グッド・ソーツ

子供と両親 第二部

 

  108.ジャングルの医師として知られていたシュバイツアー博士は、アフリカのジャングルに建設した病院の経営費を調達するために、よくリサイタルを開いた。ある人が、英雄の伝記集にシュバイツアーの物語も載せることにし、それに添えるための特別なメッセージを書いてもらえないかと、博士に尋ねた。すると博士はこう書いたのであった。

  「子供たちに、自分の心の奥底で感じる真実は真の真実だということを伝えてほしい。神の愛は、私達の心に語りかけ、この世界において私達を使って働こうとされる。私達はこの声に耳を傾けなければならない。この世で起こっていることの様々な騒音にもかかわらず伝わってくる、遠くからの純粋なメロディーに耳を傾けるように、この声に耳を傾けなければならないのである。『大人になったら、耳を傾けます。若い内は、他のことを考えていたいから』と言う人もいる。だが、神は、私達が若い時に、その愛の声で、私達の心の奥深くの秘密の場所で語られる。私達が若い時に本当に若者らしくあり、私達が神の子供となれるようにと。耳を傾ける者は幸いである。」

      ----------------------------------                                                     

  110.こんな話がある。父親が息子をひざの上にのせて、さまよえる羊のストーリーを話して聞かせた。「フェンスに穴があいているのを見つけた羊は、そこから抜け出して大喜びしていた。そして太陽の光を浴びながら、駆け回り、遊んでいたが、あまり遠くまできてしまったから帰り道がわからなくなってしまったんだ。」 それから父親は、狼が来て羊を追い回したけれども、ついに良い羊飼いが来て救い出してくれ、囲いまで連れ帰ってくれた話をした。

  熱心に耳を傾けていた男の子は、話が終わると、こう言って父親を驚かせたのだった。「その後、フェンスの穴はふさいだの?」

  私達大人はどれほど、「フェンスの穴」を見過ごしてしまうことか!

      ----------------------------------                                                     

  111.幼なかった頃

私は何も恐れてはいなかった!

暗い影や、怖いものがやってくると

「信仰の盾」というおおいを身につけたのだ。

      ----------------------------------                                                     

  115.子をその行くべき道に従って教えよ。そうすれば年老いても、それを離れることがない。                箴言22:6

      ----------------------------------                                                      

  116.ある良く晴れた日に、尊い少年が

父親にこう言った。

「自分をイエス様に捧げてもいい?

イエス様に罪を洗い流してもらってもいい?」

 

「息子よ、おまえはまだ小さすぎる。

もっと大きくなるまで待ちなさい。

確かに、大人にはイエスが必要だが

子供はまだ安全なんだから。」

 

嵐が近づいてきた

父親は息子に言った。

「羊は全部しっかりと守られているかい、

囲いの中で安全にしているかい?」

 

「お父さん、大きい羊は全部安全です。

でも小羊は外に出しました。

別にどうってことないと思ったから。

子供は安全なんでしょう。」

 

兄弟姉妹よ!

同じ間違いをしたことがあるだろうか?

今は柔らかな幼い心も、いつかかたくなになり−−

手遅れになってしまう。

 

彼らにも悪しき日々がやってくる

「幼な子をわたしの所に来るままにしておきなさい

止めてはならない」とイエスは言われた。

「神の国はこのような者の国である。」と。

----------------------------------

 

  117.

 

息子に

 

  息子に、私の足跡をたどるようにとは求めない。彼はもっと大胆に歩み、私の歩んだささやかな道を越えて進んでいくと、私は信じている。私があまりに深く踏み込んでしまった所を、息子はもっと足取り軽く歩んでいけるように。そして私がつまずいた所で、息子は確かな歩みをしていくように。

この世界に、優れた、男らしい息子を捧げること、

親にとってこれほど誇りに満ちた栄光はない

  ロバート・H・ロード

 

 

      ----------------------------------                                                             

  118.自分の子供を導くのは、ぶどうの木を訓練するようなもの。無数の巻きひげは、くるくるっと曲がり、私が広げたところにしっかりと巻きつく。そうして成長を導くのだ。強制したりはしないように! 巻きひげは、簡単に折れてしまい、後悔することになるのだから。

           キャサリン・ネイル・パットン

      ----------------------------------                                                     

  119.子供を元気づけるのに、ほめ言葉は、優しさや愛情と同じぐらい大切である。子供にとって、賢明なほめ言葉は、花に注がれる陽光のようなものだ。

 

 

 

  120.私の人生において最も有益だった瞬間の一つは、マイアミ(オハイオ)大学の動物学の教授スティーブン・ウィリアムズが私にこう言った時のことだ。彼のクラスでは、一つでも賢明な質問をするなら、Aの成績をあげようと言ったのである。

  その時まで私は、知性というのは答えを与えることにあると考えていた。だがその後、質問は、答えに劣らず知識の一部であるばかりか、しばしば、答えにもまして大切なものでさえあるということがわかり始めたのだ。

  時の初めから、人間は、重い物のほうが軽い物よりも速く地面に落ちると思い込んでいた。だがガリレオは言った。「そうだろうか?」

  あの教授がああいう発言をして私を驚かせてから36年がたつ。その内の30年間、私自身が教師を務めてきた。彼が教えてくれた知識の大半、つまり彼の与えてくれた答えの大半は、もう忘れてしまった。だが、質問をする生徒のほうが、答えを与える教師よりも大切だということは忘れていない。

      ----------------------------------                                                     

  121.どこかでこんな話を読んだことがある。ある男の子が日曜学校に通っていたが、とても腕白で、どの先生も手を焼いていた。ついに、先生達の間で相談をした結果、ある日曜日、校長はその男の子を扉の所に連れて行き、こう言い渡した。

「さあ、出て行きなさい。この日曜学校には二度と戻ってこないように!」

  その子は二度と戻ってはこなかったが、後に彼の消息を聞いた! 彼は犯罪に走り、他に例を見ないほど大勢の人の血を流した。ついに、ある夜、シカゴの劇場の入り口で、彼の体は銃弾でハチの巣のように穴だらけにされた。

  シカゴのある新聞に、珍しい写真が載った。その死んだ凶悪犯人の足だけの写真だった。その写真の下には短くこう書かれていた。「これがジョン・ディリンジャーの足である!」 編集者のコメントは、人々の心に深い反省を促した。「誰かがこの足を正しく導いていたなら、この足は別の道を歩んでいたのではないだろうか?」

      ----------------------------------                                                     

  123.英国の偉大で善良なるビクトリア女王がある町を訪れると、盛大なる歓迎パーティーが催された。街角には、大きなステージが設けられ、大勢の子供たちが集まって女王のために歌を歌った。その夜、すべての行事が終わってから、市長は電報を受け取った。今日の歓迎行事に対するほめ言葉ではないかと市長は思ったのだが、メッセージは、母親らしい心づかいが感じられる簡単なものであった。「女王は、子供たちが皆、無事に家に帰ったかどうかを知りたがっておられます。」

      ----------------------------------                                                     

  125.

  毎朝最初に、そして毎晩寝る前に

時々、私は愚痴をこぼす。「愛する主よ、

どうしてこんなに大変なんでしょう?」

 

でも、子供たちがまわりにいて

希望に目を輝かせて私を見ると

信仰と勇気が与えられる、

何とかやっていけると!

 

  来る日も、来る日も

  今週も、次の週も

  同じお皿を洗い

  同じほおにキスをする

 

  でも来る年、来る年

  だんだん見えてくる

  神が用意しておられるものが何か

  少しずつわかってくるのだ

 

プリンセス?−−汚いドレスをまとった?

プリンス?−−汚い顔をした?

そう! そして彼らがいつか

  地球を治めるようになるんだ

もしあなたが信仰を失わないならば!

                     −−シーク

      ----------------------------------                                                     

  127.偉大なるシカゴの教育者であった、故フランシス・ウエーランド・パーカーの講演の後で、ある女性がこう質問した。

  「私の子供の教育は、いつから始められるのですか?」

  「あなたのお子さんはいつ生まれるのですか?」

  「生まれるですって? もう5歳ですけど!」

  すると教育者はこう言ったのだった。「おお、こんな所にいて、私と話などしていないで、早く家にお帰りなさい。もう、最高の5年間が過ぎてしまったんですから。」

      ----------------------------------                                                     

  128.英国の神学者全部からよりも、私の母親から、私はキリスト教についてより多くのことを学んだ。      ジョン・ウェスリー

      ----------------------------------                                                     

  129.国の若者に道徳というものを失わせれば、革命は勝利したことになる。

                      ニコライ・レーニン

 

 

 

  130.若者に同情を寄せなくなったら、私達のこの世での仕事は終わったも同然。

      ----------------------------------                                                     

  131.子供を正しく訓練したいならば、彼らの行くであろう道に従ってではなく、彼らの行くべき道に従って訓練しなさい。

      ----------------------------------                                                     

  133.誰もが若者に期待することは、大人のように振る舞い、子供のように扱われることで満足してほしいということだけだ。

      ----------------------------------                                                     

  134.大学教育とは、秩序だった方法で若者の頭を混乱させるという4年計画に過ぎないと言われている。

      ----------------------------------                                                      

  135.この世界がこれほど混乱した状態にあるのだから、生まれてきた赤ん坊が泣くのも不思議ではない。

      ----------------------------------                                                     

  136.ある男の子がなかなか話さなかったので、両親は、知恵遅れではないかと心配した。教師はその子を、「変わり者」と呼んだ。クラスの仲間は彼を避け、一緒に遊ぼうと誘う事も滅多になかった。スイスのチューリッヒの大学の入学試験も、最初は受からなかった。1年たって、再度挑戦した。時がたち、彼は世界的に有名な科学者となった。その名は、アルバート・アインシュタインである。

      ----------------------------------                                                     

  137.親が息子に罰を与えないなら、息子は必ず親に罰を与えることになる。

      ----------------------------------                                                     

  138.子供が大きくなって、賛成の気持ちと、反対の気持ちと、腹立たしい気持ちとを同時に持つようになって初めて、あなたは問題を抱えるというのがどんなことかを知る。

      ----------------------------------                                                      

  139.

将来大物になる少年は時に、

全く将来性がないように思われる

手足は真っ黒で、ほおも薄汚れている

そして、髪の毛もぼさぼさのまま

通りをぶらつき

誰も彼のことなど構う様子もない

しかし、その薄汚い外見の下には

崇高なる心が隠されているのかもしれない

 

服も、顔と同様ほこりにまみれ

彼のすることなすこと場違いに思われる

彼はただのみすぼらしい少年

不作法でいたずらな少年

でも心の中は、意地悪などではなく

明晰な頭脳を持っているのかもしれない

人が「荒っぽい」と呼ぶ少年も

まだ粗い原石のダイヤモンドなのかもしれない

 

少年は毎日、駆け回り

遊び、はしゃぐのが好き

柵によじのぼったり、小川を飛び越えたり

川で泳いだり、丘をのぼったり

隣近所の人達はいつも気が気ではないので

留守にする時は玄関にしっかり鍵をかける

 

だが、この少年にもチャンスを与えてやりなさい

そうすればいつの日か、彼はめざましく成長する

本を何冊もマスターし、

多くの者をしのいで名を挙げるようになるだろう

成功して、有名になるだろう

顔に神の栄光を輝かして。

そして人は言うだろう、

「あんなみすぼらしい少年が、どうやってこんなにまで成長したのだろう?」

    −−ウォルター・E・アイゼンハワー

      ----------------------------------                                                     

140.王の幸せな子供たち

 イエスの子供たちは歌い 踊る!

彼らが御座を囲んで踊るのを見てごらん

 イエスがご自身の者と呼ぶ者達!

 

彼らが通りで踊るのを見てごらん

 会う人 会う人に愛を与える!

彼らは主の偉大なるショーの主役!

 喜びの涙をもって 彼らが輝くのを見守る!

 

主があんな小さき者達を使われるとは

 何という驚きだろうか−−

私達に天国をかいま見させてくれ

 この世の人達に主の素晴らしい愛を示す

 

恵みに満ちた 小さな子供

 イエスが顔に輝いている!

私を見て あなたは私の内に

 イエスを見るだろうか?

 

思い煩いのない 幼き子よ

 あなたはあたり一面、光で照らす!

イエスはその恵みの内に

 あなたが眠りながら御顔を見ることを許された!

 

王の幸せな子供たち

 イエスの子供たちが歌い 踊る!

 

御座を囲んで歌い 踊る!

 イエスはご自身の者としてあなた達を愛している!

 

主よ 私に子供のような信仰を下さい

 煩うのをやめ ほほ笑むことを教えて下さい

日々あなたへの愛を示し

 彼らのようにあなたに信頼する信仰を下さい!

        −−エスター・デービッド

      ----------------------------------                                                      

  141.私達は、子供たちの内にすでに天国を持っている。子供たちは、主の送って下さった天国のかけらである! 子供たちは以前は主と共に天国にいたのだが、主が、私達と共にいるようにと私達のところへ送って下さった。素晴らしいと思わないかね?            −−デービッド・ブラント・バーグ

      ----------------------------------                                                      

  142.子供たちは世界で最も優れた児童心理学者である。彼らは親に対して児童心理学を行使する! 親以上に児童心理をわきまえているのだ。だから、子供より少なくとも一歩先を行くようにしなければならない。−−デービッド・ブラント・バーグ

      ----------------------------------                                                     

  143.

「優しいママ」 幼い娘が話しかけてきた

「お願い、教えて、

いくつになったら

クリスチャンになれるの?」

 

「いくつになったら

ママのこと愛することができるのかしら?

ママ、いつもママのこと愛してきたわ。

ちっちゃな赤ちゃんだった時から。」

 

「今も愛してるし、これからもずっとよ。」

と幼い娘は答えた

そして母親の肩に寄り掛かり

金色の巻き毛をゆらした。

 

母親は聞いた。「じゃあ、いくつになったら

ママが世話してくれるって信じる?」

「ママ、今だって信じてる。

どこに行っても、信じてるわ。」

 

「いくつになったら、

ママの言うことを聞けるようになるの?」

幼い子供は目をあげて、答えた。

「今でもできるわ。」

 

「それじゃあ、あなたもクリスチャンになれるわ。

大きくなるまで待たなくてもいいのよ。

御もとに行き、イエスの者になりますと

イエス様に言えばいいの。」

 

そこで幼い娘はひざまずき

こう言った、「イエス様、できるなら

これからクリスチャンになりたいと思います。」

主は答えられた。「よろしい、今日から。」

      ----------------------------------                                                     

144.子供たちに扉を開きなさい

優しく子供たちを集めなさい。

大通りや、垣根の向こうから

罪の場所から、集めてきなさい

まだ幼くて、途方にくれている子供もいれば

飢え、凍えている子供もいる

子供たちに扉を開きなさい

子供たちを囲いに集めてきなさい

 

子供たちに扉を開きなさい

神はあなた達にそれを任される

多くの子供たちは、あなたの扉のすぐ外にいる

そして喜んであなたに耳を傾けようとしている

子供たちに救いの道を教えなさい

神の聖なる言葉を教えなさい

心がまだ柔らかい内に彼らに手を差し延べ

愛の内に、子供たちを主に導きなさい

         −−メアリー・F.キダー

      ----------------------------------                                                     

  146.子供たちはいつも順応し、適応していくことができる。主は必ず子供たちと共におられ、彼らを助けて下さる!−−デービッド・ブラント・バーグ

      ----------------------------------                                                     

  147.

赤ちゃん、おまえはどこから来たんだい?

天国からよ。

 

その青い目はどこでもらったのかな?

青い空を通る時にもらったの。

 

目の中で輝いているのは何かな?

星の輝きがまだ残っているからよ。

 

その小さな涙をどこでもらったの?

ここに来たら、それが待ってたの。

 

どうして、おでこがそんなになめらかで広いの?

出てくる時に、優しい手がなでてくれたから。

 

ほっぺは、どうして暖かな白バラのようなのかな?

誰も知らないような素晴らしいものを見たからよ。

 

その、喜びに満ちたほほ笑みはどこからかな?

いっぺんに3人の天使がキスをくれたの。

 

真珠のような耳は?

神が語られると、それを聞くようにともらったの。

 

腕や手は?

愛によって造られたの。

 

かわいい赤ちゃん、足はどこからかい?

天使の羽根が入っているのと同じ箱から。

 

そういうのが全部どうやっておまえのものになったんだい?

神が私のことを思ってくれて、それで私ができたの。

 

だが、どうやってお父さんたちの所に来たんだい?

神がお父さんたちのことを思ってくれて、私がここに来たのよ。

         ジョージ・マクドナルド

      ----------------------------------                                                      

  148.イエスよ、お願いです。

この幼な子を見守っていて下さい

夜の間、この子を守って下さい

この子があなたの御顔を見るよう助けて下さい

あなたから見て尊い者となりますように

この子を慰め、強め

安らかな眠りを与えて下さい

主よ、お願いです

  どうかこの子の魂を見守っていて下さい

この新しい生命を安全に守って下さい

 

そしてイエスよ、この子が

  体も心も

まっすぐ力強く成長しますように

この子があなたをもっと知るよう助けて下さい

あなたとの新しい人生を見つけますように

そして、あなたの御言葉や、御霊や、命や愛を

愛するように助けて下さい

あなたの愛するダビデに与える言葉を

慕い求めますように。

 

イエスよ、私達がもっと、あなたの

望む通りの者になれるよう助けて下さい

神の道にそって育て、この子を

あなたにより近づけることができますように

何をする時にも

あなたの愛を示す者となれますように

そうして、この子が心から

自分の人生をあなたに捧げたいと思いますように

 

主よ、この子にあなたの御霊の油を注いで下さい

あなたの与えられた賜物を使えるように

あなたの栄光のために使えるように

そして、その事によって他の人々が生きますように

主よ、私達がこの子の炎をもみ消すことが

ありませんように

この子を使って、私達を新しくして下さい

そして、愛のピラミッドとなって

いつもあなたを愛しますように

         −−ヤアラ・スクライブ

      ----------------------------------                                                     

  149.孫は老人の喜びである。孫は特別な存在なのだ! 老人は過去の存在となりつつあり、子供は未来である。私達は去っていくが、子供たちはちょうど来たところだ。だから、子供は将来とのつながりであり、だからこそ、おじいちゃんおばあちゃんは孫に強い愛着を感じ、孫のことをとてもかわいがるのだ。

               −−デービッド・ブラント・バーグ

 

      ----------------------------------                                                      

  152.主イエス・キリスト、愛する主よ、

あなたもこの地上で

幼な子であられたことがありました。

どうか、私の子供に、

あなたの恵みと祝福を

日々与えて下さるよう祈ります。

  ああ、聖なる主イエスよ。

 

主よ、あなたの天の御国でのように

すべてがあなたの聖なる御言葉を守ります

あなたの助けを与え

この子供を朝も夜も守って下さい

  ああ、聖なる主イエスよ。

 

天使がずっとこの子を見守ってくれますように

この子がどこにいようと、

眠っていようと、起きていようと

この子に、あなたの聖なる十字架を負わせて下さい

  ああ、聖なる主イエスよ。

     −−H.フォン・ローフェンバーグ

      ----------------------------------                                                     

 

 

  153.主よ、あと1時間で、

私は目をぱっちりと開いた

子供たちの一団の前に出ます

私の教える子供たち、私の小さな学校!

こうしてその時が近づくにつれ、

部屋を出ながら、私は切に望む

主よ、教師の祈りを聞いて下さい

どうか神よ、私を偉大な教師として下さい

私がなりたいと心から願うとおりの

教師として下さい

子供のほほ笑みや涙の奥に

将来までをも見通すことのできる教師

今子供に接し、子供が大きくなっても

その影響が残るような教師

お金や名声のためではなく、

あなたに対してするように働く教師。

ああ主よ、新しい朝ごとに、どうか助けて下さい

毎朝、数え切れないほど、すべき事が生じます

小さなことでも大きな意味を持っています

私は、一人一人の子供の心に触れます

疲れていても、心が沈んでいても、

笑うように助けて下さい

私の子供たちを喜ばせる事が出来るよう助けて下さい

ああ主よ、物事がうまく運ばなくても

陽気に歌を口ずさみながら

頑張り続けられるよう助けて下さい。

愛する主よ、人を傷つける言葉、

きつい言葉、性急な言葉を

口にすることがないよう、日々、守って下さい。

いらだつことがあっても、

忍耐を持ち続けられますように。

私が誰に仕えているのか忘れないよう助けて下さい

私を待っている一団の前に出る−−

自分が世話する一人一人の心を理解する事の出来る

賢明な者として下さい。

ああ主よ、教師の祈りを聞き届けて下さい。

      ----------------------------------                                                     

  154.子供たちは永遠に渡って将来である! 終わりの時に、そしてまた至福千年に渡って、子供たちは将来なのだ! これから10年、そして次の千年に渡って! 子供たちは将来となり、今彼らに教えていることを、彼らは後になって他の人々に教えるようになる。他の人達に教え、また彼らが他の人達に教えるようになるのである。−−デービッド・ブラント・バーグ。

      ----------------------------------                                                     

  155.神の園には、小さな花が必要だった

その花は、少しの間、地上で成長したが

神はその優しい愛の内に、

それを天国に持って行かれた

より良い環境で成長できるようにと。

もし地上に残しておいたなら、

傷つけられていたかもしれない。

もちろん、私達は優しく世話をし

耕し、水をやり、垣根も作ってやり

その美しい花びら一枚一枚を見守ってはいたけれど

 

そこでは、神のほほ笑みという陽光を浴び

完璧な美しさをもった花を咲かせることだろう

枯れもしないし、

その甘い香りの花を台無しにしてしまうような

ひどい嵐に見舞われることもない。

 

時々、静かな時に

私達はその甘い香りに気づくことだろう

天国から放たれるその香りは

部屋を満たしてくれるよう

 

そうして先のことを思うと

この地上の場所のわびしさを忘れる

あの素晴らしき門をくぐり

そこに咲く花を見る時のことを思うと

      ----------------------------------                                                     

  156.ハンナは神殿の門に行き

  最も大切な宝を置いた

主よ、あなたに捧げます

  この子供を、永遠に

忠実な兵士として

  虚偽に対し、また罪や恥辱に対して戦うように

そして正義を勝ち取り、

あなたの聖なる名を告白するために

  すべてを捨てますように

 

忠実な僕として、

  愛し、働くことを学ぶように

内に燃える闘志を秘めて

  あなたの御心を知り、それを行いますように

 

ああ救い主よ、今の彼はすべて

  そして将来の彼もすべてあなたのもの

あなたの聖なる愛によって彼をおおい

  彼をあなたに引き寄せて下さい

 

ああ主よ、あなたこそ私達の人生のすべて

  あなたの内にあって、全ての戦いは終わります

あらゆる悲しみや葛藤を通して

  あなたは私達の創造主であられ、友であられる

       −−ギルバート・ホワイト司教

      ----------------------------------                                                     

  158.私達の子供たちは、その親と同様、宣教師である。時には親以上の宣教師である! そして、主の御手の道具として、親に負けないほど、心や魂を勝ち取り、御言葉を配る! だから、子供を軽んじてはならない。彼らは、確かに、私達のフルタイムの宣教師なのである!   −−デービッド・ブラント・バーグ

      ----------------------------------                                                     

  159.彼がまだ3歳だった時に、父親が死んだ。彼はこう語っている。「私は、愛する母に育てられました。母が、幼い頃から私の設計の才能を伸ばしてくれ、町の機械工場を訪れるよう勧めてくれました。」 けれども、ロバートの学校の成績はあまり、かんばしくはなく、教師は母親にそのことを伝えた。しかし、フルトン夫人は誇りをもってこう答えた。「息子の頭は、独創的なアイディアでいっぱいなので、あなたのかび臭い本に書いてあることを入れるような余裕はないのです。」フルトンはこう語っている。「当時、私はまだ10歳でした。私が生れつき機械工学に向いている事をわかってくれていたのは母だけだったように思います。」

      ----------------------------------                                                      

  160.親たちは昔から、子育てに関するアドバイスを求めてきたし、今もそうである。1853年に、アベル夫人は次のように語った。

  「子供たちは小型の男性、女性だということを忘れないでおいて下さい。彼らは子供のように振る舞うことが許されるべきですが、彼らと話をする時には、不機嫌な態度でするのではなく、高潔な態度を持つべきです。目つき、言葉、声の調子、身振り手振り、さらには服装までもが、相手に何らかの印象を与えることを覚えておいて下さい。

  疑いがあるというだけで、あるいは事の全体を理解することなしに子供を叱ることは絶対にしないように。また、叱っている時に、無神経に子供の感情を扱わないこと。

  子供のいる所では、いつも穏やかで、快活でいること。良くコミュニケーションをしなさい。けれども、言い過ぎたり、ふざけたり、ぞんざいな言葉使いや身振り手振りは避けること。子供が間違ったことをしている時に、子供を軽くあしらったり、強制するような話し方をしたりしないこと。何か命令をしたら必ず、それが成されるまで、近くにいてしっかりと監督すること。子供がそれをしないですませたり、命じられたのとは別のやり方でするのを許してはいけません。子供がそれを願って、はっきりと認められた場合は別ですが。

  何か欠点を見つけても、いらいらして不機嫌な態度で話さないこと。

  何かをあなたに任せられたのであれ、約束したのであれ、子供のあなたに対する信頼を決して裏切らないこと。

  子供が話しかけてきたら、必ずすぐに返事をすること。そうすれば、子供は何度も繰り返さなくてよいし、呼ばれたらすぐに返事をするようになります。

  子供が病気の時でも、優しく制限を加えるほうが、すっかり甘やかすよりもいいのです。

  怒っている時に、子供に宗教の真実を伝えようとしたり、神のことを話してはいけません。そんなことをしても、思うような効果は望めないからです。もっとそれに適した状況のもとでするように。

  最初の10年間を絶好のチャンスとして考え、良い時期になるようにしなさい。もう2度とそういう時はないかもしれないのですから。それは種を蒔く時期であって、収穫は、その時に蒔かれた種にかかっています。

  心を凍えさせる利己的な心の入り込むスキを作らないように。子供を人前でひどく叱ったり、みんなの嘲笑の的としたり、子供の感情を軽くあしらったりなど絶対にしないこと。

  テーブルでは、子供は、背筋を伸ばして座り、適切なマナーで振る舞うよう教えられるべきです。だめと言われてもしつこく求めたり、何も言わないで席を立つようなことはさせないように。そういう席では、親の願いはおきてであるべきです。だから、それに対してどんな不服の申し立てもなされるべきではありません。

  家庭用と、お客さんのいる時用といった、別々のマナーがあるべきではありません。優しく穏やかな振る舞いがいつも要求されるべきです。

  子供に、『おまえの言うことは信じないよ。』と言ってはいけません。疑いの言葉を口に出してもいけません。そういうふうに感じても、心の内にしまっておいて、見守ることです。その内に、真実が明らかになることでしょう。」

      ----------------------------------                                                     

  161.

「イエスが私を愛してるって知っている

聖書にそう書いてあるから」−−

子供たちはそれ以上尋ねたりはしない。

彼らが探しているのは愛だけ

子供の小さな目の輝きの内に

歴代の信仰がひそんでいる。

手を組み、くしゃくしゃの頭で

小さなベッドのかたわらにひざまずく子供たち。

彼らのほうが、主の心に近く

主の御国はそういう子供たちのもの。

疑いを抱き、探しても答えを見つけることのない

大人よりも子供のほうが主に近い。

見えないものに信仰を持つには

子供の単純さを要する。

私達が人生の複雑さの中に埋もれ

未知の海にのりだしていくにつれ

富や権力は増していくかもしれないが

信仰は次第に薄れていく。

学べば学ぶほど混乱し

思考は複雑になる。

そして傲慢さとプライドのゆえに

子供のような信仰をもって

天にいます神を信頼し愛することには

満足感を覚えなくなる。

ああ、父よ、人にもう一度

子供のような単純な信仰を与えて下さい。

そして子供のような信頼に満ちた目をもって

すべての人々が、

ただ信仰によって、人間の魂を救い

より高いゴールに導く事が出来ると悟りますように

     −−ヘレン・スタイナー・ライス

 

      ----------------------------------                                                     

  164.    詩篇103:17,18

しかし主のいつくしみは、とこしえからとこしえまで、主を恐れる者の上にあり、その義は子らの子に及び、その契約を守り、その命令に心をとめて行う者にまで及ぶ。

      ----------------------------------                                                     

  165.「子供を持つには、本当に犠牲が伴う。」と言われるが、私に言わせれば、犠牲よりも、受け取るもののほうが多い! 子供たちは報酬である! 子供たちのためなら何をしても報われる! この人生で私達が持つことのできる最も素晴らしいものの一つは子供たちである。  −−デービッド・ブラント・バーグ

      ----------------------------------                                                     

  166.サタンはまず両親と仲良くなり、そうやって、その子供たちをよりたやすく手に入れようとするようである。

      ----------------------------------                                                     

  167.神は、爆弾(bomb)ではなく、赤ん坊(babe)でもって世界をあっと言わせた。

      ----------------------------------                                                      

  168.赤ん坊の誕生は、神が人間の将来に対する信任投票で信任の一票を投じられたというしるしだ。

      ----------------------------------                                                     

  169.誰でも、認められることを必要としている。だが、行き過ぎもある。ちょうど、父親にこう言った少年のように。「ダーツ遊びをしようよ。僕が投げてパパが『すごい!』って言うんだよ。」

      ----------------------------------                                                     

  170.教師であった私の義母は、ある男の子に全く手をやいていた。いろいろ手を尽くした−−説得したり、優しくしたり、厳しくしたりと。だがとうとうお手上げの状態になり、定規で彼の手をたたくようになった。

  ところがある日、彼女がまた定規を振り上げて、彼をたたこうとすると、その瞬間に、こんな考えが浮かんだのだった。「これを逆にしてみよう。この子に、私の手をたたかせることにしよう。」 驚きながらも、この少年は先生の手をビシッとやった。そして、それ以来、彼のことで問題を抱えることは全くなくなったのだった。

  キリストが十字架の上で苦しんで下さったことを知って、「主は私のためにそこで苦しんで下さったのだ」と言い、罪を悔い改めた者は数知れない。

  私達が、自分の罪を悔い改め、自分達の罪のゆえに自分達に代わって傷を負って下さるほどにイエスは私達のことを思って下さったのだと悟る時、神はその聖なる力によって私達を救って下さるのだ。

      ----------------------------------                                                     

  171.何年も前、ある農夫が素晴らしい麦の収穫に恵まれた。ところが、あと2、3日で刈り取るばかりという時になって、ひょうを伴うものすごい嵐に見舞われた。作物は全滅だった。嵐の後、農夫は幼い息子と一緒に外に出た。少年は、美しい麦畑が無残な姿になったのを目にして、涙を浮かべながら父親のほうを見た。父親が絶望の言葉を発するものと思いながら。ところが突然、父親は穏やかな調子で歌を口ずさみ始めたのだ。「よろず世の岩なる方。われをあなたの裂け目の内に隠したまわん。」何年もたって、大人に成長したその少年はこう語った。「あれは、私が聞いた中で最高の説教でした。」農夫は麦の収穫を失ったが、それがその少年の人生における転機になったのである! その時、神を信じる父親がその信仰に堅く立つのを見たのだった。

      ----------------------------------                                                      

  172.夫に先立たれながらも、まだ幼かった5人の息子達を、正しく立派な大人に育てあげた婦人が、後に、ある祝賀会でその功績を称えられた。司会者が乾杯の席でその秘訣を尋ねると、彼女はこう語った。「秘訣は、時々、激励してやることです。幼い時から、十分な回数だけ、お尻のほうを叩いて激励してやると、良い結果を生みます!」

      ----------------------------------                                                      

  173.大学教育を受けずに聖書の知識を持っていることは、聖書の知識を持たずに大学教育を受けるよりも尊い。

      ----------------------------------                                       

 

  174.私達の子供たちは、私達の最も大いなる、最も大切な仕事だと、私は信じている! 「何ですって。私は、全世界に出て行って、すべての造られた者に福音を宣べ伝えることが一番大切な仕事だと思っていました。外国で宣教師になって、ヒンズー教徒やイスラム教徒を救いに導くのが一番大切なことだと思っていました。」と言うかもしれない。確かにその通り! しかし、自分の子供たちもその一部なのだ! 子供たちは、あなた達個人の責任である。「まずユダヤ人に。」(黙示録2:10)−−まずあなた自身の家族に!                           −−デービッド・ブラント・バーグ

      ----------------------------------                                                     

  175.おじいちゃん、おばあちゃんにとって、孫がおしおきを受けるのを見ることほどつらいことはない。

      ----------------------------------                                                     

  176.「一人もあげることはできない!」という古い物語がある。ある貧しい夫婦は四人の子持ちだった。そして、とても裕福な老夫婦と知り合いになり、彼らはその貧しい夫婦と子供たちがたいそう気にいった。子供のいなかった老夫婦は、子供の一人を養子にしたいと申し出た。「その子には、何一つ不自由のない豊かな生活をさせます。その子は、裕福な家庭で育ち、立派な教育を受け、いずれは、私達の全財産を相続することになるでしょう! あなたがたの子供の一人を養子にしたいのです。」

  そこで、父親と母親は、どの子供を手放すべきかを話し合うために、子供たちの眠っている部屋に入った。「この子はどうだろうか? それともあの子にしようか?」 朝になって老夫婦がまた訪れてきて、「どの子をいただけますか?」と尋ねると、両親はこう答えたのだった。「申し訳ありませんが、あげることのできる子供は一人もいないんです!」−−デービッド・ブラント・バーグ

      ----------------------------------                                                     

  177.子供の耳は非常にデリケートな器官で、隣の部屋から両親に大声で呼ばれても聞こえないが、遠くにいるアイスクリーム屋の鳴らすかすかな鈴の音は聞こえる。

      ----------------------------------                                                     

  178.若い世代を批判する世代は常に、その若い世代を育てた世代である。

      ----------------------------------                                                      

  179.見捨てられた子供が、実はまだ両親と一緒に暮らしているということが、どれほどよくあることか。

      ----------------------------------                                                     

  180.学校の授業をさぼる子供を見守っていなさい。その子は、将来、国会議員になるための訓練を受けているのかもしれない。

      ----------------------------------                                                     

  182.すべての子供が親の言うことを聞かないわけではない。親から何の指図も受けない子供もいるのだ。

      ----------------------------------                                                     

  183.子供の姿が見えているのに声が全然聞こえないなんて、双眼鏡で子供を見ているのでもない限り絶対にありえない。

      ----------------------------------                                                     

  185.親の答えられるような質問をする子供などめったにいない。

      ----------------------------------                                                     

  186.おじいちゃん、おばあちゃんから見ると、孫は賢く見えるものだ。

      ----------------------------------                                                     

  187.子供というのは、人前で、私達が家でする通りの振る舞いをして、私達に恥ずかしい思いをさせるものだ。

 

  188.今や、子供を喜ばすには、父親の教育費にかかった以上の金がいる。

      ----------------------------------