見つめたあの瞬間から

僕の心は君のものだったんだよ

ハニー それがわかるかい?

 

君は今でも僕の心を揺り動かす

この地上から天の高さにまで

今でも僕を引き上げてくれる

あの雲の遥か上にまで

今でも僕の魂をときめかせてくれる

君は僕の人生を意味あるものに変え

人生で一番大事なのは

愛だってことを示してくれたから

 

ロマンスもほとんどは

時が経過と共に熱情が冷めて

初めはあんなに強かった魔法のタッチも

いつの間にか失われてしまう

僕はそう聞かされてきた

でも 君が天から運んできてくれたこの愛は

老いることも しぼむこともない

永遠に続く愛 毎日ますます輝きを増していく

そんな愛なのだから!

 

君は今でも僕の心を揺り動かす

この地上から天の高さにまで

今でも僕を引き上げてくれる

あの雲の遥か上にまで

今でも僕の魂をときめかせてくれる

君は僕の人生を意味あるものに変え

人生で一番大事なのは

愛だってことを示してくれたから

                         −−マイカ

 

  354.

真の愛 それは夜を照らして燃える ろうそく

星の明かりをかすませてしまうほどの 強い輝き

 

真の愛 それは春の歌を運んでくる 花

寒くて退屈な冬の日々に 希望を咲かせてくれる

 

真の愛 それは夏の思い出をよみがえらせる  こだま

太陽のほほ笑み 夕立のくちづけ

 

真の愛 それは生命を生み出してくれる 祝福

すべてのものに 神の美を映し出してくれる

 

 

  356.

愛 それは自分の器から人の器に注ぐこと

愛 それは自分より人のことを大切にすること

日々でこぼこ道を選んで進み

人の足にやさしくなめらかな道にしてあげること

 

愛 それは盲目ではなく

相手の目を通して見ようとすること

愛 それは「与えねばならないの?」ではなく

「させてもらってもいいでしょうか」と尋ねること

愛は自分の悲しみをかき消して

人の心と唇に歌をもたらす

そして自分の重い足取りをかき消して

人の人生に翼をもたらす

 

そのような愛が心の内に宿っているだろうか

それならこの人生の終点で

至上の喜びに包まれる

 

 

  357.

あなたはとても大切な人

私の心は喜び歌う

あなたを愛するこの喜びを

神が授けて下さったから!

 

  359.

あなたは私の世界を愛で満たし

私の夢をかなえてくれる

私の夜を明るく照らし

空から黒雲を取り去ってくれる

 

あなたは私の世界を愛で満たし

涙をすべてぬぐってくれる

私の心に歌を与え

私の毎日に音楽を運んでくれる

 

あなたは私の世界を愛で満たし

分かち合うことを教えてくれる

私の心は喜びあふれる

あなたが気にかけてくれるから

 

 

  360.

私の顔に触れるあなたの手のその感触が好き

そこにはいつも不思議な輝きが残る

私はあなたの抱擁の暖かさと

低くささやくその声が好き

あなたが与えるそのほほ笑みと

この手で握れるあなたの手が私は好き

こんな愛の贈り物が

宝石にも、金にもまして私は好き

 

 

 

  363.愛とは永遠のもの−−見方は変わるかもしれないが、本質は同じ。人は、愛を体験する前と後とでは、灯されていないランプと燃えているランプほどの違いがある。そのランプは前からそこにあったかもしれないし、良いランプであるかもしれないが、今それは光を放っている。そしてそれこそが、ランプの本当の役目なのだ。また愛は多くの事に関して人をもっと穏やかにする。そして人はそんな時、自分の務めによりふさわしい者となる。

   −−ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ

 

 

  365.

私があなたを愛するのは、

ただあなたの人柄のゆえだけではない。

あなたと一緒にいると、この私も

あなたのおかげて私の好きな自分になれるから。

 

私があなたを愛するのは、

ただ昔のあなたと

今のあなたの違いのゆえだけではない。

あなたのゆえに私もまた

変わりつつあるのがわかるから。

 

私があなたを愛するのは

あなたが私の良い部分を

引き出してくれるから。

私があなたを愛するのは

あなたが、多くのもので埋もれた

私の心に手を差し込んでも

あまりにも明白であからさまな

私の愚かさや弱さをすべて素通りして

他の誰ものぞきこもうとしなかったその深みにひそむ

美しいものをすべて

光の中に引き出してくれるから。

 

私があなたを愛するのは、

あなたが私の人生の材木を使って

あばら家ではなく、宮を築き、

私の毎日の仕事を

恥ずべきものではなく歌に変えるのを助けてくれるから‥‥

 

 

  371.

あなたのような人を神様に感謝します

問題ばかりのこの世界で

時間も惜しまず、親切にしてくれ

「与えれば与えるほど、もっと豊かになれる」

そんな信仰を持っていて

困っている人を見ると

心と言葉と行いをもって

いつでも助けの手を差し伸べてくれる

だから神様に感謝します

 

  372.

あなたの言葉のはしばしに愛が感じられる

あなたの手が触れるといつも愛を感じる

だから私は分かち合いたい

この愛をあなたと共に

 

  373.

あなたが、初めて私の世界の一部になった時から、

私の世界を素晴しい場所にしてきてくれた。

その親切と思いやりと、慰めがいっぱいのほほ笑み、

それに、優しい暖かな抱擁とで。

またすべての喜びとすてきなひとときとを

初めから私に与えてくれた。

だから今、私の心の奥深くにあるこの愛をすべて

あなたのもとに送ろう。

 

  374.

あなたと私とで過ごした素晴しい時間のすべて

ただあなたと一緒にいるというだけで

わき上がる喜び

それを思うと、

ああ、またあなたに恋してしまう。

 

楽しい時も 試練の時も 互いに信頼し合いながら

二人が共に分かち合ったこの人生

それを思うと、

ああ、またあなたに恋してしまう。

 

前途に待ち受ける日々や歳月のすべて

互いになお学ばなければならないいっさいのこと

それを思うと、私の心は幸福感に満たされ、

ああ、またあなたに恋してしまう。

 

  375.

互いに夢を分かち合い、

それを実現させようと努力したがゆえに、

二人は知った。

ただ愛する者だけに感じられる喜びを。

思いを尽くし、魂を尽くし、心を尽くして

イエスのために生きてきたがゆえに、

二人は知った。人生の秘める最も甘美な喜びを!

 

  377. 愛の詩(うた)!

 

  女:

王がその席につかれたとき、

 わたしのナルドはそのかおりを放ちました。

そして王はわたしを酒宴の家に連れて行かれ、

 わたしの上にひるがえる彼の旗は愛でした。

  男:

イスラエルの乙女達の内に

 わが愛する者のあるのは、

  いばらの中にゆりの花があるようだ。

あなたの顔を見せなさい。

 あなたの声を聞かせなさい。

   あなたの声は愛らしく、

    あなたの顔は美しい!

  女:

わが愛する者よ、

 あなたは白く輝き、かつ赤く、

  万人にぬきんで、

その頭は純金のよう、

 その髪の毛はうねっていて、

  からすのように黒く、

その目ははとのように落ち着いておられます。

  男:

わが愛する者よ、見よ、あなたは美しい!

 見よ、あなたは美しい!

あなたの目は、

 顔おおいのうしろにあって、

  はとのようだ。

あなたのくちびるは紅の糸のようで、

 あなたの頬は愛らしく、

  きれいな耳飾りがある。

あなたの首は象牙のやぐらのようで、

 あなたの目はヘシボンの池のごとく、

  髪の毛はつづれ織りのようで、

王はそのたれ髪に捕らわれた。

  女:

わが愛する者よ、あなたの頬は

 芳しい花の床のように、

  その香りを放ち、

そのくちびるは、ゆりの花のようで、

 没薬の液をしたたらす!

その手は宝石をはめた金の円筒のごとく、

  その腹はサファイヤをもっておおった

  鮮やかな象牙の細工のようです。

 

  男:

わが愛する者よ、あなたはことごとく美しい!

 あなたのももは、まろやかで、玉のごとく、

  名人の手のわざのようだ。

あなたのほぞは、

 混ぜたぶどう酒を欠く事のない

  まるい杯のごとく、

あなたの腹は、

 ゆりの花で囲まれた山盛りの麦のようだ!

あなたの両乳房は、

 かもしかの双子である

  二匹の子じかのようだ!

わが妹、わが花嫁よ、

 あなたはわたしの心を奪った!

あなたはただ一目で、

 わたしの心を奪った!

その目をわたしからそむけなさい。

 その目はわたしを圧倒し、

  わたしを征服したから!

  女:

どうか、あなたの口の口づけをもって、

 わたしに口づけして下さい。

あなたの愛はぶどう酒にまさり、

 あなたのにおい油はかんばしく、

  あなたの名は

   注がれたにおい油のようです。

それゆえ、おとめたちは

   あなたを愛するのです!

  男:

わが花嫁よ、

 あなたのくちびるは甘露をしたたらせ、

あなたの舌の下には、蜜と乳とがある!

  あなたの衣のかおりは

  レバノンの山々のようだ!

  女:

わが愛する者よ、

 あなたの上あごは最上のぶどう酒のごとく、

  甘く流れくだり、

 眠れる者のくちびるに物を言わせます!

  男:

あなたの息のにおいは、りんごのごとく、

 あなたのくちづけは、

  最上のぶどう酒のようだ。

愛する者よ、快活なおとめよ、

 あなたはなんと美しく、愛すべき者だろう!

  女:

わが愛する者よ、見よ、あなたは美しく、

 まことに立派です!

わたしたちの床は緑、

 どうか、あなたの左の手が

   わたしの頭の下にあり、

 右の手がわたしを抱いてくれるように。

わたしの門のところには、

 もろもろの良き果物があり、

愛する者よ、

 わたしはこれをあなたのために貯えました。

わが愛する者よ、急いで下さい!

  かんばしい山々の上で、かもしかのように、

   また若い雄じかのようになって下さい!

  男:

わが妹、わが花嫁は閉じた園、

 わが妹、わが愛する者よ、あけて下さい!

  わがはと、わが汚れなき者よ!

 

   女:

わが園を吹いて、そのかおりを広く散らせ、

 わが愛する者が掛けがねに手をかけたので、

  わが心は内におどりました。

わたしが起きて、

 わが愛する者のためにあけようとしたとき、

   わたしの手から没薬がしたたり、

    わたしの指から没薬の液が流れて、

  貫の木の取っ手の上に落ちました。

わたしはわが愛する者のために開いて、

 園の中に入らせ、

  そのかぐわしき実にあずからせました。

愛する者よ、食べて下さい。

 飽きるまでに飲んで下さい!

  男:

わが妹、わが花嫁よ、

 わたしはわが園に入って、

  わが没薬と香料とを集め、

    わが蜜ばちの巣と、蜜とを食べ、

    わがぶどう酒と乳とを飲む。

  女:

わが愛する者は園の中で、群れを飼い、

 またゆりの花を取るために

  自分の園にくだり、

   かんばしい花の床へいきました。

わたしはわが愛する人のもの、

  わが愛する者はわたしのもの、

彼はゆりの花の中で、

 その群れを飼っています。

  男:

わが妹、わが花嫁よ、

 あなたの愛は、なんと麗しいことであろう!

あなたの愛はぶどう酒よりも、

 あなたの香油のかおりは

  すべての香料よりも

   いかにすぐれていることであろう。

  女:

わが愛する者の若人たちの中にあるのは、

 林の木の中にりんごの木があるようです。

わたしは大きな喜びをもって、

 彼の陰にすわった。

彼の与える実はわたしの口に甘かった!

  男:

日の涼しくなるまで、影の消えるまで、

 わたしは没薬の山および乳香の丘へ

  急ぎ行こう。

  女:

わが愛する者は、

 わたしにとっては没薬の束のよう、

  彼はわたしの乳ぶさの間で

   夜中じゅう横たわる。

夜が明け、影の消えるまで、

 身をかえして出ていって、

険しい山々の上で、かもしかのように、

 若い雄じかのようになって下さい!

 

--雅歌(ハートによって編集されたもの)