ライオン・ドラゴン・ビースト

(獅子・龍・獣)

 

 

預言者は語る

かの、いにしえの聖なる書で

龍と獣と奇妙な生き物の物語を

 

遠い昔から先見者らは見ていた

壮大なる国々の興亡を

しかし、彼らの語るしるしと啓示を

信じ、理解できる人は少ない

 

疑う者たちは、これらの言葉を

ただの神話だという

しかし、知恵ある者は宣言する

そこに未来の秘密が隠されていると

 

だからこれらの言葉を聞き

獅子とその仇の謎に迫れ

時の終わりは刻一刻とせまり

数々の驚くべき出来事が

人類の目の前で展開する

 

 

惑星「地球」の未来。それが、何と1900年も前に書かれた、聖書の「黙示録」に記されている。まさにコンピューター社会となった現代の出来事や高度な発明までもが、この古い預言書にぞっとするほど正確に描写されていた。懐疑的な学者達さえもそのことを認めている。

 

 では、これらの預言の成就は何を意味するのか。黙示録によると、これは、この世界が最終段階、つまり、「終末」に突入したしるしなのだという。このことは、多くの人々に不安を投げかけている。

 

 大勢の預言研究者が、めまぐるしい世界情勢の中で、善 対 悪の世紀の対決へ向けて舞台準備が整ってきていると主張している。この対決は「ハルマゲドン」と呼ばれている。

 

 それでは、この史上最大の戦争の主役は? 黙示録を記した聖ヨハネによれば、獅子、龍、獣、彼らが主役だ。

 

獅子、これは「ユダ族のしし」で、それが「勝利を得た」とある。(黙示録5章5節) この堂々たる風格の持ち主は、黙示録の他の箇所では「小羊」とも呼ばれている。

 

 小羊といえば、おとなしく、か弱い動物を想像するが、この小羊はあたかも獅子のごとく、征服者となって悪を制覇する。その名を耳にするだけで、地獄全体が震え上がる。龍と獣は小羊を倒さんと軍隊を結集するが、まるで太刀打ちできず、撃滅されるのだ。この「小羊」とは、王者中の王者なるイエス・キリストのことである。

 

 (聖書:黙示録17章14節)* 彼ら(獣の軍勢)は小羊に戦いをいどむ。だが、小羊は、彼らにうち勝つ。また、小羊と勝利を共にするのは、召され、選ばれた忠実な者たちである。

 

龍、ここで龍の登場だ。

 

 (聖書:黙示録12章3、7、9、17節) また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。…さて、天では戦いが起った。ミカエル(大天使)とその御使たちとが、龍と戦ったのである。…この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。…龍は…怒りを発し…残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して戦いをいどむために、出て行った。

 

 龍は悪の象徴であり、別名「悪魔」または「サタン」。悪魔は霊界の存在であるため、物質界で活動するには人間を手下にしなければならない。悪魔は世の起源から、悪に魅せられた者どもをとりこにし、彼らに力を授けてきた。暴虐な独裁者や民衆扇動者はたいていこのたぐいで、人間を奴隷にして破滅に陥れようとする龍に操られていた。

 

 獣。聖ヨハネは、この世のものとも思えぬ生き物が深い海から上がって来るのを見たと記している。これぞ龍の力を借りた化け物だ。

 

 (聖書:黙示録13章1、2節) わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。

 

 多数の預言によれば、獣とは、間もなく世界に登場する、強大な政治権力を握る人物のことである。この人物が、新世界秩序の統治者となり、全世界に忠誠を誓わせる。聖書では、「反キリスト」または「滅びの子」とも呼ばれ、完全にサタンにとりつかれる。そして世界統一政府の指導者としての地位を確立するやいなや、諸国民に「自分を崇拝せよ」と命じるのだ。

 

 (聖書:黙示録13章3、4、8節) 全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、「だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか」。…地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。

 

 「7年間の協定」なる契約をもって、獣は権力の座に就く。(この契約は秘密裏に締結される可能性もある) そして世界平和、信教の自由を約束する。さらに一時的に中東問題を解決し、ユダヤ・アラブ双方に聖地エルサレム問題の妥協策を講じる。この契約の焦点となるのは、聖地エルサレムのモリヤ山だ。そこは、西暦70年にローマ人に破壊されるまではユダヤ教の古代神殿があったが、今はイスラム教の礼拝堂が建っている。この契約によって、まさに根強い対立の象徴たるこの聖地に、ユダヤ人が宮を再建できるようになると、聖書は預言しているようである。(ダニエル8章23-25節、第二テサロニケ2章1-4節、ダニエル9章27節を参照)

 

 初めは、全世界のほとんどの人が、世界を危機から救った救世主として獣をあがめる。しかし、7年間の契約が施行されて3年半が経過すると、獣は契約を破棄し、すべての宗教礼拝を禁止して、自らを「神」と宣言する。さらに、自分を拝むようにと、全世界に命令するのだ!(ダニエル9章27節、8章9-12節、11章21-24、28-31、36節、第二テサロニケ2章3、4、8、9節を参照)

 

 その時、驚くべき偶像がエルサレムに建てられる。おそらくは再建されたユダヤ教神殿の中にだろう。これが黙示録で言う「獣の像」だ。イエスはこの像を「荒らす憎むべき者」と呼んでいる。(マタイ24章15節) この像とは、新世界政府のテレコミュニケーション・ネットワークに直結したハイテク・コンピューターのようである。聖書には、この像は話すことができ、「像を拝まない者をみな殺させる」と書かれている。(黙示録13章14、15節) イエスはまた、こう語っている。「荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば…その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起こる」(マタイ24章15-21節) かくして、神を信じる者達に対する獣の冷酷な迫害と弾圧の時代となる。(ダニエル11章31節、12章21節、黙示録13章14-15節参照)

 

この期間は患難期と呼ばれ、3年半続く。キャッシュは時代遅れとなり、「世界クレジットシステム」が制度化される。獣を拝む者は一人残らず、手か額に政府からのクレジット番号の刻印を押される。(小さなマイクロチップを皮膚に埋め込むのだろうか) 「666」という数字がこの制度の核心となる。獣に反対する者は孤立してしまう。「獣の刻印」を受けずに物を売ったり買ったりするのは犯罪とされるからだ。真に神を信じる者達は刻印を拒むが、神が奇跡を起こして必要物を与えるだろう。(黙示録13章16-18節、12章6、14節参照)

 

 さて、獣が契約を破棄し、神を信じる人々を迫害し始めてから、ちょうど3年半経った時に…。ユダ族のしし、イエス・キリストが「力と大いなる栄光とをもって」、「天の雲に乗って来る」。そして、迫害されていたご自分の民を超自然的なパワーによって救うのだ。イエスを愛し、心に受け入れた者は瞬時にして、一人残らず、超自然的な体に変わる。復活した後のイエスの体と同じように! そして空に舞い上がり、ついには「空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう」! これは一般に「ラプチャー」と呼ばれている。(マタイ24章29-31節、第1テサロニケ4章14-17節)

 

 イエスは「花嫁」達(イエスを愛し、従う者達すべて)をまたたく間に天に連れ去る。そこで史上最大のパーティーが開かれる。これが、「小羊の婚姻の宴」だ! この宴(うたげ)の間に、神は地上にいる獣とその軍勢にすさまじい裁きと怒りを降り注ぐ。そして、獣がイスラエルに軍隊を結集した時に、神は龍の軍隊にとどめの一撃を与える。メギドという古代都市近くの「メギドの丘」、つまりヘブライ語で「ハルマゲドン」がその舞台となる。イエスとその従者達は、「空飛ぶ馬」にまたがって地上に舞い戻って来ると、壮大なるハルマゲドンの戦いで悪の軍勢を完全に打ちのめす。(黙示録9章3-21節、19章11-21節、17章14節、16章12-21節参照)

 

 その後イエスとその従者達は、世界を治め、理想的な統治を行う。その時、戦争は止み、世界はついに正義と公平によって治められ、自由と平和と豊かさと幸福が全人類に訪れる! これが千年に渡る「至福千年」の始まりだ。(黙示録20章1-4節、ダニエル2章44節、7章18、26、27節、イザヤ2章2-4節、詩篇22篇27、28節、47篇2、3、7、8節参照)

 

 至福千年が終わると、神は地のおもてをすみずみまで一新する。そしてエデンの園のような「新しい地」が誕生するのだ。それから、「新エルサレム」が、再生された惑星地球へと下ってくる。「新エルサレム」、これは巨大な天の都のことで、なんと縦、横、高さがそれぞれ2400キロもある! そこには、イエスを心に受け入れた人達が住むことになる。彼らはこのパラダイスで喜びと幸福に包まれて永遠に暮らすであろう。(黙示録21章と22章を参照)

 

これは突拍子もない話に聞こえるかもしれない。しかし、神が聖書を通じて明かされた真実だ。これまでに具体的かつ正確に成就した聖書の預言は無数にある。だから、このショッキングな預言も実現するはずだ! イエスを心に受け入れて、胸躍る時代に備えよう。イエスは、神から君への愛のプレゼントだ。今この祈りを祈ろう。

 

 「イエス様、どうか心の中に入って下さい。今までのあやまちをすべてゆるして下さい。あなたのことをもっと知り、あなたを愛し、他の人達も愛することができますように。アーメン。」

 

 ここで説明したような実現間近な預言に興味がありますか? または、何か私たちにできることがあるでしょうか? それならすぐに下の宛先まで手紙を下さい。ところで、ロック・アルバム「Lion, Dragon, Beast − ライオン・ドラゴン・ビースト」(CD)はもう聴きましたか? もしまだなら、すぐに注文して下さい。ミュージック・アドベンチャーで、君も未来の世界へ!

 

 

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*かっこ()内の書名と数字は、聖書の参照箇所を示し、()の前の文章または内容は聖書にあります。

 

画/ジェイ・セイラー  C1995 ファミリー、PF3624, 8021 Zurich, Switzerland  文/ジョン・ウイーバー(デービッド・ブラント・バーグの著述より)