輝くひととき 78 PDFファイル75-82

 

力ある祈り

 

  クリスチャンになったのだから、麻薬から手を洗った方がいいぜ」と、グラハムは終身刑に服している囚人仲間に言った。グラハムは殺人罪で終身刑に服している多くのイギリスの受刑者の一人だが、最近、刑務所で救われたのだった。

  「いやだね!」と、新しくクリスチャンになった囚人は答えた。「麻薬以外に、刑務所でどうやって金を稼げるって言うんだい?」

  その日、グラハムはその仲間のために祈っただけでなく、消灯直前に壁をたたいて、隣りにいる仲間に、祈っていることを告げたのだった。

  翌朝、グラハムは刑務所長のオフィスに呼ばれた。テーブルの上には、白い粉がいっぱい入ったビニール袋が山のように積まれていた。「私は無関係です!」と、グラハムは言った。

  「ああ、知っているよ」と、看守が答えた。「君の隣にいた囚人に、今朝、呼ばれたんだ。昨夜、やつのために祈ったそうだな。やつは一晩中、眠れず、ベッドの足もとに白い人影がずっと立っているのが見えたそうだ。今朝、やつは私たちを呼んで、麻薬を渡し、麻薬更生センターに入りたいと言ってきた。君もきっとこの話を聞きたいだろうと思って、呼んだんだ。」

−ジョン・キャンベル

 

  「今年は、うちの米の収穫は雀の涙ほどになるでしょう! 村のみんなにバカにされてしまいます!」元ヒンズー教徒のクリスチャンが、目に涙をためながら、ラビクマール・クラパティに助けを求めてきた。クラパティはインド人宣教師で、村で新しい教会を始めたのだった。

  「祈りについて、神の言葉には何と書いてあるか読んでみましょう」と、クラパティは言った。

  宣教師は、その後のことをこう語っている。「一緒に祈った後、私たちは収穫のために祈ることにした。翌日、彼の田んぼに行ってみると、村人がほとんど全員来て、その様子を見ていた。私はバケツにきれいな水をくみ、祈った。それから、そのバケツを持って田んぼにまくよう、彼に頼んだ。さて、収穫の時が来て、彼はたいそう驚いた。あのせまい田んぼから、驚くなかれ、30袋もの米を収穫したのだから。この人はそれで収入が得られたし、このことは、他の村人たちにとっても、イエス・キリストが真の神であることを知る機会となった。」

−ゴスペル・フォー・アジア

 

祈ってください

  いつものように朝の散歩をしていたとき、ゴミ収集用トラックが私のそばで止まった。運転手に道を聞かれるのかなと思った。ところが、運転手は五歳ぐらいのかわいい坊やの写真を見せて言った。

  「うちの孫のジェリマイヤなんだが、いまフェニックス病院で生命維持装置をつけているんだ」

  治療費の寄付を頼まれるのだと思って、私は財布を取り出そうとした。だが、運転手が求めているのは金ではなかった。彼は言った。

  「できるだけおおぜいのひとに、孫のために祈ってくれないかとお願いしているんだよ。あなたも孫のために祈ってくれないか」

  私は祈った。その日は、自分が抱えている問題が小さく思えた。

−ボブ・ウェステンバーグ、

「こころのチキンスープ−−ガンを超えて生きる」

 

今日、あなたのために

祈りを捧げました

 

今日、あなたのために祈りを捧げました

そして、神が聞かれたと知っています

言葉は語られませんでしたが

神が答えられるのを心に感じたのです

あなたのために富や名声は求めませんでした

(それでもかまいませんよね)

宝を送ってくださるよう、お願いしたのです

永遠に残る宝を!

毎日、一日の始めから

神があなたのそばにおられ

健康と祝福を与えて下さり

あなたにそれを分かち合える友がいるようにと

あなたのために幸福を求めました

大小かかわらず、すべてにおける幸せを

そして何よりも

神の愛情深い世話を求めて祈ったのでした!

−作者不詳