――― 輝くひととき 58  ――― PDFファイル57-60

 

選択と変化

    有名な英国の作家C・S・ルイスはこう語った。「単なる人間がイエス・キリストが言ったような事を口にしても、それによって、倫理を説く偉人になることはない」普通の人間が自分は神の子であると公言するなら、誰にも信じてもらえないだろう。ただ、あざ笑われるか、精神病院送りになるか、または、愚か者と思われるだろう。ルイスはこうも言っている。イエスは自分が神の子だと言っていたが、もしそれが本当でなかったなら、「彼は、自分はゆで卵だと言い張る人と同じぐらいの気違いか、地獄の悪魔そのものだったことだろう」

 

  「だから、人は選択をしなくてはならない。彼は本当に神の子であったし、今もそうだということを信じるか、それとも気違いであると信じるか…いやそれより悪いヤツだと信じるかを。ただの間抜けと決め込んで無視することもできるし、悪鬼だと言ってつばきをかけ、殺すこともできる。あるいは、足下にひれ伏して、主なる神とあがめることもできる」

 

  イエスが神の子であると信じなくとも、イエスが偉人で、世界中に良い影響を与えたと信じている人々が大勢いる。しかしルイスが言うように、イエスをただの偉人や偉大な教師と信じることを、神は選択肢(し)に入れておられない。神は人が、イエスを救い主であると信じ、彼を自分の心と人生に受け入れることを望んでいる。なぜだろうか?

 

  それは、神は限りなき愛をもって、人にあらゆる良いものを与えたいと望んでおり、そのために、人の内に生き、また人と共に生きたいと思っておられるのだ。では、どうやってそれをされるのか? 聖書の中で神はこう言われた。「わたしは新しい心をあなたがたに与え、新しい霊をあなたがたの霊の内に授ける」(エゼキエル書36章26節) 人がどんなに強く決断しても、あるいは精神分析や自己啓発法やグループ療法を何年続けても実現できなかった事でも、ただ信じて祈るなら、神は一瞬にして実現できる。そう、神はあなたの心を、あなたの霊を新しくできるのだ。それは新しい人生への新しいスタートである。

 

生まれ変わった自分

 

  人が自分で自分を変えるというのは難しいですが、神は、その奇跡を起こす聖霊の力によって人を変えることができます。人にはできないことができるのです!

  霊の内で「生まれ変わる」とか、「誰でもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った。見よ、すべてが新しくなったのである」(第二コリント5章17節)という聖書の言葉には、そういう意味があります。イエス・キリストが人の人生に入ると、その人の霊を新たにし、清め、再生させるばかりか、その人の精神をも新たにし、古い考え方や反応が断ち切られ、新しい人生観や世界観が持てるのです。そうなると、まわりのほとんどすべてのことに新しい反応をするようになります。

  けれども、自分で自分を変えるというのは不可能です。変わりたいなら、イエス・キリストに自分の心に入ってくれるよう求めなくてはいけません。イエスが心に入って来られると、何もかもが変わります。本当です! あなたは新しい人間に生まれ変わります。ただ、イエスに心の中に入ってくださいとお願いするだけでいいのです。それは神の奇跡なのですから!

  さっと変わる場合もあれば、時間がかかる場合もあるでしょう。けれどもイエスを自分の救い主として受け入れるなら、あなたは変わります。イエスは人を変えることができるから!

 

  デービッド・ブラント・バーグ