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私にぶっつけよ!−−その意気だ!

  GP 32    1970年12月

 

  1.私にとっては、歌を歌うことは霊の内でなければならないのだ。歌うことは、実際には主をほめたたえることである。ちょうど御言葉を説くことや預言をすることと同じである。私が単に意味のないばかげた歌を歌う時、時間を無駄にしているような気がする。私は、彼らがよく歌っているような、ああいったコーラスは大嫌いである。それらのコーラスが真に霊感されていると感じなければ、私はそれを歌いたくなかったのだ。ちょうど、ある人が聖書の言葉を引用するのと同じように!−−音楽のない多くの言葉! 霊のない文字! それは全く何の意味にもならない!

  2.実に、私にとって歌を歌うことは、預言するようなものである。ちょうど私の音楽の教師が、よく私にこう言っていたように。「君、家で練習するんだ。でもみんなの前に立つ時には、心をこめて歌いなさい! 家で練習する時には、頭から歌いなさい。しかし聴衆の前に出る時は、頭ではなく、ハートから歌いなさい!」

  3.有名なスウェーデンの美声の持ち主、ジェニー・リンドは、当時、最も偉大なポピュラー・シンガーとされていた。リンドの音楽の教師は彼女にこう言った。 「ジェニー、あなたには、世界で最高の歌い手になるために必要な要素が全部備わっている。ただ、一つだけを除いては!」  そこで彼女は、「一体それは何ですか。」と尋ねた。 「私は一日中練習し、あなたは、私が驚くほどの声の音域、多才さ、才能を持っていると言われました! 何がまだ足りないのでしょうか?」 彼は答えて言った。 「あなたが真に偉大な歌い手になるためには、あなたは砕けた心を持たなければならないんだ!」 それからしばらくして、彼は彼女の心を砕いたのだ! 彼女は彼と恋に陥り、彼は彼女を捨てた。それからというもの、彼女は彼女のハートから歌を歌うようになった! 彼女の歌う歌が、彼女自身の歌になったのだ。寂しさと涙の歌であり、単なる言葉と音楽の寄せ集めではなくなった。彼女自身の心の叫びになったのである!

  4.私達の革命の歌を偉大なものにしているのもそれである。それらの歌は今日の若者のハートそのものの叫びなのだ! それらの歌は、死んだ賛美歌の本からきたものではない。また、ある福音伝道者が人気取りのために、くだらない子供じみた仕草をして歌うような最近の耳障りのいい軽薄な歌でもない! しかし、私達の歌は御霊の深みからくる歌であって、聖霊によって霊感されたものなのである! 私達の歌は御言葉を説く! それは、人々に催眠術をかけて無感覚にさせてしまうような憂うつで単調な歌ではない。あるいは、人をなだめて寝かしつけるような、オルガンの子守歌でもない。私達の歌は電気ショックのようなものであり、実際、人をひどくかき乱すものなのである。人を本当に驚かせ、電撃し、衝撃を与えるからである! あるいは、それは涙の泉のようなものである!エレミヤが、 「おお、私の目が涙の泉となればよいのに。そうすれば、おお、エルサレムよ、わたしはあなたのために嘆いてやることができるのに!」 と言ったように。 私達のボーイズやガールズが歌っているのを聞く時、涙の泉、つまり今日の若者達の砕けた心の叫びを聞く。それは霊感されているのである! 聖霊が、彼らを通して泣いておられるのだ!

  5.これこそ私達の音楽である! それは、メッセージを宣べ伝えるものである! 単に、ちょっとした歌を歌うことではない! 私達の音楽の中には、軽快な感じの時には、楽しくて、ハッピーで、陽気で、歌ってダンスをするものもあるが、しかしほとんどの歌は真にすごく、人を感動させ、ほとんど驚愕させ、恐がらせ、泣かせ、求愛するものである! それは、白熱を伴って燃え、心を溶かすか、あるいは魂を焼き焦がすかのどちらかなのである! それは、冷たいつららのように人を突き刺すのではない! 愛する者が傷つけるのは、まことからである。愛する者に傷つけられるのは、へつらいの言葉を聞くよりは、まさるのだ!

  6.私達のある歌は、あなたの心を貫く! それは、あなたを自責の念で苦しませる! あなたを落ち着かない気持ちにさせる! そして、あなたは自分自身に嫌気がさしてくるのだ! それはあなたを恥じ入らせる! あなたを逃げたくさせるか、悔い改めさせるか、そのどちらかの一方をさせる! 私達には、その中間というものはない! 私達の歌、私達のメッセージは、あなたがここからできるだけ早く逃げ出して別のほうへ走って行きたいという気にさせるか、あるいは、あなたは全く私達の腕の中に溶け込み、私達の一員になりたいという気にさせるかのどちらかである。つまり、あなたが私達と一つの心、一つの魂、一つの霊、一つの思い、一つの体になるのだ! 中間はない! 妥協することはないのだ! 私達の歌は、耳障りの良い軽薄な歌ではない! それらは人をなだめる軽い調子の子守歌ではない! 私達の歌は、全てを現している−−つまり完全な献身を! その歌のほとんどは、聖書に基づいたものであり、神のメッセージを伴っている! それがこの世代に対して、その父祖の罪の共犯者になるな、と警告するための赤い点滅灯なのである! 私達の歌は、神

によって霊感されたものである。聖霊の嘆きであり、預言者の警告の爆発である! それらの歌は、全身全霊で徹底的なものであり、全く包み隠さず、すべてをあらわにしたもので、すべての人に衝撃を与えるものである! それらの歌は何一つ隠さない。それらは全く手加減を加えない!それらの歌は、率直に物事を述べ、本当のことを告げ、その実態が何であるかを示す! それは、この世代に対する衝撃波であり、音速を越える! あなたを粉砕するか、あるいはあなたを溶かすのだ!

  7.あなたは私達の歌を感じるのだ! 傷つけるか、あるいは愛し、あるいは養い、あるいは芳香を放つ。−−それは神の御霊の力によってである! それらは、決して間の抜けたものでも、無意味なものでも、うんざりさせるものでもなく、あるいは不誠実なものでも、偽りでも、惑わすものでも、眠気のさすような曲でもない! それらは、感情のこもった、心からのものなのだ。真に感情のこもったものなのである! それらはあなたに触れ、あなたを愛し、あなたを捕らえ、そして時には激しくあなたにファックする。そして、主の愛の内にあなたをエクスタシーへと高め、主の情熱によってあなたをぐったりとさせる。私達の音楽はあなたを行動へと駆り立てる。つまり、あなたが私達を助けるか、あるいは私達に反対する行動を取るかのどちらかである。ちょうど、女性が求愛された時のように、−−あなたは、それを拒んで逃げるか、あるいは身を委ね、溶け、降伏して一つになるかである!

  8.私達の音楽の中にある御霊の力は、あなたに何かをする! 良いほうにか悪いほうにかあなたを変えてしまう。あなたをこちらに来させるか、あるいは行かせるかする。あなたを連れ込むか、あるいは送り返してしまう。とにかくそれらは、決してあなたを、冷静な感動も変化もないままには放置しない! それは、あなたを燃え上がらせるか、燃えつきさせるかのいずれかであり、あなたにエクスタシーの内に興奮を覚えさせるか、あるいはあなたを裸にし、強姦し、悲鳴を上げさせて去らせるのだ!何であろうと、それらの歌は、その中ある白熱的な御霊の息吹により、あなたを息もつけない状態にさせるのだ! あなたはそれに対して無関心ではおれない! それはどちらにしても、あなたを興奮させる。それは、あなたを引き上げるか、あるいはあなたの気を害するかのどちらかである。なぜならそれは、ただの音楽ではないからだ! それは、単なる音ではない。単なる言葉ではない。それは力である!−−ある人には生命を、ある人には死を与えるのだ! それは、生きているか死んでいるかであり、ただ存在しているだけではない! それは、全面的に徹底しており、それはすべて

なのである! なぜなら、それはイエスだからである!

  9.だから神のゆえに、決して単に歌のために歌い、演奏のために演奏することがないようにせよ。単なる娯楽のために人を楽しませたり、人に気に入られるために喜ばせたり、機嫌をとるためになぐさめたり、なだめるために寝かしつけるような者になってはいけない。そうではなくて、死んだ者を目覚めさせよ! 声を上げよ! 彼女をたたき起こせ! 彼女を揺り起こせ! 激しく彼女にファックしろ! 彼女に幾らかの分別をたたき込め! 彼女に神への恐れを押し込め! 彼女のお尻を蹴っ飛ばせ!彼女のビンをこわせ! もし彼女があなたと戦い、あなたに抵抗するようだったら、そして逃げるようだったら、彼女を去らせよ! もし彼女が涙を流し、泣いてあなたの憐れみを乞うようだったら、彼女を腕に抱きとめ、何回も、何回も、何回も愛してあげなさい! 彼女にとって主がすべてであり、彼女が主の子供を身ごもること以外は何も望まなくなり、他のすべての者を捨て去り、全く主のためだけに生きようとするまで!

  10.その意気だ! 彼らにぶっつけよ! 何をするにせよ、霊にあって歌え! なぜなら、人を生かすのは霊だからである! 文字は殺すが、霊は生かす! 決して他の方法では歌うな! もしあなたが、霊において歌うことができないなら、全然歌うな! 文字は殺す! 霊だけが生命をもたらす! 霊において歌え! 彼らにぶっつけよ! 彼らにくらわせよ!−−あるいは彼らを愛しなさい! 御霊には力がある! 「主の霊のあるところには自由がある!」  「主は仰せられる。これは権勢によらず、能力によらず、わたしの霊によるのである!」  御霊がなかったら、あなたは死んでいる。あなたは、悪臭を放つのだ。それは臭うのだ。そして、すべての人がそれに気づくだろう!

  11.自分の肉の力で行動してはならない! あなたは、御霊がないなら、自分がいかに馬鹿であるかをあらわにするであろう! 私達の持っているのは、ただ神だけである。力と御霊の実証によって、神の霊を彼らに見せよう!  私達が持っているのはそれだけである! 私達を生かしておくのはそれだけである! 御霊において燃え続け、歌い続け、宣教し続け、賛美し続け、祈り続けよう!

  12.何をするにせよ、神のゆえにそれを霊においてせよ。−−肉においてではなく。なぜなら肉は、何の役にも立たないからである!  「なぜなら、わたしたちは、この宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は神のものであって、私達から出たものではないことが現れるためである。」 「あなたがたの救われたのは、実に恵みにより信仰によるのである。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である。」 「決して行いによるのではない。それは誰も誇ることがないためなのである。」 それは神でなければならない。

  13.歌手が陥りやすいものがあると言えば、それはプライドである! それがあなたに起こらないようにしなさい! 教会に起こったことが、私達にも起こらないように気をつけよ! がたがたと単なる音をたてるな! 立ち上がって、生き、神の霊によって歌え! そうすれば、世界中の人があなたの歌を聞くだろう! それが世界が待っているものだからである! それが本物である! それが真の幸福というものである! それが霊の生命である! さもなければ、あなたは肉にあって死んでしまうだろう!

  14.音楽は私達のメッセージである! 音楽は私達のミニストリーである! みせかけを繕うな! そうでないと、あなたは他の者達のように偽り者になるだろう! それを用いよ! 好きになれ! それを感じよ! それを歌え! それを行え! 御霊にあって! そうすればそれは、彼らの心の中で永遠に生き続けるだろう。−−神の霊によって!