輝くひととき 80 PDFファイル75-82

 

  暴力がはびこるこの世界で、神は本当にご自分の子供たちを守って下さるのか、そう思ったことがありますか?

 

めぐりめぐって

レス・ブラウン

  オハイオ州コロンブスで、ディスクジョッキーをしていた頃、私は帰宅途中に、よく、大学病院やグラント病院に立ち寄った。廊下を歩いては、いろいろな病室に入り、患者さんに聖書を読んであげたり、話し相手になったりしたのだ。そうしていると私は、自分の問題を忘れ、健康を神に感謝したものだった。患者さんにも喜んでもらえた。そして、この行為がまさに私の命を救ったのだった。

  私はよく、ラジオで論争的な話題を取り上げた。あるプロモーターがあるグループを招へいしたものの、実はそのメンバーたちはオリジナルメンバーではないことについて話し、ある人物を怒らせてしまった。暴露された相手は、殺し屋を雇ったのだった!

  ある夜、午前2時頃に、ナイトクラブでの司会の仕事が終わって帰宅した。玄関の扉を開けようとすると、家の横から男が出てきた。「レス・ブラウンかい?」

  「そうですが。」

  「ちょっと話があってね。あんたを殺すように言われたんだ。」

  「私を? どうして?」

  「あるプロモーターが頭に来ているんだ。町にやってくるのは本当のグループじゃないとあんたが言ったせいで、大損したのさ。」

  「私をどうするつもりだね?」

  「いや、何もせんさ。」 私はそれ以上、何も尋ねたくなかった。心変わりしてほしくなかったのだ! ただただ、ホッとした!

  男は話を続けた。「おふくろがグラント病院にいるんだ。ある日、あんたが病室に来て、話しかけ、聖書を読んでくれたことを手紙に書いてきた。自分のことを何も知らないディスクジョッキーがやってきて、時間を取ってくれたって、とても感心していたぜ。オレがオハイオ刑務所にいる時に、おふくろはあんたについて手紙を書いてきた。それを読んでいたく感激したんで、いつもあんたに会いたいと思っていたんだ。誰かがあんたを殺したがっていると、ちまたで聞いた時、オレがそれを引き受けたんだ。そして、他の者にはあんたに手を出すなと言っておいたんだ。」

 

神の奇跡的な保護

  ◆ あなたが主の子供なら、何も心配はいらない。神があなたを囲んで、天使をおいて守られるから。

  ◆ 絶えず見守ってくれる天使たちを、神に感謝しよう。あなたを守るのが仕事である守護天使にも、感謝しよう!

  ◆ あなたは全能なる神の影に守られている。ちょうど、あなたを囲む主の特別な力のバリア、オーラのように。これは神の栄光があなたを包み、守っているようなものだ。

 

 

  主に従おうと最善を尽くし、人を助け、祝福になろうとし、利己的な生き方をしないよう努めているなら、主はご自分の分を果たして、あなたの世話をしてくださいます。聖書には、主は天使を送って、あなたを守られるとさえ書かれています。あなたが危険に陥ろうとしている時には、必ずあなたの心をつついて、それを止めようとされます。主は、できる限りのことをして主の子供たちを守られるのです。

  でも、何かの理由で、主が実際に何かが起こるのを許されることもあります。そんな時には、主の聖句か、心の中で聞こえる主の声によって示して下さいと求めるなら、主はあなたがその理由を理解できるよう助けてくださいます。そして、あなたをいやし、助け、回復させてくださるのです。ああ、神の子供となり、主の御手の内にいること、また主が常に自分のことを見守っておられると知るのは、何と素晴らしいことでしょう!

−デービッド・ブラント・バーグ