42.正直/不正直さ

 

主のみ前ばかりではなく、人の前でも、正直であるように気を配っている。(Uコリント8:21)

 

 1.正直は最良の策。正直であることは引き合う。

 2.神に関する限り、私たちは皆、ヌーディストである! 全ての者は神の前には裸であり、この神に対して私たちは言い開きをしなくてはならない。(ヘブル4:13)

 3.ただ体制人に真実を告げなければならないからといって、それは彼らに全てのことを告げなければならないという意味にはならない!

 4.  過ちを認めることは、物事を正し、

あなたが以前よりも賢くなっていることを立証する。

 5.想像力をもって、事実を表現することと、事実を想像することとは別問題である。

 6.これが嘘つきに対する刑罰である:  すなわち嘘つきは、たとえ真実を語っても、それを信じてもらえない。

 7.誰か他の人の事を告げることで、何かの代価がかかるかどうか、あるいは自分にとって、面倒な事になるかどうかを判断するのは、あなたの務めではない。あなたがそれを好むと好まざるとに拘わらず、あるいはその人がそれを好むと好まざるとに拘わらず、告げることがあなたの任務なのである! 報告することは、あなたの任務である。だから、もし誰かが、何かが誤っていることを知っていても、それを報告しないなら、それは、その犯罪を実際に行っている者と同じくらい、その人の過失でもあるのだ。犯罪を報告することを怠ることは、一つの犯罪である!

 8.聖書の中には、嘘をつくようにと、神が人々に告げられた例がかなりたくさんある。

 9.良い仕事をする方が、何故しなかったかを説明するよりは、しばしば容易である。

 10.間違った行いを覆い隠そうとして、嘘をつくことは恐ろしいことである。主は嘘をつくことに反対しておられ、主はそれを嫌われるのである!

 11.もしあなたが、一つの小さなことについて嘘をついたり、最も小さな規則を破ったりするなら、人々は、あなたがはるかに大きい事柄に関しても、罪を犯しているかもしれないと考える。

 12.  あなたが最初に欺こうと企てる時、

あなたは、何ともつれたくもの巣を編んでしまう事か!

 13.自由道徳観と自由意志とがある限り、神ご自身でさえ、人々が嘘をつくのを止めることはできない。

 14.偽ることは自尊心の所産であり、自分が恥に思っている、ひどい真実を隠そうと務める労作である。

 15.神なしには、自分が如何に愚かで、愚鈍で、間抜けで、物わかりが悪く、軽率で、利己的で、思いやりがなく、また見込みのない者であるかを、絶えず自分自身に言い聞かせなさい!

 16.主御自身がこう言われる。 「彼らが偽りを信じ、真理の愛を受け入れない全ての者たちが裁かれるように、私は彼らに強い惑わしを送ろう。」 彼らが真理を拒むが故に、神御自身が彼らに対して嘘をつき、彼らを欺かれるようになる。というわけで、彼らは嘘を信じるに値しているのである。そこで神は、彼らに嘘をつかれ、彼らを欺き、惑わし、そして裁かれたのである!

 17.もしあなたが、神があなたにするようにと望んでおられることを行い、あなたにしかできないことを成し遂げようとするつもりならば、あなたは自分の限界を認めなければならなくなるであろう。

 18.自分に対して正直でない者は、他の誰かに対しても正直になることはできない。

 19.良心の呵責を感じている人に、非難者はいらない。

 20.真理を誇張する者たちは、普通、それが自分にはじき返ってくることを知る。

 21.人々の内の何人かを、あなたは常にかつぐことができるし、時折は全ての人々をかつぐこともできる。しかし、全ての人々を年中かつぐことはできない。

 22.あなたは喜んで自分自身と自分自身の短所、及び自分自身の長所を直視し、そしてその違いを知る気持ちがなければならない。

 23.他の誰かの前で、全ての隠し立てを脱ぎ捨て、あなたの心をあらわにすることは、あなたが主の御前で、あなた自身を低くする様に似ている。

 24.良い関係を作る、一番貴重な資質の一つとは、正直さである。

 25.あなたの成しえる最も賢いことの一つとは、自分自身の利点と不利な点とを査定評価することである。

 26.自分の問題から逃げても、それは解決にはならない!

 27.お世辞とは、 おばあさんの石鹸のようなものである−−すなわち、99%の 「柔らかい石鹸」 (おべっか) と10%の灰汁 (嘘) である!

 28.盗んでつかまった場合には、大きな代価を支払う。またつかまらなかった場合には、恐れと懸念の代価を支払う。

 29.あなたは実際には、3人の人物なのである:  つまり、自分がそうであると考えている者、また他の者たちがそうであると考えている者、そして、神がそうであると知っておられる者である!

 30.丁寧に嘘をつくよりも、ぶしつけに真理を語る方がましである。

 31.報告せずにいて、それが正しかったと判明するよりも、報告してみたら、それが間違っていたということの方がましである。

 32.大部分のためらいとは、真理を告げることに対する、逃避と不承不承な気持ちのしるしであるように思える!

 33.もしあなたが、自分自身に対して正直でないなら、つまり、自分自身をだまそうとし続けるなら、神や他の人々に対しても、それと同じことをするであろう。そしてその結果は、全くの混乱状態となってしまう−−つまりあなたは、自分自身の人生を台無しにし、あなたと交際している全ての者たちを傷つけ、そして何よりも神を傷付けてしまう。 34.過失や失敗や過ちや弱点に対して、私たちがする必要のある最善のこととは、それを見つめ、それを認知し、そのことについて正直になり、その後でもしできるなら、何とかしてそれらを克服するか、改善するかして、何かもっと良いことをやろうと努めることである!

 35.主と主の預言者たちは、信じようと信じまいと、神の目的を成し遂げるために、しばしば欺瞞を用い、そして時にはあからさまな嘘をつくこともあった。律法は一つの基準であるが、規則には、常に例外が存在する。その例外を設けられる方が神であるならばなおさらである。 36.私は、嘘をつくことが大嫌いであり、私の人生においても、ごく稀にしか嘘をついたことがない。それは私を傷付け、私を悩ませる。しかし、もし自分の命を救うために嘘をつかなければならないような場合には、嘘をつくかもしれない。そして何回かは、あからさまな嘘をついたわけではないものの、誤解させたことはある。本当は別のことを意味していたのに、事態を収拾するために、あるいは誰かを救うために、あるいは、何か非常に深刻な状況を逃れるために、故意にある事を語ったのである。一つの命を救うために、嘘をつかなければならないなら、それだけの価値はあると思う。しかし、私は確かにそれを勧めることはしないし、それは、全くの緊急事態でなければならないだろう。

 37.シェイクスピアもこう言っている。 「もし汝が、汝自身に対し、真実になるなら、誰に対してもいつわりとなることはできない。」

 38.ダビデ王は、窓から脱出する一方で、自分がまだそこにいるかのように見せかけようとして、彼のベッドに人形を残した。パウロは篭にのって城壁ずたいにつり降ろされた。イエスの弟子たちは、町を立ち去った時、一つの方向に行く振りをしたが、実際には別の方向に行った。三人の賢者たちは、大通りを通ってヘロデの元に行く代わりに、別の道を通って、故国に帰った。イエスはその身を隠され、彼らの真ん中から立ち去られた。

 39.想像力をもって、事実を表現することと、事実を想像することとは別問題である。

   (No.143A.266,286,302C,555,629,662,

985,1108,1248,1299,1400,1406も参照。)

 

 

 40.レビ記19:13   あなたの隣人から金銭をだまし取ってはならない。またかすめてはならない。日雇い人の賃金を、あくる朝まで、あなたのもとにとどめておいてはならない。

 41.詩篇24:3,4 主の山に登るべき者は誰か、その聖所に立つべき者は誰か、手が清く、心の潔(いさぎよ)い者、その魂が空しいことに望みをかけない者、偽って誓わない者こそ、その人である。

 42.詩篇35:11 偽りの証人が起こって、わたしの知らないことを、わたしに告訴する。

 43.詩篇55:21 その口は牛酪よりもなめらかだが、その心には戦いがあった。その言葉は油よりも柔らかだが、それは抜いた剣であった。

 44.詩篇62:4 彼らは偽りを喜び、その口では祝福し、心の内では呪うのである。

 45.詩篇119:29,30 偽りの道からわたしを遠ざけ、あなたの掟をねんごろに教えて下さい。わたしは真理の道を選び、あなたの裁きをわたしの前に置きました。

 46.詩篇119:128 それ故、わたしはあなたの諸々の悟しにしたがって、正しき道に歩み、すべての偽りの道を憎みます。

 47.詩篇119:163 わたしは偽りを憎み、忌み嫌います。しかし、あなたの掟を愛します。

 48.箴言18:5 悪しき者を受け入れることはよくない。正しい者を裁いて、悪しき者とすることもよくない。

 49.箴言19:5 偽りの証人は罰を免れない。偽りを言う者は、逃れることができない。

 50.箴言24:28   故なく隣人に敵して証言をしてはならない。唇をもって欺いてはならない。

 51.箴言18:13 その罪を隠す者は栄えることがない。告白して、これを捨て去る者は、憐れみを受ける。

 52.伝道の書5:4,5 あなたは神に誓いをなす時、それを果たすことを逃してはならない。神は愚かな者を喜ばれないからである。あなたの誓ったことを必ず果たせ。あなたが誓いをして、それを果たせないよりは、むしろ誓いをしない方が良い。

 53.ゼカリヤ8:16 あなたがたのなすべきことはこれである。あなたがたは互いに、その隣人に対して真実を語り、またあなたがたの門で、真実と平和の裁きとを行わなければならない。

 54.マタイ19:18 イエスは言われた、「……偽証を立てるな」

 55.使徒行伝5:3,9 そこでペテロが言った、 「アナニヤよ、どうしてあなたは、自分の心をサタンに奪われて、聖霊を欺き、地所の代金をごまかしたのか」 それからペテロは言った、 「あなたがた二人が、心を合わせて、主の御霊を試みるとは何事であるか、見よ、あなたの夫を葬った人たちの足が、そこの門口に来ている。あなたも運び出されるであろう。」

 56.ローマ9:1 わたしはキリストにあって真理を語る。偽りは言わない。わたしの良心も聖霊によって、わたしにこう証しをしている。

 57.Tコリント9:20,21 ユダヤ人には、ユダヤ人のようになった。ユダヤ人を得るためである。律法の下にある人には、律法の下にある者のようになった。律法の下にある人を得るためである。律法のない人には−−わたしは神の律法の外にあるのではなく、キリストの律法の中にあるのだが、−−律法のない人のようになった。律法のない人を得るためである。

 58.Uコリント4:2 不正直な隠れたことを捨て去り、悪巧みによって歩かず、神の御言葉を欺瞞によって扱わず、真理を明らかにし、神の御前に、すべての人の良心に自分を推薦するのである。

 59.Uコリント6:8b 人を欺いているようであるが、しかも真実である。

 60.Uコリント8:21 わたしたちは、主の御前ばかりではなく、人の前でも正直であるように気を配っているのである。

 61.エペソ4:25 こういうわけだから、あなたがたは偽りを捨てて、おのおの隣人に対して真実を語りなさい。わたしたちはお互いに肢体なのであるから。

 62.コロサイ3:9,10  互いに嘘を言ってはならない。あなたがたは、古き人をその行いと一緒に脱ぎ捨て、造り主の形にしたがって、知識の内に新しくされた、新しい人を着たのである。

 63.Tテサロニケ4:6 またこのようなことで、兄弟を踏み付けたり、だましたりしてはならない。前にもあなたがたに警告し、証ししておいたように、主はこれらすべてのことについて報いをなさるからである。

 64.Tテサロニケ4:12  そうすれば、外部の人々に対して、正直さを保ち、また何の欠如もなく生活できるであろう。

 65.ヘブル13:18 わたしたちのために祈ってほしい。 わたしたちは明らかな良心を持っていると信じており、 何事についても正直に行動しようと願っている。

 66.Tヨハネ1:10 もし、 罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とするのであって、神の言葉はわたしたちの内にない。

   ( 「人を欺いているようであるが、しかも真実である」 の例証、それに創世記12:10-20; 創世記20:1-18; 創世記30:25-43; 創世記38:1-26; 創世記42:1-24; 創世記44:1-17; 出エジプト1:15-21;  出エジプト2:1-10; 出エジプト3:19-22; 出エジプト8:20-29; 出エジプト10:8-11;  出エジプト11:1-3; 出エジプト12:31-36; ヨシュア2:1-22; 士師記16:21-30; ルツ記3:1-18; サムエル記上19:8-18;  サムエル記上21:10-15も参照。)