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 嫉妬!  GP 287  1973年9月

 

  1.嫉妬はプライドの一つの形である。なぜならあなたは、誰かがあなたを不公平に扱っていると感じるからであり、不当に扱われ、誤用されているように感じるからである。それゆえに嫉妬は、本当は不平とつぶやきの霊であり、勿論それはプライドから生まれたものだ。あなたは自分がもっと良い待遇を受けるに値すると思うので不平を言う。あなたは不当に扱われ、誤用されているように感じ、そのような待遇を受けるには値しないように思う。あなたはそれよりももっと良い扱いを受けて当然だと感じる。 「彼は私だけのものよ! 彼女には全然ふさわしくないわ! 私こそ重んじられるべき存在であって、彼は私にだけ関心を払うべきだわ。彼にふさわしいのは、私だけだわ!」

  2.それはプライドである! それは嫉妬である! 利己心はプライドである! 結局のところ利己心がプライドでなくて何だというのかね?利己的な人は、自分が他の者よりも多くに値すると思っているのであり、それ故に分け合う気持ちがない。彼らは自分だけでその全てを持つ権利があると思っている。他の者は誰も何も持つ権利がないと思っている。そしてもし誰かが、分け合うように提案してくるだけで、彼らは腹を立てる!

  3.利己心は個人的な持ち物に対する所有欲である。 「それは私のものよ!」 他の誰のものでもないわ! それは私にだけふさわしいのであって、他の誰もそれを持つことはできないわ! 私だけがそれを持つ権利があるのよ!」 しかし事の事実は、彼はあなたのものと同様に他の人のものでもあるのだ−−つまり彼の時間、関心、思い、カウンセルなどは!

  4.気をつけなさい!−−主は彼を取り去ってしまわれるかもしれない。そうすればあなたには何もつぶやいたり、不平を言ったり、憎悪を抱いたりするものがなくなる! あなたはイソップ物語の中の意地悪な犬のようになり、彼をもう望まないどころか、他の人が彼を持つことも望まないというふうになってしまうのだ−−そしてあなたはすべてを失ってしまうことになるのだ!

  5.何という愚かで、利己的で、嫉妬深い人達なのか!−−彼らが一体何をしようとしているか知っているか? 彼らは、自分が愛しているふりをしている者をただ他の人から引き離しておくためだけに、殺すこともしかねない。他の誰もその人を取ってしまわないように! 彼らは、他の誰かに取られてしまうよりはその人が死んだ方がいいと思っている!

  6.彼らはその人を分け合うよりは殺してしまいたい−−それは利己心の最悪の種類のものだ。聖書の中に出て来る女性のように。そのようにしてソロモンは、誰がその赤ん坊を本当に愛していたかを見い出した。つまりその赤ん坊を本当に愛した者は、少なくともその赤ん坊が幸せで、生き延びれるようにと、赤ん坊の命を守るためにいさぎよく手放そうとした方の女性であった。−−列王紀上3:16-28.

  7.その赤ん坊を愛しておらず、真の母親ではなかった方の女性は、その赤ん坊のことはちっとも気にしておらず、自分のことばかり考えていて、その赤ん坊を他の者にやるぐらいなら、殺してしまおうとさえ思っていた! だから、プライドが高く、利己的で、嫉妬深い者は、他の人に取られるよりは、殺してしまいたいと思う−−そのことは彼らは本当にはその人を愛していないということを示し、証明しているのだ。

  8.彼らはただ自分だけを愛している! それこそ嫉妬の究極の形だ。男性が関心を与えている他の女性に対して不平を鳴らし、彼が他の者に関心を与えているというだけで自分の事を愛していないといってぶつぶつ言う時、女性は、ただ自分だけを愛しているのだ。それはまるで彼の背中にナイフをあてているようなものであり、彼を死にたい思いにさせる!

  9.あなたは、彼があなたを傷つけていると思っている。しかしもし彼があなたを愛していて、誰か他の人のことを助けようとしているだけなら、そのようなことは考えてもみないことだ。もし彼があなたを愛しており、主を愛しているなら、彼は他の人も愛し、助けたいと望む。そのことは、妻に嫉妬している男性にとっても同じことが言える!

  10.長い目でみれば、あなたは自分の競争相手を殺すのではなく、あなたが愛していると言っている者を殺してしまう!−−あなたは彼があなたに対して持っている愛を殺してしまうのであり、あなたに対する彼の信仰や、または彼の自分自身に対する信仰さえ殺してしまう! これは主がよくされることである。つまり持っているものを喜んで分け合わない者達から、神はしばしばすべてのものを完全に取り去ってしまわれ、多くの場合、分け合いたくなかったその本人に与えられる!

  11.あなたの利己心のゆえに、あなたは自分が愛していると言う者を完全に殺してしまうことができる! イスラエルの人々が十分の一税を納めることを拒んだ時、神は何をされたか知っているかね?−−主はすべての物を取ってしまわれた! あなたを助ける唯一のことは、あなたを傷つけることとなるのだ。

  12.「おおよそ持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っていると思うものまでも取り上げられるであろう!」 ビンは飲み尽くされることだけを望み、再び満たされることを望まない。ビンはただ他の者に注ぎ尽くすためだけに生きる事を望む。それはちょうど、私が自分の人生を他の者達に与えて空っぽになり、飲み尽くされてしまうかのようだ。私は自分のためには何も求めない。ある者達は自分が受け取ることばかり考えているが、私は与えたい。私は、自分がなくなってしまい、空っぽのビンのようになるまで、与えて与え続けよう!