DB603

 

牡羊座−雄羊!  DFO 302B   1974年3月

 

  1.あなたの父の言葉に飢えている者が、たくさんいる。彼の手から食べることを渇望している者が。プライドの高い雄羊、羊のリーダーである雄羊でさえ、羊飼いに服従しなくてはならない。雄羊は鈴付き羊だ。雄羊は、良く羊を導く。それでも羊飼いが必要だ。羊飼いほどは賢くはないから。雄羊は、肝が大きいように装っているけど、実は、自分は十分に知らないことを知っている。雄羊には羊飼いが必要だ。

  2.雄羊は羊に尊敬されていたいのだ。堂々と、プライド高くかまえている。しかし、羊飼いの方から目を離さず、羊飼いに方向と指導を求めている。雄羊は、自分だけでは羊を導くことはできないと知っている。羊飼いが合図を送って方向を示すなら、雄羊はそれに従い、雄羊の後を羊が従う。

  3.雄羊は、鈴付き羊であり、本当に羊を導く真のリーダーだ。雄羊は、自分に導きが必要だと認めるのは好きではないが、導かれる必要があることを自覚しており、もし導いてあげ、あなたが雄羊を導いていることを羊達に知らせないようするなら、雄羊はその導きに、心では、深く感謝する。雄羊達は、非常に飢えていて、あなたの導きに頼っている。

  4.どの方向に行ったら良いかと、雄羊達の魂はあなたに必死に求める。そこで、方向を示してやると、誇りをもって羊達を、あなたの示した方向へと導く。そして、あなたが導いているという事を、羊達に知らせなかった事で、ひそかにあなたに深く感謝し、あなたのことを愛する。なぜなら、彼らは常に英雄でいたいからだ!

  5.彼らは羊が自分達に従うのを望み、彼らを導いているのは自分達だと羊に感じてほしいのだ。雄羊はとても男性的だ。羊である女の子達は、完全に彼に熱をあげてしまう! 彼女達は、必要ならば、滅びに至るまで雄羊の後を従って行くだろう! だが、雄羊は本当は導かれたいのだ。しかしその事を他の者達に知らせてほしくはない。プライドが高すぎるからだ。

  6.高い山に立っている雄羊、その下の方に羊達がそのふもとの草原で草を食べている所が頭に浮かんできた。草原は丘や崖で囲まれている。羊飼いは、左の方に立っている。雄羊は、自分の事、自分の地位、さらには群れのことを誇っているかのように、王のように立っている。

  7.しかし、羊飼いは山道が左の方に行っている所にいる。雄羊は岩の上にプライド高く立っている。雄羊はいつも岩の上に立つ。そうすることはまるで雄羊の性格を出しているかのようだ。雄羊は本当に群れを見張る。その大きな角で、羊をしっかり守る事ができるのだ。

  8.雄羊は、羊の種類に入るというより、どちらかというと大きな雄やぎのようだ。羊と比べたら、雄羊は、強情なやぎのような性格をしている。雄羊はとてもプライドが高く、独立心が強い。だから、羊飼いは背中に荷物を背負って、雄羊を横目で見る。雄羊は、知っているよといったように見るのだ。

  9.それで、杖を持った羊飼いが先に山道を登って行くと、雄羊は、羊飼いが見えなくなる頃に、堂々とした様子で、ゆっくり羊飼いの行く方に向かってついて行く。雄羊は羊達を呼ぶので、羊達は彼に従って行く。

  10.鈴付き羊は、非常に賢い。羊飼いに従わなければ、迷ってしまうという事を良く知っているが、羊にはそう言いたくはない。一般の羊達には知られたくないのだ。雄羊と羊飼いだけがそれを、お互いに理解し合っているかのようだ。それは、羊飼いが「私は今行くよ。山道を登っていくから、君の威厳が許すなら、私に従ってくるように、準備するがいい!」とでも言っているようだ!

  11.そこで雄羊は羊飼いの方を見返して「ええ、分かっています。すぐ行きます。少し時間を下さい。あせらさせないで! 羊には、これが私の発想だと思わせたいのだから。」−「民の前で私を尊んで下さい!」サムエル記上15:30。

  12.雄羊は、王のようだ。サウル王のようだ。彼らは、預言者や主や、主の導きが自分に必要だとは認めたくない。彼らは人々に尊ばれたいのだ。「見よ、彼は神だ!」といったように。ちょうどヘロデ王がそうだったように。(使徒行伝12:21-23を読むこと)神は、ヘロデがあの素晴らしいスピーチをしたことは、別に構わなかった。ヘロデが王になり、またあのスピーチをできるように、神が定められた。しかし神は、ヘロデがすべてを自分の手柄にしてしまう事を嫌われたのだった。そこで神はヘロデを打ちのめされた!

  13.そこで、雄羊は羊飼いがほとんど見えない所まで行くと、ゆっくりと威厳をもって、羊飼いの行っている方向へと登って行く。羊飼いは、曲がり道を曲りきってしまうと、雄羊がついてきているかどうかを確かめるために、そこで待っている。必ずしも雄羊を信頼しきっているわけではないからだ!

  14.なぜなら、サウル王のような雄羊が時々いて、自分のやり方だけを望み、全く羊飼いなしでやっていけると思い、耳を傾けなくなってくる場合があるからだ。そのような者は、すべての栄光を自分だけで受けたがり、羊達を迷った方向に導き、国中を大変な状況に陥らせる!彼らはまるで、頑固な指導者達のようだ。彼らは、プライドが高すぎて、預言者を通して与えられる神の言葉に耳を傾けなかったので、自分の国を台なしにしてしまっている!