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そのすべての驚異!

    私達は、人生は何て素晴しいんだろう、あるいは人生は何て素晴らしいものとなれるのだろうと考えて主に感謝する事が何度あるでしょうか?  私達には、感謝すべきことがとてもたくさんあります!  もし私達が立ち止まって、すでに与えられている多くの祝福を数えてみるなら、例えば、私達の人生に大きな意味と満足感を与えてくれる、愛や愛情のこもった行為やセックスのような美しい祝福を数えてみるなら、今抱えている問題など、どれだけ小さなものに思えてくることしょうか! それなのに私達は、しばしばそのような祝福を当然の事のように受け取って何とも思わなかったり、ただ無視したり、あるいは毎日の生活があわただしいために、それらを楽しむ為の時間を取らないのです!でも、上にあげたようなものがなかったなら、一体人生はどんなものになってしまうでしょうか?

  「初めに神は、男と女とを造られた。」 (創世記1章28節) 神が男女を異なって造られたのには、非常に良い理由があったのです! セックスや、男性から女性への愛、また女性から男性への愛がなければ、この世界はどんなものになるか考えたことがありますか?  私には、そのような人生を想像することさえできません! あなたもそうではありませんか? 例えばどうやって子供を造るのでしょうか? 多分アメーバか何かのように二つに分裂するか何かしなければならないでしょう! なんともぞっとします! でも神は、ご自分の愛と知恵によって、私達がセックスをするように創造して下さったのです! 素晴しいではありませんか! 聖書の筆者の一人でさえ、セックスの素晴しさを十分言い表す事ができず、「私にとって不思議にたえないことが三つ」あり、その三つめのものが「男の女にあう道」だと言いました! (箴言30章18-19節)

  私は最近、新聞の切り抜きのファイルをパラパラとめくっていて、素晴しい記事をいくつか見つけました! 最初の記事は、「一日4回の抱擁は、憂うつさを吹き飛ばす!」という見出しがついていて、バージニア・セイター博士がアメリカ矯正精神病学協会の4千人以上の参加者に発表した事の内容が載っていました。セイター博士によると、一日4回の抱擁は、憂うつさを吹き飛ばすが、一日12回の抱擁はより効果があるそうです! さらに博士は、一日4回の抱擁は実際に生きていくのに必要であり、8回の抱擁は健康維持に役立ち、12回の抱擁は精神的成長を促すと言っています。

  博士は、実際に彼女自身が体験した事を語っているかのような話しぶりでした。だから私は、自分の妻をもっと抱擁するよう熱心に努めたのです。さてその結果は大変素晴しいものでした! 今私は、ただ生きているだけという以上の生き方をしており、願わくば、一日の終わりには精神的に成長していることでしょう。でも一日に12回以上抱擁したら、どんなことが起こるのでしょうか? 多分博士は、まさかそこまでやる人がいるとは思っていなかったのでしょう?!

  愛情を表現するのに、キスや抱擁は何という素敵な方法でしょうか!  親愛なる使徒パウロでさえ、「清い接吻をもって互いにあいさつをかわしなさい。」とクリスチャンに勧めています。 (第二コリント13章12節)  しかし残念なことに、とても多くの国の人々が、伝統的な「ユダヤ教とキリスト教の道徳基準」を植えつけられています。その道徳基準というのは、超厳格的な宗教的解釈や人間関係の指針であって、非常に堅苦しく、上品ぶっていて、冷淡です。いくつもの文化が聖書を誤って解釈し、自分たちの厳格な規則によって、社会全体を、冷たくて愛のない型にすっかり固めてしまおうとしているのは、非常に悲しいことです!

  その規則というのは、結局は聖書に沿ったものでもありません! 現代の科学者が証明したように、そのような過度に堅苦しい生活上のきまりは、心理的にも肉体的にも、また確かに情緒的にも、人にとって良いものでさえありません。愛のこもった態度を示さないとか正直に感情を表さないことのために、毎年、一体何十万組の結婚が破局を迎えていることでしょうか?!

  真のキリスト教とは、単なる頭の中の、知識のみの信仰によるのではないことを覚えていて下さい! それは、心を変えるはずのものなのです。そして何でも、心を動かすものは、必然的に感情をも動かすのです! だから、優しく、愛情をこめて振る舞い、抱擁やキスを与えることができるほど自由であることは、他の人を愛せよという主のいましめに従うのに必要不可欠なことです!  先日、非常に面白い記事をもう一つ見つけました。それは、キスをすることについての話しです。イタリアで行われた研究で、ある医師が、「キスをすると、心臓が刺激を受け、それによって体内の細胞により多くの酸素が送られて、細胞が若く活発に保たれる!」ことを発見したのだそうです。

  それでわかるように、愛を示し、また実際に情愛を示したいという、神が私達の内に初めから置かれている願望は、健康的な生活を送るのに、実際に役に立ち、必要なものだということがわかります!それは道徳的に正しいというだけではなくて、私達が生きるための神の計画の中の、決して欠くことのできない部分なのです!

  科学もまた、セックスの素晴しさや、有益さをより一層発見してきています! 私達は皆、セックスがいずれにせよ素晴らしいものであると知っていましたが、愛を示し、赤ちゃんを作るための神の素晴らしい計画であるセックスが、単に快感を与え、自分の愛する人と完全に一つになったという満足感を与えるだけではなくて、それはまた医学的にみても、心理学的にみても良い効果があることを、科学者達は発見しているのです!

  例えば、この事実について考えてみて下さい。活発な性生活は、実際に女性の乳ガンを予防するという事が発見されています。なぜならセックスは、正しいホルモン・バランスを維持するのに役立つからです! これを調査した人々は、乳ガンになる可能性のある人の内、65%の人の発病を予防できると主張しています!

  またセックスは、関節炎、不眠症、胃かいよう、心臓病、高血圧を治すということが証明されています! 私達が、自分の愛する人と、より自由で親密なセックスを頻繁にするなら、どれだけ多くの病気にならずにすむか考えてみて下さい! 確かに神は、そのように私達がセックスすることを望んでおられたのです! セックスは、二日酔いにさえ効き目があります!

  人類性行動高等研究所の医学指導者であるアール・マーシュ博士の言葉を借りるなら、こういうことです。「人々が、自分の愛する人ともっと性的関係を持つなら、病気の数は減少し、良く眠れるようになり、入院する人や早くから墓に入る人の数も減るだろう! 抱擁や互いに触れる事やキスする事も効果がある! 私達は、非常に多くの疾患の原因である緊張をほぐすのに、セックスが最も効果のある治療法の一つであることを発見した。いったん緊張が解かれると、親密なセックスの効果はそのまま続き、全ての症状を取り除いてくれる。セックス、またはただの親密な体の接触でさえ、体全体の緊張を和らげるのに役立つ!」

  また、それだけではありません! ボストンにあるマサチューセッツ総合病院の精神科の部長であるトマス・ハケット博士は次のように語っています。「セックスは、自然の最良の強壮剤の一つである! 心臓発作の後にもセックスが可能であるばかりではなく、患者が回復するのにも役立つようだ! 心臓発作の後、性生活を再開した人は、仕事や世間の付き合いに戻った後での回復の見通しが、必ずと言ってよいほど良い。いったん心臓発作を起こしたら、「盛りを過ぎている」から、もうセックスはできないので、セックスの事を話しても意味がないという考えは、悪い影響を与える作り話である。」ハケット博士は、心臓協会のセックスと心臓病に関する小冊子の共同執筆者でもあります。

  驚きです! 長年私は、心臓療法に従事していたわけです! ハハ! この記事を読むだけでも、確かに私の心臓が強まります!

  国立老年者研究所によって発行された、「老年における性能力」という別の報告書によると、心臓発作の後の定期的性行為は、2度目の発作を防ぐのに役立つそうです! 先にもマーシュ博士の言葉を引用しましたが、彼はまた、「困った事に、今日の私達の文化は、人が年を取って、50歳以上になるとセックスはタブーだ、と考える事にすっかり慣れてしまっている。しかし、人は年をとると、孤独や将来の不安などの為に、しばしば精神的に緊張した状態に陥る。そのような時にこそ、抱擁やキスや触れ合いが、彼らの人生に新しい生きがいをもたらすのだ!」と言っています。

  またシカゴにある国立人間関係研究所のジェッシー・ポッター女史の言葉を借りると、こうです。「ヨーロッパの病院での研究によると、患者の背中をマッサージすることでさえ、患者の気分をはるかに良くしたので、病院側は、痛み止めや他の薬品、とりわけ睡眠薬を必要としなくなったそうです。セックスはまた、私達の最も健康的な天然資源ですが、あまりにも多くの人が、それを未開発のままにしています。」

  これでおわかりのように、神は、「男と女を創造し、彼らを祝福して『生めよ、ふえよ(生殖せよ)!』 (創世記1章27-28節) と言われた時、その効果を十分ご存じだったのです。神は、愛とセックスが、人類の繁殖にどれだけ不可欠なものか知っておられたので、私達がそれを欲するように、それも実際には、ほとんど抗しがたいようなものに造られただけでなく、神はまた、私達の心理的福利と肉体的健康のためにも、愛とセックスと愛情のこもった行為がなくてはならないように造られたのです!

  ある医師は、最近次のような事を書いています。「毎日、息が切れるくらいの活発な運動を15分すれば、健康を保つことができる!」−−これは私には、セックスのことを言っているように思えます!

  という訳で、決して尽きる事のない驚異の源である愛とセックスに万歳! そして神が、そのように最初から計画されたのは明白です!  ダビデが詩篇139篇14節で言っている通りです。「わたしは、あなたをほめたたえます。わたしは畏敬の念に打たれるほど、素晴しく造られているからです。あなたのみわざはくすしく、わたしの魂は最もよくその事を知っています!」 神は男女を造られた時に、男女が、神と神の愛を必要とするだけではなくて、愛や、お互いを一つにする美しい親密な性的結びつきを必要とするようにされました! 私達は、感情がこもっていて、暖かく、愛情深く、情愛に満ちた行為をするように造られているのです。そうしないなら、自然ではありません!

  伝道の書9章9節には、こうあります。「あなたの命の日の間、あなたはその愛する妻と共に楽しく暮らすがよい!」−−そして、多くの病気、苦痛、緊張、悩みの万能薬として、愛や愛情行為やセックスを楽しむことです! 健康に良いですよ!試してみて下さい! とても気に入るでしょう! そして、そのことで神に感謝して下さい!