宝 P63-66

 

あなたからの質問!

 

質問:何が神の御心なのか、どうしたら知ることができるでしょうか?

答え:誰もが、各々の人生で、毎日無数の決断を下さなければなりません。対立や試練や苦難の訪れる時は全て、決断の時です。しかし重要なのは、いかにして決断を下すかです。一体どうやって、正しい決断、つまり最善の結果をもたらし、自分の目標の達成に助けとなるような決断をしているとわかるのでしょうか?

  簡単に言うと、真のクリスチャンにとって、決断を下すというのは、実は神の御心が何なのかを見出すことなのです。つまり、神が物事を見て、最善であると知っておられることを見出すことです。結局のところ、全体的な状況を見ることができるのは神だけであり、これから何が起こるのかを知っておられるのも神だけであり、私達を導くことができるのも神だけだからです。

  けれども絶対にしてはいけないこと、それは、何をしていいのかわからないのに、構わずやってしまうことです。それこそ、自分達には主からの指示など必要ないと考えていた、歴史上の実に多くの失敗者が犯した悲劇的な過ちでした。神の御国において成功する人々とは、自分達を導いていただくためにひたすら神の御言葉に頼る人々であり、失敗する人々とは、御言葉に頼らず、構わずやってしまう人達だということが、遅かれ早かれ、常に明らかになるのです。

  イエスは、「求めよ、そうすれば、与えられる。捜せ、そうすれば、見いだす。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえる。」と言われましたが、その時イエスはただ美しい言葉を並べておられたのではないということをまだ悟っていないクリスチャンが、残念ながら大勢います。−−マタイ7章7節 神は実際にそうなさるつもりで言っておられるのです! それは約束なのです!

  次にあげる七つの項目は、あなたの人生のための神の御心を、さらに容易に、またもっとはっきりと見出す上で助けとなるでしょう。それを読む時、書いてあることについてよく考え、自分が直面しているどんな決断に対しても、これらの基本的なガイドラインを適用してみて下さい。主は、あなたが必要としている答えを必ず示して下さるでしょう! 神が示されることは何であれ、それがいつもうまくいくということを知るのは、とても励ましとなります!

 

神の御心を知る七つの方法!

 

     No.1 神の御心を知るために、最初に私達が目を向けるものは、御言葉です! 神が聖書の言葉を使って語って下さるなら、それは確かなものだとわかるのです! 聖書は、確実な神の御言葉であって、決して失望させる事はありません!  神の御言葉の中に、全ての質問に対する答え、全ての問題に対する解決策を見つける事が出来ます。神に答えを求める時、神の御言葉を使って語りかけていただきなさい!

   No.2 神の御言葉の声とは、主が聖書にある特定の節や章句を思い起こさせて下さったり、読んでいる時に、突然ある節が、あたかもまさに自分の為に書かれたものでもあるかのように、自分の目に飛び込んでくる場合です! まるで主があなたの耳元でそれをささやかれたようなものです。それがあなた自身に直接当てはまるようになり、そして突然、現実的なものとなるのです!もはや単なる言葉ではなくなり、あなたはとうとう、神が自分に示そうとしておられることを理解します!

   No.3 直接の啓示! 神は、あなたに何をすべきかを示すために、夢や幻、声や預言的なメッセージを使われることがあります。もしそれが主の御言葉と一致していて、矛盾していないなら、それが神からのものだということがわかります。主から直接答えを受け取るのは、とても素晴しいことです! その事に関して、主から、つまり、主の御言葉から具体的な裏付けをもらうなら、自分が正しいことがわかります。そして、確信を持って、しかも躊躇せずに前進し、行動できるのです! それで問題は解決です! 天国から聞いたのですから!

   No.4 神からの助言者たち! あることを決断しようとして神の御心を探している時には、他の人に意見を尋ねるのが賢明である場合が度々あります。しかしながら、受けた助言をはかりにかけ、助言をくれた人の事を祈り深く考えてみることが大切です! 彼らの主からの導きはどの程度信頼できるでしょうか?彼ら自身も良い実を結んでおり、彼ら自身の行動や決断は良い結果を生み出しているでしょうか? イエスは、「その実によって、彼らを見分けるのである!」と言っておられます。−−マタイ7章20節

   No.5 開かれた扉と閉じられた扉! もし何かが神の御心であるならば、主は普通そのための扉を開いて、それを可能にされます! 神はどの方向において必要物を供給しておられるでしょうか? あるいは、どの方向で道を開き、手段を与えておられるでしょうか? これは、神が導いておられる方向を見出すための、一つの方法です。もちろん、状況や状態は必ずしも神の御心を発見するための最終的なよりどころとはならないのですが、時にはそれを示唆するものとなり得るのです。

  主は、しばしば、一つの扉を閉じ、もう一つの扉を開くことによって、私達を導き、案内されます。神は、特定の計画や状況を用意しておられ、それが突然、またとない絶好の機会としてやって来るのです。このような場合には、私達は確信を持って行動し、主からのタイミングを逃すべきではありません。そうでないと、またとない絶好の機会だったものが失われてしまうこともあるのです。だから、開かれた扉について、あなたが祈り、おそらくはそのことを他の人とも話し合い、主の御言葉にも照らし合わせたなら、扉の中へと進みなさい。

   No.6 重荷、強い印象、または感情も、神の導きを示唆するものになることがあります。感情によって進むことは常に賢いことだとは言えませんが、もし何かが本当に神からのものであるなら、あなたは心に確信があることでしょう。それは、多くのクリスチャンが「聖霊による確証」と呼ぶものです。それは、あなたの心の中でささやく静かで小さな声であることもあります! 心の中で、自分はそれに対して信仰があると感じるのです。それが神の御心であり、また、それが自分のすべき事、またはすべきでない事だと、はっきりわかるのです。主の御言葉は、「あなたはその後ろで、『これは道だ、これに歩め』という言葉を耳に聞く。」と言っています。−−イザヤ30章21節

   No.7 羊の毛は、神に対して確認および再確認を行なう手段に対して使われる用語です。それは、自分が正しいかどうかを示してもらうための、神との契約のようなものです。そして、もしあなたが全身全霊をこめて主に求めるなら、失望することはありません! ちょうど、聖書に出てくる預言者ギデオンがしたように、時には、どんな啓示を与えていただきたいか神に明確に要求することもできます。 (士師記6章36-40節参照)  ギデオンは羊の毛一頭分を地面に置いて、こう言いました。「さて、主よ、もし朝になって羊の毛が露で濡れており、しかも地が乾いているならば、語っておられるのがあなただということが、私にわかるでしょう!」しかし、ギデオンは再確認したかったので、翌日こう言いました。「もし羊の毛が乾いていて、今度は地が濡れているなら、信じましょう!」そして、主はまさにその都度、ギデオンの求めたようにして下さったのでした! それでギデオンは、神が共におられる事を知ったのです。もし主が奇跡を行なっていなかったなら、ギデオンは完全にあきらめて、勇気を失ってしまっていたかもしれません!

  羊の毛に関して: これは容易で超自然的な方法のように思われますが、神の御心を見出すための七つの方法の内では、信頼性が最も低いので、前にあげられた、より信頼できる項目と連係してのみ用いられるべきです。事実、決断を下す際に用いる手段が多ければ多いほど、自分の決断が正しいものであるとの確信も強くなるのです。

 

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  自分が神の御心の内にいると知るのは、何という励ましでしょうか! そこは、世界中で一番安全な場所です! たとえ、あなたの回りで戦争が勃発したとしても、また暗闇と嵐が取り巻いているとしても、あなたは、自分を勝利へと導かれる神の御手の内にあって安全なのです。

  ただ、それが正しいことを確認し、その後は前進しなさい。適切な時に、適切な人達と、適切な場所に向けて。そうすれば、神はそれを祝福して下さるでしょう! もし従うなら、神は導いて下さいます。けれども、ただ何かが良く思えるからというだけで、神の導きもなしに、そそくさと行ってしまってはいけません。主の御言葉に一致しており、そのことを主が祝福して下さっていることを確かめなさい。先にあげた小さなガイドラインを、どれか二つか三つ一緒に適用するなら、あなたの人生において何が神の御心であるかを裏付ける助けとなるのです。

  あなたにこういったガイドラインを知らせたかったのは、あなたが、天国におられるあなたの「司令官」と絶えず連絡を取るのを助けるためです。それは、決して断たれることのない連絡ラインです。あなたには常に天国とのホットラインがあるので、多くの困難な状況に直面した時、主ご自身から直接命令を受け取って、そこから抜け出るために、主に導いていただくことができるのです。たとえ、自分が孤立しているように思えても、神は常にあなたのかたわらにいて、あなたのすべての行動を導いて下さるでしょう。ただ、主に求めるならば、答えはやって来るのです!人前であれ、家の中であれ、どんな状況であれ、神はあらゆる場所におられます! 「主はご存知であり、愛しておられ、顧みて下さる。何ものも主の真理をかすませることはできない! 主は、選択を主に任せる者たちに、主の最高で最善のものを与えられる!」

  自分自身の意志を持たないこと、このことが、実は、神の御心を見出すための最初の必要条件なのです! 主の御言葉は、「あなたがたのからだを、神に喜ばれる、生きた、聖なる供え物として捧げなさい。それが、あなたがたのなすべき霊的な奉仕である。あなたがたはこの世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって造り変えられ、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである!」−−ローマ12章1,2節 あなたの意志、体、思いを主に委ね、主に決断を下していただきなさい。そうすれば、決して失望することはないでしょう!

  あなたの人生においても、また、主の真理のために立ち上がり、主の愛を他の人に伝える証しにおいても、あなたが、あなたをより大きな勝利へと導いて下さる神に従うよう、私達は祈っています! あなたに神の祝福を! そして、あなたが神の御心を行ない、神に従うなら、神は祝福して下さるでしょう!