輝くひととき 35 PDFファイル33-36

 

クリスマスは…

 

クリスマスだけでなく

一年中言えること

「他の人に喜びを与えるなら

喜びが返ってくる」

−ジョン・グリーンリーフ・ウィッティア

 

クリスマスは与える時…

  クリスマスと言えばプレゼントですが、主イエスは与えることの最高の模範でした。さてカルカッタのマザー・テレサも、神の与える精神を貫いている人の一人です。マザー・テレサは、インドの貧しい人々のために働き、その利他的な愛により何百万もの人に希望を与えてきました。

  「私には一人一人の内に主イエスが見えるんです。」と、最近マザー・テレサは言いました。「自分にこう言い聞かせているんです。『この人はお腹をすかせたイエスだから、食べ物をあげなくては。』『この人は病気のイエスだ。らい病人だから、体を洗って手当してあげなくては。イエスを愛しているなら、ご奉仕しなくては。』と。」

  キリストの愛を持ち、その愛を伝えようとしている人だけが、マザー・テレサの言わんとするところを理解できるでしょう。−フレッド・バウワー

 

クリスマスはゆるす時…

  昔、アメリカで「幸せの黄色いリボン」という歌が流行しましたが、実はその前から、その話に似たクリスマスの話がありました。

  ある家出した少年が、ついにクリスマスイブに家に帰ろうと決めました。家族には手紙で知らせてありましたが、家に入れてもらえれるかどうか不安でした。汽車が少年の家のすぐ横を通るので、戻ってきてもいいなら農場の裏の大きなニレの木に赤い布を結んでほしいと手紙に書きました。

  家まであと数マイルになった時、少年は隣りに座っていた年配の男性に胸の内を打ち明けました。その人は、少年と同じように家を出たけれども、戻ってきた時に大歓迎された別の少年の話をしてくれました。それは、聖書の中でイエスが話された「放蕩息子」のたとえでした。「だからきっと、君の両親も君の帰りを待ちこがれているよ」と、少年を励ましたのでした。(ルカによる福音書15章11-32節を参照)

  汽車が農場に近づきました。ありました! 父親が結んだ赤い布が見えます。それもたった一枚でなく、枝という枝に赤い布がところせましと結んであったのです。風にたなびく無数の赤い布は、クリスマスにすべてがゆるされたことを少年に告げていました。

 

クリスマスは友情を取り戻す時

互いに歩み寄る時

長年の傷がいやされ

愛が憎しみに打ち勝つ時

 

 

  主よ、このクリスマスに人をゆるし、過去を忘れることができますように。

−作者不詳

 

クリスマスは愛する時…

 

クリスマスは一日で終わらない

楽しく陽気に過ごすだけでなく

クリスマスは与えるためのもの

神がその御子イエスを与えられた日だから

 

クリスマス・シーズンになると

家族や友人、仲間が集まり

互いに心を開いて、改めて思う

すべての人に親切にするのは良いことだと

 

けれどもツリーを片づける頃になると

クリスマスの心も消えていく

普段の生活に戻り

忙しさにかき消される

 

何が消えたのか誰も気づかない内に

人に与えられた最大の祝福を失ってしまう

クリスマスの愛を心に強く保っているなら

いつも与え愛することができるのに

 

豊かな人生への鍵は

受けることではなく、与えること

そして地上最高の喜びを知る

そのために救い主がこの世にお生まれになった

だから最初のクリスマスの喜びを歌おう

そして神の愛に生き、神の光で輝いていよう

−作者不詳