宝 P708-710

 

未来への希望!

  未来に希望はあるのでしょうか? 世界情勢は良くなるでしょうか? そのようには見えません。そうでしょう? 経済状態、政治情勢、社会状況は、刻々と悪化しているように見えます。一つの民、クリスチャンの民として、私達は非常に困難な試練の時に直面しています! 私達の民だけでなくて、世界全体にとっても時間がなくなってきています!

  しかし、戦争、飢饉、汚染、社会の激動、犯罪が増え、また、かつてクリスチャン国であった数え切れないほど多くの国で道徳的基準が低下し、核戦争の脅威も迫り、現在の世界の状態はひどいものですが、これらのことはすべて、何千年も前に聖書の中で詳しく予告されていたと知ることは安心を与えてくれます!(マタイ24章1-11節、黙示録17-18章) 近年におけるクリスチャンの大いなる背教や、クリスチャンの信仰喪失でさえ、神の言葉の中で予告されているのです! (マタイ24章12節、第一テモテ4章1節、第二テモテ3章13節、第二テサロニケ2章2,3節)

  そして、世界情勢は現在非常に悪いけれども、聖書はそれがさらに悪化すると予告しています! ごく近い内にです! イエスが帰って来られる前の世界の最後の日々において、アンチキリストとして知られる悪魔に取りつかれた独裁者が権力の座にのし上がり、反神的な統一世界政府を設立します! 彼は、神の民に対して戦争を行ない、クリスチャンに、今までなかったほどひどい弾圧や迫害を加えます!(ダニエル8章24節、黙示録13章7節、マタイ24章21,22節)

  けれども、近い将来、世界が一段と暗さを増していっても、そして実際に刻一刻と悪化しているのですが、それでも希望があるのです! すぐ先は、希望に満ちたものとは言えませんが、そのもう少し先の未来は栄光に満ちているのです! アンチキリストとその軍勢が、ほんの数年間だけ世界を支配した後に、イエス・キリストが戻って来て、大惨事となるハルマゲドンの戦いで完全に彼らを滅ぼされると、聖書は約束しています! イエスは、その時地上に御自分の天の王国を打ち建てられ、王の中の王、主の中の主として支配されます。これが有名な至福千年の到来です!

  だから、やがて訪れる日々がどれだけひどく思えても、イエスを愛している私達には悪いニュースですら良いニュースなのです! なぜなら、状況が早く悪化すればするほど、その後で早く状況が良くなり、イエスが帰って来て、現在の狂気にストップをかけられるのもそれだけ早くなるということを意味しているからです! ルカ21章28節にはこうあります。「これらの事が起こり始めたら、身を起こし、頭をもたげなさい。あなたの救いが近づいているのだから!」アンチキリストの軍勢が、本当に世界を支配し始めたなら、顔を上げなさい。イエスがもうすぐ戻って来られるからです! だから上を見上げなさい! そして、励ましを受けなさい!「これらの事がことごとく起こるまでは、この時代は滅びることがない!」(マタイ24章34節)

  アンチキリストの軍勢が、 どれだけ神の子供達を弾圧し一掃しようとしても、彼らは決して私達を完全に打ち負かすことはできません! このようなひどい期間を生き延び、主がその大患難期の終わりに戻って来られる時にもまだ生きていて主を迎える真のクリスチャンが何百万人といることでしょう!(第一テサロニケ4章16,17節、マタイ24章29-31節)

  敵が、私達を阻止しようとあらゆることを行おうとも、また来たるべき暗闇の日々に、どんなことが起ころうとも、キリストの正しい大義を止められるものは一つもありません。そして最後には何もかもがうまくいくのです! 最も暗いのは夜明けの直前です!「翼にいやす力を備えた義の太陽が昇る」時、栄光ある夜明けが訪れるのです!(マラキ4章2節) そしてイエスが地上を治めるために戻って来られます! だからいつも「上を見上げて」、「祝福に満ちた望み、すなわち私達の救い主イエス・キリストの栄光の出現を待ち望むように!」(テトス2章13節)

  イエスは、こう約束されました。「あなたがたは、この世では悩みがある。」イエスは、必ず私達が悩みや問題や試練を経験し、イエスの名のゆえに迫害さえ受けると約束されたのです! しかしイエスは、私達に何をするようにと言われましたか? 悲しみ、嘆き、絶望に沈んでいなさいと言われましたか? いいえ! イエスは、「喜び、喜べ、あなたがたはこの世では悩みがある。しかし、勇気を出しなさい。私は、すでに世に勝っている! 見よ、私は世の終わりまでいつもあなたがたと共にいるのである! 私は決してあなたを離れず、あなたを捨てない!」と言われました。(マタイ5章10-12節、28章20節、ヨハネ16章33節、ヘブル13章5節)

    イエスは、この世に打ち勝ちました。そして、イエスの霊が私達の心の中に生きているので、私達もこの世に打ち勝つことができるのです! イエスは、第一ヨハネ4章4節でこう約束されています。「子達よ。あなたがたは神から出たものであって、彼らに打ち勝ったのである。あなたがたのうちにいますのは (イエス)、世にある者(悪魔とアンチキリストの軍勢) よりも大いなる者なのである!」「そして私達の信仰こそ、世に勝たしめた勝利の力である!」(1ヨハネ5章4節)  もしイエスを信じ、悩みの時にあってもただイエスとイエスの言葉を信頼しているなら、あなたの身に起こるすべての試練や患難にもかかわらず、あなたは勝利を収めるでしょう!(黙示録12章12,11節を参照)

  アンチキリストからひどく抑圧され、まもなく経済崩壊や災害や飢饉や戦争や迫害に直面することになるにもかかわらず、私達は勝つのです!「患難も苦しみも迫害も飢えも裸も危難も剣も、私達をキリストの愛から離れさせることはできない! 私達を愛して下さった方によって、私達は、これらすべてのことにおいて勝ちえて余りがある!」(ローマ8章35-37節)

  なぜ神は、御自分が愛しておられる子供たちにそのような苦難や試練を経験させられるのでしょうか? さて、まず第一に、私達は、「神を愛する者にとって、万事が共に働いて益となる」ことを知っています。(ローマ8章28節)私達の中にある不純物を取り除き、清め、私達がよりすぐれた器となって、地上での天の王国で、神と共に支配し治めるのにふさわしい者となるように、神は私達が「火の中を通る」のを許されます! 神は、私達にこう約束されました。 「もしイエスと共に耐え忍ぶなら、イエスと共に支配者となるであろう」、「勝利を得る者には、私と共に私の座につかせよう」、そして、「諸国民を支配する権威を授けよう。」 (第二テモテ2章12節、黙示録3章21節、2章26節) (また第一ペテロ1章6,7節、黙示録7章9,13-15節、20章4節、ダニエル11章35節も参照)

    イエスが、愛と正義と平和の内に千年間地上の天国を治められる明日、明るく栄光に満ちた明日に、イエスと共に世界を治めるのにふさわしい者となれるように、今あなたはイエスに対して忠実で、忠誠を尽くしているでしょうか? さらには来るべき日々においてもそうするでしょうか?  その明日が訪れる時には、私達の試練や問題はどれだけ小さく思えることでしょうか!「私は思う。今のこの時の苦しみは、やがて私達に現されようとする栄光に比べると言うに足りない!」(ローマ8章18節)「目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神はご自分を愛する者たちのために備えられた。」(第一コリント2章9節)「だから、あなたがたは、これらの言葉をもって互いに慰め合いなさい。」(第一テサロニケ4章18節)