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嵐の中の避け所!

GP 899 1980年3月

 

  1.ほとんどの人は、滅亡が迫っていることや何かが起こっていること気づかない。実際に起こった時にはすでに手遅れとなっているものだ! たいていの大衆や羊は、まるで何も起こっていないかのように好き勝手な生活をしている。おそらく、いつも見ているテレビ番組を邪魔されたり、スポーツの試合、ショッピング、休暇といったものを心配で台なしにしたくはなく、まるで催眠術にかかったゾンビのように、毎日、毎日、破滅の運命に向かって進んでいるのだ!

  2.人々はどうやら、時のしるしがわからないようだ! イエスは、その時代の富んでいる者達にこう言われた。「あなたがたは夕方になると『空がまっ赤だから、晴れだ』と言い、また明け方には『空が曇ってまっ赤だから、きょうは荒れだ』と言う。おお、偽善者達よ! あなたがたは空のもようを見分けることを知りながら、時のしるしを見分けることができないのか。」−−(マタイ16:2、3)

  3.今日の世界は、史上最悪の状態に陥っている。しかし、人々がそれに目覚め、「まったくひどい状態だ!」と言い始めてもそう言っているのはつかの間だけで、政府の人達の多くに、「心配ないですよ! すべては大丈夫です!」となだめられれば、すべてはさやに収まったのだと思い、皆また眠り込んでしまう!

  4.しかし、世界の危機は着実に近づいてきており、人類は滅亡に向かって猛スピードで進んでいる! 浪費、公害、人口過剰、飢餓、経済危機、燃料危機、経済破綻、政治的な混乱、アラブとイスラエルの対立、緑色の豚(アメリカの世界的なドル帝国)の最終的な急落、アメリカの完全崩壊(あるいは滅亡)、そしてついには第3次世界大戦だ!

  5.世界を一掃する嵐がものすごい勢いで近づいてきている。その大いなる災難を呼ぶ嵐は3年の間続き、世界を混乱させ、飢餓や闘争を起こさせるだろう! 主は、ちょうど火が消えかかっている蝋燭(ろうそく)のように、この世の光ももうすぐ消えようとしていると私に示して下さった。「地上にはこの上もない暗闇が訪れ、泣き叫んだり、歯がみをしたりする者で満ちるだろう!」

  6.神が私達に下さった一つ一つの夢と警告が啓示しているように、こういった脅威は突然に、思いがけなくやってくるだろう。1965年の大いなる混乱の預言の時にも示されたように、それはすみやかにやってきて、「時のしるしを見分けられなかった者の目を、はっきりと覚ましてくれることだろう。」

 

備えよ!

  7.というわけで、私達が生き残る唯一の望みは、これから起こることのために、霊的、物質的の両面で準備しておくことだ。確かに主は聖書の中で、「明日のことは思い煩うな」と言われた。しかし、それは明日の為に準備するなという意味ではない。それは、明日のことで心配したり、思い煩ったりするべきではないということだ。

  8.しかし私達は、その時にどうするか考えておき、心の準備をしておき、これから起こることに対して備えておく必要がある。私達の中のある者達さえ、この邪悪な世界に対する神の裁きに巻き込まれるかもしれないと、神はしばしば警告されてきた。だから、身体的にもそれに対して準備しておく方がいいだろう。できるなら、嵐から逃れられるような避難所を用意しておき、邪悪な者どもへの神の裁きの巻き添えにならないようにすることだ。

  9.できるなら、田舎か郊外のどこかに、あなたと家族の為の避難所を作りなさい。今日の大きな都市は、身動きできないなのようになってしまうからだ。都市は、電気や公共サービスの機能が止まる時、暴動や、略奪や、大々的な飢餓、病気のはびこる死のわなに変貌するからだ。特に、邪悪で暴力に満ちたアメリカの各都市では! できるなら、水や電熱が、外部の電力発電や他の供給源に依存しなくてもやっていけるような、自給的な場所を見つけるようにしなさい。穀物や豆、小麦粉や他の乾燥食品のような、保存食品や缶詰めを十分に蓄えておくこと。

  10.こういった準備のすべてができなかったとしても、少なくとも自分と家族に十分な保存食品を蓄えておくように。そして、燃料かたきぎ、そして水も十分にあるようにしておきなさい。2、3年早めに準備しすぎても、一日遅かったと後悔するよりもずっと良いだろう! 備える時は今だ!(NO.1003「避難所!」も読んで下さい)

 

最も安全な場所

  11.もちろん、災難が起こった時に真に安全な場所というのは主の御心の中である! 主は、御言葉で私達にこう言われている。「いと高き者のもとにある隠れ場に住む人、全能者の陰にやどる人は主に言うであろう、『わが避け所、わが城、わが信頼しまつるわが神』と。主はあなたをかりゅうどのわなと、恐ろしい疫病から助け出されるからである。主はその羽をもってあなたをおおわれる。あなたはその翼の下に避け所を得るであろう。そのまことは大楯、また小楯である。」

  12.「あなたは夜の恐ろしい物をも、昼に飛んでくる矢をも恐れることはない。また暗闇に歩きまわる疫病をも、真昼に荒らす滅びをも恐れることはない。たとい千人はあなたのかたわらに倒れ、万人はあなたの右に倒れても、その災いはあなたに近づくことはない。あなたはただ、その目をもって見、悪しき者の報いを見るだけである。」−−詩篇91。ハレルヤ!

  13.だから最も大切なこととは、主の近くにとどまり、主の御心の中で生活し、主の御言葉に従うことなのだ。そうすれば、たとえ外では戦争や暴動や混乱などが起こっていても、内面では平安を持っていることができる。平和の君であるイエス・キリストを通して、心の中に平安を持つことができるのだ。イエスは忠実な方であり、イエスに信頼している者達を必ず守って下さる!

  14.大きな苦悩を通過する時、主の御言葉が必ず、この上ない慰めとなり、励ましとなることがわかるだろう。すべてがうまくいかない時や危険に直面している時にさえも。あなたを強めてくれるのは、主の愛のうちに働く、主の霊による主の御言葉なのだから。それだから、忠実に主の御言葉を心に蓄えなさい。そうすればあなたは今、また将来においても神の力に守られ、悩みの時になぐさめを得るようになるだろう。(詩篇119:11、3 3、72、89、105、130、ヨハネ17:17、コロサイ3:16を読んで下さい。)

  15.聖書の中に、神が、主を愛する者を保護され、守られるというとても励ましになる話がある。それはエリコの町の城壁に住んでいたラハブの話だ。エリコの城壁は、娼婦ラハブの家が建っていた一画を残して見事に崩れ落ちた。ラハブが助かったのは、彼女に信仰があり、主の子供達を受け入れ、彼らを守ってあげたからだった。だから、神がその町を滅ぼされ、その町の人達を滅ぼされても、彼女の住んでいた部分の城壁の一画だけは滅ぼされなかったのだ。(ジョシュア2章と6章を読んで下さい)だから、なぜ思い煩うのか?

  16.主の裁きが邪悪な者に下される時、たいていその災難は主の子供達を避けて通るか、又、何らかの方法で主の子供達は災難から救われるものだ。主はこう言われる。「わたしは地上に住む者たちを試すために全世界に臨もうとしている試練の時に、あなたを防ぎ守ろう。」−−黙示録3:10。もちろん、主は、私達が決していかなる災害や試練にもあわないようにして下さるというわけではない。ただ主は私達が永久的に害を受けたり、永久的に傷ついたりすることは許されず、必ず私達を助けて下さると約束されたのだ! たとえ、何か他の方法で助け出して下さらなくても、主は、死によって私達を救い出して下さる。つまり天国への卒業だ!

  17.主は、いずれにせよ私達を守って下さると約束されている。だから思い煩う必要は何もない! 主が、あなたをこの世で世話されるよりも、この世から連れ出した方が良いと思われたとしても、どっちみちあなたを世話して下さるのだ! というわけで、死ぬにせよ生きるにせよ、あなたは安全なのである!

  18.だから、人は私達に何ができようか? 体を殺すことはできるが、それ以上には何もできないのだ! 私達を殺しても、ただそれは私達の霊を栄光ある神の霊的な王国へと解放してくれるだけなのだ! 彼らは、私達のこの体が持続する限りは、それを傷めることができるに過ぎず、しかも、あまり傷め過ぎることはできない。傷め過ぎれば、もはやそれは持続しなくなってしまうからだ!

 

恐れか信仰か!

  19.というわけだから、神の裁きの時が訪れる時、主は良いと思われる方法で私達を世話されるだろう。私達を世話して下さるか、それともこの世から連れ出されるか、そのいずれかをして下さる! それが神の御心だと知っており、それが主からのもであり、神の裁きだと知っているなら、あなたは恐れる必要はない。

  20.私の父があの邪悪なメキシコの町で地震にあった時のように。父はそこの小さな町に牧師として派遣されており、それが神の御心だという確信があった。だからその町に大きな地震があった時には、「主よ、彼らを揺さぶり目を覚まさせて下さい! この邪悪な町を揺さぶってください!」と祈った。それが主からだと知っていたので、全然、怖くはなかったのだ!

  21.一方、私の母の方はその時、神の御心からはずれていた。母は他の町の他の教会で自分のテスティモニーを話しているべきだったからだ。彼女はそれをしたくはなく自分の夫や家族と一緒にいたかったのだ。母は神の御心からはずれたヨナのようであり、彼女にとって地震は、ちょうどヨナを飲み込んだくじらのようなものだったのだ。だから死ぬほど怖かったのだ!

  22.母がベッドで「主よ地震を止めて下さい! 主よ、止めて下さい!」と祈っていた。横で私の父はこう祈っていた。「主よ、彼らを揺すって目を覚まさせて下さい。」というわけで、あなたが試練や災難をどのように受け止めるかは、あなたが信仰を持っているかどうか、そしてあなたが神の御心の内にいるかどうかに大いに関係してくる。

  23.あなたが神の御心からはずれていて、主の翼の陰に宿らず、主の隠れ場の外を駆け回っているなら、そして主との交わりという要塞にいないなら、あの詩篇91篇の保護と守りの約束をかなえて下さるように主に要求することはできなくなる。神は、不従順な者を祝福することはできないだろう? しかし、あなたが主に従い、主の御心の中にとどまり、神があなたに望まれていることをしているなら、その時初めて、神があなたを守り、世話して下さることを期待できるのだ。

  24.というわけだから、主に近くとどまっていなさい。そして保護の約束をかなえて下さるように主にいつも要求し、主の保護と祝福を求め、世話して下さるように常に祈り求めなさい。そうすれば、必ず主はそうして下さるだろう! 主はこう言われる。「わたしだけに寄り頼むなら、悩みの時に、わたしはあなたを救いだそう!」と。イエスよ感謝します!

  25.「あなたの強き腕が、戦いの危険、死の疫病から、わたし達を守る揺るがぬ防壁となりますように! どうかわれらの支配者となり、保護者となり、導き手となり、支えとなって下さい。あなたの御言葉は、わたし達のおきて。あなたの召しは、わたし達の選んだ道!」

 

あなたは備えができているか?

  26.というわけで、できるだけ備えておきなさい。しかし、何よりも思い煩わず、主を信頼することだ! 主と祈りはあなたの最善の保護であり、最高の保安なのだから!

  27.「あなたの他には寄り頼むところがありません。わたしのか弱き魂はあなたによりかかります! 主よ、どうかわたしから離れないで下さい。わたしを支え、慰めて下さい。あなたにまったく信頼し、あなたの助けがすべてです。どうかあなたの翼の陰に、弱きわたしを宿らせて下さい!」

  28.イエスは決して私達を失望させる事はない! あなたは今、主に信頼しているか? あなたが主を愛し、主に信頼しているのなら、邪悪な者達への神の裁きを恐れたり、ましてや死について恐れたり心配したりする必要はない。死はあの世への素晴らしい扉なのだ。栄光につつまれた新しい世界への。傷みも悲しみも死も涙もない地上の天国、キリストの王国への扉なのだ。そこでは、すべての人のために平和と豊かさと幸せが永遠に続く!

  29.神があなたを真理をもって祝福し、この地上の地獄から救って下さるように。そして、主が、愛に満ちた保護と供給をもって、来たるべき患難からあなたを守って下さるように! 永遠に! あなたが主を信頼すれば、主はそうして下さるだろう!

  30.この世における私達の将来とこの世の前途とは全く暗いが、上を見上げれば、そこは全く輝きに満ち栄光に満ちている! 主は、物事は「悪から悪へと落ちていく」(2テモテ3:13)と言われた。終わりの時には、「世の初めから現在に至るまで、かつてなかった程の悩みの時があるでしょう」と。(ダニエル12:1; マタイ24:21)しかし、この聖句の中には、この短く素晴らしい約束が入っている。「今後もないような」−−つまり今後は、決してそのような患難は起こらないのだ! ハレルヤ!

  31.事態が悪くなればなるほど、私達はもっと終わりに近づいている! 夜明け前には暗闇が最も深まる! だから、黒い嵐雲に銀色のふちどりがないか気をつけて見ていなさい。神の虹の向こうには、「愛と笑いと喜びが永遠に続く。世界が解放される明日には!」

  32.「正義に満ちる新しい地」が始まるだろう! 神よ感謝します! 王の王、主の主であるイエスに従う者達の為に平和と豊かさで満ちる新しい世界が始まるのだ!(イザヤ65:17-25; 黙示録21、22章)

  33.あなたは、すでにキリストの王国の市民だろうか? 完全で、愛の溢れる政府、決して倒れることも、あなたを失望させることもない国の! たった今、イエスを心に受け入れることによって、あなたは主の王国の市民になる事ができる! ただ主を信じ、過ちを犯した事を告白し、主の赦しが必要だという事を認めて、今、主に心に入ってきてもらうようにお願いすることによって主を受け入れなさい! イエスは言われる。「見よ、わたしは戸の外に立ってたたいている。誰でもわたしの声を聞いて戸を開けるなら、わたしはその中に入って彼と食を共にし、彼もまたわたしと食を共にするであろう。」−−(黙示録3:20)

  34.イエスはたった今、そしてこれからも、心の安らぎと満足を与えて下さり、愛と幸せで満たして下さる。その上、天国までも与えて下さるのだ! 今日、主を受け入れなさい! そうすれば、来たるべき試練や災いに十分備えていることができるだろう! 主は、何が起こっても、あなたを世話して下さるのだから!

  35.例えあなたが死んでも、あなたはイエスのもとに行き、主を愛する私達と共に主の天国的な王国に永遠に住むのだ! だから、来たるべき災難について他の人に警告しなさい。そして何よりも、彼らに来たるべきキリストの王国について話す事だ。ただ、イエスを心に受け入れるだけで、たった今、ここでその王国に入る事ができるという事を!

  36.来たるべき大いなる混乱に備えよ。そして何よりもキリストが来るために備えておく事だ! 主はすぐに来られる! あなたは主が来られるのに備えているか? 主を心に持っているなら、備えができている事だろう! 今日、主を心に受け入れなさい! 明日では遅すぎるかもしれない! イエスと共におるなら、あなたに恐れるべきものはない! 艱難、死、天国、何がきても! ハレルヤ! そして、あなたはたった今、天国を心に持っている! 神があなたを祝福され、守られるように! イエスの御名で、アァメン!