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ダビデ! GP 77  1971年6月

 

  1.神は、私達が何をするようになるかを、私達に知らせる前に、私達が誰であるかを告げ、私達がその人物であることを感謝するようにされることが、しばしばある! 神は、聖書に出てくる神の預言者達、王達、偉大な人物達、そして世俗的な王達についてもそうされた。例えば、世俗的な王クロスについては、彼が生まれる数百年も前に彼を名づけ、彼が何をするかを述べられた! イザヤ44:28

  2.私の母は、私が生まれる前に私を主に捧げた。そして母は、私の名を何とつけるべきか主に祈った。そして主が与えられた名前が、ダビデであった! 私は、主の訓戒と養育の内に育てられ、主に仕えた。生まれる前から、主に仕えるようにと主から任命されていたのである!

  3.私は、幼い頃からずっと、主が私に何か非常に大きな、重要な仕事をさせられると感じていた。だから、50歳を過ぎた時、私が何をすることを神が望んでおられるのかをまだ知ることができなかったので、ひどく落胆していたのだ! しかし、世界の偉大な人達や聖書の中の偉大な人物のほとんどは、晩年になって初めて、自分の生涯の仕事を見いだした。私は、その頃までたいしたことを成し遂げていないように思えた。あの偉大な仕事、神の真の預言者−−炎の伝道者は、どこにいったのか? 私は、神が私を使って何をしようとしておられるのか、全然見当もつかなかった! 私は、大衆に福音を伝えるために、音楽から映画まで、ありとあらゆる方法を試みた。それでも私は、神が私に何を望んでおられるのか、私の生涯の仕事が何であるのかを知ることができなかったのだ! 私は、主に仕えようと努力しながらあちこちを回る間に多くの事を学んだ! 私は、主が私にいかに多くのことを経験させられたかに、自分でも驚いている! 私はそれらのことについて詳しくは知らないが、多くの事について少しずつ知っている。神は、それらの長い年月に渡り、自分がするなどとは知りもしなかったことに対して私を備えておられたのだ!

  4.そして、時が近づくにつれて、私達にいくつかのヒントを与えられ、私達がその準備をするように、警告を与え始められた。まさにそれが起ころうとしていたのだ! 最初の際立ったしるしはエレミヤのメッセージであった。それは、1961年の12月に、私達に啓示された。その時私は、ひどい病気にかかっていたのだが、神は、滅亡の日、終末の時、及び警告のメッセージが、これからの私達のメッセージになると語られた!

  5.神は、私達に語り始められ、私達が何か大きな、何か普通ではないことをするであろうと語り始められた! それから、その最後の年、つまり、福音番組を全国のテレビで放送してもらうという私の仕事が終わった後、私には職がなく、破産に近い状態にあり、仕事もなく、主のために何をしたらいいのだろうかと考えていたところだった。私がもう50才になろうとしていた時で、失望し、一見、敗北したかのように思えていた。そこで、私達はただ、最初に私達がしていたように、路上で福音を説くことにしたのだった。子供達はティーンエージャーになり、その小さな家族と一緒に、再びロードに出て、福音を宣べ伝え始めたのである。また初めからやり直しているようなものだった。子供達が小さかった頃のように、信仰によって生き、どこへ行っても証しをした!

  6.1967年にグランドマザーが私達のチームに加わり、神は、グランドマザーを通して、私達が神の命令なしには絶対に動くべきではないことや、具体的なことに渡って、神の御声を明白に聞き、神がせよと言われたことを、たとえそれが狂気の沙汰に思えても、言われた通りに行うことを私達に教え始められた。

  7.そして、私達が従った時、全て順調にいった! 丸1年の間に、私達はグランドマザーと共に奇跡の1万マイルの旅行をした。その間主は、私達が行くべき町や国の名前や、どうやってそこに行くべきかまで示された。そうやって、御霊の声をいかに知り、それに聞き、従うかを教えられたのだ。そして、後のことはすべて神がして下さったのだ! 聖書の中で、主はしばしば、預言者に気違いじみたことをするように告げておられるが、それは、彼らが神を信じることができるかどうかを見るためのテストであった!

  8.主はまた、私達がどこへ行くべきかも預言された。そして、私達が日出づる島々(西インド諸島)から帰った時、主は、次には日没の地 (カリフォルニア) に行くべきで、そこに言ってから、次に何を成すべきかを示すと告げられた!

  9.その夏、カリフォルニアに行く途中、私達はテキサスの牧場に数週間滞在した。その時、ある有名な神の女預言者が、神が彼女に与えられた私達に関する預言にひどく興奮して、私達にそれを告げるために、自分で車を運転してはるばるテキサスまでやって来た! その頃私達は、どん底の状態だった。ほとんど破産状態で、どこに行くのかも知らずにすべてを捨てて出かけており、私達がたよっていたのは、この一節の預言だけだった。 「あなたは、日没する地へ行くべきである。あなたが何をすべきかは、そこであなたがたに告げられるであろう。」 −−だが、もし私達がそれに従わなかったら、神はこれまでのことを、成し遂げられることはなかったことだろう! 私達は、神が私達に告げられたことを、どんな小さなことでも、言われた通りに従わなければならなかった。

  10.この尊い姉妹はすっかり興奮していて、こう言った。 「兄弟ダビデ、神がこれを私に示され、そして私に、直ちにここに来てあなたにそれを話し、それがあなたに関することであると告げなさいと言われたのです。」 −−彼女は、それが神よりのものであると信じ、そしてそれが私達によって成就されるべきであると思ったので、それを私達に告げるために、わざわざ往復4800キロのところを自分で車を運転してやってきたのだった!−−それは何だったと思うか。エゼキエル第34章だ!

  11.私は思った、 「これはいい−−私の名がその中に出てくる章句を選ばれ、それを私にあてて言われた! 神は、ダビデについて語ってある章句を取り上げられたのだ!」  私はそれまで、その章句の中で私のことが直接言われているのだということを考えたことはなかった! 私は、この章句が、私達とファミリーの為に励ましになると思っていたが、それが文字通り私達のことを直接言っておられるのだということは、夢にも思わなかったのだ。−−神は、この預言を、私達を通して神が成し遂げようとしておられることについて、あなたと私にあてて与えられたのだ!

  12.それでもやはり、この預言が与えられた後、私達はカリフォルニアに行き、殆ど丸裸の状態で、祖母の所の居候になった。−−仕事も、契約も、現金もなかった! その体制の町は、この着たきり雀の闘騎士である小さなグループを拒絶したので、私達は失望の一途をたどっていた!しかしそのカルフォルニアで、神は私達に、詩篇68篇を与え、それは私達の事を歌っているのだということを言われた。−−しかしそれは、その時の私達の小さい家族にとって、あまりにも大きな物のように思われた!

  13.でも私達の家族は、今ではもう決して小さいものではない! あなた達が、その成就であり、その実証であり、その実である! 「その実によって、彼らを知るであろう。」 あなた達は、それが真実である証拠であり、あなた達こそ、詩篇68篇とエゼキエル34章において、そして神が私達に与えられた多くの啓示において示された、その者達なのである! そして今私は、エゼキエル34章について私自身どう考えているかについて、初めてあなた達に語ろうと思う! 昨晩主は、私にそのことについて彼がどう考えておられるかを語られ、彼ご自身が直接、ご自身の口でその確証をして下さったのだ!

  14.それは、主からの叱責であった。主の言葉に対する私の疑いと、否定、それに挑戦することに対する叱責だった! それが真夜中に私の目を覚ましたのだったが、その内容はこのようなものであった:

 

  15. 「なぜあなたは、あなたのダビデという名前を拒み、私がそれをあなたに与えたことを疑い、私があなたをその人物に造ったことに挑戦するのか。私にはそれができるのに、あなたはそれを疑っている。ちょうどサラが、彼女は老年になってから、私が彼女に男の子が生まれるだろうと告げた時に彼女が笑ったように。私はあなたを私のモーゼ、私のダビデのように造った! 私は、あなたを新しい器に作りかえた。元の古い器を完全に砕き、あなたを全く新しい器に作ったのだ!

  16.私は、あなたの不信仰のゆえに、不快に思う! なぜあなたは、主が創造されたものを笑うのか。

  17.もしあなたが、昔のダビデのように、邪悪な者になることが、私の意志だったとしても、それによって卓越した力は神だけのものになり、私が栄光を受けることになるからだ。人間の思いは、神の思いとは異なる。なぜなら、人間はうわべを見るが、神は心を見られるからである。私が下げ、私が上げる。私が事を計り、私が成否を決める!

  18. 「彼らが信じるだろうか、信じないだろうかと問うことは、あなたには必要ではない。あなたは、ただ従うだけでいいのだ。また彼らが生命をかけ、その血が流された貴重なものを地に流すことも、あなたのすべきことではない。私が、あなたに与えるように彼らに言った事を、感謝せず、軽蔑をもって扱うのか。彼らは、あなたをイスラエルの光として見る! 彼らは、あなたを昔のダビデとして、またモーゼとして見上げる。 (それはちょうど、自分が象徴になることを拒んだことで、あなたへの、光と霊感と見本を、挿し控えているようなものだった。−−それは、旗じるしのようなものである。人々は、よりどころとする何か、見上げる何かを必要としているのである。)

  19.あなたを創造し、あなたの名をもって呼び出し、何世代もの時代を越えて呼び出したのは、私である。−−あなたが母の胎の内に入る前にさえ、あなたの名をもって呼び、あなたの母に、あなたをダビデと名づけさせたのは私である。それは、私の預言者達によって語られたことが成就されるためだった!

  20.あなたは、神の御心について疑問をだくのか。あなたは、地面に吐いた私のつばである。あなたを土くれから造ったが、それはあなたが、より良い器になるためだった。あなたは母の水と血からではなく、神のつばと土くれからであり、神の栄光をあらわす器として造られた! (主はまるで、私の顔につばを吐きかけておられるかのようであった。−−「あなたは無である」 それを拒むことは主に挑戦することであった。まるで、自分がそれについて何かの力を持ってでもいるかのような、ほんの自我のかけらでさえ、主には非常に不愉快なものであった!−−私はそれについてまったくかかわりのないものだ。あなたは、全く何もしなかった! ちょうど精液が女の肉体の土壌に根を下ろすように、神の口の種がこの泥−−私−−の上に根を下ろした。それが新しい創造物となったのだ!)

  21.私があなたをそのように造った! あなたは、何故私に質問するのか。私があなたを壊し、あなたを造り、あなたを私自身の姿に創造し、私が昔から言っていたダビデに造ったことについて質問するのか。あなたは、神と神の意志と、私があなたに与えた霊に逆らって、争うようなことがないように気をつけよ!

  22.あなた自身の言葉と疑いをやめ、信じよ。なぜなら、神には不可能はなく、また信じる者にはすべてのことが可能だからである。(異言) イスラエルから光を取り去ろうという高慢な試みをやめよ!

  23.あなたは私の言った通りになるであろう。いや、それ以上の者になるであろう。私がそのように言ったのだから。なぜならあなたは、私の創造物であり、私の手の業だからである。創造主の御業について質問するのは、あなたの務めではない! ダビデもただの人間だったし、偽りさえ言ったり、また肉体の弱いいやしむべきものであった。−−あなたも、私にとっては全く同じで−−あなたの肉も、私にとっては全く同じである! その為、私の栄光が現れるのである。肉の業においてではなく、私の霊が創造物に現れるのだ。私があなたを造ったのであり、あなたの名をもって呼んだのであり、あなたを創造し、あなたに預言したのであり、そしてあなたの羊達を通して、あなたがイスラエルの光となるべきダビデであると告げたのである!

  24.私の霊によって、あなたの竪琴をつまびき、そして私の調べがあなたの目を覚まさせた。私はあなたに言った、「起きて、出て来なさい。そして私の子、私の民、イスラエルのために弁明せよ! ダビデよ、起きあがり、出て来なさい。眠りからさめるように。私の子供達、イスラエルを救え!」

  25.これらすべての事を本に書け! それを一冊の本に、多くの本に (出版) 書け! それを巻き物に書いてすべての人に送れ。それによって彼らが、あなたを造ったのは私であり、あなたが自分自身を造ったのではないのだということを知るだろう。−−これらの事すべてを本に書きとめさせ、多くの人に読まれるようにしたのは、私だということを!

  26.ちょうど私のしもべモーゼにしたように、私はあなたを扱ってきた−−顔を合わせ、口うつしにさえ、私はあなたと話した。私のしもべダビデにしたように、私はあなたを扱ってきた!

  27.私はあなたの不信仰を許す。私はあなたに信仰を与えよう! あなたは、モーゼがしたように、私の民を導かなければならない。あなたは、彼らにとっては神の声なのである。

  28.なぜあなたは疑うのか。私が言ったことは必ず実現するのを、あなたは知らないのか。私は、あなたにこの十字架を与えた。私の種から子供達が生まれてくるように、あなたの種も同様に栄え、世々の人々は、あなたを祝福された者として称えるだろう。あなたの種は、あなたを祝福された者と呼ぶだろう! なぜなら、主の言葉が語られたからであり、私がそれを言ったからである!

  29.あなたの疑いと恐れを捨て、私に信頼せよ。私が言った通りに、あなたになるように! 今、私があなたを動かし、あなたを眠りから覚ましたのを知っているだろう。私はあなたを、私の霊によって動かした。私の言葉は、あなたの腹の中で苦いものになり、私のワインは、私の霊のように、あなたの舌を解放するだろう。喉の渇いた赤ん坊に、母親が母乳を与える以上のことのできるもの、それは私ではないか。だからあなたは、私につぶやくことをやめよ! あなたは、私の言葉を母乳のように受けとると言ったが、それを受けよ。

  30.あなたは、それを多くの人に与えなければならない。それは私の言葉であるから−−あなた達は、それを欲しようと欲しまいと−−それが甘くあろうと苦くあろうと、私があなたに言ったように、あなたは父がその子供達に語るように、それを彼らに告げなければならない。あなたの神の御心に質問するのは、誰にも許されてはいない!

  31. 「あなたはダビデの信仰を持ち、そして彼らは、ダビデの勇士のような強さを持つだろう! あなたは、彼らを引き連れて戦いに臨み、勝利者となるだろう。あなたは、神なる主の力で戦い、神の霊によって、敵の頭皮を髪ごともぎ取るだろう。彼らは、羊のごとく従順に、あなたにどこにでも従っていくだろう。

  32.私があなたに語ったことが起こるだろう。今は、眠りにつき、休みなさい。私は、あなたを祝福するであろう! なぜ、あなたは質問するのか。あなたは、多くの兄弟達の間で最も小さい者である−−私がつばを吐いた地から得られたものである!

  33.しかし、私はあなたにキスをした! ダビデよ、私はあなたにキスをし、あなたに命を与えた。私の愛によってあなたを、ダビデ−−神の愛する者−−と呼んだ! それゆえに、あなたの母は、あなたにダビデという名をつけたのである!

  34.ダビデよ、今は自分のベッドに行って休め。イエスがあなたに休息を与えられるであろう。あなたはまた、目が覚めたら、私の言葉を、この多くの子供達に告げるだろう。今は眠り、休みなさい。休息を取るのだ。モーゼはダビデである−−あなたの口が私の言葉であるように!

 

   35.数日前、私達は主に、多く与えられた祝福を感謝していた。特に、主にある素晴しい子供達である、あなた達がたくさんいることに感謝していた時に、私達はこの尊く、短い言葉を主から受けた。 「わたしはあなたを、地上のすべての人の子にまさって祝福した。ちょうどアブラハムのように、天の星のようになり、海べの数えがたい砂のように増えるだろう。そして、世々の人々は、あなたを祝福された者と呼ぶだろう。」