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バックスライド!  DFO 313C  1974年10月

 

  1.自分のゴールにたどり着かない巡礼者は、巡礼の旅に出ているとは言えない! その人は自分がどこに行こうとしているのかを知らないただのさすらい人にすぎないから、どこかに到達するはずがあるだろうか? すまないが、私はそのような人々には忍耐がない! 神ご自身が言われたように、「わたしの魂は、わたしに背を向ける者を嫌う!」

  2.神は、人々が背を向けるのを嫌われる。人がそうする時、神は彼らのお尻をきつく蹴飛ばされ、元々彼らがやってきた泥沼の中になぐり倒され、腹一杯それを味わうようにされるのだ。それによって彼らが今度こそうんざりしてしまうようにであり、もう二度と後ろを振り向くことがないようにである!

  3.神がバックスライダーにとても腹を立てられる一つの理由は、彼らはひどいテスティモニーであり、めったに一人でバックスライドすることはないことだ! 彼らはいつも他の者も一緒に連れて行く! バックスライダーは悪魔のための真の魂の獲得者なのだ! 彼はいつも彼自身を正当化するために、また他の者も同じことをするように説得するために、いつももっともらしい言い分を持っている。そうすることによって彼は自分のバックスライドを弁護することができるからだ。

  4.彼らはいつも大胆に不平を鳴らし、文句を言い、批判し、自分に耳を傾ける者には誰にでも、疑いや恐れを話し、特にベーブや初心者達のような、弱く、気持ちがぐらつきやすい者達に対してそうするのだ! バックスライダーは宗教界において、改宗者をつくるのが非常に上手だ! イエスご自身が言われたように、彼らは自分達の大義に一人でも改宗させるために世界を巡る。そしてつくったなら、その人を自分より倍もひどい地獄の子にする!−マタイ23:15。バックスライダーはあなた達の最悪の敵となり、あなた達の大義に対する最も極悪非道な裏切り者となるのだ!

  5.ユダのように、彼らはただバックスライドするのではなく、自分達がもはやあなた達の一員ではないことを証明するために、あなた達と戦い、裏切らなくてはならない。体制から再び受け入れてもらうために、彼らはあなた達に先頭をきって戦いを挑むのである。なぜなら彼らは今や、以前あなた達の一員であったほど自分が愚かであったことを恥じているからだ! 彼らはあなた達の最も危険な敵になる。なぜなら彼らはあなた達とあなた達の運営の仕方に良く通じているからだ!

  6.これが理由で、神は厳しいおしおきをもって彼らを追い回し、彼らが悔い改め、あまりにも多くの害を起こす前にご自分の所へと立ち返ってくるように努められるのだ。主は時々ご自分の子供達がバックスライドする時、最も激しく彼らの背を打たれる。なぜなら彼らはもっと分別があるはずであり、何の言い訳もないからだ! それからもし彼らが悔い改めないのなら、主は普通、彼らがそれ以上の害を及ぼすことができないように彼らを滅ぼされる! 私は何回もそれが起こるのを見てきた! クリスチャンに起こるのを私が見てきた内で最悪のこととは、怒れる神の御手に陥ったバックスライダーに起こったことだ! 私はとても多くのケースにおいて、頻繁にそのことが起きているのを目にしてきたのであり、数えることができない程だ!

  7.だからバックスライダーよ、気をつけなさい! あなたは主と主の奉仕に戻らない限り決してやっていくことはできない! もし悔い改めて立ち戻るなら、主はあなたがした害を元に戻し、あなたが引き起こした損失を償うために、あなたから以前に期待されていたこと以上のことを求められるだろう。主はあなたが一生懸命働き、忠誠心を証明するために以前よりもより忠実になることを期待される。過去の経験から言って、あなたの忠誠心は、幾分疑われ、信用を失ってしまったからだ。以前恵みによって与えられた、あなたに対する信用は、今では最大限のわざによって取り戻さなくてはならないだろう。それはあなたがもはや裏切り者ではなく、バックスライドしないということを証明するためである。一度信用をなくしてしまうなら、人々の信頼を回復するのはとても難しいことがわかるだろう。あなたが信頼されるに値することを最大限に証明しない限り、人々はあなたを再び信頼することを恐れるだろう! バックスライダーが元の道に戻るのは難しいのだ! それは彼らがめったに戻ってこないもう一つの理由だ。バックスライドするのはとても簡単だが、戻ってくるのはとても難しい!

  8.しかし主は、「わたしはバックスライダーと結婚している」と言われた。(エレミヤ3:14) そして、邪悪な者にその邪悪な道を捨てるようにと懇願しておられ、もしその人が自分の罪から立ち返るなら、その人を許し、その罪を洗い去り、雪よりも白くされると言われた! だからもしバックスライダーが、主と主の奉仕に立ち返るなら、誰よりも優れた人々の一人となるだろう。なぜならその人は自分がやり遂げられることを証明するために最善を尽くすからであり、他の者達よりももっと一生懸命働くだろう。それゆえに時には神は他の者達よりもそんな人をもっと祝福されるようだ。

  9.翼を折られた鳥は、神の恵みによって前よりもより高く飛ぶようになり、勝手に迷い出るので、その足を折らなくてはならなかった羊は、羊飼いのふところに長い間とどまらなくてはならず、二度と迷い出たりはしないだろう! その人はバックスライドの代価を知っており、その地獄を通ってきたので、もう二度とそれを経験したいとは思わない! その人は以前にも増して一生懸命働き、バックスライドすることを嫌い、以前にも増してバックスライダーに忍耐が持てなくなるのだ!私はそのことをよく知っている。私はその一人だったのだ! 一度もバックスライドしたことのない人がいるだろうか?

  10.すまないが、私は人がまだバックスライドしているなら、その人に対してあまり憐れみを持つことができない! 主がされるように、私は、その人が自分や、他の人達や、主の御仕事に対してあまりにも多くの損害を与える前に、早く悔い改めるようにと、その人に対してぶっつけるのである。自分を正当化するために普通は、まず損害を与えようとするからだ。だからこそ私は早くそういう人を取り除いてしまうようにといつも言ったのだ。なぜなら彼らはしばしば、あなた達と一緒にいて、内側からできる限りの害を生じさせ、彼らが去る時には他の者達も一緒に連れて行こうとするのだ! これが理由で私は、彼らをジョインさせる前に、本当にやっていくことができるかどうかを確かめるための観察期間を与えるようにと、いつも強く言ってきた。

  11.彼らがジョインする前にバックスライドする方が、ジョインした後にバックスライドするのよりも良い。その方があなた達にとっても、また彼らにとっても容易なのであり、彼らがあまり多くのことを知らず、まだ無知なので神は彼らに多くの責任を問われないのだ。しかしあなた達と長い間一緒にいて、あなた達に最も近かった者達は災いである! ユダのように、彼らは最悪な者達なのであり、普通あなた達を裏切るために全力を尽くす。そして、そうするのに最も好都合の立場にあるので、バックスライダーの中でも最も危険な存在なのだ! だからこそ、たいていの人は、トップの地位についても大丈夫だと信用されるまでには、何年間も私達と一緒にいなくてはならない!

  12.たとえホームに多くの問題があったとしても、神は、戻って行く人々に責任を問われる。たとえ彼らにとても良い言い訳があったとしてもである。主はこう言われる。「私の魂は背を向ける者を嫌う!」後ろを振り向くことに反対している多くの聖句がある。手をすきにかけてから、後ろを見る者は、神の国にふさわしくない者である! ロトの妻は後ろを振り向いて、塩の柱になった! 私が見てきた内で人々に起こった最悪のことは、主に背を向けて戻って行った人達に起こったことだ。つまりバックスライダー達にである!

  13.神はバックスライダーに我慢されないようだ! パウロが言っているのだが、バックスライダーのような場合には、彼らの魂が救われるように、主は彼らの肉体を悪魔に引き渡されるとさえ言われているのだ!−第一コリント5:5 ペテロは、人々が一度も聞いたことがなかった方が、聞いて戻って行くことよりも良いと語っている。またイエスはある場合には、その人が生まれてこなかった方が良かったと言われた!−−第二ペテロ2:20-21;マタイ26:24。

  14.戻って行く時、自分達がどんなことになろうとしているのか、気付いている人達はあまりいない。容易な道を取っていると思っているのだが、戻って行くことによって彼らが実際に何に入り込もうとしているかに気付かない。彼らにはひどい落胆が待ち受けているのだ! これは山登りのようなもので、山にいると、山を降りることを望まず、降りることには何の霊感もない。山を登ることには、人の心を駆き立てる何かがあり、ほとんど霊的とも言えるほどだ。どのような危険を犯してもそうしようとするのだ! しかし山を降りることはどうなのか? 何の霊感もなく、ゴールもなく、何かを成し遂げた気持ちもないのだ。ただぬかるみにはまり込んでしまうのだ!

  15.人々が座り込んでやめてしまい、落後してしまう理由は、彼らがビジョンを失ってしまったからだ。そして彼らがビジョンを失ってしまった時、信仰も失ってしまったのだ。そして彼らが信仰を失ってしまうなら、何をするにもそれに対する率先力(イニシアティブ)をなくしてしまう。バックスライドは、開拓の反対であり、開拓することをやめる時、あなた達はバックスライドし始める!

  16.ある人達が戻って行くのは、彼らが後ろにある橋を燃やさなかったからだ。彼らはすきや牛を犠牲にしないのだ!−列王紀上19:21 彼らは、神がして下さらない場合に備えて、彼らの心のどこかでまだ少し差し控えている! 彼らは信仰によってすべての結び付きを断ち切らなかったのだ。彼らにはいくらかつながりを残したままにしている。つまり幾つかのものにまだしがみついているのだ。

  17.そして聖書に出てくるデマスのように、この世をまだ愛しているがゆえに戻って行った者もいる。真のテストがやって来て、土壇場に立たされる時、彼らは自分の群れや主のために究極の犠牲を喜んで払う気持ちがなかったのであり、主をそんなに愛してはおらず、それゆえに戦いの真っ最中でありながら自分の持ち場を去ったのだ。まるで狼が来る時に逃げてしまう雇われ人のようであり、元々羊や羊飼いのために真の愛を持ってはおらず、賃金とか、栄誉を得るためだけにいたのであり、状況が思わしくなくなると逃げてしまうのだ! 試みの時がくると、誰が良い羊飼いで誰が雇われ人かがわかる!

  18.人々が戻って行くことを話し始めるなら、彼らはもう随分長い間そのことについて考えていたのだということを覚えていなさい。そのことについて話し始める頃には、もう遅すぎるのだ! 彼らはもう心の中では戻って行くことを決心している。そして彼らを長く居させれば、居させる程、キャンプにいる裏切り者のように、同じ病気で他の人達をも毒してしまう! だからイエスはこう言われたのだ。「手をすきにかけてから、後ろを見る者は私にはふさわしくない!」−ルカ9:62

  19.もし人が体制の地獄に戻って行きたい場合、少しの愛と忍耐と祈り深い説得と、一時間以内の聖句的な訓戒を与えても、彼らの気持ちを思いとどませることができないなら、彼らを行かせなさい! 彼らは困難な方法で学ばなくてはならないのだ!

  20.経験は最善の教師だが、最も厳しい! しかしもし彼らが経験で学ぶ必要があるなら、そうさせなさい! 特別の啓示による幾つかのケースを除いては、私はバックスライドする可能性のある者に対して数分以上費やしたことはないと思う! 私が彼らと話しをして、彼らが本当に戻って行きたがっている事が分かるや否や、できるだけ早く、彼らが他の誰にも話しをしない内に去るよう助けてやる。一つの腐ったりんごは、多くの他の良いりんごも腐らしてしまうことができるからだ!

  21.主に委ねていない部分があるなら、戻って行くことのような、ある断固とした決断を彼らが下す時、すぐに主は、悪魔が入ってきて、それを占領することを許される。悪魔が勝つのだ! 彼らは悪魔の好む通りのことを決断する。ちょうどそれはある人の家が掃除され、飾りつけもされていて、空っぽの状態だったのだが、その人がそこを主と聖霊とで満たさなかったがゆえに、悪い霊で満たされてしまい、その人の最後は最初よりもひどかったのと同じである!−マタイ12:43-45

  22.この世の中で最も危険なことの一つとは、聖霊はあなたがしっかりやっていくのを助けてくれるのに、それに抵抗することである。主ご自身が言われたように、もし聖霊を絶えず拒み続けるなら、許されることはなく、その人の後の状態は、初めよりも悪くなるのだ!−マタイ12:31,32,45

  23.だからあなた達は確かに神の愛と力との洗礼が必要であり、乗り切るための力を得るため、主の尊い聖霊によって溢れ出るまでに満たされなくてはならない! なぜなら霊的な拒否は、霊的な無感覚を生じさせるからだ! 神の御霊を拒否するたびに、心が固くなり、主は私達と争うことをされなくなり、「たちまち打ち破られて助かることがない!」−箴言29:1

  24.だから拒む者達よ、気をつけよ! 主はそれでもバックスライダーと結婚していると言われており、常に悔い改める機会があるし、主の懲らしめや患難でさえ主の愛のしるしであって、あなたが悔い改め、主に仕えるために戻ってくるようにするのだ。主を拒むこと以外には許されない罪というものはない。言いかえると、悔い改めることをしない罪のことだ。主は確かにあなたを愛しておられ、もしあなたが主と主の奉仕に立ち戻るなら、主はあなたを許そうと待っておられる。

  25.あなたはバックスライドしようとしているのか? 気をつけよ! 「悪しき者はその道を捨て、正しからぬ人はその思いを捨てて、主に帰れ。そうすれば、主は彼にあわれみを施される。我々の神に帰れ、主は豊かにゆるしを与えられる。」−イザヤ55:7

  「遅すぎる! 遅すぎる! 

  下り坂に来たのに、

    ブレーキが見つからない!

  馬車は猛烈なスピードで

    下に突進していく。

  その日多くの魂が

  恐ろしい運命の日を迎えた!」

−あなたはいつも自分と一緒に他の者も連れて行くのだ!− (昔の歌から、作者不明)

  26.あなたもその一人だろうか? もしそうなら、神に向かって助けを叫び求めなさい。そうすれば神はあなたを助けられる! 今日そうしなさい! 明日では遅すぎるかも知れない! 神は決してあなたを去られたことはなく、私達は今でもあなたを愛している!−どうか今日帰ってきてほしい! ILY!