宝 P.509-512

 

 歴史上の大いなる戦い!

 

太陽が静止した日!

(ヨシュア10章)

 

  カビのはえたパンと仮装によってギベオン人にだまされたことは、単なる間違いでは済まされませんでした。それはイスラエルをさらに多くの深刻なトラブルに巻き込んだのです! まず、彼らはだまされて、ギベオン人と和を講じましたが、それで終わったわけではありません。

  ヨシュアがエリコとアイを征服し、滅ぼしたことや、またイスラエルとギベオン人が和を講じたことを、カナンの地に住むアモリ人の王達の一人であるアドニゼデクが耳にし、とても不安を感じました。

  そして彼の民もまた、恐れていました。なぜならギベオンは重要な町であり、アモリ人の王の都と同じくらい大きかったからです。ギベオンの男達は名高い戦士でしたが、今ではキベオンはイスラエルと同盟を結んだので、アドニゼデク王は、物事の成り行きが悪化していることを告げる緊急のメッセージを、他のアモリ人の王達に急いで伝えました!

  そのメッセージはこのようなものでした。「ギベオンを攻撃するのを助けに来て下さい。彼らはヨシュアとイスラエル人と和を講じたのです。」だから五人のアモリ人の王達は、ギベオンに対して一斉攻撃するために、軍を統合させました。  それからヨシュアは、その攻撃を知らせるギベオン人からの手紙を受け取り、それにはこう書かれていました。「どうかあなたのしもべ達を見捨てないで下さい。早く我々のところに来て、救って下さい!」

  自分をだました民を助けに行くというのは、かなり皮肉な事であるようにヨシュアには思えました。しかしイスラエルが、カナンの地に住む邪悪な王達に少しの地もゆずることができないことを、ヨシュアは知っていました。彼は、それらの王達をその地から追い出すように、神に命じられていたのです。

  しかしながら、ヨシュアは自分の計画を実行に移す前に、それを確証する何よりも重要な御言葉を主が与えて下さるよう求めました。彼は、ギベオン人のことで貴重なレッスンを学んだので、神からの指図を聞こうと、堅く心に決めていたのです。

  そして主は彼に答えて言われました。「彼らを恐れてはならない。私が彼らをあなたの手に渡したからである。彼らの内の誰としてあなたに太刀打ちできるものはいない。」神をほめたたえよ! 答えを受け取ったのです。そして主は彼らと共におられたのです。それだけが、ヨシュアを励ますのに必要なことでした。

  いったん神から行けという合図をもらうと、ヨシュアは行動に移りました! 彼は、即座に最もすぐれた戦士達を全員集めました。それらの戦士達は、ヨシュアのいつもの軍と進み行き、一夜を徹しての行進にとりかかり、夜明け頃にはギベオンに着き、敵を完全に驚かせたのです。

  聖書には、その戦いのことが次のように書かれています。「主は彼らを、イスラエルの前に、恐れあわてさせられた。そして彼らがイスラエルの前から逃げ去った時、主は空から大きなひょうを降らせられた。イスラエルの人々がつるぎをもって殺した者よりも、ひょうに打たれて死んだ者のほうが多かった!」

  ヨシュアとその部下達が自分達にできることをした時、主は介入して超自然的な方法によって彼らを助けられたのです。それでもなお五人の王とその部下達の何人かは、その戦いから逃げてしまいました。しかしながらヨシュアは、ギルガルで主が自分に完全な勝利を与えること、つまりだれも彼らに立ちうるものはいないと約束されたことを思い出しました。

  またヨシュアは、これが邪悪なカナン人の力を打ち破り、海へ通じるとても重要な道を開通するための決戦であることに気づいたのです。敵は完全に阻止されなければなりません!

  しかしある問題が明るみに出ました。日が暮れて、影が長くなり、太陽がすぐにも山々の背後に沈みかけようとしていたのですが、そうなると、夜のとばりの内に敵が逃げたり、おそらくは軍を再結成したり、軍を強化するようになるのです。

  突然ヨシュアは、信仰による力強い爆発の内に軍の前で大声をあげ、「日よ、ギベオンの上にとどまれ。月よ、アヤロンの谷にやすらえ!」と言いました。

  すると驚いたことに、ヨシュアと彼の部下達が敵を追撃しようとして激しく戦っていたその長い間、太陽は戦場の上空にそのまましっかりととどまっていたのです! 聖書には、「民がその敵を撃ち破るまで」日はそこにとどまったとあります。

  奇跡の中の奇跡です! 太陽が空の真ん中で止まり、「一日ほど」沈むのが遅れたのです! そして聖書には引き続きこう書かれてあります。「これより先にも、あとにもそのような日はなかった。主がイスラエルのために戦われたからである。」  イスラエル軍が完全に敵を圧倒するための力が必要な時に、主御自身が介入して最も驚異的な方法で力を与えられたのです!

  その偉大な勝利の後、ヨシュアは引き続き、敵を打ち負かしたのです! そこにはこうあります。 「イスラエルの神、主がイスラエルのために戦われたので、ヨシュアはこれらすべての王達と、その地をいちどきに取った。」(ヨシュア10章42節)

   さて、この神は、今日の私達の神と同じなのです! だから差し迫った必要のある時や必死の状態の時には、神は必要ならどんな方法を使っても御自分の子供達のために戦われるのです。「信じる者にはどんな事でもできる!」(マルコ9章23節)

  どんな建物、軍隊、活動の構造も、二本の主要な柱にかかっています。それは、神の御心と人間の意志です。そしてその二本の柱が協調し合い、同調している限り、それは固く立つのです。

  祈りは力強い! もしあなたがイエスのもので、イエスに対して従順であるなら、あなたが御霊にあって強い時、神はあなたのためにどんなことでもして下さるのです! あなたは神とひとつになります。そしてそうなる時、あなたは神にどんな事でもして下さいと、命じることができるのです!「主は『わたしの手のわざに関して、私に命じよ!』」と言われる。」(イザヤ45章11節)

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 失われた日に当惑する科学者達 

 

   聖書の中の作り話だと言われている事柄が実際は真実であることを、宇宙開発計画に携わる者達によって証明されたということを知っていましたか?ボルチモアのカーティス・エンジン社の社長であり、宇宙開発計画のコンサルタントであるハロルド・ヒル氏は、以下のように述べました。

  「マリーランドのグリーンベルトにいる宇宙飛行士と宇宙研究科学者は最近、最も驚くべき事のひとつを経験しました。彼らは、これから100年から 1,000年先の宇宙にある太陽、月、惑星の位置を調べていました。私達は人工衛星を送って、将来その軌道で何かにぶつかるということがないように、このことを知っておかなければならないのです。私達は人口衛星の寿命に基づいて、その軌道を計画しなければなりません。彼らは、何世紀にも及ぶ数値をコンピューターで出していましたが、途中でそれが、止まってしまいました。コンピューターは止まり、与えられた情報が間違っているか、あるいは与えられている基準と比べて数値が間違っているという合図の赤い光を放ちました。修理部が調べたところ、そのどちらでもないことがわかりましたが、コンピューターは、宇宙において経過した日が一日欠けていることを示していました。彼らはそれに対する理由を見つけることができませんでした。

  チームにいた一人の信仰心のある人が、旧約聖書の時代に太陽がまる一日近く止まったことが書いてあったのを思い出しました。彼らは聖書を出してきて、誰でも常識のある人なら信じられないような文がヨシュア記の中に書いてあるのを見つけました。それはヨシュア記10章13節です。コンピューターは、ヨシュアの時代までさかのぼった時までは、機械の音をたてていました。そして太陽が止まったと聖句に書いてある時間を足して、計算しました。その数値はほとんど同じでしたが、ぴったりではありませんでした。ヨシュアの時代に欠けていた、失った時間というのは23時間20分で、まる一日ではありませんでした。 (聖書には『おおよそ一日であった。』と書いてあります)

  聖書の中に書かれてあるこのようなちょっとした言葉は大切です。科学者達はなお当惑していました。もし40分のギャップを埋めることができないなら、今から千年先、困ったことになるでしょう。その40分はどうしても、発見されなければなりません。なぜならそれは惑星の軌道の上で、何倍にも増加していくからです。聖句を探し始めたその人は、聖書の中に太陽が逆に移動した時のことが書いてあったのを思い出しました。宇宙飛行士達は、彼は気が狂っているに違いないと言いましたが、彼らは聖書を取って、列王紀下20章を開きました。そこでは、ヒゼキヤに対してなされた預言の実証として、イザヤが主に、太陽を10度戻して下さいと求めているのです。10度というのは、 ぴったり40分のことです。それゆえにヨシュア記にある23時間20分に、 列王紀下20章の40分を足すと、24時間という欠けていた時間が出てくるのです。それを宇宙飛行士達は、宇宙に欠けていた一日として、記録に書き込まなくてはならないでしょう。」またしても神は、御自身の御言葉である聖書に記されていることが神からの真実であると証明しておられるのです!−−レークビュー・メッセンジャーから再印刷したもの。

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 「自分の信仰を主に置く者は決して恥をかかせられることはない!」

    (詩篇31篇1節)