DB609
建築者よ、気をつけよ！ DFO 309B 1974年7月
１．私はとてもおかしな夢を見た！ 私がアリゾナに建てた教会を覚えているだろう？ その夢の中で、私が留守にしていた間、彼らはそれをモダンなものに造り変えようとして建物を押し上げ、下に新しい土台を入れて、回りに豪華な金属のフレームを入れたのだ。それから再び建物を据え付けたら、とてもきれいに見えた！ しかしこれをしている内に、どういうわけか彼らは建物を強める代わりに、建物の構造を弱めてしまった！
２．彼らはそれをモダンにし、見栄え良くしたが、その構造を弱めることになってしまったので、傾き始め、倒れようとしていた！ そこにいた者達全員が恐れのあまり走り回り、興奮し、教会が倒れてしまうのではないかと恐れていて、それがすぐにも倒れそうなので、外に出るようにと皆に言っていたのだ。しかしその建物は倒れなかった！ 建物はやや不安定に傾いただけだった。
３．そして、どうして建物が倒れてしまわなかったかわかるかね？私はその中にたくさんの穀物の袋を蓄えておいたからだ。ちょうど私達がいつも若者達に緊急の状態に備えて食糧を蓄えておくようにと言っていたように！ 私達は乾燥した穀物が入った大きくて重い袋を保管しておいたが、これらの袋が重しの役目をしていたので、その建物は倒れずにすんだ！ その建物に蓄えておいたたくさんの御言葉のおかげで倒れずにすんだのだ！
４．しかし彼らは、建物から穀物の袋を取り出そうとしており、そしてもうすでにそのいくつかを取り出してしまっていた。建物が倒れそうだったので、穀物を救おうと考えていたからだ。しかし私はこう叫んだ。「穀物を取り出してはいけない！ それこそ建物を支えているものなんだ！ 穀物をそのままにしておきなさい！」 そして思った通り、穀物は建物が倒れないように守ったのだ！
５．ということは彼らはいつか構造全体から私の言葉を取り除こうとさえするのだろうか？ そうだとしても私は驚かない！ それこそ、よく人々がすることだ。人々は聖書や神の御言葉を取り除き始めることで、クリスチャンの教会を破壊してしまったのだから！
６．あなたたちはいろんな物を変え、改装したり新しいアイディアを組み入れ始めることができるが、それにあまりにも没頭しすぎて、何が革命を始めたかや、何が最も重要なものかを忘れてしまう！ 他のことにあまりにもかかわり過ぎて、御言葉や土台を忘れてしまうのだ。
７．建物をもっと見栄えの良いものにしようとするあまり、改装しすぎたり、根本的なことまであまりにもどんどん変えてしまうことによって、全構造を弱めてしまうのだ。特に御言葉を取り除こうとし始める時に！ その時、その建物は本当に傾き始めた。もし私が彼らを止めるのに間に合わず、御言葉をその建物の中に戻さなかったなら、建物は倒れていただろう。なぜなら、御言葉こそ建物を支えていたものだからだ！
８．その建物の中に蓄えていた御言葉こそが、その建物を救ったのだ！ その建物は勿論、若者達を象徴しており、教会のようなものだ。つまりある意味では私があなた達と神の助けを借りて自分の手で作りあげた私達の全組織を象徴している。ちょうど私がアリゾナに建てた教会のようだ。石を一個ずつ、煉瓦を一個ずつ重ねて。
９．あなた達は、構造建築のことは全く知らず、どのくらいの労力をそれに費やさなくてはならないかや、いかにすべての部分が重要であるかを全く知らない部外者のようになってはいけない。全体の構造を弱めてそれが倒れてしまうことのないようにと多大な注意を払うことなしに、大きな変更をしたり、基礎的なことまで改装してはいけない！
１０．建物の面白いところというのは、それぞれの部分がすべて共に組み合わさっていなくてはならないことだ。なぜならそのどれかが崩壊してしまうなら、建物全体をも一緒に引きずり倒してしまうからだ！もし屋根が落ち込むか、一つの壁が崩壊してしまうか、一つの柱が倒れてしまうなら、その建物全体をも一緒につぶしてしまう！
１１．サムソンがダゴンの宮 (士師記16章）の中であれらの二つの柱を押した時、彼はそれらを無理に倒したのであり、宮全体を崩壊することになった！ ダゴンの宮は体制を象徴し、神の許可と人間の従順によってのみ立ったのだ。
１２．世界にあるどのような体制でも、その存在は神の御心と人間の意志とに依存している。神の御心と人間の意志が一緒に立って、平行に両方とも同じ方向に向かっているなら、つまり、それが実際に一つの柱になっていなくとも、少なくても二つの平行な柱なら、建物は強く立つことができる。
１３．しかし、もし神の御心に反して押し始め、人間の意志を神の御心の位置から方向を変えると、それはもはや平行ではなくなり、一緒に働くことはできなくなる。その建物全体のバランスを壊し、何もかも崩壊させることになる！ それこそサムソンが実際にやってみせたことだ！
１４．どのような家であれ、どのような政府であれ、団体であれ、宗教運動であれ、二つの鍵となる中央の柱に支えられている。すなわち神の御心と人間の意志とに。それらが共に協調し、協力し合い、それぞれが正しい位置にあり、少なくとも平行に働いていて、正しい位置にあり、堅く正しい土台の上に据えられ、しっかりと固定されていて、自分の義務を果たし、構造を支えるために共に働いているなら、構造は堅く立つのだ。
１５．しかしもし少しでもお互い同士ズレ始め、食い違い始めるなら気をつけた方が良い！ 問題が生じるようになる！
１６．いわゆる宗教団体や、宗教運動に対しても同じことが言える。一度預言者が、時間的にであれ、距離的にであれ、遠く離れていく途端に、残っている者達は普通、すぐにさまよってしまい、神の御言葉をもって神の預言者が注意深く建てた構造を改造しようとするのだ。
１７．私に考えつくことのできる、ほとんどすべての宗教組織が結局は創始者の元々の教えや、彼の据えた土台から離れて行ったのであり、その宗教とその宗教の創始者とはもはやお互いに似ても似つかぬものとなる。その信者は彼らの元々のリーダーとは似ても似つかぬものとなり、その宗教はもはや元々の教えとは似ても似つかぬものとなったのだ！
１８．それぞれが全く変化した構造となるので、時々もともとの建物とは似ても似つかないものとなる！ 創始者の言葉は、その宗教の最後の望み、バランスを保つための重しであるが、それぞれの宗教体制が結局は創始者の言葉を取り除くことによって非常に弱まり、変革しようとする人達の上に崩れ落ちてしまう！ それは変革をしすぎることによって死に絶えてしまう！
１９．「家全体が耳の回りに崩れ落ちてくる」というこの英語の言い回しを私達は使うが、それは興味深い。なぜなら耳が主に聞くことをやめる時、あなたの家は耳の上に崩れ落ちてくるからだ！
２０．だから、いわゆる「改善」によって、あなたが建てようとしているものそのものを壊してしまわないように、「建築者よ気をつけよ」！ そして何よりも、神の御言葉である重しを取り除いてはならない！ 神の御言葉は、あなたの救いの唯一の望みであり、建物を主の教え、主の書き物という堅固な土台の上に安定させて置く唯一のものである！ 家を安定させる唯一のものは、神の御言葉だけだ。
２１．もし御言葉が残るなら、建物にどのような改装をしたとしてもその建物は崩れない。中には改装が建物の構造自体を弱める場合もあるかもしれないが、もし神の御言葉をもってしっかりと安定し、神の、信仰の堅固な土台を保っているなら、建物はそれでも堅く立つ。たとえ基本的な構造に愚かな改装をすることによって、その枠組は崩れてしまっても、信仰の土台や神の御言葉の重しはまだそこにあり、誰かがそれを再び建て直すことができるかも知れない！
２２．しかし、建築者よ、気をつけよ！ 特に基礎を変えようとしたり、新しい見栄えの良いものをもって現代的に変えようとする人達は！ もしそれらがもっと良く見え、もっと多くの人を引き付け、その建造物に役に立つ追加、たとえば新しい別館や、いくつかの新しい部屋や、装飾し直しや、よりモダンにしたりすることなどであれば、結構だ。
２３．しかし建物を見栄えが良く、より快適で、よりすてきなものにするはずの改装で、実際に元となっている構造を弱めてしまう程、あまりにも大きな改装をしてはならない。悪魔にこれらの新しい開口部から入らせて、開口部がそうであるべきサイズよりも大きなものとなって、壁よりも窓の方が多くなり、基本的な構造を弱めてしまうというようなことがないようにしなさい！
２４．壁の数と比べて、窓が多すぎたりしないように。それをする最善の方法とは、御言葉の重しを使うことである！ アァメン？ 何よりも、ドアや窓を作るためのスベースが必要だからといって、緊急時のための食糧である御言葉の良い穀物の袋を取り除いてはならない。さもないとあなたの全建造物は壊れてしまうことになる！
２５．御言葉の穀物のために十分なスペースを開けておきなさい。そして良いバランスを保つために御言葉を賢く配分しなさい！ 御言葉こそ最高の重しであり、あなたを良い土台の上に堅く保つのだ！ アァメン？ 神が私達みんなを祝福し、主の御言葉という重い実り豊かな重しをもって、主の堅固な土台に保たれんことを！
２６．だから建築者よ、気をつけよ！ 新しいドアは、便利で、新しい窓も美しく、新しい外観は素晴らしい！ ただそれらをあまりにも大きくして、壁や元々の構造を弱めてしまう程広くしてはいけない！ そして何よりも、良い重しがあなた達を主の真理の土台であるイエスキリストの上に堅く保つことができるように、御言葉の穀物のバランスのとれた食事を取ることを怠ってはならない！ アァメン？ あなた達が引き続きより大きく、より美しく、魅惑的な建物を建て、多くの人々をそこに集めるにあたって、神があなた達を祝福されんことを！