宝 P419-430

 

子供の訓練の秘訣、それは愛!

 

  私達が、喜びに満ちた信仰の生活、そして主のための全時間の奉仕をし始めてから、もう20年になりますが、当初、私達は、おもにティーンエイジャーと20代前半の若者達からなる、若者の運動組織でした。当時は、自分達が今日のようなこれほども大きな世界的なクリスチャンのファミリーになるなどとは、夢にも思っていませんでした。今では、このファミリーにいる大人の殆どが、子を持つ親であり、また、私達の半数以上が子供達なのです!

  私達のかけがえのない子供達は、今では最も大きな祝福の一つとなっています。というのも、子供達は、他の人々に対する最も力強く、最も説得力のある証し人となっており、神に従う、聖書にのっとった生き方や、主のための奉仕が、実際にうまくいくということの生きた証拠だからです!−−イエスは、 「その実によって彼らを見わけるのである。」と言われました。子供達は私達の実なのです。−−マタイ7:20。

  実際、友人達や私達のホームを訪れる人達は、明るく思いやりに満ちた子供達がとても熱心に心から主に仕えているのを見て驚き、よくこう尋ねます。「どうして、あなた達の子供達は他の子供達と違って、こんなに優しく、行儀が良く、聞き分けがいいのですか? どういうふうに育てているんですか? 秘訣は何ですか?」

  この質問に対して、私達は喜んでこう答えます。「愛が答えです!−−愛がその鍵なのです!」 けれどもこれに対して、「でも私達はみな、自分の子供達を愛しているんじゃないですか? 『愛』と言っても、正確にはどういう意味なんですか? また、具体的にはどうやって子供達に愛を表現したり、示してあげるのですか?」とおっしゃる方達もいます。

  そう、確かに、ほとんど誰もが自分の子供を愛しています。−−結局のところ、主が、子供達を、こんなにかけがえのない、優しくて素晴らしいものとされたのです! 最も心のかたくなな人でさえ、子供が優しく抱きついてきたり、キスをくれたり、暖かくほほ笑みかけてきたりするなら、感激してしまいます。そういったことをされると、確かに私達の人生は明るくなり、私達も、子供達に対して愛情をもって応えるようになるものです。けれども、親が自分の子供に対して感じるこの自然な愛情のほかに、クリスチャンである私達が子供達に与えることのできる、より大きな、より尊い、永続的な愛があるのです。それは、超自然的な愛、イエスにおける神の愛です。その愛が、子供達が真に幸せで、満ち足り、行儀良くするのを助けるのです!

  私達が子供達にどうやって神の愛を示すかについてさらに説明するために、「子をその行くべき道に従って教える」 (箴言22:6)ための、豊富な経験に基づいた実用的な方法をお教えしたいと思います。それは、私達が子供達を育てる上で、大きな助けとなっています。これらの秘訣が、あなたやあなたの子供達にとって大いに役に立ち、祝福となるよう願っています!

 

  1.何よりもまず最初に、どの子供もイエスを受け入れる必要があります。そして、受け入れるのが早ければ早いほど良いのです! イエスを受け入れるのはとても簡単です。だから、たった2才の子供でもできます! クリスチャンとして、自分の子供が、年令に関係なく、主を受け入れ、また永遠の救いという素晴らしい贈り物を受け取るのを見届けるのは、親である私達の責任です!

  子供が生まれた時から、あなたの手本と愛によって、子供が主のことを思うようにさせ、その子が話し始める前にさえ、いつもイエスについて話してあげることができます。そして親なら誰でもこう言うと思いますが、小さな子供の頃は、一番素直な時期です。私達は、子供に実際にキリストを受け入れさせるのに、2才が理想的な年令であることを知りました。なぜなら、子供は普通その頃、話せるようになり、またあなたの言っていることがわかるので、喜んであなたの言う簡単な祈りを繰り返すのです。

  イエスが誰であるかを忠実に教え、示してきたなら (子供のための絵入りの聖書物語の本は、これをするのにとても役に立ちます)、あなたが自分の2才の子供に、「もし今この短い祈りをママ (またはパパ)と一緒に祈れば、イエス様は何々ちゃんの心の中に入って来て、何々ちゃんを救って下さるのよ。」と簡単に説明すると、その子はあなたを信じ、そしてイエスを信じるでしょう。もしその子が単にあなたの言うことを繰り返して、 「イエス様、私 (又は僕) の心の中に入って下さい。私がいい子になるのを助けて下さい。そして、イエス様を愛するのを助けて下さい!」と祈るなら、その時、イエスは心の中に入って来て下さるのです!

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 「よく聞いておくがよい。だれでも幼な子のように神の国を受け入れる者でなければ、そこに入ることは決してできない。」−−マルコ10:15

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  どんな子供でも、どんな人でも、年が何才であろうと、ただ単純に信じて、イエスに、心の中に入って下さい、と祈るなら、イエスは、約束して下さっている通り、心の中に入って来て下さいます。「求めよ、そうすれば、与えられるであろう!」−−マタイ7:7。ですから、あなたの子供をイエスに導いて下さい。そうすれば、ただ入って下さいと求めるだけで、その子は永遠に救われるのです! 自分の子供にあげられるプレゼントの中で、永遠の命と、イエスにおける愛以上に素晴らしい愛のプレゼントはありません!

  2.次に最も大切なのは、子供に神の言葉を教えることです。あなたの子供達に神ご自身の言葉を教

え、子供達の持っているすべての質問や問題に対して神の答えを与えることほど、価値があり、重要で、子供の信仰を育むものが他にあるでしょうか?  「信仰は神の言葉を聞くことによって来るのである!」−−ローマ10:17。 あなたは毎日、聖書物語の本や、聖書からの絵やフランネルグラフ、ポスター、本、聖書に基づいた歌のテープや聖句のテープなどを使って、毎日、子供達に聖書の知識を与えることができます。そうすれば、すぐに子供達は「主に根ざし、彼にあって建てられ、信仰が確立される」ようになるでしょう!−−コロサイ2:6-8。

  もしあなたが忠実に真理を教えるなら、子供達は、この世の偽りの教えによってだまされたり欺かれたり、多くの本やほとんどのテレビ番組に見受けられる、嘘や暴力行為や愚かでくだらない話のような、子供達の心に悪い影響を与えるものによって毒されることはないでしょう! もしあなたが、神の言葉である聖書を使って、子供にいつも神の答えを示してきたなら、子供が、人生における答えや真理、満足感を捜し求めて、あてもなくさまようことはないでしょう!

  私達大人が精神的に成長するのに、神の言葉を読んで心を養う必要があるのと同じで、子供達も、精神的な進歩を遂げるとしたら、やはり、素晴らしい神の言葉で心を養われなければなりません。神の言葉は地上最強の真理であり、子供達は、人生で遭遇するいかなる質問、またいかなる問題に対する答えをも、神の言葉の中から見つけ出すことができます! もし子供達が聖書を知っているなら、あらゆることに対する答えを持っていることになるのです!

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 「また幼い時から、聖書に親しみ、それが、キリスト・イエスに対する信仰によって救いに至る知恵を、あなたに与えうる書物であることを知っている。」−−第二テモテ3:15

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  聖書は、生きるためのよりどころとなる、神の道にそった行動の指針や基準を示してくれ、ごく幼い頃から聖書を学んできたなら、子供達は、神が御自身の言葉で言われたこと、約束されたことを知るようになり、クリスチャンとしての確固たる信念を持って成長することでしょう! 子供も大人も、すべての人が真に幸福になるための鍵はこれです。つまり、イエスを知り、そして、神が御自身の言葉の中で直接言っておられることを知ることです! ですから、忠実に、イエスのことや神の言葉を子供に教えて下さい。そうすれば、必ず良い実を結ぶことでしょう!

 

  3.生きる目的を与えることによって、子供に、良いことをしようというやる気を起こさせること! あなたの子供をイエスに導き、忠実に神の言葉を教えるようにするなら、あなたの子供は、イエスが、いつも自分と一緒にいてくれ、一番近くて最高の友達であるということを知り、また理解するでしょう。イエスが自分をとても愛してくれていて、多くのことをして下さったこと、そして、自分のために死んで下さり、自分が天国で素晴らしい生活を送れるようにして下さったということを学ぶと、子供はすぐに、自分もイエスを喜ばせたい、そしてイエスのために自分にできることをしたいと思うようになることでしょう。

 

  クリスチャンの親にとって、自分の子供がイエスのために何かをするようになったり、実際に主に仕えるのを見る時ほど、子供を育てた甲斐があったと深い感慨を覚える時はありません! もし子供が、自分がこの世界にいるのは、主を愛し、主を喜ばせるためなのだということを教えられているなら、子供はとても幼い時から、純粋なクリスチャンとしての人生を送り始めることができます。つまり、他の人達に対して愛情深く、親切に接し、また思いやりを持つことを学び、そして、自分の家族、友達、遊び友達などのために祈ってあげたり、また、自分に助けが必要な時にも、主に祈って助けを求めることを学ぶのです。

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 「わたしの子供たちが真理のうちを歩いていることを聞く以上に、大きい喜びはない。」−−第三ヨハネ4節

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  もしあなたの子供が真に主を愛することを学び、神の言葉の真理を知り、そして主を喜ばせたい、主に仕えたいという純粋な願いを持っているなら、学校においてや、主を知らない世俗的な子供達から受ける多くの誘惑に負けない確信を自分の心にしっかりと持つようになるでしょう。ですから、あなたの子供に、「心をつくして主を愛し、また自分を愛するようにあなたの隣り人を愛する」ことを教えようと最善を尽くすなら、それが本当に素晴らしい結果を生むのです。−−マタイ22:37-39

  4.全くの初めから、自分の子供達と、正直でオープンな意志の疎通を持つことができるような雰囲気を作るための努力をし、どの子供も、自分の心にあることを気兼ねなく、ありのまま話せるようにして下さい。もちろん、子供が、過ちを犯したことを告白したり、恐れを持っていることを話したりして、自分の心にあることを打ち明けてくれている時には、批判的な態度、非難するような態度、あるいは見下すような態度をとらないようにすることがとても大切です。あなたがそんなふうに否定的な反応を示すのを見るなら、子供は、この次は、あなたに心の内を打ち明けるのをためらってしまうことでしょう。

  心の中にあることを何でも話し合う「特別な時間」を持ち、その時に、子供を何度も愛情こめて抱き締めてあげたりもするなら、子供達は、自分が本当に愛され、気づかってもらっているということを知り、本当に安心するものです。私達が熱心に耳を傾け、理解してあげようと努めているというのが子供達に伝わるからです! 子供は、あなたと過ごしたそのような特別な時間を、決して忘れないことでしょう。たいていの場合、私達が子供だった頃も、そういった時、つまり、両親が私達と一緒に過ごす時間をとり、私達に関心を示してくれ、いろいろなことについて一緒に話をしてくれることによって愛を示してくれた時が、最も貴重な時間でした。

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 「善を行うことと意志の疎通をすることとを忘れてはいけない。神は、このようないけにえを喜ばれる。」−−ヘブル13:16

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  もちろん、子供達が私達に対して正直になることを期待するのなら、まず、私達が子供達に対して正直にならなければなりません。子供達にとって、自分の親がそれほど完壁ではないと知るのは、大きな励ましです。 (子供達はきっと、もうそのことに気付いていたことでしょうが!)  あなた自身が自分の過ちや弱さを正直に認めるなら、それは、正直さと謙虚さとの良い手本を示していることになり、子供達はそのことの故に、ますますあなたを愛することでしょう!

  どんな形にしろ、正直な意志の疎通を持つ場合、話している人に対して良い聞き手となってあげることの大切さは、いくら強調してもし足りないほどです。子供の言うことに耳を傾けてあげる良い親なら、子供が、親友を失ってしまった事について打ち明けたり、心の奥深くにある心配事や恐れを伝えようとしているのに、新聞を読んだり、お茶を入れるのに忙くしているということはありません。親として、子供達にあげられる最高の贈り物の一つとは、子供達や子供達の持っている問題に対して、誠実な関心を示す事です。時間を見つけては、子供に対して100%の関心を寄せ、他の事は気にせず子供の話に熱心に聞き入るのです。

  子供の話に熱心に聞き入っている時、あなたは子供にこう言っていることになるのです。「おまえのことを理解し、助けたいんだよ。おまえの話は聞くだけの価値があると思うし、おまえを信頼しているということを知ってもらいたい。いつでも私に話しなさい。私はおまえを愛しているんだからね。」

  質問をすること。 (知りたがり屋なのは子供達だけというのではいけません!) 子供と心を割って意志の疎通をする時には−−あるいは相手が誰であっても同じですが−−質問をしてあげるなら、子供達からもっと話を引き出す助けとなり、また、あなたが子供達のことを気づかっており、子供達に関心を持っているということを示すことになります。子供達に話をさせて下さい。

  そして子供達があなたに質問をしてきたら、哲学者ぶったり、自分が何か偉い者であるかのような態度を取ったりしないよう気をつけて下さい。ただ、単純明快でありなさい! そして、自分だったら実行したくないと思うようなアドバイスは与えたりしないことです。

  アドバイスや答えを提供する時には、子供達にとって受け入れやすい方法で行う事を学んで下さい。子供達が、それは少なくとも部分的には自分の考えでもあると感じることができるようにして、「彼らが良い子になるのをたやすく」してあげて下さい。たとえば、 「これを少し変える必要があるんじゃないかというおまえの意見が気に入ったよ。おまえのアイディアを試してみようじゃないか!」とか、 「このアイディアを試してみることを、どう思うかい?」とか、あるいは、 「この方がうまく行くって気づいたんじゃないのかな?」と言うのです。

  何かがうまくいかなくても、そのことに関してあまりにも早く判断しすぎないようにすることが大切です。すべての話には常に、少なくとも二つの側面があるので、関係しているすべての者からすべての意見を聞くと大きな助けになります。私達のほとんどは、即座に決断を下したり、衝動的な行動をとってしまい、子供を不公平に責めたり、深く傷つけたりするといった重大な過ちを犯したことがあります。たとえば、母親が何かの割れる音を聞いて部屋に駆け込むと、花瓶の破片が床に粉々に散らばっていて、その脇で幼い娘が泣いていたとします。そこで、何の説明もさせずに、即座に子供を叩くなら、すでにひどい目にあっている子供に、さらに追い討ちをかける事になります。けれども、まず最初に何が起こったのかを聞くなら、子供は、猫がテーブルによじ登ろうとしたから止めようと思って、シッ、シッと追い払おうとしたら、猫が花瓶を倒してしまったのであって、彼女が倒したのではない、と説明する事が出来たかもしれないのです!

  クリスチャンの親として、私達は、子供が主や私達を信頼するようになるのを助けているのだということを忘れないで下さい。イエスは、私達を愛の内に許して下さり、神に感謝することに、私達の犯す過ちや罪に対して、いちいちお仕置きしたりはされません。それと同じように、私達も子供達を許し、できる限り公平で憐れみ深くあるべきです。子供達に対して絶えず、素早く過酷な罰を与えるなら、子供達は容易に、私達に対する信頼を失ってしまうかもしれません。さらには、あなたに心の内を打ち明けることを恐れたり、何か間違いを犯したり、助けを必要としていても、それを告白するのを恐れるようになってしまうかもしれません!

  そして、もう一つ大切なことは、絶対に子供に対する信頼を失ってはいけないということです! 子供が自分はしていないと主張し、あなたにも、はっきりした証拠がなくて、子供の言っていることが本当かどうかわからない時は、ほとんどの場合、その事で子供を不公平に罰したり、不当な結論を下すという危険を犯すよりは、子供の言うことをそのまま受け入れるのが最も賢いことです。子供の言葉をそのまま信じてみるのです!−−そんなふうに愛を示されると、子供は、あなたが自分に信頼してくれていると知り、あなたの信頼を裏切らないようにしようと思うようになるでしょう。あなたが、子供を信頼し、信じているということを示すなら、子供には、あなたが自分を愛してくれているとわかるのです。

  5.できる限り、子供の立場になって考えるようにして下さい。そうすれば、子供の事をはるかに良く理解できるでしょう。子供の目を通して、また子供の理解力で物事を見る習慣をつけて下さい。自分にこう問いかけてはどうでしょうか。「もしこれが私だったら? もし私がこの子の立場にいたら、どういうふうに扱ってもらいたいだろうか?−−もし私がたったの5才で、自分が大人に笑われていたとしたら、私はどんなふうに感じるだろうか?」

  私達にとっては、かわいらしいとか、面白いと思えることでも、子供は、とても決まり悪く、恥をかかされたように感じるかも知れません。私達のほとんどは、他の人によって決まり悪い思いをさせられたり、傷つけられたり、軽く扱われたりすると、どんなふうに感じるか知っています。そのようないやな経験は、経験の浅い、幼い子供にとっては、ずっと精神的打撃が大きく、また心の痛みを伴うものであり得ることを知っているなら、私達は、子供達にそのような経験を味わわせないようにと最善を尽くすはずです。

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 「だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。」−−マタイ7:12−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

  あなたの子供の状況にできるだけよく似た状況に自分を置いてみて、自分ならどんな気持ちがするかを想像してみるなら、その子の気持ちをはるかによく理解できるようになるでしょう。

  6.良い手本を示すように努めて下さい。−−あなた自身が、子供が自分は決してなれないと感じるかもしれないような、ある種の完壁で罪のない聖人ではなく、正直で、ハッピーで、偉ぶらない友人、かつ、愛情深い親の手本となるのです。自分が子供達になってほしいと思うような者に、まず自分がなるように努めなければなりません。

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 「あなたがたが、わたしから学んだこと、受けたこと、聞いたこと、見たことは、これを実行しなさい。そうすれば、平和の神が、あなたがたと共にいますであろう。」−−ピリピ4:9

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  子供達は、まねるのがとてもじょうずです。そして子供達はおもに、まねをすることによって学ぶのです。子供達は自分の見たものはめったに忘れません。子供達は、聞いた事よりも、見た事、つまり、あなたの言葉よりも、あなたの行動に従うものです。子供達は、あなたの言うことからよりも、あなたの行動や、さらにはあなたの態度から、もっと多くを学ぶことでしょう! 子供の目に映る自分はどんな人間でありたいかを考え、その通りの親になって下さい!

  また、誰か他の人に自分の子供の世話を頼む必要があるなら、子供に習ってほしいと思う、神に従う手本となるような人を探すよう最善を尽くすべきです。子供と一緒にいない時には、必ず子供を、優れた、信頼の置ける人に預けるというのは、親であるあなたの責任です。ですから、あなたの子供達を世話してくれる人と、正直にお互いの気持ちを伝え合うようにすることは大切だし、また、世話をしてくれる人が、あなたの従っているクリスチャンの主義や指針を理解し、支持してくれることも、大切なことです。

  それに、子供達に対して、子供達のレベルで話をするように努め、あまりにも多くを期待しすぎないというのも、とても大切なことです。結局、子供は子供なのです。ですから、あなたが、できるだけ子供にとってわかりやすく説明し、子供が簡単に教訓を学べるようにしてあげるなら、子供は、あなたが驚くほど早く学び、成長することでしょう!

  7.愛はまた、しつけることでもあります。子供達が一番幸せなのは、大人が定めてあげたルールや規則を知っている時であって、自由にやりたい放題のことができる時ではありません! そんなことをすると、結局、ひどい結果に終わってしまうのです! 甘やかされた、我の強い子供は、甘やかされた、我の強い大人になります。ですから、幼い子供に、よく聞き従うように、そしてわがままをしないように教えることの大切さは、明白です。これらの事を子供にしっかり教えないなら、後で子供が大きくなって、学校に行ったり、社会に出てからも、わがままで、人の意見に耳を傾けないといった人になってしまうでしょう。

  しつけは、子供がかなり幼い時から始めるのが最善です。そして、子供のためになる従うべきルールや規則を定めて、一貫した愛情深いしつけを行なって下さい。そのような規則を必要としなかった子供は、未だかつて一人もいません。なぜなら、聖書に書かれているように、「全ての人は罪を犯した」からです。−−ローマ3:23。親は、それらの規則一つ一つをしっかりと説明する必要があります。そして、あなたの家での規則を作るのに最も良い方法の一つは、規則を決める時に、子供達にも手伝わせる事です。または少なくとも、子供達が規則に賛成するようにすることです。

  いわゆる罰と呼ばれるものの中でも、最も優れているのは、聖書の中で「懲らしめ」と呼ばれているものです。それには、「子供の訓練」という意味があり、子供に何かを教え、子供を訓練し、子供が教訓を学ぶのを助けるものです。それによって、子供が二度と同じ間違いを犯したくないようにするのです。勿論、子供の心に語りかけ、愛をこめて説得し、主と親を愛しているからという理由で従うようにさせるには、多くの時間と忍耐がいるように思えますが、ただ子供の意志をへし折って、罰への恐れから従うように強制するよりは、愛を通して従うようにと説得した方が、長い目で見ると、子供ははるかに良い子供になり、また、はるかに従順になります。

  これは、子供をまず初めにイエスに導き、子供に神の言葉を教えるのが、なぜそれほども大切なのかということの、もう一つの理由です。つまり、主を愛している子供は、あなたやイエスを愛しているがゆえに、従いたいと思うようになるからです。

  しつけは、全く聖書に基づいた、愛の一つの形です。神ご自身でさえ、ご自身の子供達にしつけが必要な時には、しつけをなさいます! 神は 「主は愛する者を訓練し、受け入れる全ての子を、しつけられるのである!」と言われました−−ヘブル12:6。年長者に素直に聞き従う事を通して、私達の子供達は、自分自身と主との関係について学びます。主に従う事がどんな事かを実際に目に見える形で学べるからです。聖書に基づいた訓練を受けて育った子供達は、大きくなってから、より幸せで、より優れた大人となります。

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 「愚かなことが子供の心の中につながれている。懲らしめのむちは、これを遠く追い出す。むちと戒めとは知恵を与える。わがままにさせた子はその母に恥をもたらす。」−−箴言22:15、29:15

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  親と子供の関係は、天の父である神と私達との関係を示す良い見本です。子供が、幼い時から、振る舞いに関して、神の教えにそってしつけられるなら、大きくなって、ついには独り立ちするようになった時、主に対して服従するのがずっとたやすくなります。

  たとえ、子供に時々おしおきしたり、罰を与えたりしなければならないことが、親であるあなたにとって辛いことであっても、この聖書の戒めに従うなら、結局はあなたにとって助けとなり、また、子供の振る舞いが良くなったのを見て、あなたは報われた思いがすることでしょう。

 

  8.ほめ言葉や励ましは、子供を訓練する上で最も大切な事の一つです。惜しみなくほめてあげ、子供の長所や、良いことをしようという気持ちを認めてあげなさい。たとえば、自分の息子が学校で落第点を取ったとしても、書き方が上手だとか、何かしらほめてあげられることを見つけることができます。常にほめ、認めてあげるべき何かがあるものです。

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 「最後に、兄弟たちよ。全て真実なこと、全て尊ぶべきこと、全て正しいこと、全て純真なこと、全て愛すべきこと、全てほまれあること、また徳といわれるもの、称賛に値するものがあれば、それらのものを心にとめなさい。」−−ピリピ4:8

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  どの子供も、ほめられると、その能力や才能が伸びてくるものです。悪い行いをしたことで子供を叱るよりも、その子供が良い行ないや、良い振る舞いをしたことでほめてあげることのほうが、はるかに大切です。いつも、良い面を強調するように努めて下さい!

  勿論、ほめ言葉や感謝の言葉をかけてあげる時にも、正直で誠実であることが大切で、その子供によくあてはまるようなほめ言葉をかけてあげなければなりません。例えば、あなたは11歳になった自分の娘を、美しい娘だと考えるかもしれませんが、実際に彼女と同じ年頃の女の子達と比べてみると、それほど美しいとはいえないなら、あなたがいくら彼女の事をきれいだと思っていても、彼女に、きれいだ、きれいだと言い続けるなら、彼女は、あなたがただ偽ってお世辞を言っているのだと思うかもしれません。ですから、彼女がより優れていて輝いている他の良い面の事でほめてあげてはどうでしょうか。たとえば、話し方がうまいことや、成績が良いこと、または、心が優しいことなどで。心が優しいことは、聖書には、女性の持ち得る最高の美徳の一つだとあります。 「柔和で、しとやかな霊という朽ちることのない飾りこそ、神のみまえに、きわめて尊いものである。」−−第一ペテロ3:4

  おしみなく子供達をほめてあげて下さい。ほとんど誰でも子供達を愛してはいますが、子供達にとっては、親の言葉や態度からその愛を感じ取ることがとても大切なのです。

 

  結論:これらの提案や助言は全て、どうやって愛を行動に移すかについてです! 親であるあなたや私が、生きた手本を示さないなら、その愛は、「本物」ではなく、現実のものではなくなってしまいます! 将来を築くのは、現在、親であるあなたや私です! 明日の世界は、今日の父親や母親達がいかに子供達を育てるかに従って形造られるのです!

  ですから、愛を試してみて下さい。愛は決して失敗することがありません! あなたは自分の子供達にイエスの真の愛を示していますか? あなたの子供達は、主を愛し、また他の人達に主の愛について教えることを学びながら育つでしょうか? 神があなたを祝福され、あなたが子供達に対して愛情深い親、また良き手本となれるよう助けて下さいますように! 私達はあなたを愛しています!