エンドタイム・ニュース・ダイジェスト

第20号 DFO  1999年1月

 

ENDは、中立的立場をとる非営利出版物です。掲載された記事はすべて、情報を知らせることのみを目的としています。 転載された記事にある意見や見解は、必ずしもEND編集者の意見や見解を反映するものではありません。 天の情報源や地上の編集者によるコメントの著作権はすべて、「ファミリー」に属します。コピーライトゥ 1998 ファミリー

 

社員管理のために

チップ体内埋め

込みを図る企業

サンデー・タイムズ

  統制国家は、間もなく内面から監視できるようになるだろう。幾つもの国際企業が、社員の仕事時間や居所を知るために、社員の体内に埋め込むマイクロチップの開発について、科学者たちと検討中である。

  ペットや人間の志願者たちに試験済みのこのテクノロジーによって、会社側は、建物や敷地全体で社員の居所を知ることができるようになり、そのデータによって、社員の能率性や生産性をはじき出せるようになる。

  このテクノロジーは、人件費が高くついている会社からかなり注目されそうだ。社員の生産性が少しでも向上すれば、利益拡大につながるからだ。また、比較的安価で、一人分で数ポンドしかかからないと、英国のリーディング大学のケヴィン・ウォーウィックは言う。

  「ビジネスでの可能性は明らかだ。出勤時刻や退社時刻も、今誰とどこにいるのかもわかるからだ」とウォーウィックは語る。

  (ダッド:)何たることか、彼らは、チップ移植の素晴らしい用途を山ほど考え出している! メディアは、発展や能率、生産性、利益という名目で、さらなる統制のために、大衆が刻印を受け入れるよう馴(な)らしているのだ。

  彼らはテクノロジーを盛んに売り込みながら、その一方で、移植に対して何らかの宗教的反対意見を持つ人々をこきおろしている。時代遅れの不合理な信条のゆえに進歩に反対する、古くさい連中や狂信者、いかれた右翼の極端者でもあるかのように。メディアは、一方をけなして、他方を立てている。

  誰がニュースを操っているのかと思わずにはいられないね。別にすべてのレポーターや新聞や通信社や雑誌を支配しているとは言わないが、ヤツらは、あらゆる場合において、そういったメディアの姿勢や記事を方向づけ、また、かなりの編集統制を行って、非常に強力な役割を果たしている!

 

 

ダッドへの質問!-No.8

テーマ:地球温暖化

 

  1.問:ここ数年前から、地球温暖化について激論が交わされています。今それが起こっており、地球に破壊的影響を及ぼす可能性あると主張する科学者たちと、その証拠は一切ないという科学者たちがいます。どちらが正しいのでしょう?

 

  2.(ダッドが語っている:)私は人間の汚染と無駄づかいが大嫌いだし、神も同様だ! 至福千年の終わりに主が地表面を焼き尽くさねばならないのは、人間が地上をがらくただらけにしたせいでもある。主はありとあらゆるゴミや車や汚染する工場を完全に除去しなくてはならない。ボッとやって、それで終わりだ! イエスよ、感謝します!

  3.それはすごい日になるだろう! 天空が爆発し、何もかも燃え始めるのだから。神の大いなるピザになるだろう! 神はピザが好きだって知らなかったのかい? これは記録破りの、史上最大のピザになるだろう。その後は、地球は、神が最初に創造された時にもまさって美しくなる。もはや悪も暴力も、図々しく罪深いどん欲な人間どももいなくなるとわかっているので、神は、世界に祝福の雨を降らせてくださるだろう。

  4.そして神はついに、パワーや電気のためのご自身の最新の発明を発表されるのだ。みにくくて、危険で、汚染する車やトラックやバスはなくなるが、ただ馬や馬車だけになるのでもない。汚染ゼロで安全な天国の輸送手段を使うようになるのだ。それは、誰かの愚かな間違いのゆえに危険であることがわかり、回収しなければならない、ということもない。

  5.神は、あらゆる種類の動力供給メカニズムをお持ちだ。そのどれも、完全にクリーンで純粋で、環境にいかなる悪い影響も与えない。電気がなくなるなんて誰が言ったんだい?ちゃんとあるよ! ただし原子炉や、巨大で臭く、不快な煙やスモッグをもくもくと吐き出す発電所で作り出したりはしない。そういったものがなくなるのを神に感謝しよう! 代わりに、故障や停電が絶対にない静かでクリーンな発電機があるようになる。ちゃんと作動して安全なのだ。

  6.新しい天と新しい地を、昔に戻ることと考えている人々がいるが、それは間違いだ。神が、長年に渡って人に授けてきたあらゆるテクノロジーを無駄にされるだろうか? 今ある便利なものなしの生活に戻ることを神が望まれるだろうか? 神は、人の生活をできるだけ楽にしたいので、夢見たこともないような、新しくて、より良い便利なものをたくさん供給して下さるだろう。

  7.さて、地球温暖化についての質問に戻ろう。もちろん、それは現実のことだ! 人間は地上をめちゃくちゃにしており、地球温暖化も裁きの一部である。一部の人間たちが引き起こしているものほど大問題ではないかもしれないが、人間が自分の行いを改めないなら、自分たちを汚染して死に至るだろう。

  8.しかし、主は、そんな状態になるまで放っておいたりはされない。世界が本当にひどくなる前に、あなた達をそこから引っ張り出して、きれいにされる。何と言っても、主は至福千年の全期間のためにこの地球が必要だから、住めない状態にさせることはできないのだ。あまりにもひどくなる前に主は阻止されるだろう。

  9.人々が、自らを絶滅に追いやろうとしていることに気づき始めたことを、主に感謝しよう。アンチキリストは、前代未聞(みもん)なほどにこの世界をきれいにするだろう。ヤツは永久に地球を支配しようとするからだ。アンチキリストとその手下どもは、至福千年をまねして、この地上を天国のような場所にしようとする。しかし、神ぬきでやろうとするので、それは絶対にうまくいかないだろう。アンチキリストは、人間が引き起こしたひどい状態をいくらかきれいにするだろうが、人の心をきれいにして正しくすることなど、絶対にできない。それは主の仕事だからだ。主はまた、地球と大気圏を美しい新しい地へと創造しなおされる! イエスよ、感謝します!

  10.だから、地球温暖化の影響については、主に信頼しなさい。だが、悪化させるようなことをしてはだめだ。主の創造物をしっかり世話しないなら、主はもう与えたいという気にならないだろう。だが極端に走るのもよくない。地上でのあなた達の仕事は、地上をきれいにしようとぶらぶら歩き回ることではなく、失われた魂に手をさしのべて、イエスを信じるよう導くことだというのを忘れてはならない。

  11.「この世界はふるさとじゃない

天国へと帰る途中

天の窓から天使は招く

この世はもうふるさとじゃない」

  12.だが、そこにいる間は、地球をよく世話しなさい。訪問者なら誰でも、泊まっているご主人の家に対してするようにね。そして、心をくばり、ひどい無駄や汚染になるようなことはしないで、人々の模範となりなさい。愛をこめて、ダッド(ダッドからのメッセージの終わり)

 

 

その他のニュース

アフリカ

 

その町がどこにあろうと、

誰かがそのために死ぬだろう

ニューヨークタイムズ・ニュースサービス

  アジス・アベバ、エチオピア-「一体全体、バドメという町はどこにあるのか?」という質問は、極めて単純な質問に思える。良い地図と安価なGPS(グローバル・ポジショニング装置)さえあれば、見つけられる、そう考えるのだ。

  バドメとは、アフリカの角の、将来有望な二つの国、つまりエチオピアと、とても小さな親類国エリトリアの間にある、さして何も重要ではない高地である。しかし、この町の近くの戦場には、両国がバドメとその周辺地域を自国の領土と主張するがために、おそらくこの一ヶ月間で、1万人の兵士、あるいはそれ以上かそれ以下の兵士たちの死体がころがったことだろう。(参考ながら、米国務省の発表では、過去30年間に、北アイルランドの紛争で3千2百人が死亡している。)

  バドメには、たいした価値や歴史的あるいは感情的共鳴が見いだせる場所はない。ただ国境が不明瞭なだけだ。これは、現代のアフリカの数々の紛争の背景を物語っている。つまり、百年前に入植者たち、つまりこの場合はイタリアと英国が、両国の野望に終止符を打つはずの条約で時限爆弾を埋め込んでしまったのだ。その条約は、恐ろしく複雑で、ばかばかしいほど不明瞭だった。部族や川と川の合流点やあいまいな山脈を基準点としたのだ。

  1993年のエリトリア独立の立て役者たちは、「国境について考えていなかった」と、引退した地理学者メスフィン・ウォルデ-マリアム教授は言う。「だから、急いで独立したので、一体何が起こっているのか見当もつかない。しかも、国境の両側には同じ人々がいる。同じ言語を話し、同じ文化を有しているのだ。これは憂慮すべきことだ。」

  (ダッド:)平和のために祈りなさい! こういった忌々しく悪魔的な戦争によって、アフリカの多くの国々に福音を宣べ伝えるのが妨げられてきた。「戦争と戦争のうわさ」は終わりのしるしだが、主は、福音が全世界に伝えられるためにも、あなた達の祈りの答えとして、奇跡を起こして、平和をもたらすこともできる。

 

アジア

 

終末への恐れ

  東京(AP) 毎週、何百万人もの視聴者がテレビの前に釘付けになり、二人の男性が世界の終わりに備えて地下シェルターを掘るのを見守っている。これは時間との競走である。7月までに完成しなくてはならないのだから。

  世紀末が近づくにつれ、日本人はある奇妙なもののとりこになっている。それは、16世紀の予言者、ノストラダムスの終末的予言である。

  書店には、ノストラダムス関係の本がずらりと並び、著名人たちは熱心にノストラダムスの予言について語っている。インターネットも、この不吉な事を言うフランス人予言者についての日本語のウェブサイトが何千もあふれている。

  「1999年に人類は滅亡するのだろうか?」と、典型的なウェブサイトは語りかける。「これを軽く見るべきではない」と。

  ノストラダムスの人気の証拠として、ノストラダムス自身やその予言に関する本が、日本では昨年だけで24冊も出版されている。さらに、今年になって、11冊が出版された。

  ノストラダムスは、新千年紀前の恐ろしい出来事についてこう予言している。「1999の年、七の月、空から恐怖の大王が降ってくる。」

  ノストラダムスの予言は、四行詩であり、「諸世紀」という本に収められている。非常に謎めいているので、ありとあらゆる解釈が可能だ。

  真剣に終末に備えている人間はごくまれであり、大半の日本人にとって、このブームはただの娯楽的気晴らしでしかない。しかし、國學院大學による最近の調査では、回答者の20%が、ノストラダムスの予言を信じていると答えている。

  (ダッド)まだ本当の終わりではないが、そういった事を使って、終わりについて証しできるのは確かだ。「ほら、ノストラダムスの予言がすごいと思うなら、聖書で言っていることはもっとすごいですよ! それにノストラダムスは、時々、的をはずしていたけれども、聖書は必ず実現してきました。成就した預言がどっさりあって、これから起こる終わりについての預言は、とても具体的で詳細に渡っています! 興味がおありでしたら、喜んで教えてあげますよ。」

 

中東:

 

イスラエルの道路封鎖に怒るパレスチナ人

ワシントンポスト・フォーリンサービス

  ベイトウラ、ヨルダン川西岸地域――ファドワ・アラムは、赤ん坊の呼吸が停止する少し前に、つまり、産院に向かうプジョーのステーションワゴンの中で赤ん坊が産まれ、その体が青ざめ始める前に、脳裏に恐ろしい考えがよぎった。「もし、イスラエルの兵士が車を通させてくれなかったら?」 しかし、そんなことはあり得ないと考え直した。

  「私は妊婦で陣痛が始まっていたから、検問を通させてくれるものと思っていた」とアラムは言う。その辛い経験を語る彼女の声は低く、淡々としていた。「通してくれないはずはないと思っていた。病院は検問からたった10分の所だったのだから。」

  しかし、その期待は裏切られた。アラムは後部座席で陣痛で身もだえしているのに、ヘブロン郊外の検問に配置されたイスラエル部隊は、付き添っている親戚たちに怒鳴り、車を通すのを拒絶したと、アラムとその家族は主張している。今のところ、イスラエル当局からの反論はない。イスラエルの検問を回避して、市のまわりを半周もして病院に到着した時には、1時間以上が経過しており、赤ん坊は手遅れだった。その女児はすでに死亡していたのだ。

  イスラエル側によれば、検問所の兵士たちは、当局が、今日のような治安緊急事態の最中に占領地区の完全閉鎖を宣言している場合でも、人道的緊急事態であれば、車を通過させるという規定があると言う。だが、アラムの場合には、部隊は彼女が9ヶ月の妊娠だと気がつかなかったと主張している。

  しかし、頻繁にイスラエルの検問を通らねばならないパレスチナ人たちや、アラブ人やイスラエル人の人権運動家によれば、アラムの悲劇のようなケースは少なくない。イスラエルのネタニヤフ首相は諸外国に向けて、パレスチナ人人口の98%がパレスチナ人の文民統治下にあると主張するが、何十万人ものパレスチナ人の生活にお決まりとなっている、このヨルダン川西岸地域でのイスラエル部隊による検問を見れば、そんな主張もお笑いものだ。それどころか、パレスチナ人による統治も、パレスチナ人が押し進めようとすると、すぐに叩きつぶされると、人権活動家たちは言う。

  「イスラエルは、もはやヨルダン川西岸地域とガザ地区を占領していないというのが、オスロ合意の不可解な点である」と、イスラエルの人権グループ「ビトセレム」のジェシカ・モンテルは言う。オスロ合意は、イスラエルとパレスチナ人の間での和平合意である。「大半のイスラエル人は、もはや占領していないと熱心に信じたがるが、[パレスチナ人]がどこか行こうとすると、必ずイスラエル人が立ちはだかる。」

  著名なパレスチナ人の人権専門弁護士であるジョナサン・クタブは言う。「検問は、何よりも、一種の嫌がらせと、人生を困難にするものとなっている。権威を行使し、時には、人々に『だめだ』や『よろしい』と指図する権力を持つのを愛する若者たちがエゴを行使する場にもなっている。」

  パレスチナ人ならほとんど誰もが、イスラエル軍の検問で嫌がらせを受けたり、ののしられたりした経験がある。しかし、それがビジネスの妨げにもなっている。原則的には、パレスチナ人事業家たちは車で検問を通過できないので、イスラエル政府の認可するトラック会社に法外な金額を払って依頼するしかない。「それで我々の負担が増え、大きな問題になっている」と、パレスチナ人が自治するベツレヘムで織物工場を経営し、イスラエルから取り寄せる原材料に頼るジョージ・ナサールは言う。「これでは太刀打ちできない。」

  (ダッド:)奴隷制は今も存在している。もっと巧妙でいくらか表向きを変えているが、抑圧的なのは変わらない。一グループの人間たちが、ほかの人間を劣悪なキャンプや極貧の少数民族居住地に住まわせ、周囲に見張りを立て、自分たちのために仕事をさせたり、物を買わせたりする時にだけ外に出る許可を与える、などといった状況を、ほかに何と呼べるだろうか? そして、その農奴や奴隷があまりにも生意気になったり、抗議するようになると、キャンプや町に閉じこめておいて、たとえ病気の治療であっても外には出させない。その一方で、ほんの少しでも土地や進歩や人権が奴隷たちに投げ与えられると、彼らの主人や占領者たちの慈悲深い立派な行為として賞賛される。イスラエル人は、どうしてパレスチナ人から自分たちが憎まれるのだろうと考える。一体、どこが間違っているのだろう、と。世界中の誰もがわかるのに、当のイスラエル人だけがわかっていない!

 

平和とは無縁の平和維持部隊

  カナ、レバノン(AP)――銀色に輝く丘のオリーブ畑の間から、朝もやが立ち上ろうとしていた頃、シーア派イスラム教徒のゲリラ9人が任務に取りかかろうとしていた。口径106ミリの無反動砲を配置して、山の向こうのイスラエル軍の前哨(しょう)地点に数発、砲撃しようとしていたのだ。

  レバノン南部の険しい谷間をパトロール中に通りがかった国連平和維持軍は、彼らにできる唯一のことをした。つまり、その、ひげ面で短気で、AK-47ライフル銃で武装したゲリラ達に近づいて、非常に丁重に、そこを立ち去るようにと求めたのだ。

  「私は一人一人と握手して、静かに穏やかに話をした」と、ジェリー・ツイコロ少佐は数日前に、はるか彼方のフィージーから来た彼と彼の平和維持軍の小隊がイランの後ろ盾を受けたヒズボラのゲリラ達と遭遇した時の様子を、オリーブ畑のほうを指さしながら話した。この国連部隊は、自己防衛の目的でしか武器の使用を許されていないので、そのような状況では説得力に頼るしかなかった。今回は、それが成功した。

  1978年に発足して以来、9カ国の兵士からなるこの国連部隊は、同じ任務を負っている。それは、イスラエル軍の撤退の確認と、レバノン政府の実効的支配権を取り戻させること、この地域の安全保障地帯を確立することだが、国連維持軍は、誰よりも、それらの目標が一つとして達成されていないことを知っている。

  「両方の戦闘勢力の板ばさみになって、自分たちの命を守るために戦っている」と、国連上級顧問のティムール・ゴクセルは言う。「平和維持だって? まず維持する平和がなければ話にならない。」

  この624キロ四方の国連監視地帯では、イスラエル部隊と親イスラエル民兵組織が、その他のイスラム教グループの戦士たちと共に、毎日、ヒズボラのゲリラたちと抗戦している。今までの長い年月に、222人の国連平和維持部隊兵士が激しい戦闘に巻き込まれて死亡している。

  しかし、医療から発電機に至るまで、住民たちに長年に渡って様々な奉仕を続けてきたこれらの国連部隊は、住民からの好意という実を刈り取っている。

  カナ爆撃の際には、青ヘルメットのフィージー人兵士たちが、涙しながら廃墟で負傷者の手当をし、住民との強いきずなができた。街角では、「タワレ」たちには、子供達が群がってついてくる。「タワレ」とは、同地で平和維持軍兵士を意味するアラビア語方言である。

  「今戦士となっている連中は、子供の時から他のフィージー兵士たちを知っているので、我々は彼らに話しかけ、なだめようとすることができる」と、平和維持部隊のセミシ・カマは言った。

 

 

北米

 

暴力の流行

レウェリン・H・ロックウェル・ジュニア、ワールドネットデイリー

コロラド州の銃乱射事件の責任は誰にあるのだろうか? 何人もの上院議員が、ハリウッドが、暴力を栄光化していると激しく非難した。だが、今の子供や若者は、人間がばらばらにされたり、殺されたりするのを見るのに映画館に行くまでもない。毎晩ニュースで本物が見られるのだから。

  オクラホマやカンサス州を襲った竜巻と同じ事を米国はユーゴスラビアのベオグラードでやっているのに、どうして議員たちは、若者に非暴力のメッセージを伝えられると思うのだろうか? さらに悪いことに、クリントンとゴアは、偽善的な演説が、米軍が外国で毎日、民間人を殺しているという現実をぼかせられると考えている。プリシュティナ(コソボ州の州都)で自分が憎む人間たちを殺してもいいのなら、リトルトンでしてもいいじゃないか? 暴力の流行の最大の後援者は、架空の世界を描く映画ではなく、本物の戦争をしている政府である。

  ベオグラードの病院に70人の未熟児がいたが、米軍の発電所爆撃によって、保育器が停止してしまった。その未熟児たちはクリントンの戦争の正真正銘の犠牲者である。湾岸戦争の宣伝のために、ブッシュ政権は、イラク軍が未熟児を床に落としているというニュースをマスコミに流したが、それは虚偽であったことが判明している。しかし、今回は実際にあったことであり、犯人は米国だ。

  バルカン半島での暴力に聞き飽きているなら、イラクに注目してほしい。経済制裁によって死者が出ているほか、しょっちゅう空爆や流血に見舞われている。皆がユーゴスラビア情勢に注目している間に、米国はイラクへの攻撃を激化させ、ほとんど毎日、レーダーその他の場所を攻撃し、何十人もの民間人が犠牲になっているのだ。

  イラクのモスル市近郊に、米軍戦闘機がミサイルを打ち込み、二人の民間人が死亡し、12人が重傷を負った。モスルの北40キロの場所では、米軍の空爆で七人家族が殺された。米国政府は、防空区域を目標にしていたと弁解しているが、そんな所に住む家族がいるだろうか?

  こんな馬鹿げた事はもうたくさんだ。米政権の報道官の信用は、非常に薄れてきている。たとえば、最近、スーダンの製薬工場の所有者は、化学兵器の製造にかかわっていたとする容疑が晴れたが、その一年前に、米国はその工場全体を爆撃して廃墟にした上、何ヶ月にも渡って、そこで米国人を攻撃するための化学兵器を製造していたと盛んに主張していた。それどころか、同じ政権の報道官が、その主張に懐疑的な人々のことを、議論好きな変わり者だとか、テロリストから金を受け取っていると公然と非難していたのだ。

  新しい暴力の流行を作り出しているのは、映画ではなく、クリントン政権だ。政治家たちが、米国の子供達に道徳についてのメッセージを伝えたいのであれば、まず自分たちの暴力行為に歯止めをかけたほうがよい。それなら、我々に必要な銃規制をすることもできよう。つまり、爆撃機を購入しようとする政治家たちを待たせて、彼らの素性調査をすること、それにトマホーク巡航ミサイルに安全装置をつけることだ。親たちは、政府公認の暴力が子供に与える影響から解放されて初めて、本腰を入れて取り組める。

  (ダッド:)大勢の両親のように、政府は言う。「私がすることではなく、私の言うことをしなさい」と。しかし、そういうふうなら、子供にも、そして、私たちの誰に対してもうまくいかない。人々には説教プラス手本が必要だ。言動の不一致は偽善そのものであって、人はそれをしっかり見抜く。

  米国の信用についてだが、まじめ顔でひどい嘘をつきながら、人々がそれを信じるのを期待する政治家や外交官やスポークスマンこそ、「計画をもったいかれた奴ら」である。驚くことに、実際に彼らの言うことを信じる人たちが大勢いるのだ。まさか自分たちの政府がそんなあからさまな嘘をつくなど思いもよらないのだろう。

   そして、テロリズムについてだが、辞書によれば、テロリズムは他の人を強制したり、威圧する目的で、武力を不法に使うこととある。そういうことをするのは違法だが、政府は例外だ。国家のテロリズムだけは容認される。米国は、世界でも最大のテロリスト国の一つとなっている。

 

ロシア

 

ロシア人が「ニェット」(ノー)と言う理由

ロイ・A・メドヴェデフ、ワシントン・ポスト

  モスクワ-過去50年間で、NATOのセルビア空爆ほど、ロシア人の怒りをかきたてた出来事はなかった。ロシア国内での世論調査では、国民の95%が、バルカン半島での欧米同盟諸国の軍事行動を非難している。

  何百人ものロシア人の志願者たちが、すでにセルビアにおり、何千人もがそこに向かう途中で、さらに数千人が出発のための準備をしている。元落下傘部隊兵士や将校たちばかりか、様々な地域の将軍や司令官たちも、セルビアを守るために戦う準備をしていると言う。ロシア最大の軍区の司令官であるヴィクトル・チェチェヴァトフ将軍大佐は、必要とあらば、遠征隊をセルビアに率いるつもりであることを、最近発表している。反西側と親西側の政治家両方が支持する、このような激怒を引き起こしたものは何だろうか?

  ロシアの人々は、「人道的惨事」を防ぐための決意についての話し合いがうまくいくとは思っていない。爆弾やミサイルは、人道的悲劇を早め、深くし、西洋文明の長所について疑いを深める結果になっているだけだ。西洋文明がそのような方法で優位性を証明するのであれば、アラブ世界やアフリカ、中国、インドはどう思うだろうか?

  今回の紛争は、米国とNATOは、軍事状況で新型の精巧な武器をテストしたいのだと説明づけようとするアナリストたちもいる。また、ワルシャワ条約締結とソ連崩壊によって存在目的を失っているNATOが、その存在を正当化するための新しい方法を探っているにすぎないと、深刻な見方をするアナリストたちもいる。地政学者たちは、バルカン半島の戦争の目的は、残った軍事超大国はたった一つであること、それが米国であることを世界に誇示することが目的であると主張している。

  ロシア庶民が激怒している理由は以下のように様々だ。

 

○ 強者が弱者を攻撃している。19の強国が、セルビアはもとより、どことも紛争していないモンテネグロの数々の目標地点を攻撃している。そのような状況は、ロシア人が考える公正さとは相いれない。

 

○ 武装した人間が丸腰の人間を攻撃している。セルビア人は、NATOのミサイルや爆弾に対して全く無防備である。セルビア側には何百人もの死者や負傷者が出て、セルビアの産業は破壊されたが、NATO軍兵士には死傷者はゼロだ。ロシア国民の目からすれば、この不当な紛争は戦争でさえなく、まさに虐殺である。

 

○ 東方正教会のスラブ人の国が破壊されている。19世紀にセルビアがオスマントルコ帝国から独立するのを助けたのはロシアだった。過去3百年間のヨーロッパの戦争で、セルビアは常にロシアの同盟国となってきた。セルビアのゆえに、ロシアは1914年、オーストリア-ハンガリー帝国と戦争したのだ。

 

○ ロシアに屈辱を与え、教訓を教えるために、セルビアが攻撃されている。1945年の、西側同盟諸国によるドレスデンの非常識な破壊や、その後の日本に対する原爆投下は、何よりもソ連政府に西側の力を誇示するためだったと強く確信しているロシア人たちがいる。それで、セルビアに対する空爆も、同じ見方がなされることがよくある。大勢のロシア人は、セルビアの破壊は、西側の力と無敵であることを思い知らせるために行われたと、信じている。

 

○ 西側はロシアを欺き、略奪した。ロシア国民は、繰り返し、民主主義と信条経済の利点と、金持ちの西側諸国がロシアの再建を助けると聞かされてきた。そのような幻想は、とっくの昔にうち砕かれた。貧しい者たちは、西側はロシアをだましたばかりか、略奪したと堅く信じている。最近裕福になったロシア人、株のギャンブラーや金融投機家たちは、何十億ドルものカネを西側に持って行った。ロシアでの生活は悪化する一方で、ロシアの西側に対する債務は何倍にも膨れ上がった。

 

  ロシア国民は、ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領独裁についてのNATOの話を好ましく思っていない。ロシアの独裁者たちに比べれば、ミロシェビッチは実務家に見える。とにかく、セルビア国民から選挙で選ばれているのだ。

  民族浄化を支持するロシア人はいないが、極端な攻撃的行為は状況を悪化させるだけであるのは、ここで非常に明らかだ。ロシアだけでも、中央アジアやモルドバ、カフカス地方、アブハーズからの難民が約3百万人もいる。また、アゼルバイジャンには難民が百万人、アルメニアには50万人、グルジアには30万人いる。しかし、これらの難民に失った土地を取り戻させるために、空爆が最良の策だと考える者はない。

  ロシアは弱体化したももの、今も、国としても、国家としても、強力である。軍隊が兵士たちに十分な食糧を与えられなくとも、近代兵器が揃っている。NATOの地上軍とセルビア近隣諸国が戦争に巻き込まれるなら、ロシアは、国連によるバルカン半島への武器の禁輸措置を必ず破るだろう。

  ロイ・メドヴェデフは、モスクワ在住のロシア人歴史家で、「レット・ヒストリー・ジャッジ」(Columbia University Press)や「フルシチョフ:その権力の日々」(Norton)の著者である。

  (ダッド:)西洋の国々は用心せよ。空は、警告のために赤くなり、北のほうを黒雲がおおっている。そして、大いなる混乱は突然にやってくるので、時のしるしを見分けていなかった人々は驚きで目を見開くだろう。

  あなた達は不意をつかれてはならない。物事は、あなた達の父たちの時代以来続いてきたようには続かないからだ。人間の歴史は終わりを告げようとしている。終わりの日々には、恐るべきものすごいことが起こる。

  現在のロシアは屈服しているように見えるかもしれないが、第一次世界大戦の終わりのボルシェビキ革命の直前にもそうだった。レーニンとスターリンと様々な強力な人物たちが、ロシアを世界の強国に変えた。そして今、別の強力な人物が現れようとしている。

 

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宗教関係のニュース

 

マスマーケティングによって、聖書外典の書が手軽に入手可能に

ニューヨークタイムズ・ニュースサービス

  キリスト教が始まって最初の4百年の間に、キリストとその教会について記した典拠の確かな書をキリスト教の指導者たちが選び、同時代に書かれたその他の書は拒絶した。これによって選ばれた、マタイによる福音書から黙示録に至る27の書が新約聖書である。

  西暦367年、アレキサンドリアのアタナシウス大司教が、「これらだけが、敬神の教えを説いている」と宣言した。大司教は、聖書の内容について、「カノン」(キリスト教的信仰および行為の規準)という言葉を初めて使用した人物と言われている。

  しかし、現代では、アタナシウスや他の初期の教会指導者たちが退けた古代文書が、本のマスマーケティングによって、公にされている。その中には、よく知られた作(処女マリヤの生涯をつづったヤコブの原福音書など)や、異端と非難された書(イエスの114の言葉を含むグノーシス派のトマス福音書など)もある。

  今の聖書に収められている福音書と違い、トマスによる福音書は、ナレーションがなくて、イエスが語ったとされる言葉だけである。聞きなじみのある言葉もあれば、明らかにそうでないものもある。その原典は、物質は悪であり、神は遠く離れた存在であり、救いは、隠された霊的知識に到達したほんの少数にしか与えられないと教えた、二世紀頃のキリスト教グノーシス派による。初代教会は、それらの教えを異端と非難していた。

  (イエスが語っている:)わたしは、聖書に含めたかったものを聖書に含めた。これらの他の本は、わたしによって霊感された言葉ではない。特に、トマスの福音書はそうだ。トマスは一度も福音書を書かなかった。それは他人によって書かれ、トマスの作とされた。そして、偽りの教義がたくさんある。わが子供たちがこの書について警告を受け、絶対にそれを避けることをわたしは願う。神の言葉のように装っているが、虚偽と嘘が混じっている。毒の混じった心理であり、わが子供たちは、この書から悪い実が生じる可能性を認識するべきである。

 

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しるし、しるし、時のしるし

戦争と戦争のうわさ:

 

ユーゴスラビア空爆によって、世界中で噴き出す反米感情

ワシントン・ポスト・フォーリン・サービス

  ブエノスアイレス――ベオグラードから何千キロも離れているこの町で、セルビア人の姿は一人も目にしなかった。しかし、ゴンザロ・エチェベリーは、混雑した通りの、「ヤンキー、バルカン半島から出て行け」とスプレーで書かれた壁の前を歩いている。彼がそれを書いたわけではないが、全く同感である。黒のパールジャムのTシャツを着た21歳の医学生、エチェベリーは、「ユーゴスラビアのあなた達の爆弾は、アメリカの、僕の嫌いな面から発射されている」と言った。そして、「米国が裁判官や神のように振る舞うのが大嫌いだ」とも言った。

  コソボ紛争地域から遠く離れたアルゼンチンで、また世界中の多くの国々で、人々は同様の感情を抱いている。ユーゴスラビア空爆が八週目を終了し、90人近くのアルバニア系住民を死亡させたと言われる空爆や、ベオグラードの中国大使館爆撃といった間違いが世界中で大々的に報道されたことから、NATO軍戦闘機は、NATO諸国の国際的評判に対して、別の種類の打撃を与えている。そして、NATOの主要勢力である米国は、人々の怒りを買っている。

  ラテンアメリカ同盟国でも最も米国寄りの、ここアルゼンチンでさえ、先週の世論調査で、実に64%がユーゴスラビアに対するNATOの空爆作戦に反対している。ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領よりも、NATOに反対する回答者が多かった。

  この紛争に直接かかわりのないラテンアメリカ、アジア、アフリカ、中東その他の地域で、政府高官の発言や新聞の社説、世論調査、一般の抗議運動、インターネットの冷やかしや壁の落書きを通して、反対の声があがっている。

  「NATOは、ユーゴスラビアをやみくもに空爆している」と、インドの首相は、怒りのこもった政治演説をした。「ユーゴスラビアでは、ものすごい破壊が行われている。何千人もがホームレスになることを余儀なくされており、国連はそのすべての無言の証人である。NATOの活動は、戦争を抑止するためなのか、それともかきたてるためなのか?」

  コソボ難民の苦難に対する同情が広まっていき、多数の国々がその救援活動に対して資金援助や輸送や食糧などの支援を申し出ている一方で、連合諸国はあまりにも性急に外交手段を放棄して戦争に走るという非難が高まっており、市民や中国大使館に対する誤爆がいっそう拍車をかけている。

  日本の河野太郎議員は、「米国とNATOは、セルビア人を一方的に悪者と決めつけているが、私は、誰が正しく誰が間違っているかをそう簡単に決められるとは思えない」と語っている。

  多くのアラブ人にとって、NATO空爆は、イラクに対する米国主導の空爆キャンペーンとあいまって、ますます反感を引き起こしている。経済制裁に苦しむイラク国民に対するアラブ世界の同情は広がっている。ヨルダン・タイムズのコラムニスト、ラミ・コウリは、米国と英国は、「無防備で弱い標的」を間断なく空爆することを、お決まりの事にしてしまった、と書いている。

  アフリカでは、「庶民の大半は、日々の苦労に追われて」、コソボ情勢に注目する時間もないが、「白人たちのやること、という意識がある」と、セネガルのダカールの日刊紙「スド」の出版者であるババカル・ツーレは言う。しかし、誤爆と民間に犠牲者が出たというニュースが頻繁に伝えられていることから、特に国連を押しのけるNATOのやり方に論議が起こっている。

  最も親米派のアジア諸国の一つであるフィリピンでは、戦争に怒る抗議者たちが、毎日、米軍と合同の軍事演習計画に対してデモ行進を繰り返している。戦争を非難する大規模な反米デモは、パキスタンやインドでも行われており、ベトナムもNATO空爆を非難し、紛争の平和的解決を要求している。

  この戦争は、特にラテンアメリカ諸国に不快感をもたらしている。米国政府が、何十年にも渡って、弾圧政策をとるラテンアメリカの政府を支持してきたことから、米国の動機に対する長年の不信感がある。「ミロシェビッチが聖人などとは思わないが、米国は自分たちのエゴで動いている」と、エチェベリーは言った。

  (ダッド:)中国人は米国の物質主義が大好きだが、米国の政策や戦争を嫌っている。だが、米国の物質主義は戦争の上に築かれている。軍事と経済の両方の戦争の上にだ。米国は、戦争の準備をしたり、戦争中の国々に武器を販売することで、国内経済を成り立たせている。それに、米国が従事しているのに新聞では決して報じられることのない、経済および貿易戦争がたくさんある。その戦争で、他国に米国製品を売りつけたり、米国製品や企業に市場を開放するよう強いることで、競争相手をうち負かしている。それらは、強引で、こうかつで、陰険な違法手段である場合がよくある。

  だから、他の国々が米国を嫌っていて、多数の米国指導者や政治家たちの利己的でごう慢で、独善的な態度があまり助けにならないのも道理だ。みにくいアメリカ人のイメージは世界中で健在である。

  おかしなことに、大勢の米国人も自分の国について同様に感じている。米国の政策や貿易の名の下で行われている戦争や抑圧を嫌っているのだ。しかし、彼らにできることはほとんどない。今、世界の他の多くの国々と同じように、ACたちが米国の政府や経済を支配していて、自分たちの目的に沿うように運営しているからだ。

  いや、実はサタンが、諸帝国の王が、今のところは運営しているのだ。イエスが言われたように、これらの国々はサタンの手に渡されているからだ。しかし、王の王は戻ってきて、主の王国を建てられ、それこそ永遠の王国となって、その他の国々を粉々に砕き、一掃する! 主よ、早く来たりませ!

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飢きんと干ばつと環境問題:

水についての不安

AP通信

  日米両国政府の援助によって行われた調査によれば、これからの25年間、世界の一部の地域での水不足は、食糧生産や人類の健康を最もおびやかす要因となるだろう。世界の13億人が清潔な水を全く入手できなくなった場合には、紛争の重大争点になる可能性あると、報告書を執筆した、世界銀行副総裁で農業専門家のイスマイル・セラジェルディンは警告している。総じて世界人口の4分の1が、これからの25年間は、平均降水量に達している年でさえも、深刻な水不足に直面するだろうと、同グループでは予測している。

 

過去千年間で最も暑かった、この10年

エレクトリック・テレグラフ

  この10年間は、過去1千年間で最も暑かったと、最近、米国の科学者が発表している。昨年は、過去6百年で最も暑い年だった。マサチューセッツとアリゾナの諸大学の研究者たちは、北米やスカンジナビア、ロシア北部、タスマニア、アルゼンチン、モロッコ、フランスの木の年輪数も含めた大量のデータを調査した。また、そのほかにも天候状況の気候の自然指標ともなるグリーンランドやアンデス地方その他の氷の中心も調べた。コンピューター分析によって、西暦千年にさかのぼっての、毎年の予想気温も計算した。

  「研究結果から、重大な変化が起こっていることがわかる」と、ジオグラフィック・リサーチ・レターズ誌で、マサチューセッツのマイケル・マン博士は述べている。「20世紀後半の気温は、その前の900年の気温と比べて驚くほど高い。概算にはかなり不確実な点もあるが、それでも驚異的な発見である。」

  研究者たちの1千年前からの復元によれば、20世紀になる前は、1世紀ごとに平均で摂氏0.02度ずつ下がっている。「徐々に、穏やかに、長期に渡って温度が下がっていたがために、なおさら、20世紀後半の温暖化が際立っている」と博士は言う。「近年の突然の温暖化は、懸念を引き起こす可能性がある。」

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疫病

WHOのアフリカでのマラリアとの戦いが激しさを増す

ロイターズ

  マプト――病院で、赤ん坊のイライザ・コマネが汗で湿ったシーツの上に横たわっていた。日を追う毎に悪くなるマラリア熱に冒され、うなされながら、時折、か細い泣き声をあげている。

  母親のアメリアは、1年と9ヶ月の娘が助かるよう枕元に立って祈っていた。マラリアで30秒に一人の子供が死亡しており、犠牲者の数はエイズをはるかに上回っているのだ。

  世界保健機関(WHO)は、毎年、最高で5億人が悪性のマラリアにかかり、その90%以上がアフリカで発生していると発表している。

  グロ・ハーレム・ブラントランド局長の率先により最近発行された、マラリア撃退のための文書には、「世界の他の一般的な病気と違い、マラリアの被害は広がっている」と記されている。

  モザンビークの健康機関は、同国の1850万の人口の内、常に最高で70%もの人がマラリアにかかっていると言う。

  50年以上前から、国際的には、マラリア感染地域は減少しているものの、WHOによれば、その抑制はますます困難になっており、せっかくの進歩も、抗マラリア薬に抵抗性のあるマラリア原虫の出現によって妨げられている。

  医療機関や経済に対する負担は、膨大である。WHOのマラリア撃退プログラム(本部ジュネーブ)の主任であるデービッド・ナバロは、マラリアによって失われた日々の経済コストは、一国の国内総生産の8%から10%にものぼるだろう、と語っている。

  (ダッド:)アフリカにいるファミリーのために祈り続けることを忘れないでほしい。彼らは、そこで福音を宣べ伝えるために、沢山の障害に直面しているから。

  そして、アフリカにいる親愛なるファミリーへ、マラリアにかからないように、できることは何でもしなさい。窓に網をつけて、寝るときには、かやを使い、主の保護を求めて祈り、主にできる限りの協力をするんだ。自分たちをよく世話しなさい。あなた達は主のものであって、主はあなた達を愛し、必要としておられるから!

 

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クローン

クローンの危険は、自然こそ最善を知っていることを示唆している

ワシントンポスト・サービス

  タンジャ・ドミンコが、つい最近メスのアカゲザルの成熟した卵巣から採取した、きらきら輝く卵子に顕微鏡の焦点を合わせている。ハイテクのジョイスティックを動かすことによって、髪の毛ほどの細さのガラス針を、その銀色の卵子に近づけると、静かにその表面の膜を突き破った。

  ドミンコは、オレゴン地方霊長類研究センターの研究チームのメンバーである。そこは、米国で、猿のクローンを造ろうとしている施設である。しかし、この努力も他の試みのように進めば、新しく形成された細胞は二分割し、四分割し、おそらくは八分割し、そして、死ぬことになる。

  クローン作業は、深刻な健康的危険が伴うことがわかっている。たいていは、クローン自身が、さらには、そのクローンを身ごもっている母親が死亡することもあるのだ。その上、クローン研究者たちが、牛やヤギ、羊、ネズミなど、クローン技術を様々な種類に広げているので、問題は初心者の不運の一つでないことが、ますます明らかになっている。

  「研究過程で大量の死亡例がある」と、ドミンコの研究所のジェラルド・スチャッテン所長は言う。同研究所では、妊娠とみなせるほど長生きしたクローン胎児はまだない。その他の大型ほ乳類、つまり羊や牛などについては、胎児にまで成長した全クローンの半数が、心臓や肺その他の器官の特殊な欠陥など、深刻な異常をきたし、その多くが誕生前に死亡していることが確認されている。また誕生したとしても、誕生後の数週間あるいは数ヶ月後に、それまで健康に見えたにもかかわらず、突然、不可解な死を遂げる場合もある。

  少なくとも、そのような異常性や死亡例の幾らかは、「刷り込み」と呼ばれる遺伝的仕組みの破壊に関係しているという証拠がますますあがってきている。刷り込みとは、すべての赤ん坊には二人の親がいることを確かにする自然の方法である。

  (ダッドが語っている:)それは自然の方法ではなく、神の方法だ! クローンは神の冒とくなので、神はクローンに反対しておられる。人間は、その創造主を愛するために造られたのであって、人間の創造主になるためではない。彼らは神の仕事に干渉しており、しかも神の愛と力なしにやっているので、それによって必ず死が訪れてきた。

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急速に進むグローバル化

終わりなき新世界

アンソニー・ギデンス、ガーディアン紙

  中央アフリカの村での生活を研究している友人が、現地調査のために初めてその地域を訪問した。到着した夜に、現地の家庭から夜の娯楽に招かれた。彼女は、この人里離れた地域での伝統的な娯楽について知ることを期待していた。だが、その夜の出し物はビデオで、「氷の微笑」という映画を見ることだった。その映画はまだロンドンの映画館でも上映されていなかったのだが。

  こういった小さなエピソードからも、世界の状況がわかる。我々は変容の世界に生きており、それが我々のするほとんどすべてのことに影響している。誰も完全には理解できないが、良くなるにしても悪くなるにしても、すべての人間にその影響を感じさせるグローバル秩序へと向かっている。

  私が訪れた国で、グローバル化が熱心に話し合われていなかった国はなかった。すべてのビジネス・リーダーがそれについて語っていた。どんな政治演説もそれなしには不完全だった。だがたった10年前には、「グローバル化」という言葉はほとんど使われていなかった。それがいつの間にか現れて、今、ほとんどどこにでも存在している。

  グローバル市場は、国境はお構いなしだ。諸国家は、かつて持っていた主権を失い、政治家たちは数々の出来事に影響する能力の大半を失った。

  誰も政治指導者を尊敬しなくなったり、政治家の言うことにあまり関心を持たなくなったのは、驚きではない。国家の時代は終わった。諸国家は、日本のビジネス評論家、大前研一が呼ぶ通り、どちらかと言えば、「フィクション」になってしまった。

  現在の世界貿易は、今までなかったほど高いレベルにある。電子マネー、つまりコンピューターの中の数字としてしか存在しないお金に適合するようにしているので、今の世界経済は昔とは比較にもならない。新しいグローバル電子経済において、ファンド・マネージャー、銀行、企業、それに何千万人もの個人投資家は、マウスのクリック一つで、巨額のマネーを世界の別の場所に送金できる。それをすることで、最近、東アジアに起こったように、堅固な経済と思えたものを不安定にできるのだ。

  だが、グローバル化を、世界金融秩序にだけ関係していると考えるのは間違っている。グローバル化は、我々の生活のこまかな個人的事柄にも影響している。たとえば、多くの国々で続いている家庭の価値についての討論は、グローバル化の影響とは無縁に見えるかもしれないが、そうではない。世界の至る所で、昔からの家族制度は変貌を遂げつつあるか、ひずみができている。

  また、ソビエト共産主義が、なぜ、いかにして終わりに至ったかも、グローバル化によって説明がつく。旧ソ連と東欧諸国は、1970年代の初頭までは、経済成長率の面では西側に匹敵するほどだった。しかし、その後で、急速に遅れをとっている。ソビエト共産主義は、グローバルな電子経済に太刀打ちできなかったのだ。共産主義政治権力が基盤としていたイデオロギーと文化の統治も、グローバル・メディアの時代を生き延びることはできなかった。一国で行われている街頭でのデモ行進を、他の国々の国民もテレビで見ることができ、大勢が、自分たちも街頭に繰り出したのだ。

  グローバル化の影響は憐れみ深くはない。勝者と敗者の世界を作り出すからだ。その統計は恐ろしいほどだ。世界人口を貧富の順に5ランクに分けると、最も貧しいランクの人々の収入は、過去10年間で2.3%から1.4%に落ち込んでいる。そして、最上位の最も富んだランクの人々の収入は増加している。誰かはこれを、グローバル・ビレッジどころか、グローバル・ピレッジ[略奪]であると書いていた。

  どこを見ても、組織や機関は前と同じように見えるし、同じ名称を使っているが、内部はかなり異なってきている。我々は、国家や家庭や仕事や伝統がまるで以前と変わらないように語るが、そうではない。それらは、私に言わせれば、外観だけの機関である。

  グローバル化は、現代の生活に付随するものではなく、生き方そのものとなっている。

 

一ドル一票

ジョセフ・ジョフェ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン

  グローバル化とは何であろうか? その最良の答えの一例をここに紹介しよう。それは、「生産の絶え間ない変革」かつ「あらゆる社会状態のやむことのない動揺」、「永遠の不安定」である。何でも「固定した、さびついたすべてのもの」は「解消され」、「常在的なものは、煙のように消える」。

  これは、マルクスとエンゲルスの「共産党宣言」からの引用である。150年前に、彼らは、「ますます拡大していく市場」と「毎日破壊されている昔からの産業」、また「新しい欲望」と「国々の普遍の相互依存」や「全方面での交わり」が絶えず発生し続けていることに驚嘆した。マルクスの演説や共産党宣言を21世紀の言葉で置き換えるなら、まるでビル・ゲイツが書いたように見えるだろう。

  しかし、カール・マルクス以来、幾らか変わったことがある。産業革命が幾度か起こり、また、アフリカや中東のイスラム諸国や中央アジアを除けば、世界中で市場が確実にグローバル化していることだ。歴史上初めて、世界の市場が一つの巨大な国内市場のように機能している。

  第二に、何もかもスピードアップしている。コミュニケーションは文字通りリアルタイムで行われ、現代の交通機関も、ジェット旅客機の運賃低下に伴い、特に輸出入品の価格に比例して、コストが急激に下がっている。マルクスの時代には、穀物を輸出して銑(せん)鉄を購入しており、銑鉄は重すぎて輸送が困難だった。しかし、現代では、高価だが、極めて安いコストで輸送できるチップが使われていて、インターネットで送信されるなら、まるでコストがかからない。

  最後に金融だが、グローバル化について考えてみると、我々はおもに、1997年のアジア経済危機以来、我々はおもにこの地球全体を毎日行きめぐっていて、常にどこかに入ってきたり、どこかから出て行くと言われている何兆ドルものカネについて考える。これは1945年以来の資本市場の自由化の発展による。

  しかし、そのすべてが意味することは何だろうか? トーマス・L・フリードマンはその著書「The Lexus and the Olive Tree」で、今までで最も的をついた答えを与えている。私のお気に入りの話(強力な教訓つきの)の一つは、タイ首相についてで、フリードマンは首相にこう告白している。「私はあなたの前の首相が退陣するのを助けたが、その人の名前さえ私は知りません。ただ、家で座って…テレビでタイのバーツの急落のニュースを見ていたんですよ。だから、ブローカーに電話して、東南アジアの新興市場から、私の投資分をすべて引き上げろと言ったんです。首相殿、1ドルは1票に相当するんです。トーマス・フリードマンが有権者となるのはどんなお気持ちですか?」

  グローバル経済にひとたび参加するなら、「自分の国を株式会社にするに等しく」、何百年か前には、「一般」と言えば、何十かの銀行しか意味しなかったのに、今では、コンピューターと余分のカネがあれば誰でもプレーできる、とフリードマンは言う。

  それでまた別の、マレーシアのマハティール首相についての私のお気に入りの話を思い出した。同首相は、オープンなグローバルシステムの最も能弁な敵である。

  フリードマンは、1997年のアジア経済危機が最も深刻であった時期に、マハティール首相が、ユダヤ人やジョージ・ソロスが故意にマレーシア通貨を下落させていると非難し続けたことについて書いている。ついに、同首相のアドバイザーたちは、おそらくこのような感じの警告を首相に発したのであろう。「月曜にソロスを非難したので、マレーシアのリンギットは下落した。火曜にユダヤ人を非難したので、リンギットはまた下落した…だから、口を閉じておいてくれ!」 道徳だって? 市場が支配しているのだ。

  フリードマンは、「全世界の指導者たち」は今や米国の州知事のような考え方をしなくてはならないと主張している。つまり、彼らの「第一の任務」は、「いつか投資家たちに去られるのでは、と絶えず心配」しながら、投資家たちを満足させようと努めることである。

  グローバル化は5百年前から起こっているものの、たった今、このドラマの劇的な場面にさしかかっているのは確かだ。私達の呼ぶグローバル化は、何よりもテクノロジーによって促進されているからだ。特に、情報テクノロジーは自らと世界をものすごい速度で変貌させている。だから、「本番はこれからだ」というフリードマンの予告はあたっているかもしれない。

  (ダッド:)それは確かだ! 次の世界帝国、世界統一政府が訪れようとしている。過去のどの帝国にもまさって世界の広大な地域を支配するが、そのどれよりも短命な帝国が。その帝国が起こす変化はものすごい。新金融制度が設立され、過去のどの時代にもまさってテクノロジーが飛躍的に進歩し、その統治者は大いなるしるしと驚くべきことができ、この統治者、獣が、自分を天の神にまさる者としてあがめようとするので、宗教は廃止される!

  これが大患難期をもたらし、私達のためには数々のしるしと驚くべきことが起こり、患難のらっぱが鳴って、神がその裁きを獣とその体制に注がれ始める。それから、イエスが再臨され、私達はラプチャーし、小羊の婚宴、ハルマゲドンの戦い、至福千年の始まりと続いていく。だから、これを書いた人は正しい。これから起こることを考えると、まだ何も見てはいないのだから!

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テクノロジー

子供の居場所を突き止める

  (AP) デイブ・スミスは、人工衛星から送られてくる画像地図が、北米のある大都市のマス目に焦点を合わせ、ついに、緑のスペースと線路がある地域を映し出すのを見ていた。

  スミスがマウスをクリックすると、電話の発信音の後にモデムのザーッという音が聞こえた。すると突然、リンウッド・ドライブとウォレン・ロードの交差点で、赤い蝶ネクタイをしたパンダのアイコンが画面に現れた。数秒後には、さらにザーッというノイズがあって、パンダは地図の別の地点に移って行く。

  「幹線道路に出てきたぞ。約90メートルにまで接近した。肉眼で見えるくらいの距離だ」とスミスが言う。スミスは元国防相コンピューター・プログラマーである。

  現在は、民間のコンピューター・コンサルタントをしており、今、カナダのGPS(グローバル・ポジショニング・システム)にアクセスしたところだ。スミスが追跡しているのは盗難車ではない。誘拐された子供だ。いや実際には、トロントのソフトウェア・エンジニアがこの実験のために子供役をしているのだが。

  すべては、サウスカロライナ州の小さなオフィスで行われている。このプロジェクトは、孫を持つ二人の事業家が、盗難車の追跡ができるのなら、誘拐された子供も追跡できるはずだと考えたことから始まった。二人は、25万ドルの私財を投じて、子供のバックパックや目立たないウエストバッグの底に隠せるシステムを開発させたのだ。

  毎年、国立・児童行方不明及び搾取センターによれば、毎年、子供の誘拐事件が60万件以上も発生している。毎日、2千3百人の子供の捜索願が出されて、FBIのコンピューター・システムに登録される。

  GPSユニットの重さは、680グラム。技術者たちは、このユニットの価格が2百ドル、毎月の作動料は最低5ドルを見込んでいる。彼らは、GPSユニットが子供の上着に縫い込まれたり、靴に隠される日を夢見ている。

  (ダッド:)または、チップに挿入して、それを子供の体内に埋め込む。それなら、行方不明の子供や失踪(そう)者を完全になくせるだろう。自分たちの自由やプライバシーを完全に手放してもかまわないならば。

 

進化するチップ

エレクトロニック・テレグラフ

  あなたのパソコンに入っているプロセッサーは、様々な仕事を無難にやってのけるかもしれないが、特にぬきんでた分野はほとんどない。人は、パソコンでありとあらゆることをやりたがるため、パソコンはそのように設計されているのだ。ゲームをしたり、請求書の支払いをしたり、ワープロを打ったりするために、それぞれの仕事をするパソコンを一台ずつ所有するよりも、それが全部できるパソコンを一台買うほうがはるかに良い。

  パソコンは何でも屋だが、際立って優れた面がないというのがマイナス面なのだ。しかし、プロセッサーが自分の使うソフトウェアに、環境に順応する生物体のように順応できるとしたら、どうだろう? それなら、ゲームのためのグラフィックや、表計算のための数字処理専門のスペシャリスト・チップに変わるだろう。

  世界中の研究者がこの目標を目指している。「進化可能なハードウェア」、つまり、自分で順応し、再生産し、修復できるコンピューターチップである。プログラムされるのではなく、必要に応じて学習するのだ。

  妙なことに、現在のようにこのチップの研究開発の初期段階でさえも、進化が人よりもはるかに独創的であることが明らかになってきている。進化するハードウェアの先駆者は、サセックス大学のエイドリアン・トンプソンである。トンプソンは「ストップ」と「ゴー」の二つの音を識別できるシンプルな回路の進化を試みている。トンプソンがその回路を見てみると、驚いたことに、メインの論理回路と全く接続されていない論理ブロックの小さな集まりが、メインと全く接続されていないのにメインを取り除くと、そのチップも停止したのだ。

  トンプソンは、進化は「革新的」であると言う。即時伝達で何かトンプソンにも説明のつかないことをするのだ。「これは自分には想像もつかないようなチップの特性を利用している。その仕組みは自分には見当もつかない。」

  ローザンヌにあるスイス連邦工科大学のジャンルカ・テンペスティら研究者たちは、カスタマイズできるチップを使った有機体の作成を目指している。今までのところ、チームはバイオデュールと呼ぶものを作り出した。これは、デジタルの細胞である。

  高度のプログラミングによって、このスイスの研究者たちは、その細胞に増殖させ、自己修復させる方法を編み出した。置かれた場所に応じて、どんな仕事をすべきかも考えるのだ。ちょうど、生物の細胞が自分がいる器官でその役割をになうように。「母」細胞がコンフィギュレーション(設定)・プログラムを与えられて繁殖を始めると、直ちに細胞たちが、自ら一つの共同ユニットを編成する。バイオデュールが破損すると、その組織はそれを隔離して、まわりの細胞全部が新たな任務が何であるかを考え出すのだ。これは、既存のチップとは正反対である。既存のチップは少しでも破損すると停止してしまうからだ。

  (ダッド:)テクノロジーは善であれ、悪であれ、霊によって影響されている。主は、敬神的な良い人々を霊感して、人類に助けとなるような敬神的で良い発明をさせることができる。そして、悪魔は、救われていないか神を神とも思わぬ人々を霊感して、役立つように見えても、結局は悪魔の目的である死と破壊のためにもっと使われるものを発明させることができる。

  この場合、残念ながら、彼らはたとえ知らないとしても、獣の像や刻印に突進していて、大いなる悪への準備をしているようだ。自分たちの手で奇妙な神を造りだし、ゆくゆくは大勢の人間が、真の神ではなく、その神の前にひれ伏して崇拝するようになるだろう。しかし、彼らの像は彼らを救いはしない。イエスだけがそれをできる! 人々を真の神に導いているあなた達に神の祝福を!

 

 

バルカン半島での戦争について、ダッドが語る  5/99

  1.(ダッドが語っている:)これらのニュース記事を読んで、「だからバルカン半島で何が起こっているのだろう? アメリカはセルビア人を爆撃して、他の国々を怒らせている。コソボのアルバニア人を助けるために、アメリカはどうすべきなんだろう?」

  2.現在の状況は複雑だが、アメリカはミロシェビッチをとっくの昔に止めておくべきだった。最初にクロアチア人やボスニア人を攻撃して虐殺し始めた何年も前にだ。やっとアメリカは民族浄化を止めようとしているが、鈍すぎるし、遅すぎる。

  3.90年代にユーゴスラビアが分裂していた時、最大だったセルビアがユーゴスラビア軍や武器を奪取して、武力で国を分裂させまいとした。しかし、いくつもの地方や少数民族が独立を宣言した。

  4.最北の最も裕福なスロベニアが最初だった。独立国であると主張し、セルビア軍と小さな戦闘を幾つかして独立を勝ち取った。もちろん、それによって、ドイツなどヨーロッパの列強諸国が介入して、同国を直ちに国家として承認し、セルビアに、自分たちの国々の南の国境付近でまだ戦闘を続けるなら、自分たちは喜ばないぞという、かなり明白なヒントを与えた。

  5.クロアチア人はスロベニア人がうまく独立できたのを見て、自分たちもできると思い、二番目に独立を宣言した。しかし、セルビア人は彼らに独立させるつもりはなかったので、全面戦争が起こり、次に独立を宣言したボスニアとも戦争が起こった。

  6.どちらの場合も、セルビアは新しい国と戦っていた。クロアチアもボスニアもセルビアも、どの勢力も聖人ではないが、特に、ユーゴスラビアを統一させておくため、あるいは少なくとも独立を望む人々を抹殺して、誰も独立する人間がいないようにしようとしていたセルビア人は、残忍で冷酷で悪らつだった。

  7.この間、アメリカや世界の大半の国々は、見て見ぬフリだった。または、人々がどんどん殺されているのをしり目に、ただ話し合いをし、和平協議の段取りをするだけだった。アメリカとACたちは、クロアチア人が虐殺されることなどお構いなしだったのだ。遺憾(いかん)の意をどれだけ公の場で表明しようとも、内輪(うちわ)では無関心だった。第二次世界大戦前と大戦中には、反ユダヤ主義のクロアチア人たちがいたからだ。だから、虐殺が続くままにしておくようにとの圧力があった。このことは、前にユーゴスラビアについての私のレターで話したね。

  8.それから、クロアチアでの戦闘が収まってきて、虐殺がボスニアで起こってきた時も、アメリカとACたちはさして気にとめなかった。何と言っても、そこで死んでいるのは大半がイスラム教徒だったから。だから、かなりひどい虐殺行為が起こっているとわかって、やっとアメリカは戦争を止めに入った。和平協定のお膳立てをして、軍隊を投入して、ボスニアの全権を握る形になった。アメリカの高官が指揮し、米軍が他の国々からの平和維持軍とともに、パトロールして平和を維持している。

  9.ユーゴスラビアが分裂し、一連の独立戦争が起こっている最中、コソボはユーゴスラビアにとどまった。大半の住民はアルバニア系だったが、彼らの主人であるセルビア人が絶対に独立させないと知っていたからだ。コソボはセルビア人にとってある意味で聖なる地であり、コソボのアルバニア系住民は、セルビア軍と戦うための軍隊もたいしてそろっていなかったので、ほとんど戦うことをしなかった。

  10.いや、アルバニア人は幾らか反撃した。いつでもセルビア人が弾圧を強め、抑圧し、アルバニア人を殺した時には、一部のアルバニア人が報復に数人のセルビア人の村人を殺したり、数人のセルビア人警察官を待ち伏せしたりした。だから、暴力がエスカレートしていった。セルビア人がアルバニア人を殺すと、アルバニア人がセルビア人を殺すという具合に。それがさらにアルバニア人の殺害に至り、ますますひどくなっていった。これは今に始まったことではない。チトーがユーゴスラビアの統治者となり、厳しく取り締まる前から、何百年も前から続いてきた。チトー政権時代だけ、比較的平和だったのだ。

  11.だから、ここ数年、コソボでは状況がエスカレートしていて、セルビア人とアルバニア人同士の殺し合いは増加していた。どちらも虐殺行為を働いたが、そこを支配していたセルビア人がその大半をやってきた。ユーゴスラビアに残された領土の一つであるコソボは彼らの領土で、何でもしたい放題にできると思っていたからだ。知っている通り、やがてコソボで内乱が起こり、アメリカとイギリスがひきいるNATO部隊が、コソボのアルバニア系住民に対する攻撃の報復として、セルビア人を爆撃し始めた。

  12.アメリカが何をすべきだったかについてだが、今の状況はほとんど修復しようがないほどだ。だから、アメリカの反応は鈍すぎて、遅すぎると言ったのだ。もう何年も前に、ミロシェビッチがクロアチア人やボスニア人を殺していた時に、止めておくべきだった。地上部隊でも送らない限り、今は止める手だてはないし、仮にそうしても、大混乱を抱え込むことになるだろう。本当だよ!

  13.アメリカと多国籍軍がコソボに地上軍を送ってミロシェビッチをやっつけようとするなら、ロシアが怒り、それが大戦争になる可能性もある。たとえミロシェビッチが今敗れて失脚したとしても、バルカン半島が平穏になるということはない。セルビア人はやはりアルバニア人を憎み、アルバニア人もセルビア人を憎んだままだろう。どうやら、バルカン半島のほとんどすべての人が、互いに憎みあっているようだ。これには、昔から民族戦争の一触即発状態にあるギリシャ人とトルコ人も含まれる。

  14.しかし、私が前に話したように、ACたちは自分たちの計画を推進するためにあらゆることがなされたので、この戦争をたいそう喜んでいる。

  1)民族的あるいは宗教的な戦争をいっさい容赦しない強力な人物がひきいていて、平和を維持できる世界政府の必要性を世界に示している。

  2)このコソボの戦争は、「人道的」目的のためなら、どこかの国がよその国の内乱を止めるために、その国の内政干渉をすることができるという先例を作っている。コソボはスロベニアやクロアチアやボスニアと違い、ユーゴスラビアの一部であり、セルビア人はそこでの自分たちの汚いしわざを国内問題とみなしている。しかし、もはや「国内問題」は存在しない。

  3)この戦争は、世界を大分裂させ、対立させてきた。とりわけロシア人や中国人はアメリカに怒っているが、他の多くの国々もアメリカを弱い者いじめする横暴な国と考えている。だから、大勢の人が、「アメリカ打倒」と「AC台頭」を叫んで、この不当行為をやめさせる準備ができるのだ。

  15.ありとあらゆる不当行為が行われている。貧しい少数民族のアルバニア人は、コソボで命からがら逃げ回るか、他の国々の難民キャンプでぎゅうぎゅう詰めにされて、苦しんでいる。そして、ユーゴスラビアにいる何の罪もないセルビア人やアルバニア人でさえも、NATOに爆撃されて殺されているか、昼も夜も続く爆撃におびえながら暮らしている。苦難にあっている罪なき人々のために祈ってほしい!

  16.もちろん、このすべても主のご計画を進めていくために益となる。主は苦難や苦痛や恐怖を憎んでおられるが、それをとおして、人々は主に助けを求めて、救われる。人間同士の残虐行為は、人間が自分たちで治めることもできないこと、救い主が必要であることを改めて示している。これらの戦争はすべて終わりへと道を開き、主の再臨への道を整えている。その時には、主が世界を正して、ずっと昔から人が治めるべきだった方法で治められる。主をほめよ!

  17.それまでは、苦しんでいる罪なき人々のために祈りなさい。主の御心がなされて、多くが主にすがるように祈りなさい。また、夜が来て、私たちの仕事がはるかに困難になる前の、まだ光があるうちに、主の愛とメッセージをもって、世界中の何百万人もの人々に救いの手をさしのべられるように祈りなさい。愛しているよ!(ダッドからのメッセージの終わり)

 

「だからバルカン半島で何が起こっているのだろう?アメリカはセルビア人を爆撃して、他の国々を怒らせている。コソボのアルバニア人を助けるために、アメリカはどうすべきなんだろう?」

 

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ショートニュース

  コフィ・アナン(タイム) コフィ・アナン国連事務総長は、ガーナのクマシで、その穏和さで名高いファンテ族の代々続く酋長の息子として生まれた。その気取りのない仕事ぶりは、よそよそしかったブトロス・ガリ前事務総長とは対照的である。アナンは、事務総長が代々使用してきた専用エレベーターを避けて、しばしば、各オフィスをまわっては、国連職員たちと話し、彼らの家族について尋ねもした。数年前、ニューヨーク本部に転勤したばかりのある秘書は、緊張のあまり、アナンに自己紹介するだけの勇気を奮い起こせないでいた。そしてついに上司に、アナンに会う覚悟ができたと告げると、「もう1週間も前から会っているじゃないか」と言われたという。

  アナンは、国連の官僚主義についても、外交危機を扱う時と同様の冷静さをもって扱う。一度、副総長のジョン・ラギーが、アナンが反抗的な職員に厳しく対処しないことで怒ったことがあった。アナンから、どうしてそんなに取り乱しているのかと尋ねられて、ラギーは、「あなたが取り乱していないのが、自分が取り乱している唯一の理由だ」と答えた。するとアナンは、にやりと笑って、こう答えた。「君のように、私の代わりに取り乱してくれる人たちがいるのに、どうして私が取り乱す必要があるのかね?」

 

  赤ん坊は、マッサージされるともっと幸せ。(ジ・エイジ・メルボルン) マッサージは、昔から大人には人気がある。しかし赤ん坊もストレスになる時がある。幼い子供へのタッチの効果について、ある米国人専門家は、マッサージ療法は赤ん坊をより健康で幸せにすると信じている。マイアミ大学のティファニー・フィールド小児科教授は、最近、頻繁にマッサージされた未熟児は、されなかった未熟児よりも47%も体重増加が早いことを発見した。マッサージされた赤ん坊は、より深く眠り、目覚めている時も、より敏感だった。フィールド博士は、マッサージはストレスホルモンのレベルを下げ、免疫機構を強めるので、病気も少なかった。赤ん坊は、生まれた時からマッサージしてやれると博士は言う。「生まれて間もない新生児の頃は、体がとても小さいので、全身をマッサージしてやるが、大きくなるにつれ、背中や頭のマッサージを好むようになる。」

  (ダッド:) タッチ療法は、赤ん坊にも大人にも効果がある! 今日、ハグをしたり、やさしくなでたり、マッサージしてあげなさい!

  リベリア国家指導者が、祈らなかった閣僚を解任。(ロイター)リベリアのチャールズ・テイラーは、閣僚たちの多くが祈りの集会に欠席したため、ほとんど全内閣を解任した。「神を知らない政府高官は誰も、私の政権には加わらない。」というテイラーの声明が発表された。テイラーは、その前に、三日間の祈りと断食を呼びかけ、その期間の締めくくりはリベリアの祭日となった。

  言いたいことをわからせる。(目ざめよ!) 話し手の伝えたいことがどんなに重要でも、たいていの人は、話し手の言い方が嫌いなら、耳を傾けたがらないと、発声専門家のリリアン・グラス博士は述べている。南アフリカの「シチズン」紙の報道によれば、口ごもったり、お粗末な文法や単調な声で話したり、早口で話したり、汚い言葉づかいをしたり、会話を独占するのは、どれも聞く人を幻滅させる。その一方で、相手にほほえみかけて相手をリラックスさせ、相手の目を見ながら、はっきりとゆっくり話し、話をさえぎることなしに相手の言い分にも注意深く耳を傾けるなら、たいてい、耳を傾けてくれるだろう。その記事にはさらに、「話す前に考えよ、そうすれば、もっと自信をもって言いたいことが言える」と書かれている。

  食べ過ぎは食中毒にかかりやすくする。(目ざめよ!) 食べ過ぎると、汚染された食べ物を食べて病気になる確率が高くなると、メキシコのサルバドール・ズビラン国立栄養研究所のアドルフォ・チャーベス博士は語った。博士によれば、食べ物に入っている少量のバクテリアは、普通なら、胃の中の胃液によって破壊されるが、思いっきり食べた後では、胃の中の食べ物の量が多すぎて胃酸の効き目を減少させ、胃がバクテリアを殺す力を弱めるという。チャーベス博士は「目ざめよ!」誌に対してこう語った。「誰かがタコスを15食べて、その内の一つが汚染されているなら、その人は、食べ過ぎなので、おそらく食中毒になるだろう。タコスを一つ食べただけなら、それが汚染されていたとしても、病気にはならないかもしれない。」

  ドイツ人は「ますます神を信じない」(レリジョン・トゥデー) ドイツでは、自分をプロテスタントと言う人の20%とカトリックと言う人の10%が無神論者であることが、リーダース・ダイジェストの調査でわかった。逆に、何の宗派にも属さないと言う人々の22%が神の存在を信じていると、ドイツ福音派アライアンスは発表した。西ドイツ人の4人に3人が神を信じているが、旧東ドイツに住んでいた人々では、30%にも満たない。また、神を信じているのは、女性よりも男性が多く、若者たちは、年上の世代より無神論者であることが多いことがわかった。また調査対象者の70%が、近年ドイツは「ますます神を信じない」ようになったと回答している。

  旅行者のためのヒケツ。(ロンドン・タイムズ) キャンパーやテントに侵入したハエを捕まえるには、液体洗剤[食器洗い用]を大きなコップに入れて、2.5センチくらいの高さまで水を入れればよい。コップをハエの近くまで持って行くと、酔っぱらったかのようで、喜んでその中に飛び込む。

  人生をバーコード化する。人間のバーコードは、情報へのアクセスを瞬時のものとした。私が競技で走る時には、靴にチップを付ける。すると、自分のスタートが記録され、世界は、インターネットで私のタイムを見ることができる。パラレル・コンピューティングの概念の開発者であるダニー・ヒルズはこう語った。「私が自分の最初のコンピュータ会議に出席したのは、20年前の、ニューヨーク・ヒルトン・ホテルでのことだった。誰かがマイクロプロセッサー市場はゆくゆくは何百万台も売れる市場になると予測したら、他の誰かが、そんなに沢山の『マイクロプロセッサ』がどこに売られるのか? コンピューターがすべてのドアノブに一台(訳注:一家に一台という意)も必要になるとは思えないが」と言った。さて、20年後にヒルズが再び同じホテルに行くと、ルームキーは電子カードで、それをドアのスロットにスライドさせるようになっていた。文字通り、すべてのドアノブにコンピュータがあったのだ。我々はコンピューター技術によって囲まれているが、これらの変化の意味をまだ理解し始めてもいない。これらすべての情報が自分たちを賢くすると思いこんでいるのだ。しかし、「そう信じるのは、図書カードを持っているから博学になれると信じるのと変わらない」という米国国立科学財団のティタ・コルウェルの言葉をワシントン・ポスト紙は報じている。

  海上での祈りと伝道。(レリジョン・トゥデー) 太平洋に墜落した飛行機の生存者は、生き延びるために祈りに頼った。三人のオーストラリア人と一人のスウェーデン人その他が、岸を目指して泳ぎながら、セブンスデー・アドベンチスト派の牧師と共に祈った、とロイターは報じている。「私は皆に呼びかけた。『あなた達の中に神への信仰を持っている人がいるなら、その人と一緒に祈りたい』と。だから、海上で祈りをしたのだ」と、オーストラリア人の牧師、ニール・ワッツは語った。クラゲや豪雨や強い潮の流れに悩まされながらも、6時間、闇の中を泳いで、男性たちはポト・ヴィラの岸にたどり着いた。

  運動は老化との戦いを助ける。(ロイター) 定期的な運動は、たとえ人生の晩年に始めたとしても、老化現象と戦う助けになると、研究者たちは語っている。「健康な高齢者は、運動によって体力と持久力を十分に高めることができる」と、テキサス医科大学ガルベストン校の研究チームは記している。運動には、さらに広い範囲での益があると、研究者たちは付け加えている。調査により、定期的で、マイルドな運動からハードな運動に至るまで、どれも高血圧症や肥満症、心臓病、骨粗しょう症、また転倒による腰の骨の骨折を予防するか、遅らせる助けになることが幾度も証明されている。一生に渡って定期的に有酸素性及び抵抗力をつける運動をしているのが「理想的」だと研究結果にはあるが、大人になってから運動を始めることも効果があると書かれている。「ハードな運動は、心臓血管に、より効果がある可能性があるが、マイルドな身体運動もそれに近い効果があり、ケガする危険が少ない。」ともある。つまり、年を取ってからでも、その種類にかかわらず、運動は健康維持に…効果がある」ということだ。

  ユーゴスラビアが「ウワサの真相(Wagthe Dog)」を絶賛。(AP) ユーゴスラビア映像協会は、「ウワサの真相」が映画の最高賞に選ばれたと発表した。この映画は、米大統領が、自分のセックス・スキャンダルから国民の関心をそらすために、アルバニアでの戦争をでっちあげる話である。同協会は、この映画のスターたちや監督、プロデューサーたちを高く評価して、ベオグラードでの授与式に招待した。

  自転車に乗ったほうが良かったかも…(ロイター) 英国の環境大臣が、環境破壊に関する会議に、ガソリンを食う長いリムジンでやってくるという失態をやらかした、とインディペンデント紙は伝えている。同紙によれば、環境大臣である労働党のアラン・ミレイ議員は、英国中部のピーターバラ駅からわずか3キロの道のりを、4リットル弱で27キロしか走らないリンカーンで乗り付け、役人たちに「人々の移動が街を破壊し、田舎に害を及ぼし、すでに地球の気候も変えている」ことについて、演説したという。

  サウジアラビア王子が米国の対ユーゴスラビア政策を賞賛し、イスラエルに対する同様の扱いを求める。(アラビック・ニュース) 湾岸戦争当で空軍部隊司令官だったサウジアラビアのカーレド・ビン・サルタン王子は、米国政府が、その対ユーゴスラビア強硬政策をイスラエルに対しても実施するよう求めた。アル・ハヤット紙(本社ロンドン)の記事によれば、カーレド王子は、米国のコソボ空爆を賞賛した上で、米国がイスラエルびいきなのは、米国の利益に害を及ぼしていると述べている。同王子は、米国民が「公正を果たし、抑圧をやめ、イスラエルの言う事に従わないことが、米国の益となる」と述べ、さらに、「我々は米国に問う…イスラエルの従者であり援助者となるのをやめよと。イスラエルは、決して抑圧されたことがないので、抑圧的、というか、かなり抑圧的である。」

  女性たちの過食症とフィジーへのテレビ到来のつながりを示す調査結果。(ロイター) フィジーの十代の女性たちの過食症や拒食症の突然の急増は、1995年にテレビがこの太平洋の島に到来したことが原因である可能性があると、ハーバード大学医学部のアン・ベッカー人類学教授は述べている。フィジーで最初のテレビ局が開局して38ヶ月後の1998年にベッカー教授が実施した調査によれば、フィジーの十代の女性の約74%が自分が「大きすぎるか太りすぎ」と考えていた。昔から、フィジー人は男女ともベッカーが呼ぶところの「がっしりとして、筋肉質の体」を好んでいた。しかし、1985年まで電気もなかった島にテレビが進出したため、思春期の少女たちは美についての西洋のイメージをもっと意識するようになった。「これが19世紀に英国人がフィジーにやって来て、はしかをもたらした時のようにならないことを望んでいる。はしかは大流行した。この20世紀に、テレビは西洋のイメージと価値観を輸出するまた別の病原菌であると考えられるかもしれない」と、同教授は言う。

  (ダッド:)テレビは、一つの生活様式の伝染病だ。それは、世界中の何千万もの人々を悪い価値観や考え方に感染させる。数日か数週間で回復するふつうの病気と違い、テレビは一生影響することができる。良いことを教えず、前向きでないなら、スイッチを消しなさい。

  家が火事になった時。(AP) 人は楽観的なので、我が家は火事にならないと信じている。だが考え直してほしい。火災が原因の死亡事故の80%が家庭内で起こっている。米国では、火災が事故死の原因の第四位にあがっており、火災による死亡者の四人に一人が子供である。火災予防も重要だが、家族全員が避難訓練をするのは絶対不可欠である。なぜか? 炎は5分もしない内に家全体を包むからだ。

  実施方法。一番近い非常口まで床をはう。口と鼻をおおって、煙が入らないようにする。熱くなっているドアは開かない。燃えさかる建物には、絶対に再び入らない。近所の家から消防署に電話する。外に無事に出られたら、皆の無事が確認できるよう、あらかじめ決めた場所に集まる。二階建ての家に住んでいたり、窓が地面からかなり高い場合は、少なくとも、非常用のはしごを少なくとも一つは、備えておき、壊れた箇所は修理しておく。必ず家族全員がその場所と使い方を知っておくこと。

  ベストセラー絵本作家に育てた両親の信仰。(ロイター)5百万冊の著書が売れても、ベストセラー作家のトミー・デパオラは、まだ字も読めない頃から、自分が作家と画家になると宣言していたことを不思議なこととは思わない。しかし、それから60年たった現在も、デパロマは、大不況の終わり頃にコネチカット州の工場街の近くに住んでいた両親が、彼のその言葉を真剣に受け止めたことに驚きを覚えている「両親からの応援があって、自分はとても幸運だった。4歳の時に、自分は大人になったら、挿し絵を描いて物語を書くと言ったが、両親はそうなると信じてくれた! それは何よりの贈り物だった。」

  祈りの力。(UP) 調査によって、大勢の人々が昔から信じていたことが裏付けられた。それは、祈りはいやすことができる、ということだ。ハーバード大学の学者やサンフランシスコ総合病院をはじめ、様々な研究結果から、祈りは健康状態や幸福に非常に大きな効果をもたらし、手術を受けた患者の回復率さえ増加させることがわかった。「十分に裏付けられている大学の様々な研究と私自信の臨床的経験から、祈りは体と心をいやす」と、ロサンゼルスを本拠地とするベストセラー作家であり、心理専門家であるドリーン・バーチューは語る。過去10年間に、祈りの強力な効果を説明する論文が3百以上も発表されたという。研究者たちは、祈ってもらった人たちは、宗派にかかわらず、速くいやされ、より長く生きさえすることを、発見している。「私は、知られている心理学的手段は何でも試したり、実際にこの目で見てきたが、祈りほど強力なものは何もなかった。」と、カリフォルニア州ウッドサイドのウッドサイド婦人病院の前院長であるバーチューは語っている。

  ニュースの中の数字。(ワシントン・ポスト) 以下は、ワールド・ウォッチ誌の最新号に掲載されたリストであり、一考に値する。

 □16―1998年に、家庭で調理され食べられた食事のパーセンテージ。

 □62―ファストフード店で買ったり出前で頼んで家庭で食べた食事のパーセンテージ。

 □6億7千万ドル―21歳以上の米国人女性が、1998年に脂肪吸引のために費やした金額の概算。

 □7億ドル―1985年に比べて、21歳以上の米国人女性が1998年にソフトドリンク代として費やした額の増加額の概算。

  良い投資。(AP)  キリスト教の受難節のはじまりに、ラリー・オデル牧師は、教会の会衆に1,281ドルを渡し、それが賢い投資となるよう望んでいると言った。聖書のたとえを引用しながら、教会員たちに対して、才能を生かしてその金を投資し、稼いだ額を教会に寄付するよう求めた。復活祭の日曜には、そのキリスト統一メソジスト教会の献金皿には、5,610ドルが集まり、さらに献金は増えていった。大人の日曜学校の生徒たちは、共同出資して料理本を製作し、子供たちは、洗車や芝の刈り入れの仕事をやった。「ある人は、その金で手作りのカモ笛を作った。その人は50ドル稼いだと思う。沢山の人はパイやピーナッツ・クランチを作ったりした」とオデル牧師は語った。

  干ばつがダマスカスの水源を直撃。(BBC) 4千年以上もダマスカスに飲料水を供給してきた泉が、同市の役人たちが過去25年で最悪と呼ぶ干ばつによって、供給できなくなっている。

  単調で憂うつな仕事から逃れようとするホワイトカラーたち(ガーディアン)  ホワイトカラー族が大勢、英国から逃れて、戦争地帯や貧困の街、干ばつに見舞われた荒野などで再出発しようとしている。救済団体には、今の仕事をやめて、生き甲斐を見いだそうとする管理職や看護婦、教師、銀行員、弁護士からの申し込みが殺到している。橋の建設や、病気との闘い、技術指導、人権運動活動家のボディーガードを助けたいと申し出る人々の数は記録破りである。厳しい上司や長時間労働、ストレス、それに精神的な切望によって、人々は今までとは全く違うライフスタイルを探している。過去6ヶ月間で海外ボランティア・サービスに申し込んだのは、1万9千人を超えている。出願者数は昨年よりも25%増え、この10年近くで最大の増加である。「それは助けを求める社会的叫びである」と、マンチェスター科学技術大学のケアリー・クーパー心理学教授は言う。「前回の景気後退によるリストラのせいで、もっと少ない人数でさらに多くの仕事を抱えるようになった。人々は…疲れ切っており、その単調で憂うつな仕事から抜け出したいと思っている。」海外ボランティア・サービスのマシュー・ベル会長も言う。「彼らは、他の人々を助け、自分も人の役に立っているという実感を持ちたいのだ。…生きる目的を求めている。」

  東京の悲観主義者たちを元気づける終末ブラ。(ロンドンタイムズ) 日本人は誰でもノストラダムスについて聞いており、何百万もの人々が、今年の7月1日に恐ろしい災難、つまり世界人口の三分の一を滅ぼす戦争が襲うというノストラダムスの予言を信じている。ランジェリー・メーカーのトリンプ・インターナショナル・ジャパンは、国民の滅亡ブームにあやかって、飛んで来るミサイルを感知して警報を出すハイテクブラを発売した。この「アルマゲドン・ブラ」の肩ひもにはセンサーがつけられ、空からの落下物に対して警報を出すコントロールボックスがついている。これが十分機能するためには、上に何もまとわないのが理想である。トリンプ社は、大災難がいつ起こるともわからない世界のためにデザインされた新世代のブラに、テクノロジーを活用することを望んでいるという。