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灰にかえて美しさを! GP 114  1971年10月

 

  1.私達はよくこの短い歌を歌ったものだ。 「彼は、私の悲しみを喜びに変えてくれる。彼は私に恐れを取り除く愛をくれる。彼は私の陰に陽光をくれる。灰にかえて美しさをくれる!」

  2.苦しい経験を通してこそ、優しい心は生まれてくる。美しい炎を生じさせるためには何かが灰にならなければならない。何か灰となっていくものが!

  3.祝福は苦しみからくるもの!−−灰にかえて美しさが生まれる!ヘブル12章11節にあるように。「すべての訓練は当座は喜ばしいものとは思われず、むしろ悲しいものと思われる。しかし後になれば、それによって鍛えられる者に、平安な義の実を結ばせるようになる。」 賛美は信仰の声!

  4.巨人の手がハチの巣を取ってそれを握りつぶすと蜜が流れるように! モーゼが岩を打って岩は傷つけられたけれども、そこから水がわき出たように! 美しい花が圧縮されてつぶされても、それから香水が取れるように! 鳥の喉から美しい音楽がわき出るように−−鳥たちは苦しんで鳴いているようだが、しかし歌となって聞こえるように! たとえ鳥の声が悲しくても、それはとても美しい。そのうめきはつぶやきではなく、賛美の声と神への感謝。−−悲しく、優しい歌なのだ。ワーズワースが言っているように。 「最も甘美な歌は、悲しい思いを語っている歌である。」 水が人々を潤すために流れ出るためには、まず石の心臓が壊されなくてはならなかった。

  5.主よ、あなたが私達を押しつぶし、打ち砕かれるのに私達が抵抗しないように助けて下さい。それらが水をほとばしり出させるのですから。たとえどんなに悲しくても、その美しい歌を消してしまうことがないように助けてください。悲しむ代わりにあなたに感謝することができますように。私達が喜んで打ち砕かれ、圧縮され、握りしめられ、打たれ、苦しむことができるように、どうか助けて下さい。そうすれば、私達はあなたの優しさ、芳香、美しさ、あなたの歌、そしてさわやかな水をほとばしり出させることができるでしょう。失敗のように見えることから、あなたの最大の勝利が生まれてくるからです!

  6.暗闇の中にいたことがない限り、光を感謝することができないし、病気を体験したことがない限り、健康を感謝することはできない! 悲しみを知るまでは、決して喜びを感謝しないことだろう! また、悪魔の裁きを知るまで、神の恵みを感謝することもできないだろう。 「神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり、またわたしたち自身も神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるようにして下さるのである。」