宝 P355-358

 

天の宝!

 

マタイによる福音書6章19〜34節−−「あなたがたは、自分のために、虫が食い、さびがつき、また盗人らが押し入って盗み出すような地上に宝を蓄えてはならない。むしろ、自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また盗人らが押し入って盗み出すこともない天に宝を蓄えなさい。」

 

 「あなたの宝のあるところには、心もあるからである。」

 

イエスは、宝の中に、あなたの心をうずめてしまってはいけないと言われました。

 

なぜなら、そのような宝は、盗まれたり、さびがついたり、朽ち果てたりするからです。

 

あなたの心もそうなってしまうでしょう! そんな宝は、あなたの心をだめにしてしまうからです!

 

「誰も二人の主人に兼ね仕えることはできない。あなたがたは、神とマモン(富)とに兼ね仕えることはできない!」(マタイ6章24節) マモンとは何でしょうか? それは物です! マモンというのは、昔、富の神のことでした。だから、もしあなたがおに仕えるなら、あなたは悪魔に仕えていることになるのです!

 

でも、もしあなたが、主に仕えるという目的を達成するための一手段として、仕事を利用しているだけなら、話は別です! ちょうど、シカゴに住むある精肉業者が言ったように。

 

「福音を宣べ伝えることが私の第一の仕事ですが、その費用をまかなうために、私は精肉業の仕事をしているのです!」

 

このお金は、宣教師達のところに行くんだ!

 

  別に、お金や富や財産が悪いということではありません。すべては、あなたがお金を所有しているのか、それともお金があなたを所有しているのかにかかっています! お金に対するあなたの態度が問題なのです!「金銭を愛することはすべての悪の根源である!」−−1テモテ6章10節

 

聖書の経済の法則は、人間の経済の法則と正反対です。

 

人間の、貪欲で、邪悪で、いかにもたちの悪い第一の法則は、自己保存の法則です!

 

  神の経済の法則は、「誰でも、わたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。」というものです。

 

「自分の命を救おうと思う者−−自己保存−−はそれを失い、わたしのため、また福音のために自分の命を失う者はそれを救う!」  (マルコ8章35節)  

 

「まず、神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられる!」(マタイ6章33節)

 

  もしあなたが神の国をまず第一に(一番最初に、何ものにもまして)求めるなら、あなたは人々をイエスに勝ち取りたいと思うようになるでしょう! 証しし、人々をイエスへと勝ち取るか、あるいは証しをする人達を助けるようになるのです! あなたは、何らかの形で神の国を助けるようになるのです。

 

  もしあなたが、神と他の人達をまず第一に置くなら、どうなるでしょうか?「これらのものは、すべて添えて与えられる」のです!「これらのもの」が与えられるのは、神の国をまず第一に置き続けるためであり、また与えられたものをこれからもずっと神の国のために使い続けるためなのです!

 

  イエスはこう言っておられます。「明日のことを思いわずらうな。明日のことは、明日自身が思いわずらうであろう。」(マタイ6章34節) 明日のことを心配してはいけません。今日一日だけでも考えることが十分にあるのですから!

 

「一日の苦労は、その日一日だけで十分である!」 (マタイ6章34節)