輝くひととき 11

 

子供たちは永遠に!

神の贈り物の内で、何よりも偉大で尊いのは、幼い子供の内にある神の愛!

 

  子供が生まれる度に、永遠の魂がまた一つ増えたことになります! 世界が創造されて以来、誕生は最大の奇跡です! 一人の赤ん坊は、人間が作る何物よりも価値があり、長く続いていきます!

 

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  およそ2百年前、全ヨーロッパでのナポレオン将軍の凱旋行進を、人々はかたずをのんで見守っていました。将軍の戦った数々の戦争の結果を誰もが聞きたくてたまりませんでした。その間ずっと、赤ん坊があちこちの家庭で生まれていましたが、誰が赤ん坊のことを考えていたでしょう? どこも戦争の話で持ちきりでした!

  しかし、1809年の1年間だけでも、歴史上きわめて重要な人物となる運命にあった赤ん坊が何人も生まれていたのです。例えば、ウィリアム・グラッドストーンがそうです。グラッドストーンは、19世紀のイギリスで最も偉大な政治家だと、多くの人に言われています。アメリカ史上、最も有名な大統領の一人、アブラハム・リンカーンもそうです。また、イギリスの桂冠詩人、アルフレッド・テニソン卿も、広く普及しているブライユ点字法を発明したルイ・ブライユもです! けれども、この人達が生まれた頃には、皆の頭の中は、赤ん坊ではなく、戦争の事でいっぱいでした。しかし、1809年に生まれた赤ん坊以上に重要だった戦いがその年にあったでしょうか?

  大軍なくしては、神はご自分の造られた世界を運営できないと考える人もいますが、実のところ、神は赤ん坊を使ってしておられるのです! 悪が正されなくてはならない、あるいは真理が伝えられなくてはならない場合、神はそのためにいつも赤ん坊をこの世界に送られるのです!

 

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  赤ん坊は、家族の小さな一員ながら、愛を深め、1日をあっという間に過ぎさせ、夜を長く感じさせ、財布を軽くさせ、家庭を幸せにし、過去を忘れさせ、希望にあふれた未来を与えてくれる。

 

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  少数派支配の実例としてぴったりなのは、家庭内のたった一人の赤ん坊である!

 

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  子供の教育と訓練を決して過小評価してはならない。子供は5歳になる前に、人間生活の原則の80%を習得すると言われている。だから、この5年間の人格形成期に、正しい事を教えるのはいかに重要なことだろう! 5歳になるまでに、一生使われるようになる基本的知識の8割がその頭の中に入っているのだから! 聖書にこう書かれているのもうなずける。「子をその行くべき道に従って教えよ。そうすれば年老いても、それを離れることがない!」(箴言22章6節)

  0歳から5歳までの時期は、極めて重要である。5歳になってから子供を教え始めるのでは手遅れだ! 一日として無駄にはできず、日々、子供が何を学ぶかがきわめて重要である! 親であるなら、子供が衣食ともに満ち足りており、できる限りいかなる危険からも守られ、健康であるよう努めるだけでなく、神の御言葉を教えられ、主の真理に沿って訓練され、主の愛によって励ましと希望を与えられているように努める責任を負っている!

    「子供たちは、ただしたい事をさせればよい」という、誤った考え方をしている人もいる。「学ぶ時は学ぶし、学ばない時は学ばない!」と言うのだ。子供たちが学びたくない事を無理矢理学ばせるのがいいとは思わないが、根本的には、子供は常に学びたがっている。学んでいる時には、子供はより幸せで、安心と満足を覚えるものだ。それに、何かを学べるよう助けと励ましを受けることもなく、ただ放任されているよりも、大人が親身になって助けるなら、子供ははるかに多くの事を学ぶ!「わがままにさせた子はその母に恥をもたらす!」(箴言29章15節) 自分で子供を訓練したり、世話する時間がないなら、誰かそれができ、あなたがなされるべきだと考える方法で正しく教えてくれる有能な人を見つけなさい! それはすべての親の責任である!−−ファーザー・ダビデ

 

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子供たちは庭に咲く花のよう! 神からの贈り物、でも、その世話はあなたにまかされている!

 

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  子供は大人になると、突然新しい人格を備えるのではない。すでに下地はできあがりつつある。

 

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  子供に祈ることを教えた母親は、いかなる時代にも、国に最も貢献する人物である!

 

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  アメリカの初期の時代に、3人の大統領の下で国務長官を務め、雄弁家でもあったダニエル・ウェブスターの言葉。「私の思想や執筆で賞賛に価するものが少しでもあれば、それは、私が幼い頃に聖書を愛することを教えてくれた両親の功績だ!」

 

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  親が子に与えられる最高の財産とは、毎日その子と過ごすひととき。何かを子供のために費やすとしたら、時間にまさるものはありません!

 

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    子供と接する時には、尊敬と思いやりを忘れないようにしましょう。帰宅したら必ず声をかけ、出かける時にも声をかけるか、子供たちと一緒に祈るのです。出来れば、寝る前にもおやすみを言って、一緒に祈るようにしましょう。あなたができない時も、必ず誰かにしてもらって下さい。

 

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  テレビは、思慮深く、祈りをこめて親の指導の下で見せないなら、家庭を破壊する最悪の存在となり得ます。子供が、映画や番組を見たい放題なのは好ましいことではありません。必ず親が指導し、子供たちが番組を選ぶのを助けるようにすべきです。

  子供たちに映画や何かの番組を見せる場合には、できるだけそれを録画しておいて、子供に見せる前に、親がその内容を見ておくこと! あるいは、全体のテーマや質が良いとわかっているものを見せるべきです。実のところ、できる限り親が幼い子供と一緒に番組を見て、その子供が理解できない事を説明したり、事実に反する事や親が同意できない事が出てきたら、それを指摘してあげるのが理想です。

  以上のことに気をつけるなら、テレビは、感受性の強い子供たちの情操を、暴力や悪ふざけや悪質な内容で毒する野放しの怪物ではなく、優れた教材となるでしょう! 「子供に害があるだろうか」ではなく、「子供のためになるだろうか」を尺度とすべきです。その番組は、有意義で、明るい希望に満ち、良い教訓を学ぶ助けになるでしょうか?

 

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  母親になったばかりの若い主婦が、9人の子供がいる女の人に会いました。「9人もいて、世話はどうやってなさるの? うちには子供は1人しかいないのに、私達の時間が全部取られてしまうわ!」 若い母親は感心しながら尋ねました。

  「そうね、そこがポイントよ。」 賢明なる母親の答えは単純そのものでした。「1人の子供の世話に全部の時間が取られるなら、9人いてもそれ以上時間がとられることはないわ!」

 

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  子供は、神からの預かりもののようだ。神は子供を授けて下さったが、あなたが世話をし、訓練することを望んでおられる。それが神への義務であり、主への愛と従順のゆえに、また子供への愛のゆえにしていると実感していなければならない。そうすれば年老いた時、神からの助けと愛をもって彼らを育てるために、全力を尽くして良かったと思うだろうし、子供もそのことを感謝するようになる!

 

  子供のために自分の時間を犠牲にし、愛を注ぎ、手塩にかけるのは、永遠の投資をしていることになる。子供たちは永遠だからだ! 子供たちの人生は永遠に続いていき、教えたすべてのことが生きてくる!

 

 

  子供は、神から授かった最も尊い贈り物。だから、私達が大事に育てていくよう助けて下さい! 主よ、あなたは御言葉の中でこう約束されました。「子をその行く道に従って教えるなら、年老いてからも、それを離れることがない!」と。(箴言22章6節)

 

  すべての父親や母親が、愛情こめて、祈り深く、子供たちを忠実に世話するよう助けて下さい。イエスの御名で、アァメン。

 

  −−あなたは?

 

       −−ファーザー・ダビデ