記念すべき時
リーマー・クライン
ある夏のこと。飲酒の問題があると思ったものの、私たちの家族は一人の放浪者を雇いました。秋になるとその人は去りましたが、クリスマスに遠い所からカードが届きました。個人的な言葉は何もなく、ただ名前がサインしてあるだけです。そうして春になると、再びやってきました。
「酒をやめたんですよ」と、彼は言いました。「今度、就職するんです」 私たちがクリスマスカードのお礼を言うと、彼が送ったカードはその一枚だけだったと告げました。「『ありがとう』が言いたくて…。雇ってくれたことじゃなくて、オレを尊敬してくれたことで。それは、新しいスタートを切る助けになりました」
ある女性の患者さんは、私の友人の一人が送ったというカードを小さなバッグに入れて持ち歩き、クリスマスの間じゅう、すれ違う人を止めては、「私のクリスマスカードを見て。前に雇ってくれた人が送ってくれたの。私のこと、覚えててくれたのよ」と言うのでした。後で聞いた話ですが、そのカード、つまり彼女が受け取った唯一のクリスマスカードが病気の回復のきっかけになったそうです。
クリスマスが近づき、私はこの二通のカードのことを思い出しています。各々のカードがクリスマスでの新しい人生の始まりを象徴し、両方とも、クリスマスが記念すべき時であることを思い出させてくれるのです。
ほんの少しの愛が遠くまで広がる
デービッド・ブラント・バーグ
人生に疲れ切っている人、やたらと忙しいものの、人生で成功するためのエネルギーや熱意に欠けていたり、ささいな事を楽しめるだけの心の安らぎがなくて、落胆している人たちが大勢います。でも、そのような人に、同情と理解をこめて一言話しかけたり、ほほえんだりするなら、また、とにかくがんばっていることに対する尊敬の念を示すなら、その人の人生は変わるかもしれません。
だから、人が受けるにふさわしい敬意を示しましょう。イエスはそうされました! イエスは、あなたのためだけでなく、あなたの周りの人たちのためにも死なれました。あなたが人々にイエスの愛を示すなら、イエスは大いに喜ばれるでしょう。それを、まわりにいる人たちへのクリスマスプレゼントとしてはどうですか? ささいなことでもいいから、毎日、あなたが出会う人々にイエスの愛を示しましょう。それがどんな大きな影響を与えるかを見て下さい。相手に対してだけでなく、あなたにとっても!
クリスマスに
クリスマスは
与え、分かち合い、生き、愛し
思い出し、思いやるとき
ともすれば疎遠になりがちな
人との関係に橋をかけ
主イエスがそばにいて下さる
あの暖かさがよみがえる
甘美なクリスマスの魔法が
あなたの心を喜ばせ
すべての願いを
かなえてくれますように
−ハロルド・H・ベン