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ばら! GP 235  1973年3月

 

  1.私は、私達がある農場に住んでいる夢を見た。そこは、私達のランチのようであった。そして私がそこの畑を横切って歩いていると、その道にそって、美しいばらの茂みがあり、一つのきれいなばらが、道路におおいかぶさるように咲いているのに気づいた。それは、枝の先に咲いており、交通のひんぱんな道路の方に垂れていたので、車のまきあげるほこりをもろにかぶっていた。私はこう思った。 「あそこに行って、あのきれいなばらを取って、家に持って帰った方がいい。そうしないと、その内に車が突っ込んで、あのばらをつぶしてしまう!」

  2.だから私はフェンスをまたぎ、道路を横切り、そのばらを取り、またそのフェンスをまたいでこちら側に戻った。そのばらを手にして、農場を横切って歩いていると、どこかの気難しそうな、年とった農夫が、トラクターに乗ってわめきながら近づいてきた。私が手にばらを持って歩いているのを見ると、彼は大声でわめきたてた。不平っぽく、むっとした感じでこう言ったのだ。 「考えてもみろ!」−−どうしてだか私は、彼が家にいるマーム (訳注…彼の奥さんをこう呼んでいる) のことを言っているんだということがわかった。 「あの人はわしに、もうこの道を使ってはいけないと言った。この土地はもうあんたのものだからとね!」−−そこで私はただほほ笑み、こう言った。 「うむ、おかしなことが起こるもんだ!」 私も、その事、つまり、この土地が今は私達のものだと知っていたようだった。だが、私は彼をそれ以上怒らせたくなかったので、また歩いて農場の家へと向かった。含み笑いをするような、幸せな気持ちで。そして、その農場が今私達のものだと考えながら。

  3.私は、そこらをぶらぶら歩いて、中に少し土の入っている、小さな感じのいい鉢を見つけると、そこにばらを植えた。そして、水をやり、家の中に持って行き、ほこらしげにマームに見せて、言った。 「ほら、きれいだろう?」−−すると彼女は言った。 「ええ、きれいね!」 そして、私がこの小さなばらを救ったことをとても喜んでいるかのようにほほ笑んだ。私がそれを家に持ち帰り、優しく鉢に感じ良く植えてやると、そのばらはとても満足して幸せそうだった。

  4.これは私達の仕事に通じるものがある。こんな物語なら、子供達でも理解できそうだ。子供達は、それらが真実で、そうしたことが起こり得ると知っている。なぜなら子供達には、何でも起こり得るからだ。彼らは、神の言われたことは何でも信じる! 大人になると、もう信じなくなる人もいるが。ちょうど、年とった卑劣な10:36者のように! だが、子供達は皆、そうしたことが可能で、不可能な事は何もないと信じている。だから、彼らは私のおかしなちょっとした話を信じるのだ。

  5.その道路は、神の王国を通る人生の古いハイウェイである。農場は実際は神の王国であり、世界の人々は、それが私達のものだということを知らないが、それは私達のものなのだ! 彼らにそう言うと、彼らは腹を立てる! そしてあの小さなばらは勿論、私達がハイウェイに沿って行く途中で、ほこりや、吹き荒れる風や、いやな年老いた酔っ払った運転手から助け出してやらなければならない、美しい魂一つ一つのことである! 私達はそれらを家に持って帰り、新しい環境にある、安全な小さな鉢に植えてやらなければならない。主の家の内で、ファミリーとともに!−−アァメン? あなたは、体制によって汚染されていたばらだった。だから、私はあなたを家に連れて帰り、きれいにし、もっと安全なところに植え直してあげた。体制は、遅かれ早かれ、あなたをだめにしようとしていた。だから、私があなたを摘み取ったのだ! 嬉しいだろう? ハレルヤ!−−ILY!  あなたは私の小さなばらである!