輝くひととき 31

 

本に書いてある通りに         

           

  手順は簡単でした。全てのホ−スやワイヤ−を外し、ラジエ−タ−をとりはずし、マウンティング・ボルトを外し、チェーンブロックという巻き上げ機で エンジンを持ち上げる。私は全部きちんとやったつもりでした。が、私の1968年型オペルの小さな4気筒のエンジンは出てきません。

  いらいらしながら数回試した後で、とうとう『ミスタ−・グッドレンチ』という町の修理屋に聞きに行きました。修理屋は私にオペルの取り扱い説明書をくれました。

  エンジンのはずし方の所をめくってみて、エンジンは下から取り出さなくてはならないことがわかりました。説明書通りにやったら、今度はうまくいきました。

  本に書いてある通りにすることが、失敗から成功への鍵となったのです。

  聖書は人生の手引書です。私達の創造主である神が、ご自分が霊感した人々を通して成功の秘訣を書かれました。成功と言っても、俗的な意味の成功ではなく、神の目から見た成功です。あなたは神の手引書に助けを求めていますか?

− デニス・ジェイ・デハ−ン

 

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  ある東洋人の学者が、新約聖書をある言語に翻訳する仕事を宣教団から頼まれました。最初はその仕事は学者に何の影響も与えませんでした。しかししばらくたって、たいへん興奮した様子でやって来ました。「これは何てすばらしい本なんだ!」

 「どうしてそう思うのですか?」と宣教師が尋ねました。

  学者は答えました、「なぜなら、この本は私のことについて、たいへん細かく正確に書いてあるからだ。この本は私のことを何もかも知っている。この本を作った人は私を作った人に違いない。」

 

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  ジョン・ワナメーカーは人々から『自分の腕一本でたたき上げた男』と呼ばれていました。しかし、本人はそれが真実でないと知っていました。確かに、無料配達サービスと『お客さまはいつも正しい』というスロ−ガンの生みの親は、自分で一輪車を使って配達をすることから始めました。それが米国の郵政長官になり、また、全米で最も成功した商人の一人となったのでした。しかし、自分の力で成功したのではありません。ジョン・ワナメーカーはこう説明しました。「これまでの人生で、買い物なら幾らでもしました。それこそ何万ドルもする物も買いました。しかし、今までで一番すばらしい買物は12才の時にしました。2ドル50セントで聖書を買ったのです。それが人生で最良の買物でした。なぜなら、今の私があるのも聖書のおかげだからです。」

  ジョン・ワナメーカーは偉大な人になりました。貧しい少年の時から神と神の御言葉を愛したからです。聖書を愛し、読み、その教えに従ったのです。

 

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  ウォルタ−・F.バ−ク氏はかつてNASA航空宇宙局の『マ−キュリ−&ジェミナイ・プロジェクト』の総責任者を務め、マクドネル航空機会社の副社長でもあった。そのバーク氏は、教会の日曜学校で教えている。あるインタビュ−で氏はこう断言した。「科学や宇宙探検では、自分の聖書を捨てさせるもの、あるいは私の信ずる救世主イエス・キリストを拒ませるようなものは何も見つからなかった。宇宙時代だからこそ、私自身の精神生活は深まった。私は、以前よりもっと聖書を読んでいる。科学から得ることができないことを聖書から得ている。人生で真に大切な事柄を。」

 

 

  あなたが長い旅に出るつもりで、まだ道を知らないなら、地図を持って行くだろう。実際にあなたは長い旅、人生という旅に出ている。その道によく通じている方が、自分の部下たちに詳しい地図を描くように指示された。あなたが道に迷わず、正しい方法でやっていけるように、そして最終目的地に無事に着けるように!

  神の地図である聖書を読む時間がないと言うのは、長距離の旅に出るドライバ−が、「私はとても急いでいるので、地図を見る時間がない!」と言うのに等しい。しかし、聖書を手にとり、ただ単にそれを読み、信じ、従うなら、正しい道を通って正しい場所にたどりつくだろう!

  − デービッド・ブラント・バーグ