輝くひととき 72 PDFファイル71-74

 

科学者たちが神の存在の証拠を見いだす

 

「はじめに神は天と地とを創造された。」

(聖書、創世記1章1節)

 

  ダーウィン進化論者たちは、自然科学において主導権を握ってきたが、自然界が知的に設計されていること、

  さらにはその設計者の存在を認める最先端の革新的動きによって、その主導権が脅かされる可能性もある。

  15年前、二人の化学者と共著で、化学的進化に関する「The Mystery of Life's Origin」(生命の起源の神秘)を出版した化学者チャールズ・サクストンは、全米の多数の科学者から肯定的な反応があったことに驚きを覚えた。プラハのチャールズ大学の客員助教授であるサクストンは、たとえ少しは人々の関心を引くことがあったとしても、不評を買うだろうと予想していたからだ。(以来、同書は、知的創造運動と呼ばれる連続攻撃の先駆けと言われている。)

  結局、「The Mystery of Life's Origin」は、大学の教科書としてベストセラーとなった。この本は、自然界が知的に設計されているという仮説を提示し、ダーウィン進化論の重大な欠点を指摘している。このような見方は当時、大半の科学者から、論外もしくは非科学的とみなされていた。知的創造とは、進化はほとんどの生物学者が信じているような偶然の成り行きや無秩序なプロセスとは異なるばかりか、(さらに受け入れがたいことに)自然界の創造主、つまり、神と言えるであろう存在を示唆しているからだ。自然界の背後に創造主がいるかもしれないという概念は、自尊心ある科学者にとっては、科学的理論体系に持ち込みたくもない概念であった。

  サクストンはインサイト誌にこう語った。「この本は誰にも受け入れられないと思っていた。これを執筆した時、我々は一匹狼のような存在だった。堅物の唯物論者たちは、自然界の知的存在を認めたりしない。しかし、それを認める大勢の科学者や数学者から、電話が来るようになった。」 それは、サクストンが「The Mystery of Life's Origin」に書いたのと同じ結論に達しつつあった様々な科学分野の研究者たちであった。彼らは(サクストンと彼の共著者同様)、それぞれの研究施設において科学的追求をする内に、一般のダーウィン進化論では説明しきれないデータに、日々出くわしていたのだ。そのようなデータは、たとえばDNA分子といった、自然界の高度に複雑な組織は、もともとそのように機能するよう設計されており、ダーウィンの進化論が主張するように偶然や成り行きによって進化したのではないと論じることで、より良く、さらにはより科学的に説明できる。

  サクストンが主張する知的創造は、最も簡単な言葉で言えば次のように説明できる。生命の基礎であるDNA分子は、二重らせんに暗号化された情報であり、メッセージのようなもの、ではなく、メッセージそのものである。その分子自体が、精密かつ複雑に設計されており、それがメッセージなのだ。

  私たち人間は経験により、メッセージがあるならば知的存在がそのメッセージを創造したとわかる、とサクストンは言う。他のいかなる説明も、メッセージの存在を十分説明し得ない。たとえば、私たちが手紙を受け取るなら、誰かがそれを送ったからであって、ただどこからともなく手紙が届くことはない。したがって、メッセージであるDNAは、知的設計によって造られたことが明らかになる。「私たちは経験から、設計されたものがあれば、その設計者もいることを知っている。」

−−スティーブン・グード「インサイト」1999年4月号より転載

 

  近代微生物学の父、フランスの化学者ルイス・パスツール(1822-1895)の言葉。「自然を研究すればするほど、私は創造主に驚嘆する。」

 

  有名な物理学者アイザック・ニュートン(1642-1727)の言葉。「太陽と惑星と彗星から成る、この非常に美しい体系は、知性と力ある存在の意図と支配によってしか生じ得ない。」

 

  ノーベル物理学賞を受賞した物理学者アーサー・コンプトン(1892-1962)の言葉。「私にとって信仰とは、至高の知的存在が宇宙を生じさせ、人間を創造したのだ、と気づくことから始まる。このような信仰を持つのは、私にとって難しくはない。計画の裏には知的存在があることに、議論の余地はないからだ。秩序正しく広がる宇宙は、今まで語られた言葉の中で最も荘厳な生命の真理である、『はじめに神は天と地とを創造された』という言葉を証明している。」