宝 P240

 

二つの宗教

    カリフォルニア州のある都市の路上で、いつも イエスのことを伝道していた人が、彼が何度も何度 も出くわす質問のことを話してくれました。それは 次のような質問です。「一体どうしてあなたが『真理』を持っていると言えるんだ? 世界中には何百もの宗教があるし、そのどれもが、自分達のが唯一の正しい宗教だと思っている。その内のどれが正しいものなのか、一体どうしてわかるんだ?」

    その人の答えはこうです。「何百もの宗教ですって? それはおかしな話ですね! 私は二つの 宗教の事しか聞いた事がありません!」これを聞いた人達はこうやり返します。「ええっ! それっぽっちじゃないっていうことは、わかっているはずだ!」 その反論に対して、彼はこう応じます。「いや、この二つの宗教の中に幾つもの異なる宗派や意見の相異があるのは認めるけれども、結局のところはたったの二つしかないのです。

    一つの宗教は、善行に励むことや、『義』であることや、色々な宗教上の律法や戒めを守る事によって、自分自身で救いを手に入れる事が出来ると信じている、様々な宗派から成り立っています。おわかりと思いますが、世界中の宗教の殆どは、この中に含まれます。もう一つの宗教は、自分自身を救うことは出来ないと知っていて、自分達を救っていただくために主だけを頼りにする人々から成り立っているのです!                 

    だから、おわかりでしょう。この問題は極めて簡単なのです!  あなたは、『善良』であることによって自分を救える、つまり自分の救いを何らかの方法で自分で手に入れられると思いますか?  それとも、自分の罪や間違いから救い出していただくのに、救い主が必要であると思いますか?」 

    「あなたがたの救われたのは、実に恵みにより、信仰によるのである。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である。決して行ないによるのではない。それは、誰も誇ることがないためなのである。」(エペソ2章8,9節)

    「わたしたちの行なった義のわざによってではなく、ただその憐れみによって、神はわたしたちを救ってくださった。」(テトス3章5節)