宝 P.570-573

 

嵐の中の安らぎ!

 

  あなたは、台風や、激しい嵐、地震などにあったことがありますか? おびえたり、怖がったり、心配したことは? 大きな嵐などが来ると、ほとんどの人が怖がったり、心配したりします。風に吹き飛ばされるのではないか、稲妻が自分を直撃したらどうしよう、風で屋根が吹き飛んだらどうしようか、ケガをしたら、死んだら、という不安が胸をよぎるのです!

  けれども、この絵にある家族は落ち着いていて、少しも怖がってはいません。家の外では恐ろしい嵐が猛威を振るっているというのに! 吹き荒れる嵐で大きな木々は根こそぎになり、稲妻がきらめき、雷鳴がとどろく中で、この家族は少しも心配している様子はありません! 穏やかで、安心しています!

  危険が近づくと、めんどりはヒヨコをどうするか、知っていますか? 翼の下にヒヨコを集め、翼でおおってヒヨコを守るのです。さて聖書には、主も、主の子供達に対してそれと同じことをされると書いてあります。「主は、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に避け所を得る。そこでは、夜の恐ろしいものをも、真昼に荒らす滅びをも恐れることはない。主こそ、あなたの避け所、守りの場所だからである。」(詩篇91篇)

  私達が主のものであり、主の近くにとどまっているなら、主は常に私達の世話をされます! たとえこの絵にあるような凄じい嵐のさ中にいても、主の力強く愛情深い天の御手がそこにあって、私達を守り、保護し、世話して下さいます。外が真っ暗で、荒れ模様であっても、私達は心に、主の愛の陽光を持ち、主の祝福と平安の虹をかけることができるのです!

  ラハブについての聖書物語を聞いたことがありますか? 昔、エリコという町がありましたが、その町の人々はとても邪悪だったので、神は罰としてその町を滅ぼそうとされました。ところが、そこには、神を信じる人々を親切に助けた、ラハブという名の優しい女性がいました。ラハブが神を信じる人々に良くしてあげたので、神もラハブにそのお返しをされたのです!

  エリコを取り巻いていた巨大な防壁は、非常に高くて厚かったので、その上に沢山の家が建っていたほどでした。ラハブの家もその上にありました。神の裁きの日に、神は、城壁全体が崩れ落ちるまで都を揺るがされました! しかし、一つだけ、崩れずにぽつんと残った一画がありました。それがラハブの家だったのです! ラハブが神を信じ、また、神の人々を受け入れ、親切にしてあげたので、神が町全体とそこにいるすべての人を滅ぼされた時にも、ラハブの家は倒れず、ラハブは家族ともども助かったのでした!(ヨシュア2章と6章)

  だから、なぜ思い煩うのですか? あなたが主の子供なら、主があなたの世話をして下さるでしょう! 主の近くにとどまっている主の子供達は、主の超自然的な保護の領域の内に住むのです! それは、神が許されない限り、何ものも突き抜けることのできないバリアーのようなものです! もちろん、主は、私達が絶対にどんな災害や試練にもあわないようにして下さるというわけではありません。けれども、主は、私達が耐えられないほどひどい経験をしたり、忍びがたいほど辛い目にあうことは決して許されないのです。そして主は、私達を常に災いから救い出して下さると約束しておられます。「正しい者には、災いが多い。しかし、主はすべてその中から助け出される!(詩篇34:19)

  たとえ何か他の方法で助け出して下さらなくとも、主は、死によって私達を救い出して下さることさえあります! なぜなら、主を愛するクリスチャンにとって、死は辛い経験でも何でもないからです! それは天国への帰郷であり、天国以上に素晴らしい場所はありません! その時、あなたはすべての悩み事から解放され、この人生から卒業することになります! 主はこの世界であなたの世話をされるか、あなたをこの世界から連れ出されるか、そのいずれかをして下さるので、何が起ころうと大丈夫なのです!

  だから、一番大事なことは、あなたも主の子供となることです。そうすれば、すべてはうまくいき、何が起ころうとも、それはあなたの益になるという確信が持てます。主は、主を愛する者には、万事が共に働いて益となると言われます。(ローマ8:28) もしあなたが主の子供なら、あなたの人生に起こることはすべて主から来るのであり、何らかの面であなたのためになるのだということがわかるでしょう!

  そうすれば、恐ろしい嵐が吹き荒れていたり、大きな災難が起こったりしても、恐れることはありません! 主がこう言われるからです。「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である! わが御手の内にあって、嵐のさ中でも安全である。わたしの永遠の腕があなたを支えるからである。」(イザヤ41:10、申命記33:27) 神はいつもそこにいて、一時もあなたを離れることはありません。「わたしは世の終わりまで、いつもあなたと共にいる」と約束しておられるからです。(マタイ28:20)

  そのような安らぎと保証と天からの保護を得るには、ただ、神の御子イエスを受け入れ、イエスを愛するだけでよいのです! そうすれば、あなたの人生にどんな困難や辛い経験が訪れても、あなたが嵐に勇敢に立ち向かい、吹き飛ばされることなく、風に直面するよう主が助けて下さるでしょう! たとえ、どんなに暗い雲があなたの人生をおおっても、常に主の愛の光が差し込んできて、あなたを励まし、困難を乗り越えるための希望と力とを与えて下さいます!

  主と主の愛は、本当に素晴らしいのです! 主は、あなたの人生を明るく照らし、あなたの心に平安を与えて下さるでしょう。「人知では測り知ることのできない」とさえ書かれている平安、「あなたが主を信頼しているなら与えられる全き平安」を。(ピリピ4:7、イザヤ26:3) 外の状況がいかに暗く、荒れ模様で、困難であっても、心の中ではいつも太陽が輝き、鳥が歌い、花が咲いていて、主の御手の内で、無事であり、幸せでいる事が出来るのです!

  ですから、神が、この世界にたった一人しかいない平和の君、イエス・キリストを通して、あなたに主の安らぎと愛を与え、あなたを祝福して下さいますように! イエスはあなたを愛しておられ、あなたが心に入って下さいと求めるなら、今、あなたの人生に入って下さるのです! 主は言われます。「見よ、わたしは(あなたの心の)戸の外に立ってたたいている。誰でもわたしの声を聞いて戸を開けるなら、わたしはその中に入る。」(黙示録3:20)

  ただこう祈るのです。「イエス様、私の心から恐れを追い出し、安らぎを持つためにあなたの愛が必要です! どうか私のすべての過ちを許して下さい。今、私は心の扉を開きます。どうか、私の心の中に入って、永遠の命を与えて下さい! そして、あなたを愛し、他の人も愛し、あなたの愛のことを他の人々に教えられるよう助けて下さい。イエス様のお名前で祈ります。アァメン。」