輝くひととき 25

 

神の創造物

 

  神は最高のアーティストだ。神はその創造物が次々にできあがっていくのを見て、それをよしとされた。完成した時には「非常によろしい」と言われた。この偉大なアーティストが、「世界」という作品に大いに満足したのは明らかだ。素晴らしい物、形、動きで満ちている。虹やバラの花のような豊かな色彩、ビーバーの毛皮やモクレンの葉のような柔らかな感触、キンモクセイやスイカズラのような甘い香り、稲妻や川の流れのような力強い音、スイカやチョコレートのようなバラエティーに富んだ味で世界を包まれた。−クライド・S・キルビー

 

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  神の創造物は、味気ないただの製造品ではない。雨の降る森で、まれにしか見られない蝶の美しさには、思わず圧倒されてしまう。グンカンドリやハミングバードの翼の精巧な透明感は、人間にはとてもまねできない。−リロイ・クープマン

 

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  私達の体は柔軟な筋肉や腱(ケン)、軟骨が驚くほど良く組み合わさって一体となり、皮膚と呼ばれる巨大な包みの中にうまくまとめられている。その皮膚は何十億もの細胞によって構成されており、毎秒どんどん使い古され、排出され、新しく築き上げられている。

  それなのにどこか悪くならない限り、私達はこの驚異的な体にさして感謝もしない。

  昔、詩篇の作者ダビデでさえ、こう言った。「あなたは私にくすしいことをなさって、恐ろしいほどです。」(聖書新改訳、詩篇139篇14節)

  また、ちゃんと機能しているか心配する必要もないというのも驚きだ。自分の体に、「こら、脈をちゃんと打て!」とか、心臓に「血を送っているか? ちゃんと数えているか? 1分間に何回だ? 1秒に5リットルがいいな。わかっているか、1分間に75回だぞ!」と告げはしない。また血液に、「3分ごとにお前は『270キロ血液循環の旅』をしているか?」とか、まぶたに「まばたきしているか? 涙腺は定期的に眼球からちりを洗い流しているか?」とも言わない。

  それに、腸や腎臓の10メートルから12メートルにもなる管を体内に収めるために、我々の創造主は恥ずかしいぐらい身長を高くすることはしなかった。こじんまりと50立方センチメートル内に収められたのだから大したものだ。

  というわけで、脳みそに「考えてみよ!」と告げたらいいかもしれない。私達の体は神をあがめ、感謝を捧げるために造られた宮である。あらゆる詳細を考えなくてもいいように造られているが、毎日一瞬一瞬 深く感謝すべき事が沢山ある。

 

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  創造物はすべて、天の神を指し示す標識だ。

 

  創造は神の御手のわざであり、神の存在を示しています。(聖書、創世記1章1節、ヨハネ1章1節、ヘブル1章10節を参照) 誰かのこの言葉はなかなか的をついている。「神の指紋が、あらゆる創造物に残されている。」−バイロン・スナップ

 

  もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空は御手のわざを示す。(聖書、詩篇19篇1節)

 

 

誰が造ったのかね?

  アイザック・ニュートンは、正確な太陽系の模型を持っていた。真ん中の大きな金色の球が太陽で、その周りに、水星や金星や地球や火星などの惑星に見立てた小さな球が様々な長さの棒につながっていた。惑星は全部、歯車とベルトによって動き、「太陽」を中心に完璧なタイミングで回るのだった。

  ある日、ニュートンがその模型で研究していると、友人がやって来た。その友人は聖書にある天地創造を信じていなかった。友人はこの装置に感心し、ニュートンが、天体がそれぞれの軌道を回るようにしているのを見ながら、こう言った。「ニュートン君、みごとなできだ! 誰が造ったのかね?」

  模型から目を離さないまま、ニュートンは「ひとりでにできた。」と答えた。

  「何だって?」 友人は尋ねた。

  「そう、ひとりでにできたんだ! 歯車やベルトやギアが自然にくっつき、偶然にもうまく軌道に乗って、完璧なタイミングで動き始めたんだ。大したもんだよ。」

  友人はニュートンの言わんとするところがわかった! 模型がひとりでにできあがったと考えるのは馬鹿げている。しかしそれ以上に、地球と広大な宇宙が偶然にできあがったとする理論はもっと馬鹿げている。−リチャード・W・デハーン

 

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  このように複雑な世界が混沌から偶然に出現したと主張することは、サルが印刷所で大騒ぎした結果、シェークスピアの戯曲が偶然できたと言うに等しい。−メリル・C・テニー

 

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  ケルヴィン(1824-1907)、イギリスの物理学者、発明家。絶対温度の単位は彼の名にちなみ、ケルヴィンと名づけられた。また世界初の大西洋横断海底電信ケーブルを手がけ、熱力学第二法則を定式化した。ケルヴィンは一度こう語った。「地球上の生物は、何らかの化学反応や電気の作用、あるいは分子が集まった結晶から始まったのではない。生物の創造というミステリーと奇跡を、我々はただ見過ごしてはならない。」

 

見えない人

 

「神はどこだ!」 疑う者が叫ぶ

私は明るい空を指した

緑の森を

静かな木陰を

冬の雪景色を

荒れ狂う波を

ごつごつした岩肌を指した

ツグミの歌声を聞かせ

花を見せた

ユリやスミレ、バラなどを

さらさら流れる小川を

情熱を抱いた乙女たちを

市場で汗水流して働く男たちを

星や月や太陽を見せた

また親切な行為や

よろこび、思いやりを見せたが

それでも疑っていた

信仰なきまま進んで行く

魂の目を閉ざした見えない人!

−著者不明

 

  私にとって信仰とは、宇宙を生み出し、人を造った最高知能の持ち主の存在を認識することから始まる。このような信仰を持つのは難しくない。設計の背後には知性があるのは明々白々だからだ。秩序正しく創造された宇宙は、歴史上最も威厳ある言葉の真実性を証言している。「はじめに神は天と地を創造された…」(創世記1章1節)−アーサー・コンプトン博士(ノーベル物理学賞受賞者)

 

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  目に見えるものを見ていると、目に見えないものについても、ただ神に信頼すればよいのだとわかる。

 

  時計が存在するのは、その時計を作った人がいるからだ。同じように、宇宙が完璧なる調和の内に動いているのも、その背後に神聖なる設計者すなわち創造主がいるからにほかならない!−ロバート・ミリカン博士(1868-1953 アメリカの科学者の中でも最も著名な物理学者の一人)