輝くひととき 125 PDFファイル119-126

 

クリスマスとは、愛が王様である時!

そして、愛があればほとんど何でもできる時!

 

クリスマスに

                                         エドガー・A・ゲスト

 

年の瀬も近づく頃、人は素晴らしい人間となる。

クリスマス・シーズンが到来すると、人は理想の人となる。

クリスマスには、いつになく、自分のことよりも人のことを考える。

子供の笑い声を聞くと、苦労の甲斐もあったとしみじみ思う。

いつもより、利己心も少なくなる。

クリスマスの精神が心を支配すると、人は高潔になる。

 

クリスマスになると、人の心は広くなる。

心が促す奉仕を心にとめる。

ちっぽけな思い、狭量な思いも、しばしの間すっかり消え去る。

真の報酬として求めるのは、輝くほほえみ。

そして、他人のために労苦する。

どういうわけか、クリスマスには、

人は神の思(おぼ)し召しどおりの人に近くなるようだ。

 

誰かの絵を描くとすれば、少し待ってみよう。

利己心との戦いがやみ、憎しみを捨てるまで。

お金のことで頭が一杯の、仕事の最中も、避けた方がいい。

自分のためにがむしゃらに働く忙しい日や無味乾燥な時もだ。

皮肉な笑いを浮かべている時や、他人を軽蔑している時、落ち込んでいる時も、避けよう。

でも、彼が最も輝いているクリスマス、その時に彼を捜してみよう。

 

人はいつも悪戦苦闘。

そして、しょっちゅう誤解される。

心の中の悪が善を支配してしまう日だってある。

でもクリスマスには、人は優しさに支配され、自分のことは脇に置く。

そしてちっぽけな憎しみは消え、心は大きく開かれる。

ああ、どうやって言葉にしたらいいかわからないが、

どういうわけかクリスマスには、人は神の思(おぼ)し召しどおりの人に近くなる。

 

 

 

クリスマス、ああクリスマス、

いつも私の心に生きている!

主よ、私が道を踏み外さぬように、

毎日をクリスマスのように生きられるよう助けて下さい。