――― 輝くひととき 48  ――― PDFファイル45-48

 

敵に勝つには敵を友に変えること

  あるヒンズー教徒の女性がキリスト教信者になったところ、夫や親戚からひどい仕打ちを受けました。ある時、宣教師が彼女に尋ねました。「ご主人が怒ってあなたを迫害する時、いつもどうしているのですか?」

  その女性はこう答えました。「いつもよりおいしい食事を作り、床も念入りに掃くんです。夫が冷たい口調で話しかけてきても、優しく答えます。そうやって、クリスチャンになってより良い妻になったことを、色々な面で夫にわかってもらおうとするのです。」

  彼女の夫は、宣教師の説教はことごとく拒みましたが、自分の妻が身をもって示す手本には抵抗しきれませんでした。聖霊は、妻の素晴らしい手本を使って証しをし、夫はとうとうイエスを受け入れたのです。

  人からいやな仕打ちを受けた時、二つの選択があります。恨みを抱くか、または、敵対者に神の愛を示す方法を見つけようとするか、そのどちらかです。

        --ヘンリー・G・ボッシュ

 

 

  第二次世界大戦後、ラベンズブルックの強制収容所は連合軍によって解放されました。その時、破った包み紙の一片が見つかったのですが、その裏にはどの捕虜が書いたともわからない、こんな走り書きがありました。

  「主よ、善人だけでなく、悪人をも心に留めて下さい。彼らが私達に与えた苦しみのことはお忘れになり、この苦しみから結ばれた実を心に留めて下さい。この経験から芽生えた、友情、忠誠心、謙遜、勇気、寛大さ、大きな心という実を。そして彼らが裁きを受ける時、私達が結んだこの実のすべてを、彼らのゆるしとして下さい。」

 

 

  愛は多くの罪をおおいます。(ペテロへの第一の手紙4章8節)愛は、不愉快な出来事も気にしない恵みと力を与えてくれます。そして、自分にもゆるしが必要だと悟り、人をゆるすための恵みと力を与えてくれます。

  ただ自分を忘れ、もっと他の人のことを考えて、心から彼らのために祈り、彼らを助け、愛そうとするならば、それだけで自分の問題はほとんど消え去ってしまいます! 自分のことばかり考えるのをやめて、他の人のことを思いやるなら、それこそ本当の喜びと幸せをもたらしてくれるとわかるでしょう。喜びを得るための秘訣を教えましょう。それは、イエス、つまり「ジーザス(Jesus)」のことを第一に考え、次に他の人(others)、最後にあなた(you)のことを考えるのです。この三つの頭文字をつなぐと、J-O-Y(喜び)です!

  まず、イエスのことを思いましょう。そうすれば、主は、あなたが隣人を思いやり、自分を愛するように隣人を愛するのを助けて下さるでしょう。

        --デービッド・ブラント・バーグ

 

理解してもらえないことを気に病んではならない。むしろ、人を理解してあげられないことを気に病みなさい。

        --中国の昔のことわざ

 

人の間違いというのは、対向車のヘッドライトのようだ。いつも相手のほうが自分のよりもギラギラと光って見える。

 

ゆるされた人は、愛を知っていて、愛を示す。