宝 P.806-811

 

子供達は永遠に!

 

   「子供たちは神から賜わった嗣業であり、胎の実は報いの賜物である! 壮年の時の子供は勇士の手にある矢のようだ。矢の満ちた矢筒を持つ人はさいわいである!」−−詩篇127:3-5

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  子供が一人生まれるごとに、永遠に生きる魂が生まれたことになる! それは世界が創造されて以来、最大の奇跡である! 一つの不朽の魂は、全世界の全てのものを合わせたよりも、価値がある! 一人の小さな赤ん坊は、それよりももっと価値があり、世界が滅びても生き続ける!

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  小さな子供の内にある神の愛、それこそ最も貴い賜物、神の最大の賜物である!

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   200年近く前、人々はナポレオンの様々な交戦に関するニュースを息を呑んで待ちながら、征服の行進の成り行きを見守っていた。その間ずっと、人々の家々では赤ん坊が生まれていたが、誰が赤ん坊などの事を考えていられただろうか? 全ての人は戦いの事を考えていたのだった!

  けれども、偉人となる運命にあった赤ん坊達が、その1809年の1年間にこの世に生まれてきたのだった−−ウィリアム・グラッドストーン:多くの人々は、彼を19世紀の最も偉大なイギリスの政治家だとみなしている。アブラハム・リンカーン:アメリカの最も有名な大統領の一人。アルフレッド・ロード・テニスン:イギリスの桂冠詩人。そして、ルイス・ブライユ:広く普及している、盲人のためのブライユ点字法の考案者であり、彼自身も盲人だった! けれどもこれらの人達が生まれてきた時には、誰も赤ん坊の事など考えず、戦いの事ばかり考えていた。それにも拘らず、1809年に戦われた戦いのさ中に生まれた赤ん坊達より大きな意味を持っていた戦いがあっただろうか?

  神は、軍隊によってしか世界を動かすことが出来ないと人々は考えるが、神はずっと、赤ん坊達によって世界を動かしてきておられるのだ! 不正が正される必要があるたびに、また、真実が伝えられる必要があるたびに、神は、それをする赤ん坊をこの世に送られるのである!

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  一人の赤ん坊は家庭の小さな一員であるものの、愛をより強いものにし、昼間を短くし、夜を長くし、財布を軽くし、家庭をより幸せなものとし、過去を忘れさせ、将来を生きる価値のあるものとしてくれる!

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  少数派が支配しているという例としてぴったりなのは、家庭の赤ん坊である!

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  子供を育てるというのは、一日24時間の仕事である! 母親であるには、サムソンの力とソロモンの知恵とヨブの忍耐とアブラハムの信仰とダニエルの洞察力とダビデの勇気を要し、そして何よりもまして、神の愛を必要とする!

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  あなたの子供は、将来なるであろう種類の人物にすでになりつつある。

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  神は、男性と女性の結合を用いて生命を創造される時、はっきりとした目的を持っておられます! ですから、あなたの 「家族計画」を、神に任せてはどうでしょうか? 神の御手による働きなしに人間が創造されることがあるなどと信じるのは、愚かなことです! 神は人間の魂を創造する方です! 神が、妊娠を起こされる方であり、神こそが、もう一人の魂をこの宇宙に誕生させたいと決断されるのです! 人の魂は神自らが創造されたもので、神によって定められたものなのです!

  いわゆる 「家族計画」を立てるというのは、自分で将来の設計をしようと試みているわけで、喜んで神を信頼しようとしているのではありません。そしてそれは、生命の創造を神の御手に委ねることをせず、神が定められた生命の創造を拒み、自分の方が神よりもよく知っていると言っていることになります。ですから、「家族計画」というのは、神に対するおおっぴらな反抗に他ならないのです!

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  子供を訓練することを決して軽んじてはいけません。子供は、全人生で学ぶことの80%を、5才までに学んでしまうということを知っていましたか?−−だから、その最初の数年の発育期に正しいことを教えるのがどれだけ大切であるか考えてみて下さい!−−それは、子供がその一生の内に学ぶこと全体の約80%を占めることになるのです! 子をその行くべき道に従って教えれば、年老いてもそれを離れることがないというのも、不思議ではありません!−−箴言22:6

  この最初の数年は、極めて大切です。子供に教え始めるのに、5才になるまで待っていてはいけません! 一日一日が大切であり、日ごとに学ぶことが大切なのです! あなたは親として、ちゃんと子供に食べさせ、服を着せ、保護し、健康に保つだけでなく、精神面、心の面で、神の言葉を教え、神の真理に従って訓練し、また、神の愛によってやる気を起こさせるという責任も負っています!

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  人によっては、 「放任主義で子供を育てよ」−− 「子供達は、学ぶのであれば学ぶし、学ばないのであれば学ばない」といった気違いじみた見解を持っています。私達は、子供達が学びたがらない事を強制的に学ばせるのが良いとは思いませんが、子供達は学びたくてたまらないのです。そして、ただぶらぶらさせておくのではなく、指導や助けを与え、学ぶことを励ますなら、子供は、ずっと多くの事を学ぶことができるのです!

  事実、最初に子供にいろいろと説明し、導き励ましてあげることもせずに、ただ子供に 「自分で決断させる」というのは、全く聖書に反しているし、神の教えに反することです!  「わがままにさせた子はその母に恥をもたらす!」−−箴言29:15。 もしあなたに自分の子供を世話する時間がないなら、子供のためにも、子供を世話することのできる適した人、それも、正しく、当然成されるべき方法で行うことのできる人を見つけることです! それは、一人一人の親の責任なのです!

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  子供は、あなたの庭に咲く花のようなもの! それは神からの贈り物だが、世話は、あなたがしなければならない!

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  いつの時代においても、どの国においても、自分の子供に祈ることを教えた母親は、国に最も貢献している人々である!

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  神の言葉は常に、私達の教育システム全体の基盤となってきました! 心を養い、励ましと活気を与えてくれる、優れた、健全なる、素晴らしい神の言葉の真理が基盤となってきたのです! 子供達と一緒に神の言葉を読めば読むほど、子供達はそれを理解するようになります。ですから、神の言葉の美しさや、豊かさ、それに神の言葉の力を軽んじてはいけません!−− 「きょう、わたしがあなたに命じるこれらの言葉をあなたの心に留め、努めてこれをあなたの子らに教え、あなたが家に座している時も、道を歩く時も、寝る時も、起きる時も、これについて語らなければならない。」−−申命記6:6,7。 あなたが御言葉によって子供達を養うのを、神が祝福されますように!

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  アメリカ合衆国初期の雄弁家であり、また3人の大統領の下で国務長官を務めたダニエル・ウェブスターはこう語った。 「私の思想や文体に賞賛に値することがあるとすれば、それは、早くから私に聖書を愛することを教えてくれた両親のおかげである!」

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  親が自分の子供達に贈ることのできる最高のものは、毎日幾らかの時間を子供と過ごしてあげることである。子供達のために費やすものの内で最高のもの、それは時間である!

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  子供達に毎晩おやすみを言って、一緒に祈ってあげるようにしなさい。それができないなら、少なくとも、必ず誰かがそうするようにしなさい。

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  テレビを見る時に、祈り深く、知恵と判断力をもって見ないなら、テレビは、家の中で最も破壊的な影響力を持つものの一つとなり得ます。あなたが選んであげることもせず、子供に、見たい映画や番組は何でも親の監督もなしに見させるなどといったことはすべきではありません。

  両親は、できるなら常に、映画や番組を子供に見せる前に、あらかじめ自分達がそれを見ておくべきです!−−あるいは全般的な主題、そのシリーズの特徴を知り、それが子供にとって良いものであるかどうかを確かめます。そして、親は子供達と一緒にその番組を見るべきです。そうすれば、子供達に理解できないところは説明することができるし、真実ではなく、自分が同意しないようなことは何でもはっきりと打ち消すことができるからです。

  そうすれば、テレビは教えるための道具となり、暴力や悪ふざけや破壊的でくだらないものを、感受性の強い子供達の心にどっと注ぎ込む、解き放たれた怪物ではなくなるのです! その判断の基準は、 「これは子供達にとって害になるだろうか?」ではなくて、 「これは子供達にとって良いものだろうか?」であるべきです。それはためになり、有益で、心を高め、また良い教訓を教えるだろうか、というのが判断の基準なのです。そして、ほとんどの漫画はそうではありません!

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  「後進国」を訪れる人が最初に気づく事の一つは、子供がなお両親に従っているということである!

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  最近母親になったばかりの奥さんが、9人の子供を持つ女性に会いました。 「ですけど、どうやって9人ものお子さんの世話ができるんですか? 私達にはたった1人しかいないのに、それでも私達の全部の時間が取られてしまうんですよ!」と、尊敬の念でいっぱいの若い母親は尋ねました。

   「でもね、同じことなんですよ。」9人の子供を持った賢い母親は、簡単に答えました。 「1人で全部の時間が取られてしまうなら、9人いたって、それ以上時間を取られることはないんですから!」

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  昔、5人の子供を持った、とても貧しい夫婦がいました。そして、とても裕福な年配の夫婦がこの家族と知り合いになり、その夫婦と子供達が本当に気に入りました。そして、その年配の夫婦には子供がなかったので、貧しい家族の子供達の1人を養子にしたいと申し出ました。彼らはこう約束しました。 「その子供には、何一つ不自由のない豊かな生活をさせます。そしてその子は裕福な家庭で育ち、立派な教育を受け、その内に、私達の財産を全部相続することになるでしょう!」

  そういう訳で、父親と母親は、どの子を手放すべきかを話し合うために、子供達の寝ている部屋へ行きました。「さて、健一を手放すことは絶対にできない。明子はどうだろうか?」−− 「いいえ! 明子はだめだわ!」と母親は涙ぐんで反対しました。どの子が行くか、二人はずっと話し合いました。けれども朝になって、その裕福な夫婦がどの子になったかを聞くために戻ってきた時、両親はこう答えたのです。 「本当に申し訳ありませんが、私どもには、あげることのできる子供は一人もいないのです!」

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  神があなたに子供を授けられた時、その子供達は、神から貸し出された贈り物のようなものです。子供達は神の子供達であり、神が与えられたのですが、神は、あなたが彼らの世話をし、訓練をすることを望んでおられるのです。実際、あなたは、子供達の世話は神に対する義務であり、神に従いたいから、また神と子供達を愛しているから子供の世話をしているのだと感じなければなりません。そうすれば、年老いた時あなたは、神の助けと愛によって一生懸命子供達を育てられたことを感謝することでしょう。そして子供達も、その事を感謝するでしょう!

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  あなたが子供達のために、時間や愛、努力をつぎ込んでいるなら、それは、永遠に配当を受け取ることのできる投資をしていることになります。なぜなら、子供達は永遠だからです! これらの永遠の生命は永久に続き、あなたが子供達の中につぎ込んだ全てのものが、価値あるものとなるのです!

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  私達の子供達は、神が私達に与えて下さったものの中でも最も貴い贈り物です。私達が子供達に対して、良き管理人となれるよう、神が私達を助けて下さいますように! 主よ、あなたはあなたの御言葉の中でこう約束されました。 「子をその行くべき道に従って教えよ、そうすれば年老いても、それを離れることがない!」−−箴言22:6。主よ、一人一人の父親と母親が、愛情深く、勤勉に、そして祈り深く子供達の世話をすることができるように助けて下さい。その事によって子供達が、成長した時に、あなたをよく知っていて、あなたを深く愛する、輝ける星となれますように。イエスのみ名によって祈ります、アァメン。−−あなたはそうしていますか?