――― 輝くひととき 61  ――― PDFファイル61-64

 

新天地

  ニューヨーク州ビンガムトン市のある銀行が、最近新しいビルに移転した競争相手の銀行に移転祝いの花を送った。ところが、花屋の手違いで、花束と一緒に「心よりお悔やみ申し上げます」と書かれたカードが送られてしまった。

  花屋の主人は、この大失態に平謝りした。しかし、銀行に送るはずだったカードが、家族を亡くしたばかりの家に花束と共に送られたことに気づいて、さらに頭を抱えた。それには、「新天地でのご活躍、お祈りしています!」と書かれていたのだ。

  だが、クリスチャンにとって、死とは、より良い新しい場所に行くようなものだ。苦痛も悩みも地上に残して、イエスと共に美しい場所に住み、死別した愛する人と再会できるのだから、心配したり恐れたりするのではなく、待ち望むべきことなのだ。だから、亡くなったクリスチャンに、私たちは心からこう言うことができる。「新天地でのご活躍、お祈りしています!」と。

 

ロバート・ブラウニング(英国の詩人)の父は、死の床に伏していた。しかし、その快活さに医者はたいそう驚いた。

  「お父様は死が近いのをご存じなのかね?」

  医者は小声で彼の娘に尋ねた。

 

  だが、それを耳にした本人は、ほほえんで言った。

  「先生、私には、死は恐ろしいことではありませんよ」

 

想像してごらん…

        岸辺につくと そこは天国!

        差し出された手をつかむと それは神の手

        深呼吸すると それは天の空気

        活力を感じると それは永遠の体

        想像してごらん 嵐を通り過ぎると

        そこはかき乱されることのない穏やかさ

        目がさめると、自分が天の故郷にいるのを

                                 --ロバート・E・セレ

 

 

天国に行く準備!

デービッド・ブラント・バーグ

  あなたは天国に住むことを楽しみにしていますか? 死んだらそこに行くと知っていますか? そのことで何の不安もありませんか? 天国でイエスに会えるし、イエスはその腕であなたを抱きしめ、「お帰り」と言ってくださるとわかっているので、心配などなく、その時が来れば天国に行けることをうれしく思っていますか? もしそうでないなら、いつか天国に行くための準備を、今しておくことができます!

  謙虚に、心から祈って下さい。イエスに、心にあることを注ぎ出すのです。自分の心の中に入るようお願いするなら、イエスは入って来て下さいます! とても簡単でしょう?  どんな罪でも過ちでもゆるし、目に見えなくとも、あなたを抱擁してくださるのです。そして、永遠に主のおそばにいられるのだという、大きな安心感を与えてくださいます。

  イエスは、ご自分の子供たちをお忘れになりません。イエスに心を開くなら、あなたが死んだ瞬間から、永遠に一緒にいてくださいます。イエスはあなたを愛しておられ、あなたのために十字架で命を捨てました。そして、あなたに心の安らぎと幸せをいつも与えたいのです。死ぬ瞬間でも同じです。たとえ人には見えなくとも、イエスはすぐそばにいて、あなたの手を握り、来世に一歩踏み出す助けをしたいと願っているのです。

  心配はいりません。イエスが道を備えてくださるから。そして、あなたが死ぬ時には迎えにきてくださいます。イエスはあなたのことを愛しています。イエスが十字架にかかって死なれたのは、永遠にあなたと一緒に住むための素晴らしい場所を天に準備しに行くためだったのです。

 

        夜が明けるとき、地上の悲しみに別れを告げる!

        苦しみよ、さらば!

        神の明日には痛みも死もない

        夜が明けるとき、影は消え去る!

 

 

 

  イエス・キリストを信じる者にとって、死は、私たちを法廷に引きずっていく保安官のようなものではなく、愛する主の元に私たちを案内する召使いのようなものである。

−ハッドン・W・ロビンソン

 

わが魂は闇に座していても

大いなる光の内によみがえる

星を深く愛しているから

夜を恐れることもない

  −老いた宇宙飛行士によるもの